何年も前の、ニューヨークでのベストセラーらしい。
この本が、読んだ人から人へ伝わっていって、夫の元に来て、
感動した夫があらすじを話してくれたのを聞いて、私も読んでみたくなった。
といっても、翻訳された本を買おうにも、送料のほうが何倍もかかるし、
しかたがないので、しぶしぶ英語で読んだ。
疲れた・・・
父親に虐待されて育った主人公の男性が、
幸せな家庭をもつが、ある事件に巻き込まれて、子供の一人を殺されてしまう。
数年後、不思議な手紙をうけとった主人公は、手紙に誘われるままに、子供の殺害現場となった小屋に向かう。
そこで待っていたのは、神と、キリストと、光の存在たちだった。
主人公が、神とキリストと光の存在たちにぶつける疑問や、納得できないことやらが、
いちいち私の胸を打つ。
そして返ってくる答えが、土にしみる水のように心を潤す。
彼らと一緒に過ごしながら、主人公の心はだんだんと柔らかになってゆく。
私はキリストは実在していたと信じているけれど、
後の人間たちが勝手に彼を神格化しただけで、けして特別な人間ではなかったと思っている。
この本の中に登場するキリストは、あまりに普通の青年で、
「聖書に書かれていることは、ぼくはあまり知らないんだ」といって笑う。
特別な使命をもって生まれたのは確かでも、彼は普通の人間であり、恋もすれば泣きもする。
まさにそんな青年が描かれている。
サンマーク出版から翻訳版が出ている。
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