メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ふしぎな岬の物語』(2014)

2016-10-06 12:58:58 | 映画
『ふしぎな岬の物語』(2014)
原作:森沢明夫の連作短編集『虹の岬の喫茶店』 監督:成島出

出演:
吉永小百合 柏木悦子
阿部寛 柏木浩司
竹内結子 竜崎みどり
笹野高史 竜崎徳三郎
笑福亭鶴瓶 タニさん
井浦新 大沢寛彦

吉幾三 行吉先生
小池栄子 柴本恵利
春風亭昇太 柴本孝夫
片岡亀蔵 ドロボー
近藤公園 山本
矢野聖人 中山健
矢柴俊博 三平
采沢真実
眞島秀和
杉田二郎 (ブラザーズ5)
堀内孝雄 (ブラザーズ5)
ばんばひろふみ (ブラザーズ5)
高山厳 (ブラザーズ5)
因幡晃 (ブラザーズ5)
不破万作 佐藤
モロ師岡 消防団長
嶋田久作 高橋
中原丈雄 鳴海
石橋蓮司 雲海
米倉斉加年 冨田

“吉永小百合が原作に惚れ込み、自身初となる企画も手がけて贈る人情ドラマ。
 実在する喫茶店をモデルに紡がれた森沢明夫の連作短編集『虹の岬の喫茶店』を映画化”

「井浦新さん出演作まとめ その2」に追加しました。


その他にも、好きな阿部寛さん、竹内結子さん、笹野高史さん、最近気になる眞島秀和さんまで豪華キャスティングで
予録したのを今ごろ観てみた


あらすじ(ネタバレ注意

「えっちゃんは毎朝フシギな時間を過ごす まるで夢遊病者のように」

夫を亡くし、「岬カフェ」を1人で営む悦子
浩司にボートを出してもらい、島から水を汲んでコーヒーを丁寧に淹れる

教師・行吉が浩司を心配して来る「軽い成長不良」と言われ「私のせいだ」と自分を責める悦子
不動産屋・タニさんも常連客

プロレスの試合に出てくれと言われるコウジ

(阿部ちゃん鋼の肉体美!w 背中傷だらけなのは描いてるの? 頭突きをし過ぎて倒れる


夫の描いた海の絵を観に来て驚く父・大沢と娘のぞみ
 

「この虹をのぼってったらママに会えるのかな?」
「会えるかもな」

「美味しくな~れ」とコーヒーに語る悦子
「この人、魔女かな」



東京から来た父と娘
マンションから見えた虹が消えて、娘に言われるままにたどり着いたという
「この子、ちょっとフシギなところがあって、時々こういうことがあるんです」

妻が白血病で亡くなったのは1ヶ月前
「あの子、まだ母親が亡くなったことを理解できなくて」

悦子「こうして抱きしめて、おまじないをかけるの 大丈夫って
   これは大切な人にだけ使える魔法なの
   そしたら悲しいことなんて遠いお空に飛んでっちゃうから」


それを聞いて、のぞみは早速、父親に「大丈夫」といって抱きしめる
「ママがいなくても寂しくなくなった?」涙

 


結婚式を挙げる柴本孝夫と恵利 辺鄙な村だからか「花嫁募集ツアー」で結ばれた

(春風亭昇太さんが俳優やってる/驚 なんか老けて見えるけど45歳の設定

バンドのメンバも豪華すぎ


悦子に「お酌してくれ」と迫るおじさんらを見て、殴りつけるコウジ
怪力で式をめちゃめちゃにしてしまう


喫茶店に泥棒が入る
「お金ならそのレジよ、泥棒さん 今日が初めて?」
トーストを焼いてあげるとむさぼり食う

「さっきこの絵を観てたでしょ だから優しい人だと思ったの
 ほんとに困ってるならこの絵を泥棒していって
 ずっと昔に主人が描いた最期の絵なの」

泥棒は包丁の研ぎ屋だったが、父の代からの店をダメにして借金とりに追われている
一家心中も、首吊りも失敗したといって泣く

「失敗してよかったじゃない 泥棒さんも家族も無事なら」
「そっか失敗してもいいんですね」

お礼に最高傑作のやなぎ刃を置いていく


祭りの準備中に竜崎みどりが戻ってくる
娘ミドリが帰ってきたと言っても知らぬフリの父・徳三郎

 

 
(笹野さんの娘って少々ムリがありませんか?w
 いつもながら何演らせてもしっくり馴染んでるなあ、笹野さん
 クジラ漁が盛んだったのか? 山車は可愛いけど・・・

喫茶店に来る徳三郎「あんなろくでもない男ダメだって言ったのに」
徳三郎が痩せたことを心配するが大の病院嫌いで、無理やり採血させる悦子と医者


ミドリとコウジは、2人が過ごした学校に行くと、行吉先生が遅くまで1人でいる
「定年後は妻と東京でゆっくりしようと思っている」

卒業文集の「未来の夢」には
「苦労して育ててくれた父と母をいっぱいの笑顔にしたい!」と書いていたミドリ
今は母も亡く、父とも話すことがない

「父さんの言う通り、あいつは酷い男だった」
「そんなことはもういい」

「父さんは何が幸せ?」
「釣りに行き、岬でコーヒーを飲む、そんだけだ
 そうだ、昔いたっていうクジラ釣ってみてえな」


コウジがカンテラを振っている

何十年も前、大型漁船が横転して、19歳の漁師テルオだけ浜にあがらずじまい
テルオだけがコウジのことを面倒臭がらなかった

徳三郎「ヤツはこの辺に灯台がないから、そのつもりなんだよ」

徳三郎は血を吐く 今までもあったという「オレのことは気にするな」


強風波浪警報発令(海岸沿いはこれが怖いよなあ
コウジが屋根を直している間に眠ってしまった悦子をまじまじ見る
悦子が目覚めると「ごめんなさい!」と逃げるコウジ


ミドリの元亭主が来るといってきて「なんでも屋さん、助けて!」と言われ、
暴力団に扮して脅す(コスプレ似合い過ぎてて爆 眞島さんはこの1シーンだけ?

 




悦子は徳三郎に県立病院に行くよう説得

「オレは苦労して生きながらえようとは思わない
 毎日このコーヒー飲んでて幸せなんだよ
 もうオレは戻ってこれねえ気がする ミドリをよろしくお願いします」


コウジにビールをおごるミドリ

「私もこんな生き方ができたらいいな
 コウジ兄ちゃん、昔から悦子さん好きだったもんね」

「オレとえっちゃんは血がつながってんだぞ!」

「私、あの頃コウジ兄ちゃんのことが大好きだったの
 いいよ、私、悦子さんの代わりでも」

コウジは下戸で倒れる 代わりにカンテラを振るミドリ


1人でタバコを吸ってるタニ

「大阪の子会社に行けと言われた 早く辞表出してくれという話や
 情けないけど、仕事ないと食っていけず、恐ろしい」


末期の胃がんだった徳三郎
病院に見舞いに行くミドリ(告知しないんだな
ポットのコーヒーに「美味しくな~れ」の呪文をかけてもらって喜ぶ父を見て
「私、コーヒーの作り方覚えます 父へのせめてもの償いです!」




タニは大阪行きを決心する

コウジ「えっちゃんのこと好きなんだろ? プロポーズ急がないと」
タニ「それ自分のことだろ」
(悦子はコウジの母じゃなくて、叔母なのか

プロポーズの練習で、師匠に熱烈キス/爆


プロポーズのために一番いい鯛を買って、自分で釣ったとウソをついて
悦子のためにさばき、一緒に夕食(カルパッチョってオシャレ!

2週間後に大阪に行くと告げる 「残り少なき人生・・・」と言いかけてやめる
心配で見にくるコウジに×サイン

タニが行く船にみんなで手を振る
「頭下げるならこっちのほうや! あんたに出会えてほんまに幸せやった!」




徳三郎さん亡くなっちゃった・・・
袋の中にはミドリあての生命保険証書が入っていて、号泣するミドリ/涙


店はお休みして落ち込む悦子のもとに、いつかの大沢親子が来る

「この子がどうしても連れてってほしいときかないもので」
「若いキレイなおじさんが、あのキレイな虹を絵を返してくださいっていうの」

悦子は古いアルバムを出すと「この人!?」

親子は絵を運び出す


「あなた・・・」


喫茶店が火事になる テーブルに座って消さない悦子を助け出すコウジ
店は全焼し、「放火の疑いもあるから立ち入り禁止にするか」と警官に言われて激怒するコウジに
悦子「もういい加減にして!」



悦子:
コウジ、あなたずっと私を支えていると思っているけど、違うよ
シュウイチさんが守ってくれるの

私は子どもの頃から1人だった 両親は早く亡くなって
1人は怖い! そんな時巡り合ってすぐに一緒になった
なのにあの人は亡くなった

行方不明になった姉の子どもを預かってくれないかと言われたけど、
私にはムリだからって施設にお願いしたけど
1人にしないでっていうあなたの目 あなたの父親は誰?

あの時、「テルオ兄ちゃん!」て何度も叫んで、気づいてからのあなたは別人だった
テルオ兄ちゃんを忘れようとして、代わりに私を好いてくれるようになったんじゃない?
みんな、あなたが変人だと思っていたけど、私はそうは思わなかったよ
ずっと、こんな日が続きますようにって祈っていたよ 永遠なんてないと分かっていたのに

あなたはあの嵐の夜からいなくなった タニさんも、徳さんも。また1人ぼっち

怖いと泣く悦子を「大丈夫」と抱きしめるコウジ
「温かい・・・」

「シュウイチさん、自分のことはもう忘れろって言ってるのかな」
「きっとそうだよ」



焼け跡からコーヒーマシンを見つけるコウジ「使えるかな」


村中から列になって水や、花を持ってくる人々の中には泥棒さんもいる
バンドは焼け跡で歌う
店を新しく建て直すコウジら(昔の木造りのほうがいいなあ


開店の日、ミドリも水を汲みに連れていく
ミドリにコウジとの赤ちゃんができたと聞いて、泣いて喜ぶ悦子
空には虹がかかっている


「えっちゃんは新しい道を選ぼうとしているのかもしれない もしかしたらタニさんとの道を」



雲のわくのは あすこいら
虹の根元も あすこいら

いつかお舟で行きたいなあ
海の果てまで行きたいなあ

あまり遠くて日が暮れて
なにも見えなくなったって

赤いなつめをもぐように
きれいな星が手でとれる

海の果てまで行きたいな




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