過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part4からのつづきで、このノートのラスト。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『ロスト・ソウルズ』(2000)
監督:ヤヌス・カミンスキー 出演:ウィノナ・ライダー、ジョン・ハート ほか
こういう淡々とした小説みたいな悪魔祓い系オカルト映画ってなんで定期的に作られるのかな?
同じルールで大した盛り上がりもなく、登場人物らがただ真剣に恐怖を熱演する。
日本で量産されるホラーと一緒で欧米人の好きなジャンルの1つってゆーだけのことか?
ウィノナはどうして今作に出たのか?「ジョンと共演できるから」って理由なら納得
もういくつになるのかわかんないのに全然変わらずセクシーでいられるジョンを観れるだけで今作は一見の価値あり
どうしてこんなに胸トキめくのか!?
時計が666になるって、『オーメン』を思い出すねえ!
悪魔は永遠に消え去ったのか。いや、絶対の愛と優しさの裏にも、人々の心の裏にも悪がはびこる理由はいくつもある。
■『インヴィジブル』(2000)
監督:ポール・バーホーベン 出演:ケビン・ベーコン、エリザベス・シュー ほか
分かってたけど、やっぱハリウッド映画だよな・・・
まあ、SFにリアルさを求めるのが間違ってるのかも知れないけど、
なんかパターンから抜けられないものか。久々ケビン主役なのは嬉しい。
シューみたいなかわいい研究員がそろったラボは珍しいと思うけど。
結局どんな天才でも、男の脳が考え出す天国は知れてる
サーモで動きを見るのは『エイリアン』風。殺しても殺しても復活するのは『ターミネーター』風。
燃やそうが焼こうが叩こうがめげない彼は透明にならなくても不死身のスーパーマンだが、
腹をえぐられても恋人を助け、逃げる時もハシゴをスイスイ登っちゃう男もどーかと思うんだな。
ニトロで全部吹き飛ばして、ラブラブの2人だけ助かる。
なんといってもマッドドクターが消えた時点で、どーしてみんなサーモのメガネを始終もち歩くか
着けるかして、備えないのかがフシギ。
いろいろ言いたいけど、CGの素晴らしさは認めよう。今までの透明人間ものでもっとも自然?
目に穴があいた覆面のまま動いたり、物がそれなりに動いたり、水や煙をかぶった時のシーン、
消えたり、浮き出たりする人体の様子は芸術もの。
せっかくのベーコンの顔が前半しか見れないのは本人同様さみしい。撮影は本人か? きっとハードだったろう。
■『Love Like POP aiko』(2000)
インディーズ、ストリートからファンを増やしてヒットを飛ばすバンド、シンガーソングライターたち。
ギャルバンドも増えて、事務所が組んだユニットにはない生の歌のよさを体感できる。
aikoのライヴを通して聴くと、意外とジャズっぽいスキャット、変則的なリズムなのに驚いた。
ボーカル力もドリカム歌ってもイケるくらい上がったり下がったり、裏声がキレイ。
でもそこは多種多様の個性ひしめく世界。ドリカムのメロディアスさはドレスで聴いても、
aikoの場合はTシャツに短パン+スニーカーのラフなノリ。大阪パワーってのも大きなキーワード。
“Thank You!”の代わりに“おーきにい!”てのがイイ
客のノリは、ドーム級とはいえないにしても、野太い男性の掛け声もあり、人気がある。
■『君の名は』(1953)
監督:大庭秀雄 出演:岸惠子、佐田啓二、淡島千景、月丘夢路、笠智衆 ほか
これが有名な作品か。“まちこ巻き”が流行ったってゆう。ロードムーヴィの先駆けか?w
東京→佐渡→新潟→北海道→九州、当時、新婚旅行が熱海ってくらいだから、
国内旅行の気分も味わえてよかったんだろーな。
TVシリーズの映画化とか。言われてみればメロドラマにぴったし。
女性ファンはこの2人の成り行きにTVにかじりついて見てたんだろう。
それにしても岸惠子さんは185min中180minは泣いてた
佐田さんは憎いくらいイイ男で、2人の真面目さがちょっとイライラするくらい。
淡島さんがいつもの艶っぽさでドラマを丸くしている感じ。
絶対ラストはマチコが心労で結核に罹って亡くなると思ったんだけど、
それじゃファンから怒鳴られるからハッピーエンドにしたのか?
ちょっと豪華に一足速い年末年始気分を味わえる長編を観たカンジ。
摩周湖なのに、この南の島みたいな設定はどーしたことだ!?
マチコは新たな自由を勝ち取ったしたたかな現代女性なのかも、実は。核家族の発端も垣間見れる。
■『黒蜥蜴』(1968)
原作:江戸川乱歩 監督:深作欣二
出演:丸山明宏、木村功、川津祐介、松岡きっこ、西村晃、丹波哲郎、三島由紀夫 ほか
新宿TSUTAYAで気になってたけど、近所にもあるとは! 美輪になる前は丸山なのね。
三島と共演、しかもキスシーンまであるなんて衝撃的。そしてかなりアングラ。
美輪さんの妖しいブッ飛んだ芝居が堪能できる。一人芝居でもイケそうな勢い
シャンソンから始まって、この作品の妖しさはこの人にしか演じられないかも。
対する明智のキャラは平凡すぎない?
松岡きっこさんてこんなセクシーギャルキャラだったんだ
川津さんと結ばれ、キャッキャッとどっかへ行っちゃったw
美輪さんが男装して逃げるシーンを見ると、やっぱ男装だし、
女性を演じてる時はやっぱ女装に見えるし、なんともフシギな世界。中性ってゆうのが一番ピッタリ。
■『美わしき歳月』(1955)
監督:小林正樹 出演:久我美子、木村功、佐田啓二 ほか
xmasに映画三昧計画第1弾。久々、新宿TSUTAYAに行ったら大収穫! 久我さんの作品が4本も見つかった
久我さんはいつもの勝気で、どこか屈折した影などない素直な娘役。
それにしても秋田って昔は海外のように遠い異国扱いだったんだ/驚 「生水を飲まないようにね」て/爆
それにたった2000円の借金で自殺者がいたとは、とんでもないデフレ
「大学は出たけれど・・・」の世界だったんだね。
xmasの夜にはアメリカ兵がキャバレーで踊って、中にはとんでもなくプロ級のドラマーまでいるしw
まだまだ戦争の爪跡が生々しく残っていた頃。
■『噂の女』(1954)
監督:溝口健二 出演:田中絹代、七代目大谷友右衛門、久我美子、進藤英太郎、浪花千栄子 ほか
何が“噂の女”なのかイマイチ分からなかったけど、なんてったって大御所の田中の年増の愛憎と
久我との母子の愛憎がっぷり四つの遊郭の話だからね~かなり重めなテーマではある。
今作の久我さんはまさにオードリーを意識して、くるくる巻き毛の前髪&ベリーショートがモダンな感じで似合ってる
気の強い、いい家のお嬢さん役もぴったし。
苦しい時代、娘さんたちは一家を支えるために田舎から出てきて太夫になり、
芸やお酌のほかに身売りまでして送金してたんだ
そこまでさせても客が入るって、さすが世界で最初の職業といわれる売春。
どんなに不況だろーが、戦時中だろーが、男の性欲は限りない。
こーゆーバカさ加減を見てると、ほんと気持ちが腐るけど、これも現実なんだな・・・涙
京言葉でチャキチャキ動く女将になりきった田中の演技は絶賛もの!ホレボレする。
能、狂言で老いらくの恋を見て笑う娘と医師に嫉妬とショックを隠しきれないシーンとか、
押したり引いたりで青年をなんとか繋ぎとめようとする女将が、実は親の見合いで嫁いできた女性で
「恋はこれが初めてなんや、笑いたかったら笑ってええ」と恥も顧みずすがってしまう女心が悲しい。
■『背徳のメス』(1961)
監督:野村芳太郎 出演:田村高廣、久我美子、高千穂ひづる、山村聡 ほか
今作での久我さんはとことんサエない行き遅れの女役。“オバサン”なんだけど、歳は33!
うーん昔はもう終わってる年齢だったのね
女たらしの青年医師と学識も腕もあるベテラン病院長、一見善悪カンタンだと思っても
単純に白黒つけられないのが人間と道徳。
長い手術シーンがリアルで緊迫感ある。次第に医療も進んで医療ミス問題も増えてきた頃か?
今も切ったり貼ったり野蛮なのに、昔、メスなんか持ち出して体切って治してたかと思うとゾッとする
■『正義派』(1957)
原作:志賀直哉 監督:渋谷実 出演:佐田啓二、田浦正巳、久我美子、野添ひとみ ほか
前作と同じ「正義」を描いても、こちらはヒューマンタッチでハッピーエンド。
なんといっても威勢のいいおせっかい婆さんがイイ味出してる。こーゆーオバチャン近所に1人はいるw
うるいさいのが玉に瑕なんだけど、世話好きで、物不足だった当時、どこから仕入れるのか、たくましく生きてたんだ。
この当時から電気カミソリがあるんだから驚き! まだコード付きだけど。
久我さんは病気がちな控えめ女性。でも恋愛の末の駆け落ちだから勇気ある。
佐田との共演も結構あるんだ。若いのにお風呂も入れず「垢がいっぱい出ちゃった」とは!
ここに出てくるどの犯罪も悪意から出たものではない。戦後の苦境が原因で正義=良心だ。
東京下町の人情、互いに支え合いながらなんとか生きてる姿がある。
■『1982 Yuming Visual Volume2』
♪カンナ8号線:コワイ!鬼の形相でシャウト!
♪14番目の月:こりゃまた早変わりでボルグ風パンチラあり、バックボーカルも燃えてる!
♪恋人がサンタクロース:舞台挨拶も初々しい!「東京公演初めてで緊張してる」!?
♪よそゆき顔で:おー!キーボード弾き語り。あがり症なんだ、初めて知った。
♪ひこうき雲:荒井由美時代のデビュー曲を神妙に歌う。ほんとにキーの高いこと。
♪真珠のピアス:いい曲。ちょっと声量落ちてる。
♪街角のペシミスト:ナイトクラブ風にセットチェンジ。ぎこちないダンス。よく見たら10cmピンヒール
声が裏返った。おっとリズム間違えたか?w
♪メドレー
中央フリーウェイ、海を見ていた午後、GOOD LUCK & GOOD BYE、たぶんあなたはむかえにこない、
あの日に帰りたい、ベルベットイースター、12月の雨、きっと言える、恋のスーパーパラシューター、ESPER
おいおい黒のランジェリーで踊って、どまん中でドレスにお着替え! チューブライトが自動車運転席。
あみんステップ。揺れながら舞台そでへ消える。うわーモロ'80デザインのスーツ。
なんか無理矢理つなげてるぞ、このメドレー。大股開きジャンプ! 髪を振り乱し、息も荒い。
足元に落ちてたのはカラーテープだっ! そしてムーンウォーク? スローモーションの後は・・・
バックスクリーンが宇宙でスゴイ。でも目の吊り上がったユーミンの顔のほうがより強烈!
パワー炸裂! 手を振り振り退場、そして幕が下りた。
メンバー紹介「東京大好き!」で踊る/爆
♪DESTINY:白いパンツに紺ジャケット。
・・・スゴイなあ~。'80のパワーか。ユーミンにも、こんなハジケまくりな時代があったのね。
コードマイクだし、どっかの公会堂みたいだし、多分、当時27歳くらいだから、
TVも出ずに知名度も今ほどじゃないのか、拍手もイマイチ
しかし美脚は見せる! とことん出すもの出して、相変わらずソバージュは今も変えないんだね。
次々歌う名曲の数々。緊張を誤魔化すためにいつも派手にしているのか? いやースリル満点な1本。
(なんかすごい罵倒しているように聴こえるけれども、最大の賛辞のつもりかと。それだけインパクト大だったんだと思われ/謝×∞
【読書感想メモ】
「ペンギンの音楽会」エルケ・ハイデンライヒ著 クヴィント・ブーフホルツ絵
「黄金豹」江戸川乱歩/著 カバー挿絵/柳瀬茂
「ムーミン谷への旅 トーベ・ヤンソンとムーミンの世界」講談社
「黒猫ネロの帰郷」エルケ・ハイデンライヒ著
「世界の子どもたち10 ネパール モヒタの夢の旅」偕成者
「カトマンズ百景」内田良平著
「ショトル・ミュージアム チベット―マンダラの国」奥山直司著
「山渓フォト・ライブラリー 聖なるカトマンズ ネパール」大村次郷著
「ふくろうの本 図説 チベット歴史紀行」石濱裕美子著
「アジア楽園マニュアル 好きになっちゃったカトマンズ」下川裕治著・編
「インド」少年写真新聞社
「危機に立つアンコール遺跡」朝日新聞社
「面白いほどよくわかる 仏教のすべて」日本文芸社
「世界の子どもたち 14 ギリシア 風の島のカテリーナ」広河隆一/写真・文
「世界の子どもたち 24 タイ マナと緑の大地」折原恵/写真・文
「JTBの旅ノート 7 東京」
「JTBの旅ノート 8 横浜」
「マンガ世界の文学1 赤と黒」原作/スタンダール 里中満智子/著
「マンガ世界の文学5 カルメン」原作/メリメ 伊万里すみ子/著
「国際理解に役立つ よくわかる世界の宗教4 ヒンズー教」アニタ・ガネリー著
「国際理解に役立つ よくわかる世界の宗教1 イスラム教」
「国際理解に役立つ よくわかる世界の宗教6 仏教」
「国際理解に役立つ よくわかる世界の宗教3 ユダヤ教」モニカ・ストップルマン著
「火の鳥 1 黎明編」手塚治虫著
「火の鳥 4 鳳凰編」
「火の鳥 9 宇宙・生命編」
「火の鳥 10 太陽編 上中下」
「火の鳥 12 ギリシャ・ローマ編」
「ブッダ 1 カピラヴァストウ」手塚治虫著
「ブッダ 2 四門出遊」
「ブッダ 3 ダイバダッタ」
「ブッダ 4 ウルベーラの森」
「ブッダ 5 鹿野苑」
「ブッダ 6 アナンダ」
「ブッダ 7 アジャセ」
「ブッダ 8 祇園精舎」
「手塚治虫傑作選集19 人間昆虫記」手塚治虫著
「恐怖 2」楳図かずお著
「スヌーピーの初恋物語 1」チャールズ・M・シュルツ著 谷川俊太郎訳
「スヌーピーの初恋物語 3 バレンタインだよスヌーピー」
「Peanuts Essence 2 どうなってるの?」
「Peanuts Essence 10 何かあったら」
「新竹取物語 1000年女王」松本零士著
「日出処の天子 1~8 山岸凉子全集」山岸凉子著
「まんがで覚える英会話きまり文句」新星出版社
「英語で言うとこうなります!」竹書房
「短いフレーズで超かんたん英会話」
「Shotor Library 続々々・映画の昭和雑貨店」川本三郎著
「二十世紀ノスタルジア キネマの美女」文藝春秋
【イベントメモ】
2001.8.20 引越し
「ギャラリーTOM」@渋谷
ネパール 2001.9.29-10.7
横浜トリエンナーレ@パシフィコ横浜展示ホール、赤レンガ1号倉庫
江戸東京たてもの園@東小金井
ジョージ・ハリソン 死去 11.29
part4からのつづきで、このノートのラスト。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『ロスト・ソウルズ』(2000)
監督:ヤヌス・カミンスキー 出演:ウィノナ・ライダー、ジョン・ハート ほか
こういう淡々とした小説みたいな悪魔祓い系オカルト映画ってなんで定期的に作られるのかな?
同じルールで大した盛り上がりもなく、登場人物らがただ真剣に恐怖を熱演する。
日本で量産されるホラーと一緒で欧米人の好きなジャンルの1つってゆーだけのことか?
ウィノナはどうして今作に出たのか?「ジョンと共演できるから」って理由なら納得
もういくつになるのかわかんないのに全然変わらずセクシーでいられるジョンを観れるだけで今作は一見の価値あり
どうしてこんなに胸トキめくのか!?
時計が666になるって、『オーメン』を思い出すねえ!
悪魔は永遠に消え去ったのか。いや、絶対の愛と優しさの裏にも、人々の心の裏にも悪がはびこる理由はいくつもある。
■『インヴィジブル』(2000)
監督:ポール・バーホーベン 出演:ケビン・ベーコン、エリザベス・シュー ほか
分かってたけど、やっぱハリウッド映画だよな・・・
まあ、SFにリアルさを求めるのが間違ってるのかも知れないけど、
なんかパターンから抜けられないものか。久々ケビン主役なのは嬉しい。
シューみたいなかわいい研究員がそろったラボは珍しいと思うけど。
結局どんな天才でも、男の脳が考え出す天国は知れてる
サーモで動きを見るのは『エイリアン』風。殺しても殺しても復活するのは『ターミネーター』風。
燃やそうが焼こうが叩こうがめげない彼は透明にならなくても不死身のスーパーマンだが、
腹をえぐられても恋人を助け、逃げる時もハシゴをスイスイ登っちゃう男もどーかと思うんだな。
ニトロで全部吹き飛ばして、ラブラブの2人だけ助かる。
なんといってもマッドドクターが消えた時点で、どーしてみんなサーモのメガネを始終もち歩くか
着けるかして、備えないのかがフシギ。
いろいろ言いたいけど、CGの素晴らしさは認めよう。今までの透明人間ものでもっとも自然?
目に穴があいた覆面のまま動いたり、物がそれなりに動いたり、水や煙をかぶった時のシーン、
消えたり、浮き出たりする人体の様子は芸術もの。
せっかくのベーコンの顔が前半しか見れないのは本人同様さみしい。撮影は本人か? きっとハードだったろう。
■『Love Like POP aiko』(2000)
インディーズ、ストリートからファンを増やしてヒットを飛ばすバンド、シンガーソングライターたち。
ギャルバンドも増えて、事務所が組んだユニットにはない生の歌のよさを体感できる。
aikoのライヴを通して聴くと、意外とジャズっぽいスキャット、変則的なリズムなのに驚いた。
ボーカル力もドリカム歌ってもイケるくらい上がったり下がったり、裏声がキレイ。
でもそこは多種多様の個性ひしめく世界。ドリカムのメロディアスさはドレスで聴いても、
aikoの場合はTシャツに短パン+スニーカーのラフなノリ。大阪パワーってのも大きなキーワード。
“Thank You!”の代わりに“おーきにい!”てのがイイ
客のノリは、ドーム級とはいえないにしても、野太い男性の掛け声もあり、人気がある。
■『君の名は』(1953)
監督:大庭秀雄 出演:岸惠子、佐田啓二、淡島千景、月丘夢路、笠智衆 ほか
これが有名な作品か。“まちこ巻き”が流行ったってゆう。ロードムーヴィの先駆けか?w
東京→佐渡→新潟→北海道→九州、当時、新婚旅行が熱海ってくらいだから、
国内旅行の気分も味わえてよかったんだろーな。
TVシリーズの映画化とか。言われてみればメロドラマにぴったし。
女性ファンはこの2人の成り行きにTVにかじりついて見てたんだろう。
それにしても岸惠子さんは185min中180minは泣いてた
佐田さんは憎いくらいイイ男で、2人の真面目さがちょっとイライラするくらい。
淡島さんがいつもの艶っぽさでドラマを丸くしている感じ。
絶対ラストはマチコが心労で結核に罹って亡くなると思ったんだけど、
それじゃファンから怒鳴られるからハッピーエンドにしたのか?
ちょっと豪華に一足速い年末年始気分を味わえる長編を観たカンジ。
摩周湖なのに、この南の島みたいな設定はどーしたことだ!?
マチコは新たな自由を勝ち取ったしたたかな現代女性なのかも、実は。核家族の発端も垣間見れる。
■『黒蜥蜴』(1968)
原作:江戸川乱歩 監督:深作欣二
出演:丸山明宏、木村功、川津祐介、松岡きっこ、西村晃、丹波哲郎、三島由紀夫 ほか
新宿TSUTAYAで気になってたけど、近所にもあるとは! 美輪になる前は丸山なのね。
三島と共演、しかもキスシーンまであるなんて衝撃的。そしてかなりアングラ。
美輪さんの妖しいブッ飛んだ芝居が堪能できる。一人芝居でもイケそうな勢い
シャンソンから始まって、この作品の妖しさはこの人にしか演じられないかも。
対する明智のキャラは平凡すぎない?
松岡きっこさんてこんなセクシーギャルキャラだったんだ
川津さんと結ばれ、キャッキャッとどっかへ行っちゃったw
美輪さんが男装して逃げるシーンを見ると、やっぱ男装だし、
女性を演じてる時はやっぱ女装に見えるし、なんともフシギな世界。中性ってゆうのが一番ピッタリ。
■『美わしき歳月』(1955)
監督:小林正樹 出演:久我美子、木村功、佐田啓二 ほか
xmasに映画三昧計画第1弾。久々、新宿TSUTAYAに行ったら大収穫! 久我さんの作品が4本も見つかった
久我さんはいつもの勝気で、どこか屈折した影などない素直な娘役。
それにしても秋田って昔は海外のように遠い異国扱いだったんだ/驚 「生水を飲まないようにね」て/爆
それにたった2000円の借金で自殺者がいたとは、とんでもないデフレ
「大学は出たけれど・・・」の世界だったんだね。
xmasの夜にはアメリカ兵がキャバレーで踊って、中にはとんでもなくプロ級のドラマーまでいるしw
まだまだ戦争の爪跡が生々しく残っていた頃。
■『噂の女』(1954)
監督:溝口健二 出演:田中絹代、七代目大谷友右衛門、久我美子、進藤英太郎、浪花千栄子 ほか
何が“噂の女”なのかイマイチ分からなかったけど、なんてったって大御所の田中の年増の愛憎と
久我との母子の愛憎がっぷり四つの遊郭の話だからね~かなり重めなテーマではある。
今作の久我さんはまさにオードリーを意識して、くるくる巻き毛の前髪&ベリーショートがモダンな感じで似合ってる
気の強い、いい家のお嬢さん役もぴったし。
苦しい時代、娘さんたちは一家を支えるために田舎から出てきて太夫になり、
芸やお酌のほかに身売りまでして送金してたんだ
そこまでさせても客が入るって、さすが世界で最初の職業といわれる売春。
どんなに不況だろーが、戦時中だろーが、男の性欲は限りない。
こーゆーバカさ加減を見てると、ほんと気持ちが腐るけど、これも現実なんだな・・・涙
京言葉でチャキチャキ動く女将になりきった田中の演技は絶賛もの!ホレボレする。
能、狂言で老いらくの恋を見て笑う娘と医師に嫉妬とショックを隠しきれないシーンとか、
押したり引いたりで青年をなんとか繋ぎとめようとする女将が、実は親の見合いで嫁いできた女性で
「恋はこれが初めてなんや、笑いたかったら笑ってええ」と恥も顧みずすがってしまう女心が悲しい。
■『背徳のメス』(1961)
監督:野村芳太郎 出演:田村高廣、久我美子、高千穂ひづる、山村聡 ほか
今作での久我さんはとことんサエない行き遅れの女役。“オバサン”なんだけど、歳は33!
うーん昔はもう終わってる年齢だったのね
女たらしの青年医師と学識も腕もあるベテラン病院長、一見善悪カンタンだと思っても
単純に白黒つけられないのが人間と道徳。
長い手術シーンがリアルで緊迫感ある。次第に医療も進んで医療ミス問題も増えてきた頃か?
今も切ったり貼ったり野蛮なのに、昔、メスなんか持ち出して体切って治してたかと思うとゾッとする
■『正義派』(1957)
原作:志賀直哉 監督:渋谷実 出演:佐田啓二、田浦正巳、久我美子、野添ひとみ ほか
前作と同じ「正義」を描いても、こちらはヒューマンタッチでハッピーエンド。
なんといっても威勢のいいおせっかい婆さんがイイ味出してる。こーゆーオバチャン近所に1人はいるw
うるいさいのが玉に瑕なんだけど、世話好きで、物不足だった当時、どこから仕入れるのか、たくましく生きてたんだ。
この当時から電気カミソリがあるんだから驚き! まだコード付きだけど。
久我さんは病気がちな控えめ女性。でも恋愛の末の駆け落ちだから勇気ある。
佐田との共演も結構あるんだ。若いのにお風呂も入れず「垢がいっぱい出ちゃった」とは!
ここに出てくるどの犯罪も悪意から出たものではない。戦後の苦境が原因で正義=良心だ。
東京下町の人情、互いに支え合いながらなんとか生きてる姿がある。
■『1982 Yuming Visual Volume2』
♪カンナ8号線:コワイ!鬼の形相でシャウト!
♪14番目の月:こりゃまた早変わりでボルグ風パンチラあり、バックボーカルも燃えてる!
♪恋人がサンタクロース:舞台挨拶も初々しい!「東京公演初めてで緊張してる」!?
♪よそゆき顔で:おー!キーボード弾き語り。あがり症なんだ、初めて知った。
♪ひこうき雲:荒井由美時代のデビュー曲を神妙に歌う。ほんとにキーの高いこと。
♪真珠のピアス:いい曲。ちょっと声量落ちてる。
♪街角のペシミスト:ナイトクラブ風にセットチェンジ。ぎこちないダンス。よく見たら10cmピンヒール
声が裏返った。おっとリズム間違えたか?w
♪メドレー
中央フリーウェイ、海を見ていた午後、GOOD LUCK & GOOD BYE、たぶんあなたはむかえにこない、
あの日に帰りたい、ベルベットイースター、12月の雨、きっと言える、恋のスーパーパラシューター、ESPER
おいおい黒のランジェリーで踊って、どまん中でドレスにお着替え! チューブライトが自動車運転席。
あみんステップ。揺れながら舞台そでへ消える。うわーモロ'80デザインのスーツ。
なんか無理矢理つなげてるぞ、このメドレー。大股開きジャンプ! 髪を振り乱し、息も荒い。
足元に落ちてたのはカラーテープだっ! そしてムーンウォーク? スローモーションの後は・・・
バックスクリーンが宇宙でスゴイ。でも目の吊り上がったユーミンの顔のほうがより強烈!
パワー炸裂! 手を振り振り退場、そして幕が下りた。
メンバー紹介「東京大好き!」で踊る/爆
♪DESTINY:白いパンツに紺ジャケット。
・・・スゴイなあ~。'80のパワーか。ユーミンにも、こんなハジケまくりな時代があったのね。
コードマイクだし、どっかの公会堂みたいだし、多分、当時27歳くらいだから、
TVも出ずに知名度も今ほどじゃないのか、拍手もイマイチ
しかし美脚は見せる! とことん出すもの出して、相変わらずソバージュは今も変えないんだね。
次々歌う名曲の数々。緊張を誤魔化すためにいつも派手にしているのか? いやースリル満点な1本。
(なんかすごい罵倒しているように聴こえるけれども、最大の賛辞のつもりかと。それだけインパクト大だったんだと思われ/謝×∞
【読書感想メモ】
「ペンギンの音楽会」エルケ・ハイデンライヒ著 クヴィント・ブーフホルツ絵
「黄金豹」江戸川乱歩/著 カバー挿絵/柳瀬茂
「ムーミン谷への旅 トーベ・ヤンソンとムーミンの世界」講談社
「黒猫ネロの帰郷」エルケ・ハイデンライヒ著
「世界の子どもたち10 ネパール モヒタの夢の旅」偕成者
「カトマンズ百景」内田良平著
「ショトル・ミュージアム チベット―マンダラの国」奥山直司著
「山渓フォト・ライブラリー 聖なるカトマンズ ネパール」大村次郷著
「ふくろうの本 図説 チベット歴史紀行」石濱裕美子著
「アジア楽園マニュアル 好きになっちゃったカトマンズ」下川裕治著・編
「インド」少年写真新聞社
「危機に立つアンコール遺跡」朝日新聞社
「面白いほどよくわかる 仏教のすべて」日本文芸社
「世界の子どもたち 14 ギリシア 風の島のカテリーナ」広河隆一/写真・文
「世界の子どもたち 24 タイ マナと緑の大地」折原恵/写真・文
「JTBの旅ノート 7 東京」
「JTBの旅ノート 8 横浜」
「マンガ世界の文学1 赤と黒」原作/スタンダール 里中満智子/著
「マンガ世界の文学5 カルメン」原作/メリメ 伊万里すみ子/著
「国際理解に役立つ よくわかる世界の宗教4 ヒンズー教」アニタ・ガネリー著
「国際理解に役立つ よくわかる世界の宗教1 イスラム教」
「国際理解に役立つ よくわかる世界の宗教6 仏教」
「国際理解に役立つ よくわかる世界の宗教3 ユダヤ教」モニカ・ストップルマン著
「火の鳥 1 黎明編」手塚治虫著
「火の鳥 4 鳳凰編」
「火の鳥 9 宇宙・生命編」
「火の鳥 10 太陽編 上中下」
「火の鳥 12 ギリシャ・ローマ編」
「ブッダ 1 カピラヴァストウ」手塚治虫著
「ブッダ 2 四門出遊」
「ブッダ 3 ダイバダッタ」
「ブッダ 4 ウルベーラの森」
「ブッダ 5 鹿野苑」
「ブッダ 6 アナンダ」
「ブッダ 7 アジャセ」
「ブッダ 8 祇園精舎」
「手塚治虫傑作選集19 人間昆虫記」手塚治虫著
「恐怖 2」楳図かずお著
「スヌーピーの初恋物語 1」チャールズ・M・シュルツ著 谷川俊太郎訳
「スヌーピーの初恋物語 3 バレンタインだよスヌーピー」
「Peanuts Essence 2 どうなってるの?」
「Peanuts Essence 10 何かあったら」
「新竹取物語 1000年女王」松本零士著
「日出処の天子 1~8 山岸凉子全集」山岸凉子著
「まんがで覚える英会話きまり文句」新星出版社
「英語で言うとこうなります!」竹書房
「短いフレーズで超かんたん英会話」
「Shotor Library 続々々・映画の昭和雑貨店」川本三郎著
「二十世紀ノスタルジア キネマの美女」文藝春秋
【イベントメモ】
2001.8.20 引越し
「ギャラリーTOM」@渋谷
ネパール 2001.9.29-10.7
横浜トリエンナーレ@パシフィコ横浜展示ホール、赤レンガ1号倉庫
江戸東京たてもの園@東小金井
ジョージ・ハリソン 死去 11.29