メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『くまのアーネストおじさん セレスティーヌのこや』(BL出版)

2017-01-16 12:46:36 | 
『くまのアーネストおじさん セレスティーヌのこや』(BL出版)
ガブリエル・バンサン/作・絵 もりひさし/訳

「作家別」カテゴリーに追加しました。


“バンサンは、このシリーズで愛の深さ、他人に尽くす喜び、
 気取らない素朴な生活などを表現したかったという。”



あらすじ(ネタバレ注意

アーネストは、セレスティーヌと夏の間中ずっと過ごす予定の小屋を森の中に建てる
(こんな力仕事、僕の歳では もうムリかな)なんてゆって、なんだか寂しい
アーネストおじさんっていくつくらいなんだろう?



セ「あなたって、いつも 私を喜ばせてくれるわ」
ア「君だってそうだよ、セレスティーヌ」


1週間で“別荘”をつくって、アーネストと2人で食事したり、
泊まったりできるのが、今から楽しみでしかたないセレスティーヌ


でも、翌日、下に敷く砂と食料を運びにくると、小屋に誰かいることに気づいてビックリ!
セレスティーヌのペンとメモ帳を使って、手紙が書かれ、外の枝にくくりつけてある



『宿無しが、宿を見つけた ありがとう 子どもたち』


すっかり怯えるセレスティーヌと、笑っているアーネスト

セ「小屋を出て行くように、明日言ってくれる?」
ア「あの人のこと わかってあげようね」


セ「シメオン、どうして あんなことを するのかしら?」



翌日、また小屋に行き、メモでのフシギな交流がはじまる
ア「中に入らないで、セレスティーヌ ここは今、あの人の家なんだ」




町で自分たちが用意した毛布を着ている人に出会う
ア「あの人のところへ行ってきなさい、セレスティーヌ」

おじさんに手紙を読んだことを言うと
「私に美味しいスープを作ってくれたのは君かい?」
「いいえ、アーネストよ」




おじさんと話したセレスティーヌは、
「あの人、今、散歩ですって ウチで食事を用意してあげましょうよ」

すっかり世話をするようになるセレスティーヌ
ア(この子は、まるで私たちがこの小屋に住んでいるかのようにいそいそしている)




小屋の床を作って持っていくと、中のものは全部キチンと片付けられて、
お礼に摘んだ花束と手紙が添えられていた

『親愛なる友だち
 あなたたちの小さな家で 私は楽しく過ごしました ありがとう
 今度、仕事と住まいを見つけました
 私は、公園の庭師になります
 いつか私に会いに来て下さい』



家に帰って、何度も手紙を読んで聞かせてと頼むセレスティーヌ

セ「手紙を読んで、アーネスト」

ア「もう胸が一杯だよ、セレスティーヌ」

セ「私もよ」




コメント    この記事についてブログを書く
« アニメ『夏目友人帳 伍』(2... | トップ | topics~スティーヴン・キン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。