テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:モヤモヤするチカラ・ネガティブケイパビリティって?

2023年10月25日 | 世の中

さて、今日の記事のテーマを何にするかで、ちょっとモヤモヤしています、

なかなかテーマが決まらない!!

う~ん、効率の悪い時間の過ごし方だなあ、

ホント、時間がもったいない!!

モヤモヤするわ~、

という事があったとします^^)

ま、半分はホントにモヤモヤしていたのですが、

この“モヤモヤする”時間は無駄では無い

いや、むしろ新しい答えや独創的なアイデアを生み出す大切な時間である、

というのが今日のテーマです、

このモヤモヤのチカラは『ネガティブケイパビリティ』と呼ばれています、

直訳すると“後ろ向きな能力”

ウイキペディアでは、「消極的能力」「消極的受容力」「否定的能力」などの和訳が挙げられています、

ワタシなら『後ろ向き能力』

このモヤモヤするチカラ・・・『後ろ向き能力』は、

答えを出さなくても良い、

いや、むしろ答えを出さない時間を持つ

モヤモヤして悩む時間を大切にする、ということのようです、

最近、たまに聞くようになったと思っていたら、

NHK「クローズアップ現代」で取り上げられました、

これが分りやすかった、

ぜひ、このサイトを一読してください、

モヤモヤの対比語は「テキパキ」な感じ、

従来は限られた時間内でテキパキ答えを出すことが重視されてきました、

入学試験なんかはその典型かな

ワタシワタシも仕事ではテキパキと答えを出すことに価値観を持っていました、

 

プレゼンの方針とか、トラブルの処理とかね、

すぐに判断して決定、

1分でも早くその道を走り始めることが成功への道筋であると考えるタイプでした、

判断が遅い人への評価が至っていなかったとも思います、反省、、、

ところが、最近の研究ではモヤモヤする事にもメリットがあることが分ってきています、

① 時間が掛るが、意外な答え、予想外の答えが見つかることがある

② モヤモヤしている間に、反対意見や立場の違う人との相互理解・共感が進む

ということらしいです、

なるほど、

多くの人が否定的に考えていたモヤモヤする時間、

その時間に価値を見出すという、新しい価値観を持つことで新境地が開ける

斬新なアイデアや共感が生まれる、ということですね、

なにやら、時代がこの価値観を呼び込んできた、という感じがしますね、

『24時間働けますか?』から『働き方改革』へ、

過去に大きなイノベーションを起こした達人たち、

テキパキ系の天才も多いですが、モヤモヤ系のゆっくり偉業を為し遂げた人も案外多いかも、

ダヴィンチとかエジソンとかビルゲイツとか、

あ、朝ドラ「らんまん」の牧野万太郎もなんかモヤモヤしていたような気もする、

ゲーム機の任天堂も、会社としてはモヤモヤしていた時間が長かったような気がする、

日常生活でもモヤモヤすることが多い

今日の夕食は何にする?

うちの子どもはホント勉強せずにゲームばかりしている!

どうも仕事がうまく進まない、

ご近所さんとの付き合いが難しい、

モヤモヤ、モヤモヤ、モヤモヤ、、、

でも、このモヤモヤしている時間は無駄では無い、

むしろ大切、

新しい独創的な答えを出すのに必要な時間であると考える、

と云う考え方なのです、

こう考えると、一気に気が楽になりますね、

ほぼ週に1回書いているこの記事も、

テーマが決まらなければ、、、

書かなくても良い!!と考えるわけです、

書きたいテーマが決まったら書けば良い!!

これで肩の荷がおります、

そして、翌週に良いテーマが浮かべば、なおさら良い、

もちろんテキパキも重要

モヤモヤとテキパキの両輪が大切だそうで、

個人の中では、テキパキとモヤモヤを時間的に両立させる

組織ではテキパキチームだけではなく、モヤモヤチームの活用も大切、

あえてモヤモヤチームの意見が出るまで待ってあげる、とか、

テキパキ社長とは反対の意見を持つモヤモヤな役員を入れる、とか、

ある意味、多様性を重視した思考方法

スピード・成果という効率だけではなく、独創性のある答えを見つける

という視点が生まれてきたということです、、

モヤモヤという言葉から、やはり恋愛のことが思い浮かびます、

あの人のことを考えるとモヤモヤする、

叶わぬ恋にモヤモヤする、

それもまた無駄な時間では無いのですね、

モヤモヤをするだけしたら、意外な答えが見つかるかも知れません、

「クローズアップ現代」の中の印象的な発言、

あなたは人から“効率的に愛されたい”ですか

『ワタシはあなたを効率的に愛しています』と云われてうれしいですか?

なるほど、効率的でないことにも良いことがありますね、

さ、今日もちょっとモヤモヤしようかな、

どこの酒場で呑むか?考えるとモヤモヤします^^爆)


独酌酔言:あなたはうどん派?蕎麦派? 調査結果は意外にも、、、

2023年10月18日 | 世の中

久しぶりに東京へ行ってきました、1年振りの東京、

毎日、東京酒場を堪能して参りましたが、ランチは毎日「蕎麦屋」の蕎麦でした、




麺類全般に大好きで、もちろん蕎麦も大好きです、

でも、関西はどうしても「うどん屋」のうどんがメイン、出汁が美味しいうどん、

もちろん、「うどん屋」にも蕎麦はありますが、生蕎麦かというと、そうでもない店が多い

東京では普通「蕎麦屋」になります、

もちろん、「蕎麦屋」にもうどんはありますが、

やはり圧倒的に蕎麦を頼んでいる人が多い、

凄いのは、東京の立ち食い「蕎麦屋」の蕎麦も美味しい!!ということ、

立ち食いでも今や生蕎麦がメインなんですよね、

関西にはまず生蕎麦の立ち食いは無い、もしあったら絶対に食べに行きます、

先月行った長野県も蕎麦が美味しいイメージがありましたが、

戸隠周辺の蕎麦はめちゃくちゃ美味しかったです、レベルがまた一段上の感じ、

蕎麦文化の奥も深いですね、

で、今日の独酌酔言は、、、

あなたはうどん派?蕎麦派?

直感的には、蕎麦派の方が多いのではないかと思っています、

日常食のうどんに比して、ちょっと気取った感じで食べる蕎麦、

うんちくもなんか蕎麦の方が多いような気がする、

うどん作り体験より、蕎麦打ち体験の方が人気がありそう、

みたいな感じで、直感的には蕎麦派の方が多いのではないかと思っています、

こちらの調査結果がなんかしっくりきますね、

ちょっと古い調査ですが、2016年タウンネットの調査

エリア分布もなんとなく納得、

ところが、、、

雑誌「CanCan」の調査(2017年)ではうどん6:4蕎麦でうどんが勝利!

食べ応えと食感が人気と分析、

おなじく雑誌「Domani」の調査(2019年)でも、うどんが53%と僅差で勝利、

こちらも、食べ応えと美味しい出汁が勝因かと分析、

これは意外でしたね、うどんファンも案外多いんだ、

というか、日常食としては調理が簡単で気軽に食べられるうどんが好まれるのかな?

意外と言えば、、、

女性雑誌で2つも調査が在るということは、、、

女性雑誌の編集会議でも『うどんか?蕎麦か?』はたまに出てくるテーマなんでしょうね、

最新状況はどうなのか?

どこかの雑誌で2023年版調査をお願いします^^笑)


独酌酔言:「安土桃山時代」の桃山って、なんのことかご存じですか?

2023年10月04日 | 世の中

先日、「安土城」の発掘調査を県が行っている、というニュースを聞きました、

なるほど、日本の時代区分の名称にもなっており、

城史上屈指の独創的先進的な城と考えられる「安土城」も焼失のため、その詳細は不明

しっかり調査してくださいませ、

で、いろいろ思い出したことがあり、

今日のお話は「安土桃山時代」についてです、

この“安土”は何のことか分りますか?

この“桃山”は何のことか分りますか?

関西人には簡単な質問ですが、それ以外の地域の人にはちと難しいかも、

いや、“安土”は分るか、、、ドラマや映画で度々登場、有名ですからね

でも、“桃山”は分るかな

まずは日本の時代区分、一番シンプルな区分はこんな感じだそうです、
※年数はホントにざっくりしたワタシの試算です

旧石器時代=約10万年
縄文時代 =約1万3000年
弥生時代 =約1300年
古墳時代 =約400年
飛鳥時代 =約120年
奈良時代 =約84年
平安時代 =約400年
鎌倉時代 =約150年
室町時代 =約240年
安土桃山時代約26年
江戸時代 =約265年
明治時代 =約45年
大正時代 =約15年
昭和時代 =約64年
平成時代 =約31年
令和時代 =???

この他にも室町時代を「南北朝時代」「建武の新政」「戦国時代」と分割も出来るようです、

さて、近世を除くと極端に短いのが「安土桃山時代」

この時代を正確に説明出来ますか?

なんか、短すぎて案外ちゃんと習った憶えもないのでは、

まず“安土”、こちらの方が有名かな?

そう、織田信長が当時の交通の要衝:近江国安土に城を建て(1576年)、新しい国づくりを目指した地、

現在の滋賀県近江八幡市にあたります、

残念ながら安土城はわずか6年で焼失、詳細は未だ不明、

なので、冒頭のような調査が行われているわけです、

さて、もう一つの“桃山”、これはどこの地名か分りますか?

これは案外知らない人が多い、

“桃山”は京の都の南に位置する地名です、

現在の京都市伏見区にあたります、

こちらの伏見桃山城は豊臣秀吉が隠居生活のために築城(1592年)

城マニアならお詳しいと思いますが、

慶長の大地震により倒壊、建て直されており、

先の城を「指月伏見城」、再建された城を「木幡山伏見城」と呼ぶそうです、

では、なぜ伏見城が桃山城になったのか

諸説ある様ですが、江戸中期元禄の頃、

伏見城跡に桃の木がたくさん植えられ

周囲を“桃山”と呼ぶようになったことから「伏見桃山城」という呼び名が広まったとか、

そして、それが後世の時代区分作成時に採用されたようです、

なんだかなあ、、、

元禄って築城から約100年後です、

築城当時は“桃山”のもの字もなかった

本来なら「安土伏見時代」というのが正確だったのかもしれません、

命名由来がこんな感じですから、

「安土桃山時代」の“桃山”がどこにあるのか、知らないほうが当たり前かな、

しかし、現在の桃山にお住みの方は誇らしいでしょうね、

時代区分に地名が残っているなんて、
(室町も同様ですが、この辺りはまたあらためて)

あ、ちなみに桃山には、1964年にコンクリートの模擬天守と共に、

「伏見桃山城キャッスルランド」という遊園地が出来ました、

中学生の頃に岡崎友紀さんのステージショーがあり、観にいったなあ♪

懐かしい^^)