メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『どろろ』(2007)

2011-01-04 12:24:46 | 映画
『どろろ』(2007)
原作:手塚治虫 監督:塩田明彦
出演:妻夫木聡、柴咲コウ、瑛太、原田美枝子、中井貴一、中村嘉葎雄、原田芳雄、土屋アンナ、劇団ひとり、インスタントジョンソン、きたろう、寺門ジモン、杉本哲太、麻生久美子 ほか
テーマ曲:♪フェイク/Mr.Children

trailer

story
何十年も戦乱が続く地獄の世の中。醍醐景光は、「地獄堂」の48体の仏像?に「自分が天下をとれるならなんでも差し出そう!」と叫ぶと、
魔物は「お前の子を差し出せ」と答えた。条件を飲んだ景光は稲妻のエネルギーを得る。

薬師が川で拾った赤ん坊は、とても人間の姿とは思えない様子だったが、ココロが伝わり、
薬師は自ら研究していた死体を生き返らせる実験によって赤子のカラダを少しずつ複製してゆく。

20年後。薬師が死に、鍛えられた子どもは、「百鬼丸」と名乗り自らの48体を取り戻すための旅に出る。
魔物と闘い、勝つたびに復元してゆくカラダ。それを見た女コソ泥は「魔物を断ち切る左の刀をくれ」と請う。
「どろろ」という名をもらった女は、昔、両親を景光軍に殺された恨みを晴らそうとしていた。

景光の息子・多宝丸は、百鬼丸を用心棒に雇おうと城に連れてくると、
母は彼こそ自分が捨てざるを得なかった長男だという。
魔物は景光に天下をとるためには百鬼丸を殺さねばならないと囁き、父と子の一騎打ちとなる。。


麻生久美子出演作品としてチェック。
総製作費20億円をかけ、興行収入34億円のヒット作となり、
「日本でもエンターテインメントが成立するということが証明された」というのが謳い文句にもなっている。

原作を読んだことがないので、忠実に実写化できているかどうか分からないが、
さまざまな怪物との闘いのシーンは、CGによっていくらかマシになったとはいえ、
『里見八犬伝』や円谷さんの特撮時代とあんまし変わらないと思うなぁ

大事なのはどのみち人間ドラマであって、若手のフレッシュな顔ぶれを中井貴一らのベテラン陣が支えてこそ成立してる。
個人的には、ひさびさ原田美枝子さんの時代劇ものをスクリーンで観れたのは嬉しいかぎり

麻生久美子は、どろろの母親役としてほんの数シーンのみだったけど、
荒唐無稽になりがちな怪物もので、人間ドラマの要になる部分を、
豪華キャスティングの中で目立ちすぎず、物語の一部としてしっくり馴染んでいるところが素晴らしい演技。

荒涼とした土地が重要な舞台となっていて、ロケ地が気になったが、ニュージーかあ!

「残り24体!」と啖呵を切って次回作を予告した終わり方をしていて、
実際パート2、3を予定しているようだが、この不況下で頓挫しているとのこと

原作も気になる。チラ見したら、絵からはどろろはとても女のコには見えないけどね




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