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【みんな生きている】拉致被害者・特定失踪者再調査編/NHK[高知]-1

2014-05-31 17:30:50 | 日記
北朝鮮が拉致被害者や、拉致された可能性が排除できない、いわゆる特定失踪者の全面調査を行うと約束したことを受けて、高知県内の関係者からは、調査に期待する声が上がっています。
警察によりますと、北朝鮮に拉致された可能性を排除できない高知県の関係者は7人で、家族の同意が得られている、神奈川県川崎市の鎌倉司さん、大阪・寝屋川市の亀谷博昭さん、宿毛市の永本憲子さんの3人については顔写真等を公開して情報提供を呼びかけています。
昭和56年に宿毛市で失踪した永本憲子さんの叔父の雅章さん(71歳)は、

「本当に憲子が北朝鮮に拉致されたかどうかはっきりとわからないが、再調査はありがたく思っている。早く憲子が見つかってほしい」

と話しています。
また、土佐清水市に住む亀谷さんの母親の定子さん(82歳)は、

「北朝鮮が再調査するというニュースを見て、うれしく思いました。息子は生きているのかどうかもわからず、毎日朝晩、息子の名前を呼んでいます。どこかで生きているとわかることを願っています」

と話しています。

《特定失踪者・永本憲子さんについて》
◆氏名:永本 憲子
(ながもとのりこ)
◆失踪年月日:昭和56(1981)年5月10日
◆生年月日:昭和39(1964)10月2日
◆性別:女性
◆当時の年齢:16歳
◆身長:160cm
◆体重:50kg
◆当時の身分:高校2年生
◆当時の住所:高知県宿毛市
◆特徴:
1)中肉
2)眼鏡使用
◆失踪場所:高知県宿毛市の片島公民館前バス停から

【失踪状況】
5月10日の午前10時30分頃、自宅近くの片島公民館前のバス停で、本人の伯父が見かけて声をかけたところ「もうすぐバスが来る。母の日だから宿毛に買い物に行く」と言っていた。
所持金は、現金2万円と、郵便貯金通帳(残高約5万円)のようだったが、その通帳から現金を下ろした形跡はなかった。

《特定失踪者・亀谷博昭さんについて》
◆氏名:亀谷 博昭
(かめたにひろあき)
◆失踪年月日:昭和61(1986)年1月11日
◆生年月日:昭和37(1962)年7月14日
◆性別:男
◆当時の年齢:23歳
◆身長:168cm
◆体重:55kg
◆当時の身分:会社員・精密機器組み立て
◆当時の住所:大阪府寝屋川市
◆特徴:左横に直径2mmくらいのほくろ
◆失踪場所:大阪府

【失踪状況】
朝自宅から交野市の会社へ出勤したまま行方不明。
いつもと全く変わった様子はなかった。

《救う会認定拉致被害者・福留貴美子さんについて》
◆氏名:福留 貴美子
(ふくとめきみこ)
◆失踪年月日:1976(昭和51)年7月18日または19日
◆生年月日:1952(昭和27)年1月1日
◆当時の身分:アルバイト
◆当時の住所:東京都渋谷区恵比寿
◆最終失踪関連地点:海外

【失踪状況】
1976(昭和51)年7月中旬、同居していた友人に「モンゴルに行く」と言い残して出国後、行方不明となる。
1980(昭和55)年3月、突然同居していた渋谷区恵比寿の友人宅に現れた後、横浜市の友人宅に2泊した後、「大阪に行く」と言い残して再び行方不明となるが、後に北朝鮮に渡ったよど号犯の岡本 武と結婚し2児をもうけていたことが明らかになる。
1996(平成8)年夏によど号犯グループの小西隆裕から実家に「1988(昭和63)年夏に土砂崩れで死亡したと北朝鮮側から知らせを受けた」旨の手紙が送られてきたが、真相は不明のままである。

《高知県警公開特定失踪者・鎌倉 司さんについて》
◆氏名:鎌倉 司
(かまくらまもる)
◆当時の年齢:22歳(昭和59年当時)
◆当時の住所:神奈川県川崎市中原区
◆当時の職業:無職(元会社員)
◆身長:170cmくらい
◆特徴:
1)痩せ形
2)面長

【失踪状況】
昭和59年8月ころ、川崎市の自宅に荷物を残したまま行方不明となっています。
同じ月に東京都隅田川河口で鎌倉さんが使用していたバイクが発見されていますが、行方不明者の発見に至っていません。



【拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日(キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員の辛光洙(シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県の曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。
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