メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

寄席「朝日名人会 第14回」@有楽町朝日ホール(2000.12.16)

2017-04-08 13:26:41 | アート&イベント
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13:30 Nさんと待ち合わせして、14時開演

やっぱり高年齢層が多い
グーグー寝てるおじさんもいたけど、みんな真剣に聴いていた

Nさん曰く「今回はみんな重い」とのこと
すごいドラマみたいなのもあるし、1人何役も使い分けて
風景や状況描写の表現がすごい

江戸時代の人々の暮らしや、今に伝わる言葉の語源とかも学べる

トリの柳家小三治さんが一番笑った
1人で1時間も話してた


終わったのは18時近く/驚
途中で休憩が入って、コーヒー400円でやめたら、お腹が空いてグーグー
今度は2000円くらいで軽めなやつにまた行きたい


【内容抜粋メモ】

口上 中村京蔵

名大長二 仏壇叩き 五街道雲助

鰍(かじか?)沢 道具入り 林家正雀

出世浄瑠璃 碓氷の紅葉 賽井馬琴

双蝶々雪の子別れ 桂歌丸

鮑のし 五街道佐助
気はいいが、頭のトロい夫が、金もなく腹ぺこ
頭のいい妻は、向かいで50銭を借りて、お頭付きを買って
金持ちの婚礼に行って、口上を言えば1円くらいはくれるから
50銭返して、残りでご飯にしようと言う

夫は喜んで魚屋へ行き、鯛が5円と聞いてビックリ
まけてもらってあわびを買い、婚礼に持って行くが、口上はしどろもどろw

「あわびは片思い」で、受け取れないと返される
魚屋は怒って、熨斗はあわびから作られる
あわびを剥くと熨斗となって縁起はいいんだと言い張る
言った通りに婚礼で繰り返す男


死神 金原亭馬生
金もなく、妻に怒られて「死のうかな」と思っている男に死神が現れ
「お前の寿命はまだ長い」
「病人の足元にいる死神を呪文で消せば大もうけできる
 枕元のは寿命だからどうにもならん」

呪文は「マリオン有楽町の~」
一躍、名医として大金持ちになり、妻と別れ、妾と京見物の末、
金を持ち逃げされ、戻ると患者が来ない

やっときたら死神は枕元
そこで、死神が居眠り中、布団をひっくり返して、消して、50両儲けた
消されたのは最初に出た死神 「おかげで二軍落ちだ」

自分の寿命のロウソクの火を患者ととりかえて短くなり、
長いのとせっかく火を移したのに吹き消す



芝浜 柳家さん喬
酒飲みで20日も河岸へ行っていない夫を1時間早めに起こして
妻に急かされて行くと、波間に財布を拾い、50両入っていた
「これで遊んで暮らせる!」

みんなで飲んで、翌日また「河岸へ行っておくれよ」と妻に言われて
なんと、夢だったと分かる

心を入れ替えて働き、子どもも生まれて、店も大きくなり
大晦日 妻が金は夢じゃなかったと告白する

「まっとうに働いて欲しかった 50両は持ち主がいなくてもらった」
祝いの酒に「また夢になっちゃいけねえ」と控える



一分茶番 入船亭扇遊
芝居好きの素人が集まって披露する当日に
色男が自慢の旦那が「役不足だ」と仮病を使ってズル休み

仕方なく、飯炊きのごん助が駆り出され、
田舎じゃ女形も演るような“役者様”だったと自信満々の割に
セリフが訛りまくりで覚えられないw

お客はやんやとヤジを飛ばし、舞台上でごん助はやり返す
本気の立ち回りで殴られた男が本気でごん助を縛り上げ

セリフで「誰に頼まれた!?」
ごん助「1文もらって○○(自分の雇い主)に頼まれやしたあ」



付き馬 柳家小三治
「易者に60が寿命 人に奉仕すれば延びると言われて、明日が60の誕生日!
 今日が最後かもしれません 死んだ後にも希望なんてあるのか? 明日、報告します」


吉原でひと晩遊んで、支払いが大きくなっていた
今でもそう、8500円ぽっきりに済ませようとしたら大変 みんな敵w

客の家まで送って、支払いを待つ若い衆を“付き馬”といった
「叔母に借りる」という途中で浅草見物、花やしき、人形焼、雷門、仲見世
今も変わらない風景がイイ

今度は伯父を訪ねると言って入ったのは「早おけ屋(葬儀屋)」
昔は座葬、並、大、ずぬけ一番(特大)とサイズがあった

「甥(付き馬)が兄を亡くして、ずぬけ一番の小判型をつくってほしい
 急死に頭が動転しているが気にせずに」
男は、そのままドロン

棺桶屋と付き馬の互いに勘違いした会話で大笑いした
結局、金を踏み倒された上、ドデカい棺桶をかついで帰るマヌケな付き馬w




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