むらくも

四国の山歩き

西山(牛頭山)…香川県牛島

2021-02-08 | その他<香川の山>

西山(牛頭山)             にしやま(ごずざん)

山行日                 2021年2月7日(日)
標高                  94.5m
登山口                 聖神社鳥居左奥にある四電巡視経路
水場                  なし
トイレ                 なし
メンバー                ピオーネ、むらくも
本島汽船                こちら→本島汽船 丸亀ー本島ー牛島 | 丸亀と本島と牛島をつなぐフェリー「本島汽船」 (honjima-kisen.com)
駐車場                 丸亀港合同待合所から道を挟んで南側に丸亀市営駐車場あり(有料)



<本島から眺めた牛島全景>



瀬戸内の歴史といえば代表されるのが「塩飽水軍」と「村上水軍」、村上水軍の
本拠地は芸予諸島ですが、わたしたち香川に住むものにとってはやはり塩飽水軍の
本拠地塩飽諸島が身近にあります。
昨年は水運の拠点塩飽七島のうち本島、広島、手島を歩きましたので今回は牛島へ渡ることにしました。
牛島の由来は島が牛の形をしているのかと思いきや、かつて牛が放牧されていたからだという説があるが
どうなんでしょう。
目的は二つ、一つ目はこの島には二つの山があって、東に標高95mの東山、西に標高94.5mの西山、
なんの変哲もない山名だが、実は西山はかつて牛頭山(ごずざん)と呼ばれていたそうな。
山頂には三等三角点・牛島が埋設されている。
この山に登ることと、二つ目が内海の海上王と言われた廻船の豪商丸尾五左衛門の本拠地である牛島の
屋敷跡や極楽寺を訪れることにある。
極楽寺には丸尾家代々のお墓があることに加え、無間の鐘が残されている。
無間とは辞書で調べてみると無間地獄とか無間奈落を略したものだそうですが、
なにを意味する梵鐘なんでしょうか。


 
お寺への道                      極楽寺

 
鐘楼                       極楽寺


無間の鐘

鐘楼の柱に掲げられた説明板によると、この鐘を撞くと大富豪になった後に、没落すると云われている。
廻船問屋として栄華を極めた「丸屋」は丸尾五左衛門は二代目重次の代に幕府直営となったが
のちのちに幕府の方針が変わり、その直営がなくなったことにより次第に勢いは衰えたと云われている。
丸尾五左衛門がこの鐘を撞いたことから無間の鐘と名付けられた。
一度でいい、大金持ちになるなら撞いてみよう。
そう思う方は多いとは思うが、さてその後の地獄とはどんな地獄なのか…
地獄の中でももっとも苦しみ、休むことのない阿鼻叫喚の世界だとか。

 
丸尾五左衛門屋敷跡              屋敷跡の奥に廃屋が?

 
屋敷跡付近にあった小さな社              聖神社鳥居      

 
狛犬                        社

 
だんじり                     写真展案内板

 
写真展・集会所              島の昭和時代の懐かしい写真

里浦から小浦への道を歩いていると途中に写真展の案内板がありました。
寄ってみるとそこは集会所でしたが、入り口は開いておりどなたでも入れて
懐かしい昭和時代の牛島の方たちの暮らしや風景が写されておりました。

 
船に乗る当時の子どもたち                   竹林

運動会や記念写真や風景などなど、お顔を写された写真が多かったため、
これなら大丈夫という一枚だけアップ。
さらに小浦へと進んでゆくと真竹の竹林があって…。    

 
小浦港から眺めた東山                   海の神様?

港に着きました。
そこからは東山の全容が見えており、この山に登るには…、ちょっぴし思案しましたが諦めです。
かつて登山口は先ほどの竹林辺りにあったそうですが、現在は藪の中。
とても登る気にはなれません。       

 
池と湿地                  タイル張りの赤い灯台

島のあちこちには石垣で施された小さなため池があるのですが、自然のままの大きな池と湿原がありました。
島内の池は不思議と真水だそうで、湿原には葦が茂ったり、池ではメダカなどが泳いでいるそうです。
池の山手側には池神社といって、腕のいい塩飽大工さんが建てたもので、そこには江戸時代前中期の頃に
作られた灯篭があるので訪れてみたかったのですが、道が藪化していたためこれも諦めました。

※赤灯台は里浦港西のものです。


丸亀港7:40ー(本島泊港経由)ー8:36牛島里浦港
西山登山口9:45ー10:35下山
里浦港12:25ー(本島経由)ー13:05丸亀港

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大禿山・城山・端岡山…香川県

2020-12-24 | その他<香川の山>

大禿山、城山、端岡山       おおかむろやま、しろやま?、はしおかやま

標高               176.3m、215m、83.3m
山行日              2020年12月22日
登山口(起点)          國分八幡宮
駐車場                同上
トイレ                同上
水場               なし
メンバー             ピオーネ、むらくも




妻の父が入院したので里山の麓にあるあちこちの神社へお参りをしてきた。
その後の義父は妻が病院へ行くと、すぐに腰が痛いだのあーだこーだ
と賑わしく、そして家に帰りたいという。
義父は認知症を患っているのですが、連れ合いは覚えてなくとも
娘のことはしっかり認識しているようで、つぶらな瞳で妻に訴える。
うーむむ、義父はとりあえず元気になった。
お参りのご利益ありです。

というわけで義父にはさらに元気になってもらうために
昨日の今日だが再び神社へお参りに行くことにした。
今度は国分寺町にある國分八幡宮と盆栽神社へ。
たくさんの神様にお願いするのがわたくしめの務め。

國分八幡宮は大禿山の南麓にあり、本殿の右サイドには鳥居があって
そこをくぐって山頂へ。
山頂には水分社があるのでそこにもお参りをしよう。
そして城山にも登り、下山後に近くにある盆栽神社へお参りして、
ぐるっと回って鳥居をくぐり端岡山へ登ることにした。
端岡山の山頂にも小さな社がある。

ということで、昨日に続いて今日も
妻と二人で大禿山ー城山ー端岡山を周回することにしました。




「おおかむろやま」と読むこの里山は標高わずかに176.3mで
登山口は國分八幡宮本殿の右脇奥にある縁切塚や磐座のさらに奥
の鳥居から山頂へと延びていて、15分ほどで四等三角点・國分や
天水分神と國水分神が祀られている水分社のある山頂に立つことが出来る。

山頂は広めで景色良く、ほぼ360度の展望が得られる。
下りは北北東への踏み跡を辿るが、途中にちょっとした岩場があって
そこには古いクーラーボックスが転がっていて、中には石ころがぎっしり詰め込まれていた。

下りきると車道に飛び出るので、左に行くと猪尻山登山口もしくは
五色台への遍路道に行くことが出来る。
右に折れ車道をしばらくモソモソ歩くと城山の登山口です。




城山の読みが「しろやま」なのか「きやま」なのか
はたまた「じょうやま」なのかわたしにはわかっていません。
大禿山ー城山ー端岡山を周回するきっかけはこの城山で、
最近、少しだけ山城に興味を持っているので地図を眺めていて
この山が目に止まりました。

登山口はこの山の南西側にあり簡易コンクリートの施された
ところですが、入り口には赤テープが木に括り付けられているだけなので
注意が必要です。

踏み跡もはっきりせず、ところどころにあるテープが頼りなのですが
途中竪堀かと思ってしまうような自然の溝様のものがあって
そこを右手に越えあとはほぼ山頂までの急斜面を直登することになる。
斜面は石ころだらけだし落ち葉が積もっている時期には
滑りやすく要注意。

山頂手前には石組みの上に建てられた社があって、
そこから少し上へ行くと山頂に着く。
傍らの木には山頂標識が括り付けられていた。
復路は往路を下る。
下山口の少し下には盆栽神社が建てられていた。




城山を下山後、妻は讃岐国分尼寺跡に寄りたいという。
それは端岡山への途中の車道沿いの法華寺境内にあった。
頭を丸めて尼さんになるつもりだろうか?
近くの小学校からはたくさんの子どもさんたちが賑やかに下校していた。
 
登山口は民家の間にあり、簡易コンクリート舗装の急な道を上ってゆくと
途中にそれぞれ二つの朽ちかけた木の鳥居がある。
ひと登りで平らな山頂に到着。
四等三角点・橋岡山(端岡山の端ではなく橋)が埋設されていて、小さな社がある。

國分八幡宮へは社の裏から延びる破線の道を辿るようになるが
途中、並木道風の細い道を通過し、如意林寺公園の上に出る。
大禿山の裾の道を西に辿ると起点の八幡宮に帰着する。
八幡宮ではすっかり初詣の準備が整っていました。
駐車のお礼も兼ねてお参りし帰路に就く。


<タイム>3:15
<距離>5.6km
<上り>366m
<下り>357m
<コース>國分八幡宮ー大禿山ー城山ー盆栽神社ー法華寺ー端岡山ー國分八幡宮
   
 

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鉢伏山、如意山・櫛梨山…香川県

2020-12-23 | その他<香川の山>

鉢伏山、如意山、櫛梨山   はちぶせやま、にょいさん、くしなしやま

標高            126m、157.9m、147m
山行日           2020年12月21日
登山口および取りつき地点  鉢伏山(鉢伏ふれあい公園北東側墓地)、如意山・櫛梨山(櫛梨神社)
駐車場           鉢伏山(鉢伏ふれあい公園)、如意山・櫛梨山(櫛梨神社)
トイレ           鉢伏ふれあい公園
水場            なし
メンバー          ピオーネ、むらくも




老人ホームに入っている妻の父が骨折した。
自然治癒は難しく、救急車で運ばれ手術をした。
最近、ベッドから転がり落ちたり、転倒したりで災難が続いている。
うーむ、これはやはりなにかに憑りつかれているのかもしれない。
神様にお願いをしに行こう。
というわけで鉢伏山にある和霊神社とその南にある櫛梨山・如意山の麓にある
櫛梨神社と丸王神社へお参りに行くことにした。

鉢伏山は1時間強で歩くことが出来るし、櫛梨山と如意山は1時間半ほど。
両山で半日ほどもあれば十分。
お昼ごはんは麓のうどん屋さんでツルツルッと、ああ、考えただけで涎が出ます。




鉢伏ふれあい公園の駐車場に車を止めさせていただいたのは
いいのですが、登山口がさっぱりわからない。
公園の山側をくるりと回ったがイノシシ除けのフェンスが張り巡らされいて
山へ入ることが出来ない。
東側へ回り込みましたが、登りやすいと思われたところは通行止めになっていた。

墓地で掃除をされていた方がおいでたので尋ねたところ
昔、子どもの頃はなあ、ここから登ったんじゃが、というところを
案内していただいたが、そこは谷あいで薄暗く籔いていた。
じゃあ、ここから登りなはれと言って墓地の石段の道を教えていただくことが出来た。
おお~、うれしくなってお礼を云いつつ階段を上り、尾根に取りつくことが出来た。
あとはルンルンで鉢伏山山頂へ。
んがーっ!
山頂にはなにもなかった。
がっくし。




鉢伏山を下山後、時間の関係で車に乗りうどん屋さんへ。
そこは四つ星のうどん屋さんで麵が太くしっかりしていた。
食べたのは特製エビ天かけうどん、どっかの国のえらいさんのように
7万円ものステーキ会食ではありませんが、美味しかった~♪

さて、次に向かうのは山城があったという櫛梨山へ。
櫛梨神社にお参りして左側にある遊歩道から登ります。
途中、展望のいいベンチがあったりして麓から尽誠学園高校のグラウンドから
元気のいい掛け声が聞こえてくる。
のんびり登ってゆくと西端にある広い曲輪跡へ。
ここも展望よく、さらに歩きよい尾根を登ってゆくと櫛梨山城があった
櫛梨山に。
桜の木がたくさんあって、一本の桜の木の枝にはブランコが設えられていた。
妻が乗って漕ぐ。
枝がミシミシ、木がかわいそうな気がした。

櫛梨山から尾根伝いに如意山へ。
そこには三等三角点・公文山が埋設されていた。
さらに北へ向かい谷方向に下ってゆくと丸王神社に着く。


<タイム>1:14
<距離>2.4km
<上り>118m
<下り>117m
<コース>鉢伏ふれあい公園ー取りつき地点ー鉢伏山山頂ー和霊神社ー下山口ー鉢伏ふれあい公園



<タイム>1:23
<距離>3.6km
<上り>165m
<下り>164m
<コース>櫛梨神社ー西端曲輪跡ー櫛梨山ー如意山ー丸王神社ー下山口ー櫛梨神社



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那智山と城山・翼山…香川県東かがわ市

2020-12-03 | その他<香川の山>

那智山、城山、翼山      なちさん、しろやま、つばさやま

標高             271m、86m、125m
山行日            2020年12月1日
登山口            那智山(大社)、城山(宮の後)、翼山(坂の下)
駐車場            那智山(登山口付近の広い路肩)、城山(登山口傍)
               翼山(つばさ交流センター)
トイレ            那智山(なし)、城山登山口駐車場(簡易トイレ)、翼山(つばさ交流センター)
水場             なし
メンバー           ピオーネ、むらくも



<引田鼻灯台から眺めた播磨灘、遠くに淡路島>

この日は豊島へ渡り、自転車を借りて島を一周して、檀山へも登るつもりだったが、
電話で豊島のあちこち問い合わせると、火曜日はどこもお休みしてますとのこと。
メインの美術館もレンタルバイクもカフェもレストランもお休み。
急遽行き先を変更して東かがわ市にある那智山と引田城跡のある城山と
翼山を歩くことにした。

どの山もお初と思ってたが、登ってみて景色を見て那智山は、
昔、歩いたことがあったことを思い出した。
もうかれこれ14・5年にもなるでしょうか?
相変わらず頼りない記憶力です。

どの山も山頂からの展望がよく、特に瀬戸内の播磨灘が見えるので
青い海に浮かぶ島が楽しみ、城山には白い灯台もあり歩きがいがありそうです。
先ず那智山に登って、下山後車で城山登山口にある駐車場へ移動し
周遊道を歩いてそのまま翼山登山口へ。
翼山登山口が少し不案内でしたが、小海川河口にほど近い
県道122号線と123号線の交わる交差点で、
歩道橋へ行けば何とかわかるんじゃないかなという感じでした。
というわけで、当日自宅(観音寺市)を8時に出発。




14・5年前(これもいい加減な数字)に登った山の那智山登山口に9:40に到着。
登り口も、二つある赤い鳥居もまったく記憶になく、途中開けた場所から眺める
虎丸山の景色を見ても思い出すことなく上部の赤い鳥居をくぐって10分ほどで着いた
休憩所とその奥にある那智神社の祠を見て、過去に登ったことを、やっと思い出した。

この山は水主三山と云われている虎丸山、本宮山と併せて登る山として
山と渓谷社の分県登山ガイドに載っている。
しかし、軟弱なわたしたちは登った当時、虎丸山と、本宮山・那智山を日を
別けて登った。
本宮山には特にクジラ岩があったこともあって印象が残っている。

那智山の祠裏にはちょっとした岩場があって、その上に立つと
五剣山が見え、手前にある石見山と石鉄山が見える。
岩場から張られたロープを辿って石見山・石鉄山へ縦走できるらしい。
機会があれば歩いてみたいと思った。




那智山を下山した後、城山登山口へ車で移動。
この山には山名のとおり昔、城があった。
山に築かれたお城は室町時代に建てられたと云われている引田城で、
百名城とは別に続百名城に選ばれている。
築城主はわかっていないらしい。

周遊道のあちこちには石垣や曲輪などが残されており、
ところどころからの展望は抜群、特に鼻にある白い灯台からは
眼下の碧い海と遠くに見える淡路島は絶景でした。

続百名城といえば今治の沖に浮かぶ能島の能島城が有名ですが、
この島は無人で定期船はない。
春桜祭りの頃に二日間だけ渡船があるらしい。




城山を下り、途中「つばさ交流センター」に寄った後、
坂の下の県道122号線と123号線が交わる小海川に架かる小さな歩道橋へ行った。
キョロキョロと探したが登山口がわからない。
幸い散歩中の方がおいでたので尋ねてみた。
ご親切にも案内していただいたところは、登山口をウバメガシが蔽っていて
道標はなく、小さな祠の傍にアルミの小さな梯子が掛けられている。
梯子を上るとすぐにミニ八十かヶ所のお地蔵さんがある。
お地蔵さんは第一番札所・霊山寺でした。

お地蔵さんに導かれるようにして歩きよい登山道が山頂へと続いている。
途中電波塔があったり、ロープが設置されているところもあったりしたが
多くの人が歩いてる道だけに迷うことはない。

祠のあるピークからの展望は抜群で、播磨灘や引田港はもちろん、
先ほど歩いた城山の全貌も見えていた。
四等三角点・翼山はすぐ隣で5・6分のところにある。

(参考)三角点のある翼山山頂には78番・郷照寺のお地蔵さんで終わっているが
三角点とお地蔵さんのすぐ裏側に下る道があって、次の79番から87番へと続く。
結願の88番・大窪寺のお地蔵さんは元の道に合流し、しばらく下った脇道にあった。


<所要時間>
登山口9:47-下の鳥居9:48-上の鳥居10:10-10:21山頂10:38-11:06登山口
 


<所要時間>
城山登山口11:39-<途中20分休憩>-四等三角点・城山12:21ー灯台12:35
ー北二ノ丸12:47-13:19つばさ交流センター13:29-翼山登山口13:34-
14:06祠のあるピーク14:18-山頂14:24-翼山登山口15:09-
15:22城山登山口
                                                                 

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小阪山・遠見山・笠島…香川県本島

2020-11-25 | その他<香川の山>

小阪山、遠見山      こさかやま、とおみやま

標高          203.7m、101m
山行日         2020年11月24日(火)
登山口         小阪山(登り口…小坂県道257号線沿い、下山口…小阪「海鮮亭付近」)
            遠見山(登り口…笠島・長徳寺から屋釜への車道沿い、下山口…尾上神社)
トイレ         泊港、泊海水浴場、笠島まち並保存地区
水場          なし
メンバー        ピオーネ、むらくも


塩飽水軍の本拠地である本島に船で渡って、この島の最高峰小阪山と「しま山・100選」に選ばれている遠見山に登り、笠島を歩いた。
お天気は一週間前に歩いた広島のような雲一つないピーカンの小夏日和(10月下旬から12月初旬ころの春先のような暖かく穏やかな日を小春日和というが、夏のような暑い日を指す)ではなかったが、白い雲がふわふわ棚引く暖かい日でした。

遠見山は昔に一度歩いたっきり、瀬戸大橋を眺めることが出来る展望台なので山に登ったという感覚はないが、小阪山に登るついでに訪れることにした。
問題はその小阪山、登り口がどこなのか「YAMAP」などにも載ってなくてさっぱり把握できない。
山頂の東麓に小阪集落があるので、そこかなと思ったりもしたが山の東斜面の等高線は詰んでいて急だ。
比較的緩やかなのは小阪から大浦へ抜ける車道の辺りに山頂から延びている尾根筋かもしくは小阪から県道257号線を南西に行ったところにある尾根筋で、登るならこのどちらかだが、風景を楽しむならやはり海岸線側になる。
グーグル検索で調べてみたところ、先人たちは海岸側から歩いていることが判明、これに従うことにした。




<丸亀港>            <牛島の奥に本島>
7:40のフエリーに乗り本島泊港を目指す。
先週に乗った広島便が同じく出港したが、高速船のためあっという間に沖へ出ていった。
ユリカモメが水面に浮かんでしきりと水中に頭を突っ込んでいるが
羽はまだ黒っぽく夏毛。
この便は牛島には寄らず泊港直行。



牛島の右に航行して泊港に8:15に到着。
船内からは牛島の山の鉄塔や、小阪山の鉄塔の位置や泊港からの距離を
確認したりで退屈しない。
波止では釣り人がのんびり糸を垂れ太公望、その沖には見慣れない形の船が通る。

山手側に一本のガードレール、左手から踏み跡が尾根方向に伸びていて
踏み込んでいくと尾根付近で踏み跡は消え、藪っぽい尾根をしばらく辿ることになるが
やがて花崗土の開けた場所に出て、そこからの景色は抜群で、瀬戸大橋から
牛島の奥に飯野山や善通寺五岳山などの見慣れた山が見える。
さらに右手には佐柳島や広島も見え絶景だ。

登るにつれやがてイバラなどのヤブに阻まれ、皮手袋と鋏のお世話になり我慢の連続だ。
途中で景色を眺めながら一休みをしたが、登り口から1時間ほどで
三等三角点・大谷が埋設されている山頂に着く。
傍らには山頂標識があった。
景色は東側に開けており、眼下に小阪の港や瀬戸大橋と牛島が見え、トンビが青い空を飛ぶ。

しばし休憩を楽しんだ後、歩いてきた南西尾根ルートを引き返そうとしたが、
間違って南尾根を歩いたところ、四電の刈り払われた巡視経路に出た。
おお~、ラッキー♪
辿ると四電鉄塔の真下に出て、そこには何も書かれていない石積みの碑があった。
少し引き返しテープの施されたところから小阪へと下る巡視経路をルンルン気分で歩く。
道は今年刈り払われ整備されたのだろう、歩きよい。
集落にほど近いところの山腹に大天宮の祠があり、印象的でした。




山頂から鉄塔経由で40分ほどで小阪へ下山。
下りたところは上記写真のところでした。
島の猫があちこちでドテッと寝そべり、ほんとうに静か、
まるで時間が止まったような印象でした。



旧道との三叉路を振り返ると小阪山が見えた。
鉄塔が左のちょこんとした小さな頂に見えている。





さてさて、次は遠見山へ。
歩く道沿いでは小さな池になぜかヌートリアがいて、
道には猫がドテッ!
ヌートリアも猫もまったく動じない。
因みにヌートリアは親らしい大きなのが一匹、子らしいのが二匹、
毛皮目的に人間が南米から持ち込んだもので、食べ物は主に水生植物のようです。



やがて中学校を過ぎ、塩飽勤番所に着く。
ベンチに座ってお昼ごはん。



休憩後、道を遠見山方向に歩いてゆくと…長徳寺。



長徳寺の境内には県木に指定された樹齢450年のモッコクがある。
長徳寺をあとにして車道を歩く。



ほどなく遠見山展望台への入り口に…。
登ってゆくと岩があって。



岩の上には天狗の足跡と云われている40cmほどの足形が複数ある。
さらに展望台を目指し歩くと亀石があって…。



東屋のある標高101mの展望台に立つことが出来る。
そこからは瀬戸大橋が端から端までずずーいと見え絶景。




展望台からは北東に木段の遊歩道を下って尾上神社へ。



島の生活には欠かすことのできない共同井戸。
案内板には「(往時は)大勢の人が集まり、次々と話に花が咲いて
水汲みはとても楽しかった」と書かれている。




笠島まち並保存地区には赴きある建物が並ぶ。




薬師堂と専称寺の分岐を過ぎると、鏝絵のある民家に…。



次の船の便は14:15、泊港に向けてとっとと歩く。



14:15、船に乗って丸亀港へ。
船上から眺めた本島、左から小阪山、泊山、高無坊山、遠見山。
牛島の里浦港経由丸亀港到着14:35でした。

<所要時間>
丸亀港7:40===8:15泊港8:30-県道257号線沿い登り口9:22-
10:25小阪山山頂10:45-四電鉄塔10:50-大天宮11:21ー
小阪下山口11:26ー12:05塩飽勤番所12:30-長徳寺12:36-
遠見山12:57-尾上神社13:09-笠島まち並保存地区13:12-
13:46泊港14:15===14:35丸亀港

(航路等ログ)



(小阪山ログ)



(遠見山および笠島ログ)

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