太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

かたかなは日本語だ、なにが悪い

2018-09-13 10:09:18 | 英語とか日本語の話
「マクドナルドと何度も言ってるのに、全然通じなかった」

職場に見えた、日本の旅行者の方が言った。

わかるわかる、私もそうだった(って今でもそうなんだが)。

カタカナは日本語だ、と頭に叩きこむのに何年かかったか。

いまや日本語の中にはカタカナがあふれかえって、すっかり日本語になってしまった。

言語じたいにアクセントがない日本語と同じように、カタカナも棒読みだ。

そのうえ、日本人独特の「語尾あがり」や日本語読みが、事態をややこしくする。

携帯電話のアプリのLINE。

日本の人は、ラインと語尾を上げる。

私はハワイに来てからLINEを知ったので、普通にインと言う。

インでは日本人に通じず、ラインでは英語圏に通じない。


前述のマクドナルド。


ミッダーノゥ


これが英語圏のマクドナルドだ。

ダに強いアクセントをおく。

そして「マ」ではない、「ミ」だ。

英語は、アクセントをしっかりつけないと通じにくいが、

言い換えれば、アクセントをつければ、あとは濁してもわりと通じる。



カタカナ英語が通じなくて落ち込んでいた日々はもう過去のことだ。

落ち込む理由なんかどこにもない。

母国語が違うんだし、英語圏の人に通じるように直せばいいだけのことだ。



そのかわり、英語圏でそのまま通じる日本語は、あえて正しく日本語読みで通している。

たとえば、カラオケ。

こっちの人が言うと、 キャリオーキーになる。

コロッケと聞き間違えたこともある。

たとえば、空手。

こっちの人は、 くぅわぁぅりー と言う。

英語読みを真似て、英語圏に迎合していた時もあったが、今はすっかり改めた。

カラオケ、カラテ、と平坦に言う。

もちろん通じない。

ほら、音楽に合わせてマイク持って歌うアレ、と説明すると「オゥ、キャリオーキー」。

「違う、カラオケ」

KARATE、とスペルを言うと、「オゥ、くぅわぁうぅりー」

「違う、カラテ」


英語にアクセントが必要なのと同じように、日本語にはアクセントはいらないってことを学びなさいよ。

人の英語を笑ってんじゃないよ。

くぅわぁうぅりー、なんて、まくわうりじゃあるまいし、そんな日本語どこにもないんだよ!




笑われながら第二言語で生活する私の、せめてもの日本人の意地と誇りである。












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