メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1998.9~ part1)

2013-10-20 14:04:00 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は猫のイラストがある黄色のノートからご紹介。邦画、邦楽ビデオにハマってたらしい。

  

photo1:最初のページはやっぱりバスターv 火のついた爆弾で煙草に火をつけてるって爆
photo2:友だちとL.A.行った。
photo3:ミニシアターで観た『CUBE』はインパクト大だった!

若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『時をかける少女』(1997)
監督:角川春樹 出演:中本奈奈、中村俊介、伊武雅刀 ほか
角川自身がメガホンとって、かつての役者を集めてリメイクとは強い想い入れを感じる。
が、カラーの時代に、全編モノクロは目が疲れる。
今回、中本らも妙に間延びした演技(新人起用がポイントか?)でよりリアルな作り。
でも、やっぱ原作通りじゃないのが残念。昭和40年くらいの設定の割りにセリフが「ウソ」「ホント」「ヤバイ」て現代的だし。
時間警察がMIBとダブってる。長野がロケ地?ビックリ。

「未来は超能力もタイムトラベルも発達し、自然破壊から逃亡する者、
 過去の重要人物を消して、歴史改革をたくらむ者が増え、時の番人ができた」
「決定された未来は変えられない!」
「ちょっとのズレが後に大変革につながることもある」

あやふやな残骸のみ残る。どうせならスッキリ消せばいいのに、そして典型的なハッピーエンド。
坂が多い尾道にこだわった1作目は、レトロな雰囲気出てたのが、こちらは現代サスペンス・ラブロマンス調。
原作で少女が家に忍び込むシーンとか好きなんだけどな。
ユーミンの♪時をかける少女 のアレンジバージョンはイイ。セーラー服に恋愛。うーんこんな青春してみたかったな。


『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 第1巻 幻の傑作漫才全集』
深夜帯の30分番組からひっそり始まったガキ使。大阪からきた当時の2人の純粋な漫才形式で有名なクイズネタも収録。
当時26歳で若いし、ハマちゃんの服のセンスがメチャメチャで'80代っぽい。時事ネタも多くて今の爆問見てるみたい。
冒頭の今の2人からのコメントでもあるように“いまだかつてスベったことがない”と豪語する松ちゃんが
「ここで貴重なのはスベってるから」
松ちゃんの喋りが不明瞭で、ハマちゃんとかぶってるせいか確かに所どころ笑いがないシーンあり。

<ネタは割愛>
クイズ「太郎さんが花屋へ行きました。何でしょう?」これ笑ったよなあ、当時。
怪談、誘拐、24時間テレビ ほか

たけしさん同様、松ちゃんはどんなことにも毒舌。ほんとその通りだと皆も思ってることだけど、OAギリギリだろうね。
回を重ねるごとに、会場の客も盛り上がってる。今じゃ歓声で喋りも聞こえないくらいだけど、
この頃は純粋にネタで笑って、あとは妙に静か。


『漂流教室』(1986)

原作:楳図かずお 監督:大林宣彦 出演:林泰文、浅野愛子、南果歩 ほか
あの大作を『時をかける少女』ほかの監督が2時間にまとめたのは相当骨の折れる仕事だったと思う。
だから空想上のモンスターと仲良く共存したり、インターナショナルスクールに設定を変更してもよしとしよう。
やはり原作の勝利。海外を意識して造られた今作も母子の愛情には皆涙することだろう。

「過去で恐竜に襲われてるってこともあるんでしょうか?」
「子どもらはどこにいても常に未来へ向かっているのです」
「私たちも一緒にいることはできないのでしょうか?」
「子どもたちの時間に私たちが立ち会うわけにはいかないでしょう。
 子どもたちは私たちの愛を受け継いで、より大きく生かすために生きていくんですから」
「僕らは地球にまかれた種なのだから」


『MEMORIES』(1995)

監督:大友克洋 声出演:磯部勉、堀秀行 ほか
【episode1】
これは世界に誇れるアニメを越えた壮大なドラマ。
優雅で悲しい、流れる動きはダイナミックで美しく、基になる原作がしっかりしてる感動作品。
「思い出は逃げ込むところじゃねえ!」
「現実が何になるの!?」
悲しい女の業が恐ろしいまでに美しい。

【episode2】
急に地方ネタか、イイイな。

【episode3】
強烈な戦争風刺。『1984』みたく個人が個人でなく、いつから戦争してるのか、
目的も未来も見失ったまま、ただひたすらどこかに大砲をうちこむこと自体が生活になっている。
夫らは大半が砲撃夫で、蟻のように働いて寝るだけ。
灰色のブキミな顔に、灰色の建物に唯一真っ赤にそびえる怪物のような大砲が目の裏に残る。


『トイ・ストーリー』(1995)

監督:ジョン・ラセター 声の出演:トム・ハンクス ほか
これって最初のCGアニメ映画って騒がれたんだよね、確か。
友だちのオススメで「一生ディズニーの中で暮らしたい」って言った意味が分かる気がする。
リアルな絵と動きでオモチャは本当に生きてて、持ち主に遊んでもらい大事に扱われることに誇りをもち、
そう望んでいるってメッセージが感動とともに伝わる。
オモチャそれぞれのキャラの出た生き生きした表情とセリフがスゴイ。
最後までドキドキハラハラのストーリー。悪ガキ・シドのモデルはひょっとしてシド・ヴィシャスか?
モノを大事にするかしないかは子どもの心の問題、ひいては家庭が円満かどうかが一番大事なんだよね。


『笑撃スクランブル』
出演:金谷ヒデユキ、ブッチャーブラザーズ、ビシバシステム、バラライカ、B-21 SPECIAL、Z-BEAM、キリングセンス、CITY BOYS ほか
これみんな人力舎から出てるんだ。ボキャブラーの中にもまだいなかったっけ?
ボキャブラで人気出てきた金谷のネタと、若き日のB-21のコント、一度見てみたかったCITY BOYSのネタが入ってて借りたけど、いまいち。

<ネタ割愛>


『江戸川乱歩生誕100周年記念作品 黒蜥蜴』
出演:岩下志麻、伊武雅刀、野村真美 ほか
ムード歌謡曲にのせるのはやめてください。TV用に作られたのか、岩下志麻の黒蜥蜴は違和感なし。
白鳥麗子ばりにタカビーで「私に命を捧げなさい」と部下を集め、ゴツゴツとかさばる派手な衣装で着飾っても彼女ならイケる。
伊武雅刀さんの明智ねえ。前髪にメッシュ入れて、でもラストのおマヌケさに彼ならついていける。

「海の底に行っても、お前は人間だ。一緒に生きてはゆけないぞ」(当たり前だw
人魚のヒレをつけてドルフィン泳法で泳いでいくシーンも笑える。
ちなみにあの人魚たちは巷で水中ダンスを見せている劇団員の方々だろう。
見事な動き、乱歩作品には何度も出てくるんだよね。


『八つ墓村』(1996)

原作:横溝正史 監督:市川崑 出演:豊川悦司、浅野ゆう子、高橋和也 ほか
乱歩と並ぶ日本ミステリー小説の巨匠、横溝正史の代表作。「八つ墓村のたたりじゃ~」を流行語にした前作は
おどろおどろしい血生臭さが強かったが、リメイク版では、その裏にある人間ドラマを丁寧に描き上げ、
素晴らしいミステリーに完成している。

適材適所の役者配置も完璧。特に金さん銀さんみたいな岸田今日子の2役にはビックリ&カワイイ。
確かこの間の特集で、32人殺しの男は病を気にして、事件後は山中にて自殺。
そのショッキングな実話からここまでドラマにしたてたのはスゴイ。
「落ち武者の呪い」って問答無用って感じだもの。

脅迫状を草木染めなんかで書いたらバレるよ、そりゃ。
宮子は落ち武者の末裔で無意識に復讐したのかも。なにが怖いって人の怨念と、今じゃ毒殺ほど怖いものはない!
この地名、ほんとに岡山にあるのかな? 有名になっても積極的にPRできるようなもんじゃないね。
今作の教訓はたくさんの金は身を滅ぼすってか。


『AKIRA』(1988)

原作・監督:大友克洋
このスケールとアクションは実写じゃムリでしょう。ヘタなSF映画よりずっとリアルでドラマティック。
いかにもSF風だけど、いつか来る未来でもおかしくない。でも何度大破しようと大都市東京はよみがえる!?
「僕は鉄男・・・」ラストがちょっとミステリアス。

一瞬で体を粉砕したり、モノを壊したりだけじゃなく、テレポーテーション、テレパシー、空も飛べるし、
宇宙までスーパーマンみたく飛んでいける、こりゃあスゲエ!
超能力は皆がもってて、素質や訓練、きっかけで力を伸ばすことができるそうな。
研究が進めば地球をも震撼させるパワーになるかも!?

ラストのテーマ曲♪ラッセーラ ラッセーラ はまるでポンキッキーズの盆踊り。
この映像の迫力、リアリティ、そうとう年月と手間、金、構想の積み重ねがあるとみた。
メイキング話とか、原作の説明書があれば読みたい。


『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 第4巻 伝説の傑作トーク大全集 Part2』
前作の始まりたてのぎこちなさも全く消えて、間合いもボケとツッコミのタイミングやバランスも今の絶妙のもの。
次から次へと飛び出す松ちゃんの不可思議ワールドにあくまでつっこむ浜ちゃん。
無制限の場で自由に話して、その傑作集だからよりぬき版!

<ネタ割愛>
1~3巻買ってクーポン券送ると抽選で1000人に、2人の着たシャツの切れっぱしプレゼントあり。


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