晴耕雨読 in 神鍋高原

~ものづくり・工場改善の本の紹介を中心に~

好きな「経営の一言」 3題/ 井上 直久 / このブログの管理者

2021年04月04日 | このブログの管理者


桜の花が満開で、外出したいですね。
大阪府のコロナ感染者の急増は心配です。

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第432回(2021年4月5日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 好きな「経営の一言」 3題/ 井上 直久 / このブログの管理者
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10年以上書き続けてきたブログの記事の中で、セグメント別に好きな記事をピックアップすることで、このブログの管理者をご理解いただこうという企画になります。

今回は「経営の一言」のセグメントから選びました。

1題に絞りにくいので、3題にしました。

①第287回記事(2016年5月9日配信)
困難は必ず解決策をつれてくる
(by  日本電産会長 永守重信さん)

さすがに一代で大企業を築かれた方の言葉だと思います。将来の希望の光が見えているようです。

②第385回記事(2019年3月4日配信)
こけたら立ちなはれ
立ったら歩きなはれ
(by  元三洋電機副社長 後藤清一さん)

私の記憶の中では最初に出会った経営の一言と認識しています。

③第388回記事(2019年4月5日)
「企業は社会の公器である」
(どなたの言葉か不明ですが、ドラッカーさんか松下幸之助さんか立石一真さんの可能性が高いようです)

かつて勤めていた会社では、この言葉を叩き込まれたように思います。

井上 直久

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好きな「マネジメントの本」 / 井上 直久 / このブログの管理者

2021年03月14日 | このブログの管理者

医療従事者の方へのコロナワクチンの接種が本格化してきました。
その中で、ワクチンの供給量が少ない中で何とか接種数を増やそうという、医療現場の工夫には頭が下がる思いです。
そもそもなぜ注射器の違いで接種回数が変わるかという疑問ですが、注射器の先端部分等に薬液が残るためです。生理食塩水を追加した薬液は1ビン2.25mlで、一人当たり0.3ml必要です。5人分なら、1.5mlですので67%しか有効活用されていませんし、6人分なら1.8mlですので80%しか有効利用されません。もし7人分可能なら2.1mlですので93%が有効活用率です。
では、工夫された2例ご紹介したいと思います。
一例目は京都府宇治市の徳洲会病院の事例です。針の短いインシュリン用の注射器を使い先端部に残る量を減らすことで接種回数を7回に伸ばせるという。ただし、針が短いので皮下脂肪が厚い人には適応できないとのこと。(TVでちらっと見たデータでは9割程度が適用可だったようです。)
二例目は鳥取県倉吉市の県立厚生病院の事例で、注射器の中に入った空気を抜くときに注射器針をビンの中にさしたままで空気を抜くことで、薬液がビンの中に戻りムダにならないようにします。ただしこれは、通常の注射器では5回しかできないところを、6回に増やす方法です。
人は困れば知恵が出てくる。そう思います。


散歩道の途中にユキヤナギ(雪柳)がきれいに咲いています。

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第431回(2021年3月15日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 好きな「マネジメントの本」 / 井上 直久 / このブログの管理者
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「このブログの管理者」シリーズはブログ管理者の素顔を知っていただく企画になります。
今回は、好きな「マネジメントの本」です。

一倉定(いちくらさだむ)。
先生の名前は聞いたことはありましたが、その著作を読んだことは無いため、正直どんな方か認識できずにいました。しかし、下記の本を最近読んで俄然注目するようになりました。


タイトル:マネジメントへの挑戦 ~復刻版~
著 者 :一倉定
出版社 :日経BP
定 価 :1800円+税
ページ数:271p

先生の紹介をしますと、1963年にコンサルタント稼業を始められ、35年間日本中をくまなく行脚し、大中小1万社を指導。まるで小学生をしかりつけるように厳しく指導されたとのこと。現場が汚いとコップを投げつけられることもあったようです。1999年に80歳で逝去。

この本を読んで好きになった理由は、主に2点でしょうか。
一つ目は、あちこちに私の好きなドラッカー先生の言葉が多数出てくる点でしょうか。その言葉は、理解をし十分に咀嚼されたうえで経営指導に当たられていたと思います。日本にもこんな先生がおられるのだ。
二つ目は、経営はきれいごとではなく、ドロドロした現場の体験が本の中ににじみ出ている点でしょうか。それは以下の文から分かると思います。「従来のマネジメント論は、理論としては、立派であっても、現実に対処したときには、あまりにも無力である。現実に役だたぬ理論遊戯にしかすぎないのである。現実は生きているのだ。」

目次
1章:計画とは本来机上論である。
2章:実施とは決意に基づく行動
3章:統制とは目標を達成しようとする執念
4章:組織は目標達成のためのチームワーク
5章:有能な経営担当者への道
6章:お金(財務)に強くなる方法
7章:時代遅れの教育訓練
8章:破産しかかっている人間関係論
9章:労務管理の基本は賃金

お時間があればご一読をお勧めします。

井上 直久

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好きな「改善の本」 3冊 / 井上 直久 / このブログの管理者

2021年02月28日 | このブログの管理者

先日と言っても2月13日と14日ですが、神鍋に帰っていました。
雪もだいぶ融けていました。下の写真の様子です。
以前のブログの記事の写真と同じ方向から撮っており、差がよくわかります。

 

 以前のブログの記事の写真

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第430回(2021年3月1日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 好きな「改善の本」 3冊 / 井上 直久 / このブログの管理者
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ブログの管理者の素顔を一部でも理解いただけたらと思い、
「このブログの管理者」というカテゴリーを始めました。
今回は4回目の記事で、好きな本の中でも特に好きな「改善に関する本」3冊を再度紹介したいと思います。

まず、1冊目は、
 原理・原則7にもとづく現場改善の実践
 ー工場の一隅の改善・ムダ取りから高収益・強競争力企業への脱皮
 (著者:佐竹弘彰 監修:古畑友三 出版社:日科技連)
になります。
何をするにも原理・原則が好きというよりも大切にしているブログ管理者なので、改善・ムダ取りを導く10の原理原則が明確に書かれている点が評価が高い理由です。また、工場の一隅の改善・ムダ取りから始めて高収益企業が実現されている点が実証されている点も素晴らしいです。監修者の古畑先生は5ゲン主義を唱えられた方です。古畑先生が現場改善を指導されている内容を著者の佐竹先生が書かれたものです。ブログでの検索1位になると思います。


2冊目が、
 ムダとりの達人 山田日登志の カイゼン7つの報告
 (著者:宮坂賢一 編者:日経トップリーダー)
になります。
タイトルにある山田先生はカイゼンでは大変有名な方ですが、管理者は書かれた本を読んでみてもなかなかカイゼンの原理・原則が理解できずに苦労していました。そんな時に出会った本です。カイゼンの法則が7つ明確に書かれています。法則と書かれていますので、原理・原則ではなく、むしろカイゼンのステップと考えた方が良いです。著者によってカイゼンのやり方が大変分かりやすくかみ砕かれていると思います。


3冊目が、
 トヨタ生産方式で鍛える「改善力」
 (生産現場の見方と改善の進め方)
 (著者:小谷重徳)
です。
トヨタ生産方式をベースに、ある生産現場を見て、ムダを見つける方法・ポイントなどが、[設問]と[回答]の形で書かれています。そのため、自分で改善の(事前)演習が出来るようになっていますので、しっかり演習を行えば必ず改善力の実力アップにつながると思われます。項目も、5Sから工場改革まで広くカバーされています。著者の小谷先生はかつてはトヨタ自動車におられて今は首都大学東京におられるようです。


井上 直久

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大阪府のコロナ新規感染者データを読む / 井上 直久 / このブログの管理者

2021年02月14日 | このブログの管理者

だいぶ春めいてきましたね。


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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第429回(2021年2月15日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 大阪府のコロナ新規感染者データを読む / 井上 直久 / このブログの管理者
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ブログの管理者の素顔の一部でも理解いただけたらと思い、「このブログの管理者」というカテゴリーを始めました。
今回は3回目になります。会社でデータ分析をやっており、コロナ関係のデータをこんな風に見ているという内容です。ご参考になれば幸いです。

〇はじめに
昨年11月に会社との契約が満了になるまでは、品質改善の仕事をしていたことは書きましたが、今回は品質改善の為にやっていた日々のデータの見方について書いてみたいと思います。正直言って同じデータから全く逆の結論が出ることもあります。見方や分析の方法で結果が変わるわけです。私がよくやっていたのは、出てきた数字をグラフにして、毎日見ていたのですが、毎日毎日見ていると、ある日突然グラフが私に語り掛けてくるように思えることがありました。例えば、「データでは不具合件数が増加しているけど、今後は不具合件数が減少するよ。」と。

〇大阪府のデータ(1)
大阪府のコロナ新規感染者データを下記に添付しました。これを見ているととても面白いと思います。一番面白いと思うのは11月22日から12月12日のデータです(②のピークの前後)。当時、「新規感染者数は高止まり」との報道関係の意見が多かったのですが、私は「新規感染者数は確実に減少中」との意見でした。今データを見て言うのは簡単ですが、限られたデータの中で正解を導きだすのは大変です。特に、シグナル(信号)Sとノイズ(雑音)Nの関係からすると、新規感染者のデータはノイズ(雑音)Nの比率が高いですから。減少中と判断した理由は、7月5日から9月3日の新規感染者の山のカーブ(①のピークの前後)と、他府県の新規感染者の山のカーブから、新規感染者のピークは確実に過ぎたと強く感じていましたから。


〇大阪府のデータ(2)
ピークを過ぎたと判断した理由は、新規感染者が増加してある日に最大数値となってから、翌週の日曜日までにその最大数値を越えない場合は、その数値がピーク値という経験則を持っていましたので。3つの山(①、②、③)のピーク値がありますので、それぞれご確認いただけたらと思います。この経験則が、数値をグラフにした場合にグラフが私に語り掛けてきてくれていると思う内容です。山のカーブには変曲点がありますし、どこがピークかは微分したらわかるはずだと思います。しかし、データ・グラフから全く予想のつかない推移になることもあります。それが1月1日以降の新規感染者の急激な増加(③のピーク)です。それまでは、グラフは(緩やかな)カーブを描いていましたが、この点(1月1日)では線が折れています。

〇謝恩会・歓送迎会を控えよう
1月1日以降の大阪府の新規感染者のデータを私は知ってびっくりしました。大阪府は減少傾向と早くから私は思っていましたから。ではなぜ大阪府は突然新規感染者が増加したのでしょうか。政府のコロナ対策の分科会の尾身会長が2月9日に、「2020年の忘年会などが、年末年始の感染急拡大につながった。」と述べられています。「など」にはクリスマスパーティーも含まれるのではないでしょうか。もっと言えば、種々の活動が活発化したからと言えると思われます。だから、「今後は種々の活動(謝恩会、卒業旅行、歓送迎会、花見)を控えましょう。」と尾身先生は言われています。
結論としては、「これからも我慢我慢」ということになります。

井上直久

ご参考に2つのデータを付けておきます
〇ピークの見方
大阪府の新規感染者の3つのピーク(①、②、③)と、その翌週の日曜日までのデータ。(右側のグラフにその期間を矢印で示しています。)これで、ピークの見方をご理解いただけると思います。
①7月5日から9月3日関係、
②11月12日から1月1日関係、
③1月1日から2月10日関係。

〇1都2府1県のデータ
全国的に、夏までは常に東京都のデータが先行(先にカーブが立ち上がり、先にピークが出る)していました。しかし、10月以降は大阪府のデータが先行(先にカーブが立ち上がり、先にピークが出る)しています。これは、大阪都構想の選挙活動の影響でしょうね。また、大阪府に対し兵庫県と京都府は遅行(後でカーブが立ち上がり、後でピークが出る)しています。京都府は2つのピークが重なって結果として1つのピークに見えてしまいます。

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このブログは「恩送り」 / 井上 直久 / このブログの管理者

2021年01月31日 | このブログの管理者

もうすぐ2月。
いつも散歩をする道の脇で、ロウバイ(蝋梅)が咲いています。


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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第428回(2021年2月1日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 ブログは「恩送り」 / 井上 直久 / このブログ
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ブログの管理者の素顔の一部でも理解いただけたらと、「このブログの管理者」というカテゴリーを始めました。
今回は2回目になります。このブログをなぜ10年もしているのという点についてです。

〇はじめに
「恩送り」という言葉をご存知でしょうか?「恩返し」なら知っているが、「恩返しの間違いじゃあないの」という方が多いのではないでしょうか。じつは私も約1年前までは全く知りませんでしたから。そのため、「恩送り」について調べてみました。ある辞書によると「恩送り」とは、「誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送ること。」と書かれています。
〇「恩送り」の言葉を知ったTV放送
私が「恩送り」の言葉を知ったのはあるTV放送でした。関東のある県の納豆屋さんが納豆がなかなか売れないので、近県の流行っている豆腐屋さんに教えを乞うたそうです。原料が大豆で同じですからね。すると、なんと持って行った納豆を全て買い取ってくれたそうです。当然、味の確認をされてですが。それ以外にも得意先の百貨店に試供品として送付されていたのですが。納豆屋さんはその後、百貨店にも納豆を納めるようになり、成功されました。
〇恩返しはしなくていい、恩送りをしてほしい
その全量買い取られた豆腐屋さんは、豆腐が売れなくて苦しんでいたころ、大変お世話になった農家の方がおられました。豆腐屋の事業が軌道に乗った後に、恩返しをしたいと申し出たところ、農家の方から「これからあなたを頼ってくる若者が必ずいるだろう、私のことはいいから、その時その若者を助けてやってほしい。」と言われたそうです。そして、その言葉を思い出し、納豆屋さんを支援されたのです。
〇私の「恩送り」
私は技術士(経営工学)の試験に5年間トライしました。大学で学んだ学科は電気科ですので、全く異なる経営工学に最初のころは四苦八苦していました。そんな中、分からないことをインターネットで検索すると「生産管理」というHPが必ずトップに出てきて、そのHPを読むと分からないことがよく理解できました。そのHPは当時あこがれでした。今はそのHPは閉鎖されていますが。このブログでは私が読んだ本の紹介をしていますが、私がブログを書き始めた時に思っていたことは、読んだ本の内容等についてどなたかのお役に立てればと思ってのことです。これが私の「恩送り」になります。
〇本当の「恩送り」
ウキペディアにも「恩送り」の説明が書かれていました。これは先ほどの説明より広くなっています。これが本当の「恩送り」の意味なのかもしれません。「誰かから受けた「恩」を自分は別の人に送る。そして送られた人がさらに別の人に渡す。そうして「恩」が世の中をぐるぐると回っていくということ。」。
「恩送り」いい言葉ですね。

井上 直久

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