隻手の声(佐藤節夫)The voice of one hand clapping.

世の中の片手の声をココロで聴こう。

如庵の一輪(5)A bud vase in "Joan"

2015-03-21 21:04:44 | Weblog
如庵の一輪(5)A bud vase in "Joan" 平成乙未廿七年弥生廿三日


 「老松おいまつ」椿と呼ばれているが、白地に赤の斑入りとでも表現すればいいのか分からない。割と大きい椿である。 
 今年(平27年度)も4月4日5日とお祭りが行われる。当然車山(やま)も13輌勢ぞろいします。
その車山の11番目に「老松ろうしょう」という寺内町の車山がある。
上山ではからくり「淡路島」という古事記日本誕生物語を演じられる。神人と巫女が出て来ますが、その赤と白の巫女装束とがイメージとしてはぴったりくるのではないかと勝手に思っていますが、
名前というのは難しいものです。 
次のは、赤地に白の斑入りと思われますが、「燭紅しょくこう」です。



さらに分かりにくいですが、

「春曙紅しゅんしょこう」です。斑入りではないですね。

では次回に。


如庵の一輪(4)A bud vase in "Joan"

2015-03-20 22:32:13 | Weblog
如庵の一輪(4)A bud vase in "Joan"

2,3日暖かくなって来ましたので、有楽苑の茶花園では椿が、咲いてきました。

どれだけの種類か分からないらしい。その年により花に恵まれた種類があれば、蕾みで終わるのもあるらしい。木の上の方で咲いているのもあり、一斉に咲かないのがいいのか悪いのか分かりませんが、あれ、こんなところにも咲いていると、うろうろしております。

今日の一輪は「明石潟(あかしがた)」という椿です。

なかなか大きな花です。咲いて2週間は落ちませんね。

もう一輪「卜伴」(ぼくはん)という椿です。名前がいいですね。


Netより

卜伴(ぼくはん)

卜伴椿(ボクハンツバキ)。椿の園芸品種。花期3~4月。江戸初期からの人気品種で、伊藤伊兵衛の『広益地錦抄』(1719年)に「しおらしく眺めすぐれたり・・・生花に至極よし、卜伴という茶人植えなし秘蔵たるよし、上々花」とある。濃紅色の一重小輪。雄蕊の先が変形して花弁化し、よじれて盛り上がった唐子咲きで、唐子の部分は白色。京都では、唐子の部分も赤い紅唐子「日光(じっこう)」に対し「月光(がっこう)」とよばれる。蕾だと特徴が見えないため、蕾でなく花の咲いたものを使う。和名の由来は、泉州貝塚の茶人卜伴がつくりだしたからとされる。
ネットは有難い。 写真は有楽苑の卜伴です。

まだ続きます。
よろしく。感謝ですね。



鳥の道を越えてOver the birds' road

2015-03-10 21:32:29 | Weblog
鳥の道を越えてOver the Birds'road 平成廿七乙未年弥生十日

岐阜の東白川出身今井さんが撮った記録映画の題である。
1947年(昭22年)禁猟となった『カスミ網猟』の世界への旅でした。
焼き鳥といえば、本家の従兄が、野趣味が好きで、正月元旦に2回ほど、伏見稲荷初詣と焼き鳥を食べて帰ってきたのを思い出す。伏見稲荷の参道には色んな土産物店が軒を連ねている。その中に焼き鳥屋があり、スズメ、ツグミなどを焼いている。20年も前の事でしたが、すずめは美味しかったが、ツグミは体がでかいだけちょっと水っぽい味がした。中国からの冷凍ものだと仲間は言っていたが、当時やはりしっかりと焼いてもらいたかったと思いだす。そういった思い出から、焼き鳥は日本の伝統たる食文化の代表であろう。
このカスミ網猟は、秋に渡ってくる冬鳥を、カスミ網を張って捕まえる猟法だが、貴重な野鳥の乱獲につながるとして、GHQが1947年に禁猟とした。でも、山の恩恵を受けた生活文化はなかなかなくならず、密猟の鳥屋(とや)は調査目的として現在でも残されているという。岐阜県東部で盛んであったが、
隣の福井県越前まで出稼ぎして生活してきた歴史を学ぶことになった。
 渡り鳥とは凄い鳥である。面白い発見であるが、これからの時期が花粉の飛ぶ時期と同じく、鳥の食べる実も、種(たね)の外側に目に見えない様な膜が付いていて、鳥に食べられ、胃と腸を通って消化されることによって、その膜がとれ、発芽効率が良いと言われている。
 鳥と植物の不思議な共生関係ですね。これら渡り鳥のルート(鳥の道)に木の実がある訳である。
ナツハゼが代表だそうだ。
この「鳥の道」というのがあって、「カスミ網猟」はその道筋にねらいを定めて網を仕掛けるのである。
 渡り鳥は季節毎に住む場所をかえる習性があるという。冬鳥は、秋になると越冬のため、大小様々な種類の鳥がシベリアから日本に渡ってくる。なんと約100種類! 日本は世界でも有数の渡り鳥の飛来地なのである。
 問題は、カスミ網が禁猟となったにもかかわらず、渡り鳥の数は減り続けているという。
何故か?  環境省の調査待ちというところです。

お読み下され、感謝致します。

煎茶お点前Green tea serving

2015-03-01 16:56:06 | Weblog
煎茶お点前 Green Tea serving 平成乙未廿七年弥生一日

お城で待機していると、いろんな方がやってきます。

 第3日曜日には、お庭の南に昔はMatchlocks turret(火縄銃櫓)があったところに、茶室が建てられ、その道の奥様方がほとんど和服で参加される。
白帝茶会である。流派は表、裏色々で、月によって違うから流派独自のお好みのお花、道具や掛け軸など競って見せてもらえるという具合である。
 去年の暮、珍しいお茶が戴けるよという声がかかり、外国人の要請待ちであったが参加した。

その時は、「小川流煎茶お点前」であった。
写真のように お茶碗が御猪口並の小さなものであった。

 お茶が急須から数滴絞り出すように出され、戴くのである。

 時によって茶葉が焙じ茶のときもあるといわれたが、抹茶と違って私にとって、量が少しすぎた。香り、味を感じるには修行を積まなくては分からないと感じた。

お菓子はお抹茶の時と同じであった。お餅であったが、 椿という銘の菓子でした。
今日は特別の日であったが、普段は外国人を誘って頂くことで、貴重な経験をプレゼントしている。
みなさんもどうですか?

お読み下され、感謝致します。