晴耕雨読 in 神鍋高原

~ものづくり・工場改善の本の紹介を中心に~

ものづくり・経営改善 生産管理システム / 生産管理システム構築のすべて:北村友博

2021年08月01日 | ものづくり・経営改善 生産管理システム

毎日の金メダルラッシュに喜んでいますが、
コロナの方も大変な状態になっていますね。
個人的には、第三のワクチンであるアストラゼネカを投入すべきではと考えますが。


自宅のベランダにて:いつの間にか家内が花を植えていました。「すぐ楽」と言うそうです。

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第440回(2021年8月2日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 ものづくり・経営改善 生産管理システム / 生産管理システム構築のすべて:北村友博
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この本の正式タイトルは「プロジェクトを必ず成功させる 生産管理システム構築のすべて」です。
そのため、プロジェクト体制で生産管理システムを導入する場合の導入のポイントが書かれています。
前半の第1章から第4章は全体を俯瞰した構築のポイントが、第5章から第11章は各サブシステクについて書かれています。

目次は以下のようになっています。
第1章 工場業務を単純にIT化したものが生産管理システムではない
第2章 生産管理システムを俯瞰するために欠かせない基礎知識
第3章 顧客の思いどおりの要求定義を実現するためのポイント
第4章 精度の高い最新の需要情報を生産計画で使うためのポイント
第5章 生産計画の立て方と計画変更への対処
第6章 MRP(資材所要量計画)の考え方と実践
第7章 生産管理の中核データベースとなるBOMを押さえる
第8章 CQDを満たす購買管理サブシステム構築
第9章 工程管理サブシステムの統制機能を向上させる仕組み
第10章 生産管理から考える在庫と在庫管理
第11章 工場財務と原価管理システムの留意点

第5章から第11章は、生産管理の7つの主要機能(販売管理、生産計画、工程管理、在庫管理、減価・生産性、購買管理、マスタ管理)について書かれています。
第1章から第4章の中で、主要なポイントを拾ってみました。

11p 工場業務を単純にIT化したものが生産管理システムではない
13p 企業全体を考えたシステムの再デザインが必要
15p 業種や業態でシステム化する対象が変わる
18p 「見える化」「情報速度」「カイゼン」のポリシーをシステムに組み込むことが必須
28p 部署や役職を超えた最適解を導くことが重要
31p 生産管理における4つの情報
    「計画情報「事実情報」「属性情報」「管理情報」に分けて考える
34p 小規模の向上では生産管理システムは必要ない
54p 生産管理システムは7つのサブシステムで考えると分かりやすい
56p マスタ管理が生産管理のポイント
57p 周辺システムとのインターフェースが重要
60p 工場の生産形態に合ったシステム構築
62p リードタイムは最重要キーワードの一つ

ご参考になればと思います。

                                   井上直久

データ
著者:北村友博(技術士(情報工学))
出版社:日本実業出版社
出版年:2010年
ページ数:297p
定価:本体2800円(税別)
外観:

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