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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第239回記事(2015年4月27日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
神鍋味街道⑬ 「神鍋の美味しいお店」パンフレット
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道の駅「神鍋高原」を歩いていると、写真のようなパンフレットが置いてありました。
写真のバックの緑が、神鍋高原らしいですね。
神鍋高原で食事をされる場合はご参考にどうぞ。
このコーナーで紹介できていないお店もいくつかあるようです。
今後ご紹介していきます。
来週はGW休みにさせていただきます。 井上三郎右衛門
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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第238回記事(2015年4月20日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
ものづくり・工場改善 ムダとり・改善⑥
ムダとりの達人 山田日登志の カイゼン7つの法則 宮坂賢一
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<はじめに>
「カイゼン」という言葉を聞いて、多くの人が最初に思い浮かべる人が「山田日登志」先生ではないでしょうか。しかし、山田先生の著作を読むと、具体的な事例を列挙した本が多く、理論的な背景が実にわかり辛いという問題があると思います。また、山田先生の「カイゼン」によりいくつのも会社の経営改善がなぜできたのかという繋がりも、またわかり辛い点です。
本書は、雑誌記者である宮坂賢一さんが、山田先生のカイゼン指導の現場に密着し、
カイゼンで成果を挙げる為の理論的な背景と、
なぜカイゼンにより経営改善が可能だったのかという点を、
工場用語を使わずにできるだけ多くの人がわかるよう、噛み砕いて書かれた良書です。
<キーポイント>
山田先生のムダとり=カイゼンは、単に製造工程のムダを省くだけではなく、「お客様ニーズ」を出発点にして、出荷場から製造工程を上流に遡りながら、「人」と「在庫」などを関連付けながら、経営的なムダを省くものです。具体的には「日本で克つ」ために、①コスト削減、②納品までの期間を短縮、③多品種少量生産に対応するもので、その結果「活人」「活スペース」などができ、人のムダや在庫のムダなどが削減できて、顧客満足度も上がる結果、経営的な改善ができます。
言葉で書いても分かり辛いので、全体的なカイゼンのステップは13pを見ていただけたらと思います。(本を読み込まれないと、自社でカイゼンを進められるための十分な理解はできないと思いますが。)
法則1 お客様のニーズを「見える化」する
法則2 仕事のペースを決める
法則3 停滞のムダとり
法則4 運搬のムダとり
法則5 動作のムダとり
法則6 計画を見直す
法則7 ステージを上げる(この後、法則1に戻る)
山田先生は、カイゼンを進めるためには、カイゼンの技術(知識)だけではなく、心(意識)も大切であると説いていられます。こちらは21pを見てください。
(目次は、法則1~7の前後に、
総論 カイゼンで成果を出すために手順を知る
CDで学ぶ 心を鍛えてカイゼンを加速する
が入ります。)
<詳細ポイント>
この本の主要部分は、法則3~5の3つのムダとりです。それぞれの法則の解説に入る前の扉ページにサブタイトルが記載されています。これが大変参考になるのではと思います。
法則3 作業の流れを見直して作りかけの押し付けをやめる
法則4 作業の流れを円滑にするために距離を近付ける
法則5 作業者一人ひとりの体の動かし方を見直す
また、法則5については、「動作のムダ」を減らすための6か条が記載されており、役に立つと思います。ご参考にしてください。特に私は3番目の、
「高さをそろえる」(作業台の高さと推定します)
が参考になりました、というのは他の本ではこの記載を見たことがありませんので。当然のことなのですが。
<データ>
著 者:宮坂賢一(日経トップリーダー記者)
ページ数:215p
価 格:本体1600円+税
出 版 社:日経BP社
出 版:2011年7月25日
表 紙:
井上三郎右衛門
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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第237回記事(2015年4月13日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
四季の花 4月 土筆(つくし)
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先週は神鍋高原に帰り、雪囲いを分解していました。
山にはまだ雪が残っていましたが、
すっかり春の雰囲気で、清滝小学校の桜は満開でした。
スキー場の残雪を背景に、土筆(つくし)の林をローアングルから撮ってみました。
井上三郎右衛門
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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第236回記事(2015年4月6日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
経営の本棚⑭ 「勝ち続ける経営」 原田泳幸
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この本を読んだのは、何年か前です。原田さんは売り上げ低下が続いたマクドナルドの社長になられ、7年連続の増収企業・5000億以上の売り上げの企業に変えられました(2011年当時)。
そして今、マクドナルドは食の安全性や異物混入の問題で、売り上げの低下に苦しむ状態になっています。原田さんも会長を辞められるようです。
この本を読み返してみて、
タイトルの「勝ち続ける」ことがどんなに難しいことか。
「ビジネスに終わりはない」。成功したときこそ危機です。(99p)という言葉は社内ではどうだったか?
ということが気になりました。
しかし、7年連続の増収をされただけに、以下の言葉には大変重みがあると思います。
世の中、ダメになった会社はすべて「らしさ」を失っていると思います。その企業でしかできないことを忘れてしまっている。(46p)
井上三郎右衛門