2月16日、家族会・救う会・守る会・NO FENCEの4団体で構成される「対北風船ビラ日本実行委員会」が、「金正日(キム・ジョンイル)の悪行を糾弾し北朝鮮人民に真実を伝える2.16日韓連帯集会」を開催し、それぞれの立場から、拉致問題、日本人妻問題、脱北者問題、強制収容所問題などについて糾弾。
また、「風船ビラ」、「ラジオ」などによる北朝鮮への情報発信について報告し、さらに日韓連帯の重要性を訴えた。
特定失踪者問題調査会、北朝鮮難民救援基金の2団体が協力団体に『統一日報』社が後援、韓在銀(ハン・ジェウン)・在日本大韓民国民団副団長が来賓として挨拶した。
発言者は以下の通り。
総合司会=西岡 力・救う会会長
三浦小太郎・北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会(守る会)代表
木下義雄さん・(ペンネーム)脱北者
宋允復(ソン・ユンボク)・北朝鮮強制収容所をなくすアクションの会事務局長
飯塚繁雄・家族会代表、
荒木和博・特定失踪者問題調査会代表
加藤 博・北朝鮮難民救援基金理事長。
その他、佐賀県から来た女子学生熊谷さん、
家族会=横田 滋前代表
増元照明事務局長
本間 勝氏。
参加者約300人。
また、国民行動本部の徐貞甲(ソ・ジョンガプ)本部長と気鋭のジャーナリストのキム・ソンウク氏が講演した。
徐貞甲本部長の講演要旨と韓在銀副団長の講演要旨は以下の通り。
■金正日の悪行を糾弾し北朝鮮人民に真実を伝える日韓連帯集会を開催
◆愛国運動の力量を金正日政権崩壊に集中
徐貞甲・国民行動本部本部長
皆さんこんにちは。
私は国民行動本部長、大韓民国予備役陸軍大佐の徐貞甲です。1992年、大佐で除隊後に陸海空軍予備役大佐連合会を組織し、今は祖国の自由民主主義を守るために努力しています。
金大中(キム・デジュン)と盧武鉉(ノ・ムヒョン)左派政権当時には権力の憲法破壊に対抗して戦い、2004年10月4日ソウル市庁前広場で盧武鉉政権の国家保安法廃止企図を阻止するために30万人以上の市民が参加した決起大会を主導しました。
李明博(イ・ミョンバク)大統領のスタート以後には愛国運動の力量を反乱団体である金正日政権を崩壊させることに集中しています。
去年からは日本で北朝鮮に拉致された人救出のために努力してきた皆さん(「対北風船ビラ」日本実行委員会)と共に北朝鮮に自由のビラを飛ばしています。
私どもの団体と日本実行委員会は風船につけたビラを通じて閉鎖された北朝鮮に真実のビラを飛ばして北朝鮮の変化を誘導しています。
特に日本実行委員会が送付しているビラには金正日が2002年日本人拉致を認めた事実をはじめとして、朝鮮総連によって北朝鮮へ送還された在日同胞と日本人妻および家族らに送るメッセージなどが含まれています。
韓国と日本の皆さんが力を合わせて飛ばしている対北風船は偽りと暴力が支配する北朝鮮に真実を伝え、希望を送る偉大な活動です。
金日成(キム・イルソン)と金正日が60年間支配した北朝鮮は人が生きることはできない生き地獄になって久しいです。
「聖書を読んだ」という理由で、「食べ物を得るために鴨緑江を越えた」という理由で、強制収容所に引きずられて行って公開処刑されるところが北朝鮮です。
何よりも金正日政権は6.25朝鮮戦争以後、42万件を超える停戦協定違反をしたことだけでなく最近では天安艦爆沈と延坪島砲撃のように民間人を相手に無差別暴力を行使してきた戦争犯罪集団です。
この邪悪な集団は日本人はもちろん12カ国の民間人を拉致し、核爆弾を作って世界を威嚇するかと思えば、あらゆる大量殺傷武器と、麻薬、偽ドルまで作ってテロ集団に譲り渡すなど悪いことばかり選んでしてきた集団です。
金正日政権は地上に存在してはいけない悪の集団です。正常に見られない馬賊団と同じ集団です。
人間の良心を持った世界人ならば金正日政権の終息のために力を合わせなければなりません。この偉大な事業に私はもちろん、皆さん全員が自負心を感じなければならない理由がここにあります。
この悪の体制を終わらせて2,300万人民を解放するのは韓国人の義務であり、日本の分別ある全ての人の願いであるでしょう。
韓国と日本との意見の差異が存在します。しかし私どもは皆さんと共に自由、民主主義、人権、そして信仰の自由など普遍的価値観を共有しています。これはもちろん自由の国アメリカも同じです。
韓国と日本の自由勢力は最も平和的な手段で金正日独裁政権を打ち倒すために立ち上がりました。
いま開始されましたが、遠くない未来に私たちの偉大な努力が結実を結ぶことになることを疑いません。
私たちみなで英雄的長征にご一緒しましょう。 ありがとうございます。
◆野蛮と暴圧との戦いは我々共通の課題
韓在銀・在日本大韓民国民団副団長
在日韓国民団を代表して一言ご挨拶申し上げます。
まず、これまで抑圧を受け生命の脅威にさらされている北韓(北朝鮮)住民を救援するために努力されてきた主催者6団体の皆さまに厚く敬意を表します。あわせてこの10年間続いた韓国の左派政権の弾圧にも屈せず、北韓住民に自由と希望のメッセージを送る運動を展開してきた韓国国民運動本部の徐貞甲本部長に心より敬意を表する次第です。
さて、この場には北韓に肉親を拉致されているご家族の方々もご参加されていますが、皆様方のご心痛を思うとき私は韓民族の一員として申し上げる言葉すらありません。
みなさんもご承知のように金日成と金正日の悪行は数え上げれば枚挙にいとまがありません。金日成と金正日は自らを「金日成民族」と称しています。北韓住民を奴隷に仕立て上げ、彼らが支配する奴隷集団を金日成民族と呼んでいるのです。
同族を虐殺してきた金日成、金正日を我々は同じ民族と呼ぶことはできません。
恥ずかしい限りですが、日本にも自ら金日成民族になろうとする者たちがいます。それが朝鮮総連です。朝鮮総連は半世紀も前から在日同胞を金日成の奴隷とすべく北送しました。当時、民団はこの絶対に許すことのできない北送事業に対し決死の反対運動を行いました。
在日韓国民団の歴史は自由民主主義を守るため、金日成・金正日の暴圧体制との戦いの歴史でした。民団の歴史的な使命は明らかであります。奴隷状態に置かれている北韓住民を野蛮な暴圧体制から解放するため、自由で民主的な国家に向けた統一運動の一翼を担うことであります。
北韓を解放する努力を妨害、反対する勢力は自由の敵であり、わが民団にとっても共通の敵であります。この場にお集まりのすべての皆さんの共通の目標・課題は野蛮と暴圧と戦うことであります。
今、チュニジアやエジプトでは政権が崩壊し、他の中東アラブ諸国では民主化を求める動きが大きなうねりとなっています。この変革の波は遠からず北韓にも必ずや影響を与えることでしょう。
今日のこの集会が韓日両国民の自由を守り拡散させる同盟の基礎となることを願う在日韓国民団の考えをお伝えしつつ、私の挨拶に代えさせていただきます。
ありがとうございました。
以上
※脱北者Fさんは恵山保衛部に拘禁された当時、中国から強制送還された妊婦がいた。
Fさんは「9ヶ月目に入った妊婦が真夜中に呼び出され、3、4時間後に戻って来ると泣いてばかりいた。病院で中絶の注射を打たれたという。その少しあとで男の子を死産した。赤ちゃんを裸のまま見送ることが出来なかった母親は、垢がついたランニングシャツを脱いで赤ちゃんをくるんだ。そして、プラスチックの盥に入れようとした瞬間、抑えていた怒りを堪えきれず嗚咽した。しかし、保衛部職員は“中国の種子”などと暴言を吐いてその女性の顔を殴った」と記した。
(脱北者の手記集より)
また、「風船ビラ」、「ラジオ」などによる北朝鮮への情報発信について報告し、さらに日韓連帯の重要性を訴えた。
特定失踪者問題調査会、北朝鮮難民救援基金の2団体が協力団体に『統一日報』社が後援、韓在銀(ハン・ジェウン)・在日本大韓民国民団副団長が来賓として挨拶した。
発言者は以下の通り。
総合司会=西岡 力・救う会会長
三浦小太郎・北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会(守る会)代表
木下義雄さん・(ペンネーム)脱北者
宋允復(ソン・ユンボク)・北朝鮮強制収容所をなくすアクションの会事務局長
飯塚繁雄・家族会代表、
荒木和博・特定失踪者問題調査会代表
加藤 博・北朝鮮難民救援基金理事長。
その他、佐賀県から来た女子学生熊谷さん、
家族会=横田 滋前代表
増元照明事務局長
本間 勝氏。
参加者約300人。
また、国民行動本部の徐貞甲(ソ・ジョンガプ)本部長と気鋭のジャーナリストのキム・ソンウク氏が講演した。
徐貞甲本部長の講演要旨と韓在銀副団長の講演要旨は以下の通り。
■金正日の悪行を糾弾し北朝鮮人民に真実を伝える日韓連帯集会を開催
◆愛国運動の力量を金正日政権崩壊に集中
徐貞甲・国民行動本部本部長
皆さんこんにちは。
私は国民行動本部長、大韓民国予備役陸軍大佐の徐貞甲です。1992年、大佐で除隊後に陸海空軍予備役大佐連合会を組織し、今は祖国の自由民主主義を守るために努力しています。
金大中(キム・デジュン)と盧武鉉(ノ・ムヒョン)左派政権当時には権力の憲法破壊に対抗して戦い、2004年10月4日ソウル市庁前広場で盧武鉉政権の国家保安法廃止企図を阻止するために30万人以上の市民が参加した決起大会を主導しました。
李明博(イ・ミョンバク)大統領のスタート以後には愛国運動の力量を反乱団体である金正日政権を崩壊させることに集中しています。
去年からは日本で北朝鮮に拉致された人救出のために努力してきた皆さん(「対北風船ビラ」日本実行委員会)と共に北朝鮮に自由のビラを飛ばしています。
私どもの団体と日本実行委員会は風船につけたビラを通じて閉鎖された北朝鮮に真実のビラを飛ばして北朝鮮の変化を誘導しています。
特に日本実行委員会が送付しているビラには金正日が2002年日本人拉致を認めた事実をはじめとして、朝鮮総連によって北朝鮮へ送還された在日同胞と日本人妻および家族らに送るメッセージなどが含まれています。
韓国と日本の皆さんが力を合わせて飛ばしている対北風船は偽りと暴力が支配する北朝鮮に真実を伝え、希望を送る偉大な活動です。
金日成(キム・イルソン)と金正日が60年間支配した北朝鮮は人が生きることはできない生き地獄になって久しいです。
「聖書を読んだ」という理由で、「食べ物を得るために鴨緑江を越えた」という理由で、強制収容所に引きずられて行って公開処刑されるところが北朝鮮です。
何よりも金正日政権は6.25朝鮮戦争以後、42万件を超える停戦協定違反をしたことだけでなく最近では天安艦爆沈と延坪島砲撃のように民間人を相手に無差別暴力を行使してきた戦争犯罪集団です。
この邪悪な集団は日本人はもちろん12カ国の民間人を拉致し、核爆弾を作って世界を威嚇するかと思えば、あらゆる大量殺傷武器と、麻薬、偽ドルまで作ってテロ集団に譲り渡すなど悪いことばかり選んでしてきた集団です。
金正日政権は地上に存在してはいけない悪の集団です。正常に見られない馬賊団と同じ集団です。
人間の良心を持った世界人ならば金正日政権の終息のために力を合わせなければなりません。この偉大な事業に私はもちろん、皆さん全員が自負心を感じなければならない理由がここにあります。
この悪の体制を終わらせて2,300万人民を解放するのは韓国人の義務であり、日本の分別ある全ての人の願いであるでしょう。
韓国と日本との意見の差異が存在します。しかし私どもは皆さんと共に自由、民主主義、人権、そして信仰の自由など普遍的価値観を共有しています。これはもちろん自由の国アメリカも同じです。
韓国と日本の自由勢力は最も平和的な手段で金正日独裁政権を打ち倒すために立ち上がりました。
いま開始されましたが、遠くない未来に私たちの偉大な努力が結実を結ぶことになることを疑いません。
私たちみなで英雄的長征にご一緒しましょう。 ありがとうございます。
◆野蛮と暴圧との戦いは我々共通の課題
韓在銀・在日本大韓民国民団副団長
在日韓国民団を代表して一言ご挨拶申し上げます。
まず、これまで抑圧を受け生命の脅威にさらされている北韓(北朝鮮)住民を救援するために努力されてきた主催者6団体の皆さまに厚く敬意を表します。あわせてこの10年間続いた韓国の左派政権の弾圧にも屈せず、北韓住民に自由と希望のメッセージを送る運動を展開してきた韓国国民運動本部の徐貞甲本部長に心より敬意を表する次第です。
さて、この場には北韓に肉親を拉致されているご家族の方々もご参加されていますが、皆様方のご心痛を思うとき私は韓民族の一員として申し上げる言葉すらありません。
みなさんもご承知のように金日成と金正日の悪行は数え上げれば枚挙にいとまがありません。金日成と金正日は自らを「金日成民族」と称しています。北韓住民を奴隷に仕立て上げ、彼らが支配する奴隷集団を金日成民族と呼んでいるのです。
同族を虐殺してきた金日成、金正日を我々は同じ民族と呼ぶことはできません。
恥ずかしい限りですが、日本にも自ら金日成民族になろうとする者たちがいます。それが朝鮮総連です。朝鮮総連は半世紀も前から在日同胞を金日成の奴隷とすべく北送しました。当時、民団はこの絶対に許すことのできない北送事業に対し決死の反対運動を行いました。
在日韓国民団の歴史は自由民主主義を守るため、金日成・金正日の暴圧体制との戦いの歴史でした。民団の歴史的な使命は明らかであります。奴隷状態に置かれている北韓住民を野蛮な暴圧体制から解放するため、自由で民主的な国家に向けた統一運動の一翼を担うことであります。
北韓を解放する努力を妨害、反対する勢力は自由の敵であり、わが民団にとっても共通の敵であります。この場にお集まりのすべての皆さんの共通の目標・課題は野蛮と暴圧と戦うことであります。
今、チュニジアやエジプトでは政権が崩壊し、他の中東アラブ諸国では民主化を求める動きが大きなうねりとなっています。この変革の波は遠からず北韓にも必ずや影響を与えることでしょう。
今日のこの集会が韓日両国民の自由を守り拡散させる同盟の基礎となることを願う在日韓国民団の考えをお伝えしつつ、私の挨拶に代えさせていただきます。
ありがとうございました。
以上
※脱北者Fさんは恵山保衛部に拘禁された当時、中国から強制送還された妊婦がいた。
Fさんは「9ヶ月目に入った妊婦が真夜中に呼び出され、3、4時間後に戻って来ると泣いてばかりいた。病院で中絶の注射を打たれたという。その少しあとで男の子を死産した。赤ちゃんを裸のまま見送ることが出来なかった母親は、垢がついたランニングシャツを脱いで赤ちゃんをくるんだ。そして、プラスチックの盥に入れようとした瞬間、抑えていた怒りを堪えきれず嗚咽した。しかし、保衛部職員は“中国の種子”などと暴言を吐いてその女性の顔を殴った」と記した。
(脱北者の手記集より)