メランコリア

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『やっぱりネコが好き』(講談社)

2013-02-16 17:04:56 | 
『やっぱりネコが好き』(講談社)
リー・W・ルトレッジ/原著 加藤由子/翻訳

著者のリーさんは、コロラド州で30匹のネコとともに暮らしている/驚(当時
そのネコは、下水溝、無法なペットショップ、虐待的な飼い主、ハイウェイなどから助けたものとのこと。



【加藤由子さんによるまえがきメモ】
(ネコの魅力は)あの傍若無人な個人主義というか身勝手さだ。
やりたいときに、やりたいことを、やりたいように平然とやる。
それも自信満々で、自分のやることに間違いはないと言わんばかり。
そのくせ、甘えるときはコネコネと赤ん坊そのもの。



(振り回されつつも、楽しくて笑ってしまう理由は)
人間には「惚れた」弱みと「捨てない」強みが、そしてネコには「振り回せる」強みと「捨てないで欲しい」弱みがある。
お互い五分五分、対等な立場であるからこそ、振り回されるのが楽しいのである。
そう思ったとき、ネコとの暮らしは、突然ハイセンスのものになる。
なにしろ、人間には考えつかないようなことを真面目くさってやってくれ、そしてその結果が結構なポカ。
「だから言ったじゃない」とか「何度言えばわかるのかね」と意見するという楽しみを持ち続けることができるのである

(本書は)人間からの“意見書”である。
だが「・・・すべし」の項目は、やれといわなくてもやることであり、
「・・・べからず」の項目は、やるなと言ってもやることである(中略


【内容抜粋メモ】

9 許可なく百人一首に加わるべからず。

34 ジグソー・パズル見学中は、足の下にピースをひとつ隠してないかどうかの確認を、ときどきしながら行うべし。

36 冬の午後は、人のひざにしつこく乗って暖をとるべし。

39 クヨクヨと過去を悔やむことなかれ。過去を悔やむ生き物である人間たちが、果して幸せかどうか鋭く判断してみるべし。



81 カーテンをよじ登り、上半身を鍛えるべし。

85 ホームパーティでは、オニオン・ディップに飛び込むかパンチ・ボールに頭を突っ込んで飲むかして、語り草となるよう努力すべし。
   無視されたなら、ソファーの肘にタカのようにとまって目立つべし。
   すべての客に、早くオードブルを食べないと全部とられるという危機感を与えることも忘れるべからず。



145 舌を半分出したままでボーッとするのは遠慮すべし。オツムが変になったかと心配になる。

148 人のおなかをモミモミするときは、出血寸前でやめるべし。

155 きちんと積み上げられた書類を見たら、死に物狂いでその上を走りまわるべし。

165 誰かの一生の友となるべし。

191 自信たっぷりの歩き方で入室すべし。不幸にも途中でけつまずくか滑るかしたら、真剣に毛づくろいを始めるべし。
    目撃者は、わざと知らん顔をしてくれる。



クスって笑ってしまうものから、ニンゲンにとって考えさせられる哲学もあり。
うん、にゃんこから人生を学ぶべし。


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