メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ブッタとシッタカブッタ 3 なぁんでもないよ』

2012-05-26 14:46:46 | マンガ&アニメ
『ブッタとシッタカブッタ 3 なぁんでもないよ』(メディアファクトリー)
小泉吉宏/著

osaさんからススメられて読んでいるシッタカブッタのシリーズ第3弾。
第1弾『ブッタとシッタカブッタ 1 こたえはボクにある』
第2弾『ブッタとシッタカブッタ 2 そのまんまでいいよ』

著者の前書きにあるとおり、1は易しく書いたとっかかりで、2は本題、3は総まとめみたいな感じ。
それでも、読めば読むほど、まだまだ大事なエッセンスを感じることができる1冊。
また抜粋メモが長くなりすぎてしまっていることはご了承くださいませ/謝


【本編抜粋メモ】

生老病死の4苦+4苦=8苦が苦しみの根本
・愛する人やものとの別れの苦しみ
・きらいな人やものと結びつけられる苦しみ
・求めるものが得られない苦しみ
・得たものに満足できない苦しみ


気にする情報の組み合わせで、人によって認識がズレて悩みのタネや勘違いの幸福観が生まれてしまう

ぼくたちは、「似ているものを勝手にまとまりとしてみる傾向」がある
グループのメンバーのバラバラになっている心をまとめるために、「共通の敵」をつくるのはよくある手

ぼくたちは、点と点を結んで推測している+ぼくたちの脳は「線」を見る傾向がある
相手のしぐさや態度、話す内容などで、ぼくたちは関係や未来を推測する
恋をする時、受け取る情報が自分に都合のいいものだけになる可能性がある

ぼくたちは食べ物を発見したり、ものをよけたり、敵を見つけたりするのに、「ものを比べて判断する」ようにできている

テレビは確かに「あったことを」伝える。けれども編集することで事実、真実とは違うものにすることができるということを頭の片隅においておくのもいいと思う


【他人のつくった価値観を信じて自分を苦しめるブタさんたち
・お金が幸せをくれると思い込むブタ
・うまくやろうと思い込むブタ
・自分を憐れと思い込むブタ
・過去から出られないライオン
・悩んでいれば特別扱いしてもらえると思っているブタ
・渇望を愛と思い込むブタ
・いつか幸運が舞い込むと思い込むブタ
・世話だけが愛と思い込むブタ
・幻を持ち続けるブタ(子どもに幻を与えているのは大人。例:いい学校、会社に入れば幸福になれる

誰かからもらった価値観で生きているから退屈を感じる
 誰かからの評価にとらわれているから、苦しみを感じる


「意味のない世界に、人が意味を与えるんだ」
ぼくたちの心は目や耳などが受けとった刺激に、積極的に「意味」を見つけようとする

ココロは安定したがるクセがある
わからないことも自分なりに理由をつけて安心しようとする。とりあえずの答えを見つけるとあとは考えなくなる

ひとつの出来事には、ふたつの意味が見えてくる。幸福と不幸。希望と失望。
危機という出来事には「危険」と「機会(チャンス)」が見える


努力
「努力している」と自覚している作業は、辛いと思うか、自己満足に慢心する
はたから見ると努力しているように見える作業でも、本人が大好きでやっていると、それは楽しい
幸せになるために努力するって何か変

しがみついてばかりいるのも、しがみつかないことにしがみついているのも、どちらも病


自分を守るためにしているのに、自分のことをキライになっていくって変だなあ
 キライなことするのをやめると、自分のことを好きになるよね

ぼくは親の望むボクをずっと演じてきて、自分の望むことを押さえつけてきたんだ
 でも、それはぼくの一面で、ぼくの全部をそうだと決め付けるのは変だよね


シッタカブッタは幸福を探しに何年も歩いたが見つからなかった
休んで考えたら、幸福は歩くことそのものにあった

「心」なんてゆう不安定なものに頼らず、「あなた」自身に頼りなさい
「心」じゃない「自分」を見つけなければ、あなたの本当の意味での安心は見つからないよ


思うとおりにならないことは、思うとおりにならない
起きてしまったことはそのまんましかない。ボクたちは「そのまんまの今」を覚悟するしかない
そのまんまが見えているブタは、“かるく”よろこんでいる

読書とは、著者との対話ではなく、本を通しての自分の心との対話である




以下は、感想メモ。

やっぱり禅問答のような部分は、シンプルな故に、捉え方で随分違ってくるから難しいなあ
言葉は不完全だと言われても、普段の会話で「花」について話したい時に、「花」と言わざるを得ないのが現実だし。

それに、人は体験から学ぶ生き物だから(ヒトだけじゃないか)、
失敗から学んでよりよくなることまで否定しているワケじゃないよね?
その体験を歪んで捉えてしまうことで悩んでいるなら、その見方を変えろって意味なのかな?
そしたら、「認知行動療法」とおんなじだ/驚

「こうなりたい」て未来に夢を持って頑張ることもけして悪いことではないだろうし。。
この本で言いたいのは、自分も、他人も、世界中も、全部、先入観なく、一瞬一瞬のそのままを見ろってことか?
(こうして分かったと思って安心するのもいけないのか? むぅーーーーーーん


著者のあとがきに、学生の頃「形態学」の“ゲシュタルト心理学、視覚心理学”
「1円玉、10円玉、100円玉の絵を描く」て授業があって面白かったとあった。
もしかして同じ大きさなのかっ って思って調べたら、ちょっと違ってた(ほっ
美大って絵を描くだけじゃなくて、そんな面白い授業もあるのね!驚

広告の仕事をしながら、毎月100時間以上の残業の後でも小説を書いたり、絵を描いたりしてたって、
まさに「天職」のなせる業だなあ!
つまり、お金になるかは関係なく、寝食も忘れて夢中になるくらい好きだってこと。

まだまだシッタカブッタの出てくる本はあるから読みたいとともに、
その他の『ドッポたち』なんてのも気になってきた。


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