メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1996.12~ part2)

2013-09-01 13:53:35 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『THE X-FILES 3rd SEASON』(1995)
監督:クリス・カーターほか 出演:デイヴィッド・ドゥカヴニー、ジリアン・アンダーソン ほか



【FILE No.301 The Blessing Way】
xmasはX-FILESで過ごそう 前回との続きものながらあんまり間があいたから忘れてたストーリー。
ハッカーが過去のUFO関連情報をキャッチして暗号化されたテープをモルダーに渡し、
彼は宇宙人の死体の山を砂漠の中で発見し、一緒に吹き飛ばされたんだった。

さてサードシーズンに入って脂がのった2人のメインキャラクターと連続性が出て、
「1話でもお楽しみいただけます」ってワケにいかなくなった。
もう6巻まで出て、一気に今回3巻分借りれたのは奇跡的。

なんだか『VR5』を思い出すなあ。この2つのシリーズどっかでつながってるんじゃない?
そのうちどっちかのキャラクターが関連して出てきそう。
軍という強力な力、正義もへったくれもない内部の巨大な壁とFBI捜査官という法と正義の上に立つ1個人との闘い。

「殺すのも当然だ。未来をつくるためにね」

このショッキングなセリフもアメリカ人が国を信用できなくなっている状況を鋭く表すシーン。
サードシーズンも緊迫感に満ち、おもしろくなりそう。単に超常現象の話を超えてる。


【FILE No.302 Paper Clip】
いろんな事がいっぺんに起こりすぎて出血大サービスだね。スキナーもなかなかやるじゃん、惚れ直したよ。
廃坑内のファイルは、アブダクトされ、人体実験を受けた人の記録。スカリーもモルダーの妹も入っていた。
この50年以上の間、あんなに大勢が犠牲になってたなんて。宇宙人って友好的じゃないの?
『コクーン』の知的生命体、愛と親しみに満ちた相手じゃないってこと?
秘密はまだあるらしい。ナホバの証言だけじゃ不十分なのか?
相変わらずひまわりの種を食べてるモルダー。ナホバの回復を祝うプレゼントはその種。


【FILE No.303 D.P.O】
とりあえず政府がらみは一時停止。通常任務?に戻った2人。
ゲームに夢中でハードロック愛好者、何を考えてるのか分かんない危ない青年。日本にもいるぞ。
この俳優『The Wonder Years』で転校生役だった子じゃないか?
『ウェインズワールド』の舌足らずなほうみたいな喋り方で、もろオタク風の役作りが真に迫ってて怖い。


【FILE No.304 Clyde Brackman's Final Repose】
1、2、3シリーズ通して最もウィットに富んでて愛嬌のあるキャラクターだね、このミッシェル・ピコリそっくりなおじさん。
『デッドゾーン』のジョニーは犯人や殺す状況までハッキリ見えたけど、この2人は似てる。
「人の不幸を笑うな」「ひきつってるんだ」w
「まだ分かんないのか?殺人マニアなんだよ」犯人「そっか、それでスッキリした」
「隣りの夫人が死んだ。犬は好きかい? 昨夜はちょっとワルサしたけど、普段はイイ子だ」
コリーは飼い主をちょっとかじっちゃのよね、恐ろしい~
毎日、人の不気味な死に様を観るなんて実際耐えられないだろうね。
こーゆー肩の力が抜けたエピソードもいいな。
TVの中ではなぜかローレル&ハーディの古い映画のシーンが出てくる。
こんなところにもこだわりを感じさせる。


【FILE No.305 The List】
結構込み入った話。死刑囚が恨みを抱いて蘇り、復讐するってのは他にも映画であったね。
今シーズンはなんかスプラッター的描写が多くてリアル。
今作のウジだらけの腐乱死体もとても食事中に見られたもんじゃない
増え続ける犯罪と溢れて限度を超えてる刑務所事情、黒人差別、職務乱行、
今作にもアメリカが現在抱えているたくさんの問題が取り上げられている。
いつも霊的、超自然的な話をすると、科学的論理と冷静さで食ってかかるスカリーを見るモルダーの笑いたそうな表情が見所。


【FILE No.306 2 shy】
今回のキャラクターもかなりキテる。脂肪を補うために女性を襲うファット・ヴァンパイア!
それも手口はパソコン通信。コンピュータ犯罪も大きな問題の根源になりそうね。
ゼリー状にドロドロになった死体なんかゲゲゲ。Xファイルらしい変り種のアイデアの1つであとひきそう。

「死のみが孤独から救ってくれる。彼女らの望むものを与え、必要なものをもらっていただけさ」

襲った売春婦にひっかかれた手の皮がパリパリになってるのをハサミでチョキチョキ切ってるシーンなんかとっても不気味。
これでコードネームが“2 shy”だもんね。
よく知ってるつもりでもしょせん他人。相手がまともかサイコかなんて分かんない。
ましてや文通、パソ通で知り合ったら、いきなり会うより何を考えているか分かる点で安心している盲点をついたんだな。
パソ通で犯人像を流して協力を呼びかけるのは、オウムの時もやったみたいだけど、
結局、隣りに住んでる人も分からなかったらしい。
こんなに急ピッチに犯人を捕まえちゃうのはモルダーらだけだね。


【FILE No.307 Te Walk】
私たち現代人がTVでリアルタイムに見た湾岸戦争はほかの国の他人事。
映画のようにしか思えず記憶から消え去ろうとしているが、その後遺症に悩む人間が大勢いる。
今作はサイキックパワーと結びつけ、それをシャープに描いている問題作。
モルダーとスカリーがキビキビと捜査に徹している。
しかし手足を失くして生き続ける気持ちなんて想像できない!
本当に辛いのは死ぬことではなく、苦しみながら生きながらえること。
「あの戦争で一体何が起こったのか」
兵士ら戦争後遺症に苦しむ人々にとって戦争は生きる限り続いているんだ。


【FILE No.308 Oubliette】
考えてみれば毎週このボリュームで、ハイテンション、ハイクオリティにドラマを撮って放送してるってスゴイね。
今作は問題中の問題。幼児誘拐、虐待と、本当にフシギな他人同士のつながり。
憑依霊の話はよくあるけど、双子でもないのに何なんだろう?
相変わらず行方知れずの妹を想うモルダー。2人の姿が悲しい。


【FILE No.309 Nisei】
あらもう0:30。やっぱ2本観るのはつらいか。やっとXファイルの十八番UFOネタに戻り、
ミスターXや、たしか1か2にも出て情報提供してくれた男も再登場。
宇宙人解剖の丸秘映像って日本でもやったね、こーゆー番組。ビデオにもなったし。
なぜかカンフーを使って片言の日本語なんだよね、いまだに


【FILE No.310 731】
おっともう1:30。早いところ切り上げよう。
エイリアンとヒトの混合種だ! 時間制限ギリギリでミスターXの助っ人、モルダーだけが助かる。


【FILE No.311 Revelations】
今作は宗教色が濃い。いつものパターンをひっくり返してモルダーが否定的でスカリーが信じているほうに回る。
ガーディアン・エンジェルを名乗る俳優のキャラクターは強烈。

「奇跡は本当に起こるのか?」
「ひと巡りすれば真実を見つけられることがある」
「神のメッセージがあっても誰も聞かないとしたら恐ろしいわ」

モルダーに向かって「UFOのことなら何でもとびつくくせに!」というセリフは笑える。
インチキ臭い商売にしてる聖職者が多いからね、今も昔も。


【FILE No.312 War of the Coprophages】
今作はシリーズ中でも異色な作り。FBIだっていつもスーツで銃を構えて走り回っているワケじゃない。
今回は2人のプライベートをちょっと覗けるコメディタッチ。主人公はおぞましいゴキブリ軍だけど。

「UFOは発光性昆虫が正体かも」
「宇宙人は灰色で目の大きいものというのはSFの観すぎ。昆虫型ロボットで偵察させているのかも」

仕事以外でもこの2人がなんだかんだ携帯で話してるのが分かったけど、あんまりロマンスには進展しない。
平凡なパターンに落ちやすいからねドラマは。しかしいろんなシンドロームがあるんだね。
スカリーって物知りっていうより、Xファイルスタッフがかな。

「国民の半数以上がなんらかの精神病をもってる」ていうからストレス社会は人類滅亡の要因にもなり得る。
しかし放射能でも死なない、1匹のメスが50万匹も産むってんだから、宇宙人の心配より、ゴッキの敵のほうが手強いぞ。
ラスト、パソコンを打ちながら、モルダーが珍しくヒマワリの種意外のものを食べているのがとってもフンに似てるのが笑える。芸が細かい!

ところで3rd season の前半は6巻まで。後半は3月ビデオ・リリース。延ばすねえ、FOXの商売上手が!
4シーズン続くのってあり得るかな?
ドゥキャブニーのロマンス映画ビデオを見かけて、彼は他のオファーに忙しいみたい。


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