メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

1991 French Open

2004-01-16 16:39:24 | テニス
いつの間にやら終わっていた全豪に比べて、今年のフレンチはトッププレイヤーが順当に勝ち進んで、
男女ともにワイルドなゲームが実現した。

まず女子は、グラフのひどい絶不調はまだ続いていて、「NO.1、トッププレイヤーって一体何?!」と言ったとか。

サンチェスが勝ち上がり、セレス×サバティーニは、割に簡単にセレスが勝ちあがり、この2人の対決。

セレスはなんといっても、テニスプレイヤー初の化粧品のイメージガール(USA)になったとかで、
キュートなショートヘアスタイルで、試合中は鬼となって、どんなプレッシャーも見事にはねのけ、
彼女独特の1発1発重い爆弾のようなショットでカップを手にした。

たくさんの人たちに「Thanks」を言いたくて、スピーチは少々長いものとなった。



そして、男子シングルス。
レンドルが、多分、今年こそは、とウィンブルドンに備えて欠場した。
そういえばナブラチロワもいなかったな。ちょっと寂しい。
体力的にもクレーコートはキツくなってきたかしら?

エドベリはいつも昇り調子の若いプレイヤーに不意を突かれるようなところがあって、
今回も一気にここへきてトップ10入りしたクーリエに4回戦で敗退してしまった。
早速、イギリスに飛んで芝で生き返ったようなプレーをしているんじゃないかしら?


そんな中で一人、冷静で落ち着いたプレーで勝ち進んできたアガシは、
これまでのチャランポランさ?はどこへやら、相変わらずウェアは自由奔放な柄だけど、
チャン×ベッカー戦より、アガシ×ベッカー戦のほうがずっと面白い場面があった。

とにかくベッカーがキレまくっちゃって、1人でものすごい雄叫びを上げたり、
ラインマンがコケて落としたメガネをかけて、今のはフォルトだったとアピールしたりするシーンがあって、
結果はアガシのストレート勝ちにせよ、最後は肩を組んで互いに讃え合ういいゲームだった。


そしてファイナルは、ジム・クーリエ×アンドレ・アガシ
アメリカ人同士のファイナルは34年ぶり。

この岩のような顔のクーリエ(失礼)は敵ながら天晴れっていうスーパーショットがあって、
終始、冷静沈着だったアガシも、なんだかピンチを切り抜けられない弱味もあって、
勝利の女神は、この緊迫した中でも笑顔のクーリエに微笑んだ。

途中、まったく突然のシャワーで、一時、中断したのもアガシによく働かなかったらしい。
あと、ものすごい巻き風がコート上でいたずら心を起こして、ボールが歪んだりしたシーンも多かった。

スピーチでは、クーリエは「I'm sorry, Agasi, and I'd like to great thank to coach」。
アガシは「I will come back here another year, thank you」と、
これまで3回もファイナルに来ていながら、チャンピオンになれないアガシが可哀想な感じがした。

とにかくクレーには有利なプレースタイルでもあることだし、アガシの精神面と、
ますますのパワーアップに大いに期待し、応援したい。


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