日本からみえたお客様に
「小分けの袋を入れてください」
と言われることが非常に多い。
お土産として人に渡すときに、何か袋に入れて渡したいということだと思うが
おもしろいことに、日本人以外の人に言われたことはなく、
日本人だけが、口をそろえたように小分けの袋にこだわるのである。
ハワイで、どこかのお土産だといってもらいものをするとき、シンプルな紙袋だったり、包装紙だったり、
自分でラッピングしたものをもらうことが多い。
日本で買い物をすると、頼むと無料でギフトラッピングをしてくれる店がある。
ギフト用でなくても、ギフトにできそうなぐらいおしゃれな袋に入れてくれる店も多い。
それに比べて、ハワイではそういうことはほぼない。
高価なブランドのお店か、日本企業の経営する店だけだ。
だから、きっと日本人は、自分でラッピングするということに慣れていないのかもしれない。
ここでは、誕生日もクリスマスも、ほとんど自分で材料を揃えてラッピングをするのが当たり前だ。
包装紙も紙袋も、リボンの種類も桁違いにあるし、
プレゼントに添えるカードの多種多様さには目を見張るものがある。
ラッピングのコツは二つ。
・なるべく派手にすること
・簡単に開けられること
丁寧に包装した紙をはがすと、また別の包装があって、なんていうのではなく、
たとえば、てっぺんにでっかいリボンがついている箱の蓋を
すっと持ち上げればすぐに開いて中身が取り出せる、なんていうのがいい。
なぜならアメリカ人はプレゼントをその場で開けて、相手の表情を見るのが何より楽しみだからだ。
いただきものをしたら、まずは仏壇にあげて、という育て方をされてきた日本人には理解しにくいかもしれない。
さらにアメリカ人は、プレゼントをするときに必ず自分の選んだ品を「褒める」。
「すっごくいいもの見つけたのよ」
「きっとあなた気に入ると思うわ」
「ものすごく美味しいから食べてみて」
贈り物をするときに「つまらないものですが」「お口汚しに」と言う育て方をされてきた日本人には、
これまた理解しにくかろう。
自分が書いた本などを献上するのに、「お目汚しですが」という言い方もあるが
口や目を汚すとは、またなんという謙遜の仕方だろうか。
そういう私は、あまり「つまらないものですが」と言ったことはない。
謙遜とはいえ、「つまらないもの」を人にあげるのは失礼だという気がしたからである。
でも褒めることはせず、「気に入ればいいんだけど」と言っていたように思う。
買い物をしている日本人の会話が聞こえてくることがある。
「あ、これ、○○さんがくれたのと同じやんか。おっさん、やっすいのくれたなァー」
人に物をあげるのは、実際気骨が折れるものである。
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「小分けの袋を入れてください」
と言われることが非常に多い。
お土産として人に渡すときに、何か袋に入れて渡したいということだと思うが
おもしろいことに、日本人以外の人に言われたことはなく、
日本人だけが、口をそろえたように小分けの袋にこだわるのである。
ハワイで、どこかのお土産だといってもらいものをするとき、シンプルな紙袋だったり、包装紙だったり、
自分でラッピングしたものをもらうことが多い。
日本で買い物をすると、頼むと無料でギフトラッピングをしてくれる店がある。
ギフト用でなくても、ギフトにできそうなぐらいおしゃれな袋に入れてくれる店も多い。
それに比べて、ハワイではそういうことはほぼない。
高価なブランドのお店か、日本企業の経営する店だけだ。
だから、きっと日本人は、自分でラッピングするということに慣れていないのかもしれない。
ここでは、誕生日もクリスマスも、ほとんど自分で材料を揃えてラッピングをするのが当たり前だ。
包装紙も紙袋も、リボンの種類も桁違いにあるし、
プレゼントに添えるカードの多種多様さには目を見張るものがある。
ラッピングのコツは二つ。
・なるべく派手にすること
・簡単に開けられること
丁寧に包装した紙をはがすと、また別の包装があって、なんていうのではなく、
たとえば、てっぺんにでっかいリボンがついている箱の蓋を
すっと持ち上げればすぐに開いて中身が取り出せる、なんていうのがいい。
なぜならアメリカ人はプレゼントをその場で開けて、相手の表情を見るのが何より楽しみだからだ。
いただきものをしたら、まずは仏壇にあげて、という育て方をされてきた日本人には理解しにくいかもしれない。
さらにアメリカ人は、プレゼントをするときに必ず自分の選んだ品を「褒める」。
「すっごくいいもの見つけたのよ」
「きっとあなた気に入ると思うわ」
「ものすごく美味しいから食べてみて」
贈り物をするときに「つまらないものですが」「お口汚しに」と言う育て方をされてきた日本人には、
これまた理解しにくかろう。
自分が書いた本などを献上するのに、「お目汚しですが」という言い方もあるが
口や目を汚すとは、またなんという謙遜の仕方だろうか。
そういう私は、あまり「つまらないものですが」と言ったことはない。
謙遜とはいえ、「つまらないもの」を人にあげるのは失礼だという気がしたからである。
でも褒めることはせず、「気に入ればいいんだけど」と言っていたように思う。
買い物をしている日本人の会話が聞こえてくることがある。
「あ、これ、○○さんがくれたのと同じやんか。おっさん、やっすいのくれたなァー」
人に物をあげるのは、実際気骨が折れるものである。
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