メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1996.5~ part5)

2013-06-25 14:07:14 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part4からのつづきで、薄いベージュ色のノートのラスト。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『彼と彼女の第2章』(1995)
監督・出演:ビリー・クリスタル 出演:デブラ・ウィンガー ほか
パリのモノクロスナップショット、ビリー・ホリデーの曲ではじまるオシャレなオープニングは、
ウディ・アレンの『マンハッタン』を思わせる。
クリスタルが監督・主演だから、映画のハウツーは勿論、とにかく笑わせ、楽しませようとするギャグたっぷり。
友人がやるジョークもそのまま彼のスタイルや味が出るから本当にハンドメイキング。
友人らが次第に集まり2人の話をつないでいく構成が楽しい。本気でハマって泣いたり笑ったりの女性。
そして噂の2人がやってきて、今までの話を知らずに話しだすロマンティックなラスト。
その先の話なんて皮肉屋のクリスタルが考えそうな話だね。ウィンガーがすごく素敵な大人の女性を好演


『ドラゴン ブルース・リー物語』(1993)

監督:ロブ・コーエン 出演:ジェイソン・スコット・リー、ローレン・ホリー ほか
リーが火をつけた'70代のカンフー映画ブームはすごった
小学校の同級生もカンフーシューズを自慢して見せてくれたっけ。
ストーリーは、必ず師か父が殺されて敵をとるって人情話だったけど、
肉体ひとつで見せる格闘技、鍛え上げられた体と技の正確さ、速さ、意外性は芸術的。
やっぱりスコットは西洋系のつくりで針金のようなブルースとは似てないけど、
違う畑ながらカンフーシーンは驚く身のこなしには、つい本人とダブってくる。
今作はヒーロー伝だけでなく、チャンスの国アメリカに疎外されているアジア系への差別問題も描かれる。
「中国人にはチャンスはない。人間以下の扱いだ」

ところでリーの死因はいまだ不明なのだろうか?
あれだけ命を賭けた決闘シーンをしていれば消耗度も激しく、思わぬ故障があったのかもしれない。
鉄兜の悪魔が出る幻想シーンもフシギ。本当にあんな白日夢を見ていたのか。それとも映画の脚色か?
「迷信は無知の人間の、無知な考えだ」といえど、マリリンをはじめ世界的なヒーロー、ヒロインが
突然亡くなってしまうのは、やはり神や悪魔が欲しがっていたからだとも思いたくなる。

少し前「リー家の悲劇」って本が出版された噂を聞いた。
息子まで撮影中に亡くなったのは偶然にしてはとても奇異だ。妻と娘は存命か?
「死の謎より、どう生きたかを思い出してほしい」
アメリカへ単身で渡り、大学に通い、カンフー教室を開き、そして映画ヒーローとなった。
世界的名声を勝ち取る前、撮影終了3週間前に亡くなったのは残念この上ないが、
この自信とアクティヴな生き方は本当に素晴らしい。「一芸は身を助ける」ってやつだね。
カリフォルニア・ドリーミング 等の音楽や、ファッションに'70の息吹きを感じる。

「恐怖は自分の心の中にある。いくら相手に勝っても、自分と闘わなくてはダメだ」


『女と男の危機』(1992)
監督:コリーヌ・セロー 出演:ヴァンンサン・ランドン ほか
「愛しているけど、汚い靴下洗ったり、偉そうに“夕食何?”なんて聞かれるのはまっぴら、別に住んで会うからいいのよ」
世の中どこでも離婚、離婚。朝起きたら仕事も妻もいなくなっていた男の話。
タイトル通り、前半はあらゆるところで次々と別れ話が持ち上がる喧騒の真っ只中、超特急並みの早口ケンカ大会、
そして後半は静かにそれぞれ解決の道へと収まってゆく。
フランスのダニー・デヴィッドといった感じの小太りな男優も好演。


『探偵ポーグ わたし、忘れてます。』(1994)
監督:ミック・ジャクソン 出演:ダナ・カービー ほか
『ウェインズ・ワールド』のもう1人はいまどこに?
私たちもよくやる思い出せない久しい知人に「元気?」なんて調子を合わせる、その連続なのがこのモーリス。
でも実際にこうしてすぐに記憶を失ってしまうシリアスな病気を抱えている人たちはいるから笑えない。
ハリウッドって時々、こうゆうモラルを無視したギャグ映画をつくるから怖い。
芸達者な犬も可愛いけど、方向音痴なのは片目を覆われているからってひと目で分かる。動物虐待に近いよ


『ジム・キャリーはMr.ダマー』(1994)
監督:ピーター・ファレリー 出演:ジム・キャリー、ジェフ・ダニエルズ ほか
『エース・ベンチェラ』と『マスク』の快挙で大スター一直線のジム・キャリー。
でも期待のわりに上の2作で見せた大爆笑できる超パントマイムがない。
今作はタイトル通り、ギャグより"Dumb"~馬鹿さ加減でウケを狙ってる。
オ○ラやゲロとかは小学生級の笑いだよね。J.ダニエルズも付き合ってるのがちょっと苦しい。
ブルース・リーの変テコ版のマネは笑える。ああゆマジにブッ飛んだ動きが持ち味でしょ?
もうちょっとマシな映画に出てほしい。単なるおふざけじゃなくて。


『L.A.ストーリー』(1991)
監督:ミック・ジャクソン 出演:スティーブ・マーティン、リック・モラリス、チェビー・チェイス ほか
“アメリカの吉本興業”?のSNLからは毎年何本もコメディ映画が作られているが、
その中心にいるのが、このS.マーティン。同僚も参加させて撮った今作。
ロマンスの行方もさることながら田舎者が今作を信じてL.A.ってみょーな街だと誤解しないように。これが彼のカラーですw

嘘っぱち天気予報キャスター役で、いつでも快晴なL.A.で
「今日は400mの突風が吹き、気温は72度です。この次の予報は4日後です」
"How do your daddy doing?"のなぞなぞの答えは、ディ・ドゥルドゥを歌おうとラストのノー天気な歌がイイ。
S.マーティン映画って音楽センスがとってもイイんだよね、いつも
バーでもファッツのAin't that a shame がかかってたり、数々の'50~'60ナンバーあり。
クルマの中でやるなぞなぞも「グルーチョ・マルクスの秘密の友だちは誰だ」「アヒル」なんてのがあって笑っちゃう


【イベントメモ】
「ニューヨーク近代美術館展」@上野の森美術館
「シルクロード大美術展」@東京都美術館
「ファンタージャ」@有明南地区イベント広場
「アンディ・ウォーホル展」@東京都美術館
「人形の美術館」「伊豆オルゴール館」「ねこの博物館」@伊豆高原


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