メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(2003.9~ part4)

2014-02-14 13:24:33 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part3からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『めぐりあう時間たち』(2002)
監督:スティーヴン・ダルドリー 出演:ニコール・キッドマン、メリル・ストリープ、ジュリアンン・ムーア、エド・ハリス ほか
今年注目していた人間ドラマのひとつ。ベテラン女優3人を看板にするだけでも豪華。
ニコールはウルフになりきって顔に特殊メイクまでして意気込みを見せた。

観てみると、淡々とした女性の生き方、それもたった1日の出来事で、
書いているウルフ、作品『ダロウェイ夫人』に感化されている50代の主婦、
そして彼女の息子の友人である現代女性、終盤に互いがリンクし合うという構成がポイント。

「私はあの家で死ぬことより、子どもを捨ててでも生きることを選んだ」

「あの朝、幸せはここから始まるんだって思ったけど違った。
 あの瞬間がまさに幸せそのものだったのよ」

ジュリアンがベッドで寝ていると周囲が水で溢れるシーンはショッキングな心理描写だ。
傍から見れば幸せそうに見える普通の女でも、それぞれ抱えている問題と皆闘っている。
夫人の友人は、ローラに子どもがいることで「あなたは恵まれている」と言い、
ローラはMに「娘がいて幸せね」と言う。

E「人は何で生きてるんだ」
M「お互いのため。皆支え合って生きてるのよ」

それぞれ価値観が違うから、生きる権利も、死を選ぶ権利もある。
人のために生きることもできるが、まず自分のために生きなければ、
人に愛情をわけることもできないのではないだろうか?


『借王4 シャッキング』(1998)
監督:和泉聖治 出演:哀川翔、志賀勝、夏樹陽子、西川峰子 ほか
翔さん・・・いや安斉の名演にすっかり騙された。とにかく無事でなにより。
今回も地道に1億ずつ返せた。「インサイダー取引」がキーワード。
いやー世の中いろんな金の回り方があるもので、てか普通に生活してたら
1億円使うのだってすごい額なのに、借金地獄ってホント無常・・・

「自分の勝負のケツは自分で拭く。負けてたまるか!」の決めゼリフがgood。
銀行上層部って人生と金に関する幅広い洞察力に長けてないとダメなのか?
さて、次回1億ずつ入ったら怜子は降りるのか?が気になる。

バグパイプみたいな音のインパクトあるテーマ曲もすっかり耳に馴染んで、
週末にこれを聴かなきゃ落ち着かない感じ

「ゼブラーマン」の前売りも買って、翔さんはプロモーションにあちこち、TV出演もして、ますます大忙し!
年末は衛星放送も含めて3本も一気に出演作OAありv


『うなぎ』(1997)
監督:今村昌平 出演:役所広司、清水美砂、柄本明、倍賞美津子、田口トモロヲ、哀川翔 ほか
カンヌの賞をとったらしい。今村監督ってたしか有名だよね。他に何を撮った人かな。
リアルでドロドロした人間模様と、これでもかの執念、情の世界って私が一番苦手な部分だけど、
これだけのベテラン役者が揃って、うなぎって動物を選んだインパクトも強いし、翔さん出演作としては異色。
花粉症?で赤いスポーツカーに乗った近所の兄ちゃん役。パーティの時にギターを弾いてるのもそう?!

UFOが来ると信じてる近所の男「来ると思う?」「強く信じれば来るのよ」

前科者は暮らしにくいから、強姦でもなんでもして再び刑務所に戻るという。
真面目に刑期をつとめても、自分の犯した罪に反省がないのはどんなものか・・・
まあ、殺すほど愛してたって理由も成り立つかもしれないけど、妻も浮気する理由があることだろうし。

般若心経を唱えつつ、しつこく絡む柄本さんの演技は強烈。
フラメンコを踊る市原悦子さんも怖い
金目当てのダテ男役?の田口さんもハマる。

うなぎが赤道付近まで2000kmも旅をして(生殖のためにそこまで・・・)、
メスの卵子にオスが精子をかけ、子どもを作ってから日本の川までまた戻って来るってトレビ知識も得たw
で、蒲焼にされちゃかなわないだろう。

「やっとオレもお前と同じになった。誰の子か分からなくても子どもは可愛がらないとな」

待っててほしいとも約束しないのはズルイっちゃズルイ。
しかも、自分の殺した妻似の女ってのも悪縁だ。
そうそう、清水美砂がすごい格好での体当たり演技/驚 有名監督のなせる技か?


『借王 THE MOVIE 沖縄大作戦』(1999)
監督:和泉聖治 出演:哀川翔、志賀勝、夏樹陽子、南野陽子 ほか
シリーズ5作目にして映画化か。予算も増額して沖縄ロケだっ
翔さんは白スーツで決めて、なんと水上バイク?にも挑戦。
何やってもサマになる、こんなカッチョいい銀行員はいないw
怜子も、こんな色っぽい公務員はいないだろうに。

今回で借金全額返済となった怜子に、安斉はひと言「おめでとう」と言って
アッサリとした別れとなったが、6の予告編にまだいたような・・・?
水沼はまだ残額不明、安斉は10億。今作では京都のオバチャンとの布団2ショットもサービスw
家族で娘に誕生日祝いをあげるシーンは、ちょっとプライベートとも重なるものがある。


『修羅がゆく』(1995)
監督:和泉聖治 出演:哀川翔、大和武士、萩原流行、菅原文太、安岡力也 ほか
修羅:阿修羅の略、争いを好むインドの鬼神

『借王』と同じ監督が翔さんと組んだ、これまた大好評シリーズ。
『仁義なき戦い』の現代版といったところ。菅原文太も出てるし。しかも医者役ってヤバすぎる

横浜が舞台で、大阪ヤクザと東京ヤクザの対立も見せどころだけど、翔さんはあくまで標準語。
ドスをきかせて暴力ふるっても、どこか情が染み出て、クールで軽やかだから
どっちかっていったら知恵と信頼でのし上がったタイプ向き。でも背中には修羅の刺青がうねる!
コミックの映画化らしく、続くの前提ですって終わり方が可笑しい。

北海道出身の恋人が「迷惑はかけられない!」と言いつつ、思いっきり絡んでくる。
若いチンピラRが本郷に恩義を感じつつ殺され、ヤクザ映画ってホント不毛・・・

翔さん出演やヒヤム推薦でもなきゃ絶対自主的には観ない、癒されないジャンル。
これを娯楽として観て楽しむファンってどんな感覚なのか?
目潰しや、寝技かけるわ、刀でけっこう立ち回りをする翔さんは「Vシネの帝王」てこのことだったのかあ。

肩に黒いコートをひっかけて、斜めからの横顔ショットがあまりにキマってて、なぜか笑える
しかも、その後の作品紹介がチカンものとかだもの。
私がVシネを最初、ヤクザ映画かAVものと勘違いしてたのもムリないっしょ?

(このシリーズで、また萩原流行さんの魅力を再確認してハマったv


『借王6 ナニワ相場師伝説』(1999)
監督:和泉聖治 出演:哀川翔、志賀勝、夏樹陽子、根津甚八 ほか
6作目にあたる今作は、ベテラン根津甚八さんの重厚な演技が見所。
翔さんと並ぶとホント絵になる2枚看板。しかも、昔ボクサーを目指してた安斉の意外な過去も明らかに!
だから少々荒っぽいことも平気なのか。てか1人は有能な銀行員、1人は株式のエキスパートに育ったとは、
どこの塾よりもすごいジムだな、ここはw

2人がカッチョよく語るシーンで、カメラが引いていくと、そこはなんと通天閣のてっぺんだったってゆーシーンが爆。
あんな高い所まで上がれて、しかも屋外に出れちゃうんだ/驚

借金は返したが、今作は情がらみで参加した怜子。珍しく本気キスシーンもあるで

「試合はまだ終わっていない」
Nの残したメモの言葉を噛み締める安斉。
3人はいつものニンマリ顔もなく、夕陽をバックに無言で別れる。
いつもの京都のオバチャンも出てこなかったし、人情がらみの人助けになってきてる。


『DEAD OR ALIVE 犯罪者』(1999)
監督:三池崇史 出演:哀川翔、竹内力、杉田かおる ほか
あのー、チョットマッテクダサイ、このエンディング、よく分かりませんでした
竹内さんが取り出したのは水晶玉?OR核爆弾? 地球まで滅んでしまったんですかね。

ヤンキー座りの2人が♪ワン、ツー、ワンツースリーフォー て始まりからブッ飛んでる。
癒されないってか心が荒む暴力映画シリーズ。
アジアなんたら賞をとったらしく、監督はええっ『ゼブラーマン』の方じゃないすか!
角刈り翔さんの刑事役も渋いv

チキンレースの末、腹にナイフ刺さるわ、車が転倒した際、傷ついた片腕もぎとるわ、
Rと相撃ちになるわで、最終兵器はバズーカ砲vsRの武器がなんだか分からない
相撃ちの結果、地球(少なくとも日本)滅亡くらいの勢いだったけど、勢い余って続編まだあるみたい。
確実に死んでると思うこの2人が出るんだよね、やっぱり・・・

あんまりメモって思い出に残したくない汚いシーン満載だったから概要のみ。
家庭も崩壊するくらいの激務に、毎日会いたくもない死体や悪人と付き合ってる
殺人課の刑事さんって、人間味も保てないのでは? でも、実際こんな刑事いないのかもね。
「踊る大走査線」ネタも出てたけど、刑事ドラマには本物の刑事が呆れる誤った解釈がたくさんあるらしい。


『借王8 狙われた学園』(2000)
監督:和泉聖治 出演:哀川翔、志賀勝、夏樹陽子、白竜 ほか
通産8作目。こんなにほうぼうに敵を作って、面も割れてたら、どっかで誰かに見つからないか?w
“隠れるなら都会の雑踏に紛れるのが一番”て法則か?

海に落ちた子どもをスーツ姿の安斉が助けに行くシーン。
本当は服着たままじゃあんなにスムーズにいかないんじゃ・・・? ま、翔さんだからできるか
手を握られてAがポッとするシーンもオマケ?w

今作で安斉の借金は10億切った? 残るは3作くらい。完済できるか、すべてバレて地獄へ落ちるか。
それともシリーズは寅さん並みに続いてゆくのかw


『DEAD OR ALIVE 2 逃亡者』(2000)
監督:三池崇史 出演:哀川翔、竹内力、遠藤憲一 ほか
前編で死んだ2人がよみがえるかと思ったら、まったく別の話で、今作では幼なじみ同士。
キャッツでぶっさんたちが話してた“きつねうどん”の件も観れたv 人情深い殺し屋か・・・

「一緒に仕事しねーか? バカ1人殺せば何十万って世界の子どもが助かるんだぜ」

「いつも先回りしやがって」

力さんの背に黒い羽根、翔さんの背には白い羽根、まるで堕天使みたいなカッチョいい絵面だ

「地獄に落ちるなら、一緒に行こうぜ」「ああ」

ちょっとコミカルで、人情臭くて、金髪に黄色いアロハシャツの翔さんもイケてる。
夜空には描いたような流れ星 2人の通った後には、白と黒の虫の大群みたいなのが流れ出る。
前作同様エグいシーンも多々あるが、今作には少年に戻る郷愁があふれている。


『借王 THE MOVIE 2000(ミレニアム)』(2000)
監督:和泉聖治 出演:哀川翔、志賀勝、夏樹陽子、宍戸錠 ほか
今シリーズも残るはあと1本。今作のテーマは、システム金融、金貨しがつるんで人の骨までしゃぶるやり口を逆手にとる。
翔さんがダサいヅラを着けて、双子の弟役を演るコミカルさがスリリングで楽しい。
怜子は夫人、水沼が小間使いって、こんな怪しい変装、誰でもおかしいと気づくと思うよ
怜子の店は、またかんばしくないようで借金になっていたが、今回ので少しは落ち着いたか?
次回でついに安斉完済か? それとも今までの苦労が水の泡となるか?


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