メランコリア

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『恐怖新聞』3(少年チャンピオン・コミックス 全9巻)

2017-10-08 14:52:17 | マンガ&アニメ

『恐怖新聞』3(少年チャンピオン・コミックス 全9巻)
 つのだじろう/作(昭和46年初版 平成8年45版)

「マンガ感想メモリスト2」カテゴリーに追加しました。


あらすじ(ネタバレ注意

「百物語」
昔、「百物語」という怪談会の催しがあり、百人が百本のロウソクを立てて
1人ずつ怪談をするたび1本ずつ火を消し、全員終わると部屋が真っ暗になる(妙な趣味だね

クラスでもそれをやろうと言い出し、礼も誘われるが断る
その夜の新聞には死霊が出たと書いてある



「危険だ、止めなきゃ」と礼が行くと、みんな怖がる
あと2人というところで、礼に霊がとりつく

礼:怪談ではロウソクの火が消えるというが、霊が来た時は逆にふくらんだ感じに燃えるんだ

礼に影がなく、足から消えていき、みんなが逃げ出すと、本物の礼と会う
あと1本のロウソクを持って帰ると、礼のポルターガイストから低級な動物霊を連れてきたと言われる
急に電気が砕けて、友だちの代わりに礼が怪我を負う



「北極点の謎」
エリナのことを考えていると呼ばれてやって来る
あの後、火星に行くと言われたが、行ったのは紛れもなく地球の北極だったと話す
気づくと、そこには自然と、動物が住む大地があった

(動物いっぱいいて天国みたい


その話を理科教師にすると、地底に別世界がある説についてまたいろいろ教えてくれる



北極探検家たちは、北緯80度付近から北は逆に暖かかったという
、ガチョウの群れも見て、黒い雪に行く手を阻まれたとかは有名な話

これらを考え合わせて、研究家たちは地球空洞説を発表
黒いものは地底の火山灰で、UFOはそこから飛び立つ





アメリカ最大の探検家バード少佐は、1947年に飛行機で北極を
1956年に南極を探検し、地球の裏側を見たという

アメリカ、ソ連によって北極探検は続けられ、ソ連は1939年からずっと観測基地で研究しているが
UFOと同様に、バード少佐の発見も、北極の記事を載せた本も読者に届く前に発行できなくなった

帰り道にまたエリナと会い、目の前でUFOへのテレポーテーションを見る礼

***

J.ヴェルヌが描いた地底に科学の進んだ世界があるという説が、まさかここにも出てくるなんて/驚×5000

アミにも出て来るし

『アミ小さな宇宙人』(徳間書店)

※その他「読書感想メモリスト2」参照

北極・南極にそんなに大きな穴があるなら、今なら人工衛星ですぐに分かるのでは?
まだ情報操作してるとか?



「うらみの火が燃える」
礼の近所で何軒もの放火事件が起きる
新聞には同じクラスメートの生徒が犯人だと書いてある

クラス議長・戸室タカシの家の近くでも放火事件が起きる
タカシは顔にまるで女性の横顔のような火傷を負って、それを見た両親は恐怖に脅える

また放火が起きて、礼が行くとタカシが「あたしは恨みの火を燃やしているだけよ」と憑依されている



タカシの両親に除霊のできる霊能者がいないか聞かれる
礼:霊能者の徳の高さと、悪霊の強さの力関係で決まるらしいんです

タカシの父は、いかにも怪しげな「ありがた教」という教祖を見つけてきて
礼とタカシは一緒に除霊をしてもらおうと行くと、キツネとタヌキの霊がついていると言われる
入信料は1000円、ワッペンやら月刊誌やらの購入をすすめられ、仲間を増やすと級が上がる
毎日「ありがたや」のお題目を唱えて、滝の水ゴリをする

礼のポルターガイストは「金儲け主義の新興宗教だ」と笑う

教祖から聞かれて、タカシの両親が恨みの真相を話す

10年以上前、家で火事を出して、隣りの家まで全焼し、
娘さんが顔にヤケドを負い、醜い傷跡として残ってしまった
家族はいたたまれず引越したが、その後、娘は自殺し、遺書には恨みの言葉が長々と書いてあったという

タカシの顔のヤケド跡はその娘に似ている
教祖が除霊すると、娘の怨霊が出てきて、恨みの言葉を残したが、タカシの顔の傷は消えた

だが、その夜、また放火が起きて、タカシの姉の息子がヤケドをして泣いている
放火をしたのはその子どもで、顔にはまた娘の顔のヤケド跡がついていた

礼:
霊魂は、一番とり憑きやすい者につくと聞く
恨みの念を納得させずに除霊だけするとこういう事が起きるという



「黄金百枚」
日本には、昔の武将などが軍用金として隠した財宝が今も全国に埋めたままになっているという噂がある
大阪でも小判が発見されたと新聞に載った
赤城山の埋蔵金は親子三代で探しているという 大判25枚は今で約40兆円

礼のクラスメートの女生徒・日高の祖父も、先代から伝わる歌をもとに宝探しに夢中になって行方不明だと話す
礼は興味を持ち、女生徒の父から詳しい話を聞くが、30年経っても見つからない

“巻き込まれる”が“まきこまる”になっちゃってるよポルターガイストさん!



歌を口ずさんでいると、怪しい男にからまれる
日高の祖父と5年間も一緒に黄金を探している畠山は、埋蔵金がある証拠として小判を見せる
一緒に探して掘ってくれたら、分け前として黄金百枚のうち10枚あげると言う

ロマンに惹かれて男についていき、こがね長者の屋敷跡に行くと、すでにあちこち掘られている
そのうちの1つが本命に近いと言い、男は礼を穴に突き落とし、眠らず掘れと命じる



こんな所にまで新聞がきて、歌の解釈が間違っていたと告げるとともに、穴からの脱出方法まで書いてある
抜け出してすぐに男に見つかるが、逆に穴に落とす

警察を呼ぼうとして、日高の祖父に声をかけられる
彼も畠山に殺さそうになって逃げた後、ついに謎を解いたと話し、礼はまた協力する

日高:
埋蔵金は簡単に見つからないように大掛かりな偽装につぐ偽装の工作がされて迷路のようだ
宝庫の目印は出て来るがニセモノばかり


行く道々に古い石仏が多いことに気づく礼

日高:
昔、サルの神さまの信仰があり、十二支の庚申の夜は眠らず過ごすしきたりがあった
その年ごとに庚申塚を建てて、酒壷を埋め、60年ごとに取り替える

礼:その酒壷に大判を入れて埋めたんですね!



庚申塚の下を掘ると金の純度の高い大判がざくざく出てきたが、そこに畠山が斬りつけてくる
壷を横取りして高笑いをしていたら、足元が狂って、底なしの滝つぼに落ちてしまう

残ったのは大判5枚のみだったが

日高:
これでいいんじゃ 男のロマンじゃよ
昔の先祖が知恵を絞ってつくった謎を解き、わしは勝った 20年かかったが、それで満足じゃよ

埋蔵金を掘り当てた場合、埋めた人の子孫ならその人のものになり、
そうでない場合は遺失物扱いになり、子孫が現れないと、土地の持ち主と半分ずつ分ける
その上、高い税金をかけられる仕組みになっている
(こんなところにまで、なぜ税金!?
だから、掘り当てた人は内緒にしてしまうのが実情だという

礼は日高から大判1枚をもらい、チャンスがあれば、自分で謎を解いてみたい気持ちになる



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