からくり浦島Mechanical Urashima 平成癸巳廿五年如月一日
犬山祭は針綱神社の祭礼で、1635年(寛永12年)大火後の復興を祈念して始められた。馬の塔を山車に代え、人形からくりを奉納するようになり、犬山城主第2代成瀬正虎の祭礼奨励もあり町々が参加して規模が大きくなった。
4月第1土・日に行われる。三層の山車13輌が笛・太鼓に合わせてからくり人形の演技を奉納する。その山車の一つ新町の車山からくり浦島は1928年玉屋さん製作で、江戸よりの演目から明治になって新演目として登場した。玉手箱の受け渡し、浦島の老人への変身が見物ですね。曲が3曲あり、各辻ごと、車切の場面で曲を変えるという。笛は能菅である。子供たちが稽古して伝承してきている。全曲CD,DVD化している。
これが伝統ですね。話はそれますが、町名の変更は気を付けないと伝統の破壊ですね。
岐阜⇒ぎふ というようにされると信長の歴史を大切にしていません。
もっとも家康は岐阜を嫌い、加納に城を造りましたが、根っこは信長に対する抵抗という方もみえます。犬山城は尾張藩のものでした。城主は大名じゃなくて付家老でした。
そこらあたりは「悲願」でブログに書いてあります。
では、英文解説です。
Urashima comes from Japanese folklore that has been talken since Muromachi Period and has been familiar to everyone.
Urashima Tarou helped a tortoise bullied by children.
Because of his good behavior, he was taken into an underwater palace.
He had spent his wonderful time with a princess and dancing fish.
However he had to come back to his village.
<At the stage>
When he goes riding on a tortoise, a big shell appears and split.
Then a dazzling, beautiful princess appears and goes to the wave.
She hand him a magic box. She goes into the shell.
He opens the box and white smokes rise.
In a flash he becomes an old man with white hair.
It’s a sad story.
The most difficult scene to operate by only a thread is a climax that a princess hands him a box.
Both puppets don’t have clips to fix a box. So it’s the most nervous time to watch it.
And it is also difficult for operators to do quick work that Urashima Taro open the box and change face from black to white hair.
The scene that old Urashima cry, weep away makes us sad with sorrowful sounds (ohayashi)
* 浦島太郎のような昔話は、アメリカにもありました。NETで調べると。
『リップ・ヴァン・ウィンクル』(Rip van Winkle)は、19世紀アメリカの小説家ワシントン・アーヴィングによる短編小説。また、主人公の名前でもある。これはオランダからの移住者の伝説をもとにして、『スケッチ・ブック』(1820年発表)の中の一話として書き上げられたものである。
作者アーヴィングが晩年を過ごしたニューヨーク州のアーヴィントン(Irvington)には、このリップ・ヴァン・ウィンクルのブロンズ像が飾られている。
アーヴィントンにあるリップ・ヴァン・ウィンクル像
**概要
いつもやかましい妻にガミガミどなられながらも、まわりのハドソン川とキャッツキル山地の自然を愛する呑気者の木樵リップ・ヴァン・ウィンクルは、ある日、愛犬と共に猟へと出て行くが、深い森の奥の方に入り込んでしまった。すると、リップの名を呼ぶ声が聞こえてきた。リップの名を呼んでいたのは、見知らぬ年老いた男であった。その男についていくと、山の奥の広場のような場所にたどり着いた。そこでは、不思議な男たちが九柱戯(ボウリングの原型のような玉転がしの遊び)に興じていた。ウィンクルは彼らにまじって愉快に酒盛りするが、酔っ払ってぐっすり眠り込んでしまう。
ウィンクルが目覚めると、町の様子はすっかり変っており、親友はすべて年を取ってしまいアメリカは独立していた。そして妻は既に死去しており、恐妻から解放されたことを知る。彼が一眠りしているうちに世間では20年もの年が過ぎ去ってしまったのである……
リップ・ヴァン・ウィンクルは、アメリカにおいては伝説的な人物とされており、「時代遅れの人」の代名詞にもなっている。
この物語はまさに「アメリカ版浦島太郎」と言うべきもので、「主人公にとってはいくらも経っていないのに、世間ではいつの間にか長い時が過ぎ去っていた」という基本的な筋の類似性から、「西洋浦島」とも呼ばれている。
One autumn day, Rip is escaping his wife's nagging, wandering up the mountains with his dog, Wolf. Hearing his name being shouted, Rip discovers that the speaker is a man dressed in antiquated Dutch clothing, carrying a keg up the mountain, who requires Rip's help. Without exchanging words, the two hike up to an amphitheatre-like hollow in which Rip discovers the source of previously-heard thunderous noises: there is a group of other ornately-dressed, silent, bearded men who are playing nine-pins. Although there is no conversation and Rip does not ask the men who they are or how they know his name, he discreetly begins to drink some of their liquor, and soon falls asleep.
He awakes in unusual circumstances: it seems to be morning, his gun is rotted and rusty, his beard has grown a foot long, and Wolf is nowhere to be found. Rip returns to his village where he finds that he recognizes no one. Asking around, he discovers that his wife has died and that his close friends have died in a war or gone somewhere else. He immediately gets into trouble when he proclaims himself a loyal subject of King George III, not knowing that the American Revolution has taken place; George III's portrait on the town inn has been replaced by that of George Washington. Rip is also disturbed to find another man is being called Rip Van Winkle (though this is in fact his son, who has now grown up).
***更に、ルーマニアにも、不老不死のテーマで語られているという。
去年、講演会があった。 講演名「浦島太郎とルーマニアの不老不死」eternal youth 講 師:ニコラエ・ラルカ(スピルハレット大学教授)
場所は、愛知県立大学にて行われたそうだ。
中根千絵準教授(説話文学)によると、ルーマニアは日本研究が盛んな親日国。国民の多くが、戦争や震災など『大変なことがあっても必ず立ち上がる国』として好意的イメージを持ち、自然環境も似ている。
ラルカ準教授は「不老不死を求める主人公が通常とは時間の流れが違う世界にたどり着き、元の世界に戻ると何百年も経っていた」という筋書きの「ファト・フルモス」の物語を紹介した。
注:「ルーマニア民話の世界」からの説明によると
「Fat-frumos とは「すばらしい若者」というほどの意味だが、民話だけに残る古語」だそうです。
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浦島太郎の話は、何とオーストラリアはメルボルン近郊にあるHuntingdale Primary Schoolハンティングデール小学校まで、伝わっていた。イマ―ジョンプログラムで日本語を学んでいる児童が、去年9月、日本語劇「浦島太郎」を演じたという。
不老不死といっても、人間どうやっても120歳まででしょう。
人間一度権力を握ると「不老不死の薬」を求める傾向にあるらしい。
中国は秦の始皇帝ですね。彼の命を受け、徐福が探し求めて、日本は佐賀県にまで来ていました。伝説でしょうが。
今生きていることが、幸せなんでしょうね。