夫とシンガポールについてのテレビ番組をみていたときのことだ。
私「シンガポールっておいしいものがいっぱいあるねえ」
夫「中国人がたくさんいるしね」
私「フィリピンも行ってみたいね」
夫「?」
私「だからさ、フィリピン」
夫「なんでここでフィリピンが出てくるわけ?」
私「だからー、 フィリピンのシンガポール 」
夫は言葉もなく、原油にまみれた海鳥を見つけたような顔をして私を見ていた。
私「な、なによぅ・・」
夫「シンガポールとフィリピンはまったく違う場所だよ」
私「えーそうなのー」
夫は書棚から世界地図を出してきて、私に見せた。
「ここが、シンガポール。ここが、フィリピン」
そして深い深い溜息をついた。
私にはこういうことが、わりとある。
母は私を知っていて、
「思ったことをそのままポンと言わないように気をつけてよ」
とよく言ったものだ。
「あんたの梅干の話、思い出すだけで溜息が出るよ」
私は梅の実が熟して梅干になると思っていたのだ。
6歳とか7歳のときの話ではない。二十歳ぐらいだったから問題なのである。
「ホラ私、美大だったしさァー」
と言い訳していたこともあったが、それでは他の美大出の人に大変失礼だと思う。
これでも一応受験して進学校といわれる学校に入った。
しかしこのありさまでは、学校の名前も人に言わないほうが学校のためかもしれない。
どうしてこう、ものを知らずに生きていられるのだろうか。
我ながら不思議でならないのである。
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私「シンガポールっておいしいものがいっぱいあるねえ」
夫「中国人がたくさんいるしね」
私「フィリピンも行ってみたいね」
夫「?」
私「だからさ、フィリピン」
夫「なんでここでフィリピンが出てくるわけ?」
私「だからー、 フィリピンのシンガポール 」
夫は言葉もなく、原油にまみれた海鳥を見つけたような顔をして私を見ていた。
私「な、なによぅ・・」
夫「シンガポールとフィリピンはまったく違う場所だよ」
私「えーそうなのー」
夫は書棚から世界地図を出してきて、私に見せた。
「ここが、シンガポール。ここが、フィリピン」
そして深い深い溜息をついた。
私にはこういうことが、わりとある。
母は私を知っていて、
「思ったことをそのままポンと言わないように気をつけてよ」
とよく言ったものだ。
「あんたの梅干の話、思い出すだけで溜息が出るよ」
私は梅の実が熟して梅干になると思っていたのだ。
6歳とか7歳のときの話ではない。二十歳ぐらいだったから問題なのである。
「ホラ私、美大だったしさァー」
と言い訳していたこともあったが、それでは他の美大出の人に大変失礼だと思う。
これでも一応受験して進学校といわれる学校に入った。
しかしこのありさまでは、学校の名前も人に言わないほうが学校のためかもしれない。
どうしてこう、ものを知らずに生きていられるのだろうか。
我ながら不思議でならないのである。
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