ドラッカーの著書に、「マネージャーは、権限を持っているのではなく、責任を持っている。」という文言があります。
Aさんは、ある手続きをした時、担当者へ伝えたことがその上司に伝わり、その上司は、要件をAさんへ伝えようとしたそうです。
その伝え方が、Aさんの携帯電話へ何度か電話をしたそうですが、電話に出なかったので、そのままにしておいたそうです。
一方、Aさんは、見知らぬ番号であったため、特に、折り返しの電話をしなかったそうです。
そのようにして数日が過ぎ、返事かこないことにしびれをきらしたAさんが、問い合わせ先へ電話をしたところ、次のように言われたそうです。
「何回か電話をしたのですが、電話にでなかったので、そのままにしておきました。」
これには、Aさんもあきれて言葉を失ったそうです。
とても、管理職にある人の責任ある発言とは思えません。
やはり、管理職(マネージャー)に与えられているのは「責任」であって、かつ、「真摯さ」こそが、マネージャーの要件です。
真摯さを失った瞬間、その組織は堕落をはじめ、やがて滅び去ってしまう運命にあると思います。