みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

イスラエル10日目 帰国 & さくっと総括

2019年01月05日 23時23分18秒 | イスラエル・パレスチナ 2018年末~2019年始

旅の全体図はコチラ

1月5日(土)

・帰国の色々
・フルボトルのワインを持って帰る
・ゆえに香港入国




楽しかったイスラエル・パレスチナ旅行もおわり、今日はいよいよ帰国です。
しかし公共交通機関がグッと減る土曜日。
宿(ドミ)で空港送迎バスの手配とかできるけど、たしか70NISとかいう足元を穴が開くほど見つめた価格だった気がする。

が、昨日半日テルアビブを案内してくれたタリーが、「休みだから」って車を出してくれて、空港まで送ってくれた!

なんでこんなに親切なんだろう。
彼らが日本にきた時は「おもてなすぞ~!」って思ってたのに、「僕らの観光につき合わせているんだから」って、ご飯も入場券も全部出してもらっちゃったし、「ほなイスラエルで案内してもらうときは!」って気合い入れてたのに、やっぱりおんぶにだっこ。
時間も体力もフル稼働でおもてなされてしまった。

ゆとりある者の責任というようなある種のモラルなのか、自分がすんごい子供だと思われてるのか、国民性なのか、個人の器なのか、分からないけど自分もそういう大人になりたい。


出しそびれて数日持ち歩いていた絵葉書を今更投函。



てか、ここにバナナ?


帰国便は12:45発だったので、通常なら10:30には空港に・・・って思うところですが、歩き方などで「とにかく出国が大変」「4時間前には空港着!」「関所が厳しくて乗り遅れても責任はとってくれない」などの脅しを受けていたので、9:20頃には空港に到着。

しかし、我が便は14:30発に変更されておる。
てか、昨日お知らせメール来てたorz
昨日楽しくて、てんこ盛りで、メールチェックとか全然してなかったorz
朝のお散歩を諦めて来たのに・・・

こんなウッカリさんが他にもいたので、しばし日本人とダベって時間をつぶす。
そして、カウンターオープンのコールが!
いよいよ激ウザいと噂の出国です。

けっこうウザいと聞いていた入国がザルだったので、ちょっと楽しみですらある。
なお、同日同便入国だったらしい日本人もザルだったと言っていたが、最近でも入国ハードだったって人もいるので、多分運です。

いざ、出国

●質問攻めは本当にあった
自分の場合、渡航暦にトルコとモロッコがあったので、その辺りを重点的に聞かれているっぽい。
最初は面倒で、とりあえず全部「Yes」で答えてたら「本当に?」と、『だったら面倒になるよ~』オーラを分かりやすく発しながら聞き返してくれたので「No」って答えたり。
「トルコやモロッコに知人がいるか?」ってのも、面倒になりそうだったので「No」って言っておいた。
しかし、聞き取れないくせに慎重になった自分は、だんだんYesもNoも言えなくなってきて、結局「こいつは埒があかない」と思われたらしく噂の字幕問答へ。

「ちょっとこっちこい」と係りの姉さんがいるデスクの向こう側へ呼ばれ、そこにはコンピューターのディスプレイがあり、Q&Aが日本語で書かれておりサクサク回答して終わり。
最初からそうして欲しい。


●フルボトルのワインを機内持ち込み
バックパックのくせにフルボトルのワインを持ち帰りたい!ってことで、
ワイン→箱→ビニール袋→衣類ぐるぐる→ビニール袋
って感じで防護。
チェックインカウンターで
「ワイン入ってるから!やさしく運んでね!」って言ったら
「機内に持ち込んでいいよ~」って、マジか!?


●荷物チェック
荷物チェックも噂どおり、カバンほぼ全確認。
チェックインカウンターよりも後のセクションなので、荷物を預け入れてる人は、作業としては大したことないけど、自分のように全荷物持ち込みの人間はめんどくさい。
自分が通過したときは、アジア人は荷物の大小に関わらず全員やられてたと思う。
(自分の案内されたエリアがアジア人ばかだったので、それ以外は不明)

会議机みたいなテーブルが3~4つくらいあって、その上に荷物を載せます。
ワイン1本追加という無茶のための緻密な梱包が半端に解かれ、金属探知機みたい棒を荷物の中にグイグイ突っ込まれます。
「ナンチャラバッテリー、入ってない?」とか3回くらい同じこと聞かれた。

検査は無事完了。でも、荷物はそのままグイグイ押し込んでも入らないので、結局ほぼ全部出してつめなおし。
免税店前だけどワインはもちろん(?)没収されず。
イスラエルのローカルルールか?


●香港乗継
約2時間半の香港乗継。
ここで当然問題発生。そう、ワインです。
通常のトランジットの流れで進んでいったら、荷物検査で引っかかった(当たり前)
「テルアビブでOKって言われた!」とゴネるも無駄。
なので、香港に入国。

入国して、チェックインカウンター行って、
「搭乗券はあるけど荷物預けたい」って話して、
「やさしくしてね」の一言も忘れず追加。
入国の20分後には出国して、空港内を散策。
ライト兄弟みたいな飛行機のオブジェとか、味千ラーメンとかあって面白かった。





成田では一番最後に荷物出てきた。



けど、荷物が無事だったのでハッピー

ただいま。




●お土産



・ゴラン高原のワイン
まだ飲んでないけど、試飲のとき美味しかったから楽しみ。

・死海の塩
色つきだったり風味足してたり、見た目楽しい。

・名前のわからないお菓子
チョコでもビスケットでもない、不思議な存在。

・平和チョコ
色んな国の言葉で「平和」って書かれてるチョコ。
その「平和」たちをバッキバキに割って食べます。





総括

そんなこんなで年末年始のイスラエル・パレスチナ旅行は無事に帰国と相成りました。
面積は四国くらいのエリアにものすごく様々な環境(自然的にも人為的にも)があって、とても濃くて、有意義な旅が出来たと思う。

イスラエル・パレスチナといえばエルサレムやベツレヘムを筆頭に各種宗教(地方では特にキリスト教?)遺跡、自然系ではなんといっても死海が有名で、そこをピンポイントで回って、日数が余ったらペトラとかに行くのが黄金ルートだと分かってはいたけど、ちょいニッチなところも回れて本当に良かった。

黄金ルートから外れることで、観光客慣れした人ばかりでなく、擦れていない地元の人たちや、「こんなとこまでよく来たね!」と励ましあえる旅人と出会えたことが、とても楽しかった。

21.2世紀現在、このエリアを回るにあたり、政治的な要素に触れることも個人的にはマストだったので、そこも自分のスキルから見ると相対的に冒険だったけど、勇気を出して行ってよかったと思う。

特にヘブロンは全部の意味で特別な体験だった。

そこにある世界遺産以上に、その町のその国の人々に惹かれて、それがGWの旅にもつながるわけだけど、それはまた別のお話。

旅の全体図はコチラ




























イスラエル9日目後半 テル・アビブ&ヤッフォ観光

2019年01月04日 23時16分07秒 | イスラエル・パレスチナ 2018年末~2019年始

旅の全体図はコチラ


1月4日(金)午後

・テルアビブ美術館
・テルアビブ散策
・ヤッフォ散策

実質最終日の午後、ハイファからテルアビブに鉄道で移動し、まずはテルアビブ美術館へ行きたい!

テルアビブ観光は現地の友人サハーが案内してくれることになっており、自分のリクエストは
「テルアビブ美術館と、あとはオススメのところで」
というザックリほぼ丸投げ。

で、テルアビブ美術館は以下の通り、非常に複雑な開館時間。

http://www.cool-world.net/Israel/spot1/210/
■開館:月・水・土 10:00~18:00、火・木 10:00~21:00、金 10:00~14:00
■休館:日曜
■入館料:大人50NIS, 学生40NIS
■詳細HP:http://www.tamuseum.org.il/

そして金曜日は14時まで!
自分は元々は13:00過ぎにテルアビブ・サビダル・センター駅(Tel Aviv Savidor Center)到着予定。
電車を変えて12:35到着になったけど、それでも時間はごくわずか。
焦る!!!

って状態で、テルアビブの駅を出ると、サハーが待っててくれた!
電車内のWifiに本気で感謝!

そしてなんとバイクで来てくれてる!!



「こっちの方が車より早くつけるから」
って、かっこよすぎる!
しかも日本車!てかカワサキ!
自分もカワサキ乗りなので、なんか嬉しい。

そんなわけでサックサクで美術館に到着。嬉しい。



そして大人券50NISを驕ってくれちゃう。
もう、ありがたいやら、申し訳ないやら、ありがたい!

まずは新館から。
こちらは現代アート的な作品がメイン。
世界的な潮流なのか、動画作品も多数。

ヒットラーや分離壁をモチーフにした作品が、同じ美術館の中にあったりして、そこにはユダヤ人の迫害の被害者であり加害者でもあることの現在進行形の歴史があって、それは因縁でも業の深さでも宿命でもなく、もっと遣る瀬無い感じがした。











指紋の北斎!






また、建物そのものがメッチャかっこいい。




右奥、誰かが上着置きっぱなしだよ~



って思ってたら、これも作品だった!
攻めてる!




かなり駆け足で新館を見たけど、もう旧館はロビーの有名な大作を見るくらいしかできないかな?と思っていくと、こちらではフィラデルフィア美術館展をやってました。
(ロッキーがトレーニングで駆け上がる階段のあるところですね)



そして、なぜかこの日は16:00まで開いてるとのこと。
ラッキー!

街歩きもしたかったから16時まで滞在ってことはなかったけど、ちゃんと見られて良かった。

本日の一番のお気に入り
ブランクーシの「キス」


エントランスの壁画


ちなみに、この美術館はサハーが妻のタリーさんと初デートをした場所とのこと。
ステキだなぁ、コンチクショウ。

美術館の外でタリーとも再開。
この後のことを考えて、車を回してきてくれたのだ。
色々ルートを考えてきてくれたらしく、ここからタリーの案内で街歩きをしている間に、サハーは街歩きのゴール地点付近のパーキングに車を移動。
(バイクは美術館の駐輪場に置いていく。明日は土曜日でイスラエルの休日なので、そこで回収するみたい)

タリーと二人で歩いていると
「あの美術館はサハーと初デートで行ったのよ」
って、夫婦で同じエピソードを披露w
「で、出会ったのは美術館の向かいの、あの建物よ」
と、右のでっかいタワーを指差す。



「あれが軍のとっても大事な建物で、あそこで徴兵のときに知り合ったの。すごく大きい建物だけど、本当に重要な部分は全部地下にあるのよね~」
という、イスラエルっぽい出会いのエピソードも炸裂。
こういうの楽しい。

おまかせ散策だったけど、歩き方が紹介しているような場所は、やっぱり現地でも有名どころみたいで、ロス・チャイルド通り、カルメル市場、ネヴェ・ツェデク地区、海岸通りなどを一通り歩くゴールデン・コースだったけど、嬉しかったのはスザンヌ・デラル・センター(Suzanne Dellal Dance Show Centre)に寄れたこと。

ロスチャイルド通りは緑がいっぱい。
道の途中に、小さい公園とか、ベンチとかもあって、のんびりした雰囲気。




世界遺産にもなってるのかな?
確かに白い家が多かったし、歴史的な価値があるのか、キャプションのついてる家もありました。







カルメル市場の手前の歩行者天国。
歌ってる子供とか、踊ってる大人とか、アーティストの小さいな出店がギッシリ並んでたりとか、タリー曰く「上野みたいでしょ?お店を出してるのは大学生じゃないけどね」







壁画も多い。




これはこっちで有名な人のものらしい。
地面寄りに注目!



カルメル市場はカオス!






ラーメン屋もある







ネヴェ・ツェデクは金曜夕方でお店の大半がしまっていて、ちょっと残念。










ダンスとかアートとか好きってことを覚えててくれて、ちゃんと寄り道コースに入れてくれたスザンヌ・デラル・センター、


センターの前の広場では練習中のダンサーさんとかもいて、ポスターとかもかっこよくて、一瞬だけどテンション上がりました。








夕日。
向こうに見えるのがヤッフォの町です。



ヤッフォにも連れて行ってもらいました。
車だと本当にあっという間。

ヤッフォはアーティストがたくさんいそうな街で、細い路地に青や緑の窓枠などもあって、海辺のツファットって感じかも。
昼間に来てもステキだろうな~って感じ。



街中にアート作品があったり、路地に12星座の名前がついてたり、オスマントルコ時代の(?)大砲があったり、小さいけど興味深い町でした。

ざくろジュース。すっぱくて美味しいけど、カップの周りにこぼれまくっているので、手がベタベタになります。


いて座通り、見つけた!


十戒ポスターw


大砲


テル・アビブの夜景が見えます。



短時間だったので、ゆっくりお散歩というより、ガンガン歩き回った!

テル・アビブに戻ってディナー。
金曜の夜で、開いてないお店もあったし、そのせいで開いてるお店は混んでる。
お店がどこもいちいち小洒落てた。






自分は外国の人に名前の由来を聞くのが好きだったりするんだけど、聖書系だったり、特に意味はないって言われることも多いけど、このファミリーはステキだった。
日本風にしたら、
パパ:黎
ママ:雫
息子:晃
娘:光
って感じ。全員が妙に主人公っぽい名前なのがさすがだ。
「子供たちはパパの名前とリンクして、太陽にちなんだ名前なのよ~」って嬉しそうなタリー(ママ)。
「私の名前もチャイルドオブザサンなのさ~」って言っておいた。

観光もすごく楽しいけど、やっぱり現地の人と出会ったり喋ったり笑ったりするのが一番楽しい!
世界遺産を見るだけじゃ分からない、接客顔のツアーコンダクターとしか喋らないんじゃ感じられない、その国の生の今の文化や人が垣間見れる感じが嬉しいのだ。

明日は帰国。
さみしいけど、さみしさは楽しかった証拠!

―――――

ハイファ→テル・アビブ
鉄道で1時間弱 30NIS前後 30分~1時間に1本くらい?

テルアビブ美術館
大人50NIS
http://www.cool-world.net/Israel/spot1/210/
■開館:月・水・土 10:00~18:00、火・木 10:00~21:00、金 10:00~14:00
■休館:日曜
■入館料:大人50NIS, 学生40NIS
■詳細HP:http://www.tamuseum.org.il/


旅の全体図はコチラ


イスラエル9日目前半 ハイファ観光→テル・アビブへの移動

2019年01月04日 14時00分16秒 | イスラエル・パレスチナ 2018年末~2019年始

旅の全体図はコチラ

1月4日(金)

・ハイファ散歩
・鉄道で移動
・テル・アビブ&ヤッフォ観光


昨夜、21時過ぎにハイファに到着し、1時間半ほど夜のお散歩に出ました。
ハイファは「町並みがキレイ」「夜景がキレイ」ってことで有名なのですが、クリスマス&新年の直後だったので、夜景マシマシでした。
だいたいクリスマスのあと2週間くらいはマシマシモードとのことです。








ハイファにはピースシティという俗称?があるらしいのだけど、理由は色んな宗教の人が集まって仲良く暮らしているからってことらしい。
この交差点のキリスト教、ユダヤ教、イスラム教のシンボルがまとめて飾られてるのとかは、かなり衝撃的だった。
みんなこうならいいのにな~。




帰りにシュワルマ・ピタを買って、部屋でシャワーを浴びたあとにのんびりいただきます。





翌朝は7:00過ぎには出発!
とりあえずRishponという市バス(緑色の車体)の停留所へ。



7:05頃に115番バスに乗って、7:12頃にTchernichovskyで降りる。
このバスで一気に山の上の方に行く感じです。
あとはダラダラと歩きながらステラ・マリス修道院へ。

壁の向こうは修道院?けっこう歩く。


道中、早朝にも関わらず小さなお店が空いていたので、のど飴と水を購入。

7:20頃には到着。軽く周りを散策。
隕石落下的な日の出。






7:25頃に入場。無料。
この時間だと朝のお掃除の途中。
本気でお祈りしている信者の方もいました。

壁画がステキ。






マリア像もステキ。


洞窟部分も健在。



7:40頃に離脱し、お次はエリヤの洞窟を目指します。
ロープウェイもありましたが、遊歩道があるそうなので歩いて行きます。
割と草むらがすごいので、短パンとかだと微妙かも?

ロープウェイ、カワイイ。


不思議な植物。





目の前の海は良い波でサーファーやSAPしてる人も。




途中の教会?(右の白いの)


その中。


他にも空き家っぽいものが1軒ありました。

遊歩道?


遊歩道?


遊歩道?


階段までくれば、もうすぐです。


写真を撮ったり景色を眺めたり、「ホントにこの道でいいの?」と不安になったりしつつ、30分ほどかけてエリヤの洞窟に到着。
サッサと歩けば15分くらいでつくと思います。





エリヤの洞窟も嘘かホントか分かりませんが、紀元前から存在しているそう。
中のお祈りスペースは相変わらず男女別ですが、入り口からは両方丸見えです。




ここでも小さい紙に願い事を書いてお祈りするシステムでした。


猫がおりますよ。
下の布は何だろう?





船の博物館的なところを通りすぎてメインストリートへ出たらメトロニットに乗って、バハーイー庭園へ。







こちらは10分に1本くらいの割合でやってきます。
バハーイーの目の前には着かないので、運転手さんや周辺のお客さんに「バハーイーね!」って声かけておいたら、最寄の停留所で3人くらいが教えてくれましたw
だいたい7分くらいで着きました。

停留所からバハーイーまでは1本道って感じです。
同じところで降りたおばあちゃんが途中まで教えてくれて、昨夜見た道まできたところでバイバイ。



バハーイーガーデンには3つの出入り口があります。
すべてボディチェックあり。

一番下はちょろっとお庭をのぞく程度。(9:00OPEN)


真ん中はバーブ廟へのアクセス。


いずれの入り口から入っても、庭園をお散歩することはできません。

庭園を歩きたければ、無料のツアーに参加するしかありません。
そしてツアーのスタートは庭園の一番上の入り口です。
しかし、下界からそこまで真っ直ぐに登れる階段などがなく(それは庭園の中だけ)、結局ウネウネと周辺の坂道を登るしかありません。

歩くのがイヤでバスに乗りました。
「バハーイー!」って言って乗りました。
「ここで降りろ」って言われて、「なんか違う。おかしい」って思ったけど、信じて降りる→違ったorz

バハーイーの頂上まで行きたいのに、中腹のゲートだった。バカ!
けっきょく半分は歩いて登る羽目に・・・

ちなみに市バスの値段は距離とか関係なく一律料金です。
で、2回以上乗るならラブカブカードがお得です。
(しばらくラブラブカードだと思ってた)

んで、頂上のゲートはめっちゃ分かりにくいです。
「ここら辺だよね?」ってウロウロしている人が多数います。
自分は紙地図だったので、人に聞いたり、最後は勘で辿り着きました。
バス通りから1本海寄りの道に入ります。
上のゲートは思いのほか小さいので、下のゲートみたいな規模を想像していると辿り着けないと思います。
紙地図派の方におかれましては、Googleマップなどでサクッと予習して行かれることをオススメします。

ツアーは時間帯によって言語が選べますが、日本語はモチロンなし。
自分は10:00からの英語ツアーに参加しましたがチンプンカンプンでした。
ガイドさんにもよるかもしれませんが、団体からちょっと離れすぎ!ってことで怒られてる方もいました。
歩ける場所も決まっており、説明に飽きても勝手に先に進むことも出来ません。
写真好きな人は三脚OKか要確認かもしれません。
あと、ツアーはバーブ廟手前で解散なので、一番下のゲートまでは歩けません。

ということで、説明を聞き取れない身としては少し残念要素もあるツアーでしたが、お庭自体はとてもステキですし、港を臨む景色も素晴らしいです。




(いちを冬なのでお花少なめ)





バハーイー教の家族関係とかはサッパリでしたが、とりあえず庭に置いてあるものには宗教的な意味はないらしく、綺麗だな~ステキだな~って思ったものを集めてるだけらしいとか、バハーイー教がイスラム教から派生したんだけど、絶対平和、男女平等、偏見打破、格差撲滅とかを教義にしてるらしく、めっちゃいい教えじゃん!って思ったけど、そのせいでイスラム教から破門されたらしいとかは、なかなか面白かったです。
なおバハーイー教はほかの宗教を否定しないスタンスらしい。そーゆーのもいいわぁ。(聞き間違えの可能性大!)

ハイファには多分バハーイー教信者よりもジューイッシュ、クリスチャン、ムスリムの方が多いんじゃないかと思うのですが、この町がピースシティーなことの理由のひとつには、そんなバハーイー教の廟がドーンと鎮座してることもあるのかな~なんて思いました。



あと、写真NGでしたがバーブ廟の内部がけっこう好きでした。
ものすごく細かい彫刻がある!とかじゃないんですけど、シンプルな内装で、床にバラの花びらが撒いてあって、室内が新鮮なバラの香りで満ちていて、すごく穏やかな気持ちになれる空間でした。


45分のツアー+バーブ廟の見学を終えたら、ハイファを離脱。
本当はもっと街歩きしたかったのですが、友人サハー(ゴラン高原を案内してくれた)とテルアビブで待ち合わせなのです。

Google調べではハイファ→テルアビブの電車が1時間に1本くらいしかなさそうだったので、時間にかなり余裕をもって行動!
庭園の中段のゲートから外に出て、バスどおりに出てタクシーを拾います。
とりあえず宿までの値段交渉をしたあと、駅まで追加したらいくら?と、再交渉。
それなのに値段失念。
ただ、安くはなかったけど、高くもなかったし、バトガリム駅(Bat Galim)がハイファの街中から少し離れているし、宿までバス乗って、宿から駅までまたバスに乗るより楽だし、明日帰るのでまぁいいかなとw

そしてタクシーの運転手さんがめっちゃ熱い人だった。
ハイファについて色々教えてくれたり(名前が3つある!ハイファ、グリーンシティ(緑多いから)、ピースシティ(いろんな宗教の人が集まって仲良く暮らしてるから))とか、中東戦争に行ってたとか、「日本と日本人が大好きだ」とか(日本人はハイアイキューって言われて最初分からなかったw)、「2度の原爆から立ち直る強さと賢さマジすごい!テレビで見て泣いちゃったよ」とか、運転中すぐ両手離して熱く語るし、駅に着いてからも数分熱く語ってくれて中々車を降りれないw
でも、めっちゃ面白かったし、結局乗りたい電車の小一時間前には駅についたので気にしない。


電車は事前の調べでは11:07、12:07、13:07などがあるらしく、自分は12:07に乗るつもりだったのだけど、駅に行ったら11:33の電車で行けるとのこと。
お値段も32NISだと思ってたけど、27.5NISだった。
到着ももちろん12:07発より早い。なので当然乗る。

券売機


駅の通路にピアノ






普通の電車だけど、車内はとてもキレイ。
大きな荷物は背中合わせのシートの隙間に置くのが一般的。



2席くらい離れたところに置いて、ちょっと緊張。


電車内にはフリーWifiがあり、友人サハーに「30分早く到着する」って連絡も出来たし、ちゃんと「OK」の返事も受信できた。



向かいの席のおばちゃんが日本に来たことがあるそうで、ちょっと会話が弾んだのも嬉しかった。
イスラエリー=旅好きってのは本当なんだなってシミジミ。


世界の車窓から


世界の車窓から


世界の車窓から


世界の車窓から


チケット


テルアビブについた。
駅から見る町なみ。



テルアビブ駅構内




駅ピアノ


立ち読みどころか「寝読み」



電車を降りたら待ち合わせ場所へはどう行けばいいの?ということで、サハーが「○○改札はどこ?」的な質問を書いておいてくれました。

駅に鉄の回転扉ってのがイスラエルっぽいわ~。




果たして友にちゃんと会えるのか!?
実質的最終日午後のテルアビブ観光については次の日記にまとめます。

旅の全体図はコチラ

――――――


ハイファの下界→Tchernichovsky→ステラ・マリス修道院
市バス10分弱 5.9NIS + 徒歩10分弱

ステラ・マリス修道院→エリヤの洞窟
ワイルドな遊歩道 徒歩15~20分
※ロープウェイもあります

エリヤの洞窟→バハーイーガーデン近くのバス停
メトロニット10分弱 5.9NIS
※この時点でラブカブカードに負けてる。市バスやメトロニットなどに2回以上のるならラブカブカードがお得です。

バハーイーガーデンのツアー
所要45分
※回数が少ないので、事前に要確認!

ステラ・マリス修道院
エリヤの洞窟
バハーイーガーデンとバーブ廟
これ全て無料

ハイファ→テル・アビブ
鉄道で1時間弱 30NIS前後 30分~1時間に1本くらい?


昨夜の夕食 37NIS
シュワルマピタwithピクルス+コーラ
これで38NISだったけど、小銭が37NISのみでまけてくれたw

ブランチ ?NIS
駅でクロワッサンとコーヒー


旅の全体図はコチラ


イスラエル8日目 ゴラン高原→ハイファ

2019年01月03日 23時01分48秒 | イスラエル・パレスチナ 2018年末~2019年始

旅の全体図はコチラ

2019年1月3日(木)

・ゴラン高原周辺観光
・ツファット散策
・ハイファ到着

この約半年後に「トランプ高原」とか言い出すとは思ってもみなかったゴラン高原からハイファまでの観光ですorz




この日はエルサレムで会い損ねた友人・サハーが「埋め合わせに何かしたい」ということで、車でゴラン高原まで来てくれることに。

最初はその申し出をいただいたことも、正直ちょっとめんどくさいなぁ(自分が英語ダメなのでメールとかも大変だし、待ち合わせとかも不安だった)と思ってたけど、結果的には来て貰ってめっちゃくちゃ良かった!
そしてゴラン高原の日を選んでホントにホントにホントによかった!

サハー(推定アラフィフ)とは、5年前にパラオのダイビングで同じ船になったのをきっけに、FBでゆるゆる交流を続けており、昨年日本に遊びにきた時には奥様ともども鎌倉を案内させていただきました。そんな仲です。

9:00過ぎに、そのサハーがヒュンダイに乗ってオデムの宿に参上。
本人はなんと5:00起きだったらしい。

ワインで有名なゴラン高原なので、まずはワイナリーへGO!

9:30頃、ワイナリーに到着。




瓶詰めなどの作業場の壁がガラス窓になっていて、ショップ側からでも見られるようになってるけど、朝早すぎたのか稼動はしていませんでした。

そして白×2、赤×2、デザートワイン×1をテイスティング。
運転のあるサハーは舐める程度。てか、車で来ててもガンガン勧めてくるワイナリーさんが怖いw
自分もまだ9時台なのでちょい自粛。


五本並べて撮りたかったけど、白はすぐにしまわれちゃう(笑)

「どれが一番好き?」「2つ目の白かデザートワインかな。サハーは?」「僕も白が好きだな~」などと言いながらも、結局半分は捨てた。
こんなにテイスティングしたけど、バッパー&機内持ち込み派なので持ち帰れないし、購入は諦めておりましたが、サハーがいつの間にか私が気に入ってた白のフルボトルを買っており、お土産に持たせてくれた!
ありがとう!でも、ちゃんと持ち帰れるか若干不安・・・


お次は自分の一番の目的であった「涙の谷」とか「Oz.77」に向かいます。

正直よく分からないんだけど、とにかくゴラン高原には中東戦争の頃の戦車が置きっぱなしになってるらしい。
で、そういうのを見に行きたいなと思ってました。

具体的にどの辺りに何があるとかも分かってなかったけど、Googleマップとかトリップアドバイザーとかの写真を見ると、広々してて眺めも良さそうだったので
「目視で探して歩けばよかろう。もし4km離れてても1時間だし」
というザックリした計画を立てていました。
が、現地で思ったのは「これは、もはや計画とは呼べないかも・・・」ってことです。

高原全体が霧に覆われており、4kmどころか200m先も怪しい見通し。
場所によっては25mでもあやしい。




あちこちに「地雷注意!」という看板と有刺鉄腺があり、もし見通しがきいて戦車を発見したとしても、まっすぐ進めなかった可能性が大。


ハイキングシーズンの春や夏ならいざ知らず、冬に何かを目視で探し徒歩で目指すのは、あまりにも無謀でした。

さらに、実はサハーは警察関係で法律関係の仕事関係をしており、ゴラン高原では地元の警察に案内を頼んでおいてくれたのです。コネすごいな。
おかげでめっちゃ充実したゴラン観光が出来ました!



まずは警察署で合流し、本日のガイド警官さんにご挨拶。
酔い覚ましのコーヒーをもらいつつ「何見たいの?」とミーティング。
「とりあえず戦車。あとはオススメを何でも!」という人任せなオーダーしかできない自分orz

パトカーに乗って、いざ観光へGo!


日本車でした!



まずは廃墟へ。













廃墟好きとしては堪らないチョイス!ありがとう!

自分の英語力では元は何の施設で、いつ頃どのように廃墟になったのかは理解不能だったのは残念orz
カップルが1組いたので、地味に有名なスポットなのかも?


お次は戦車。









晴れてて見通しがいいと、平原に何台も並んでる様子も見られるらしいが、この日はあいにくの霧。まぁ、ムードがあってよいってことで。

「ドコの戦車?」と聞くと「イスラエルだよ。北(シリアの方)を向いてるしね」とのこと。うううむ。
てか、ちゃんと聞き取れてないかもなので、ウソかもです。
話半分でよろしくです。

更に塹壕や攻撃拠点的なところも見学。
もちろん中も歩けます。
塹壕は装備が無かったので10m弱で撤退。









ちなみにこの辺りはシリア国境(ってか第4次中東戦争の停戦ライン?)まで400mほどです。



風力発電も行われてます。
「眺めがいいと、こんな風景だよ」と見せてくれた写真。


それとは似ても似つかない本日の景色。



訓練用のハリボテ住宅。これは現役らしい。


道路では戦車を運搬しているトラックと頻繁にすれ違いました。
(ろくな写真がないorz)


めっちゃ充実したオデム周辺観光を終えて、警察官さんとバイバイしたら、ヘルモン山(Mount Hermon)に向かいます。


ヘルモン山は(ここをイスラエルの土地とするならば)イスラエルの最高峰らしく、唯一のスキー場があるそう。
ただし、サハー曰く「規模はめっちゃ小さい。自分はイタリアとかで滑る」とのこと。


ヘルモン山付近。雪がいっぱいで、子供たちが遊んでる。





ヘルモン山につづく道路は、この日は雪が多いからってことで閉鎖されてました。残念。


でも「まぁ、今日は行っても何も見えないかもw」ってことなので気にしない。


ランチはマジダル・シャムス(Majdal Shams)というドルーズ派(ドゥルーズ派)の村へ。

この辺りは元々はシリア領だったのですが、中東戦争を経てイスラエルの支配地域になったわけですが、そのときに多くのシリア人は北へ逃れました。
でも、少数の人々はゴラン高原にとどまりました。
イスラエル国籍を取得することを求められても拒否し続け、それでもシリア人とは認められずというドルーズ派の人たちの小さな村が、ゴラン高原には少数残っています。
自分は当初、ドルースの村であるメッサダに宿泊したかったのですが、安宿がなくてオデムに宿泊していたので、マジダル・シャムスに行けたのはとても嬉しかったです。
また、イスラエリーの中にはゴリゴリの武闘派や、モリモリのジューイッシュの方もいるけど、サハーはゆるっとした平和主義者で、マジダル・シャムスに行くことも彼から提案してくれました。
そういう人で本当に嬉しい。
(なお信仰もゆるゆるで、普通に海老とかも食べますw)

ただしマジダル・シャムスもヘルモン山同様に濃霧&極寒ゆえ、町の様子は良く分からず、散策もままならない。
それでもランチは美味しかったし、店員さんはドルーズらしく、顔立ちもユダヤの人たちとは異なる雰囲気の人ばかりでした。








ランチ後は要塞のようなところに連れてってもらいましたが、この日はorこの時間は入れず。


近くの滝でお散歩。





そしてメトゥラにも寄り道。
メトゥラはレバノン国境まで2kmほどの街?村?です。
ほんの数分お散歩をしたでけですが、かわいらしい町?でした。





この向こうがレバノン。



あとはハイファへ向かうだけ・・・
と思っておりましたが、サハーが「ツファットも行こう!」というので、さらに寄り道。

ツファットは行く予定がなかったので完全にノーマークだったけど、実は4大聖地の一つとのこと。
あとの3っつがエルサレム、ベツレヘム、ヘブロンかティベリアかな?

ツファットはとてもかわいい町なんだけど、完全に日が暮れてからの訪問なので、夜中の写真しかありません。
が、石造りの家に緑や青など聖なる色の格子窓やドアが並んでいてとてもステキな町並みだし、ギャラリーも多くて楽しいです。














なんとなく入ったカフェが歩き方にも載ってるお店でした。







ここまで全額サハーに奢られっぱなしなので、彼がトイレに立った隙にケーキとコーヒーだけだけどお支払!1回でも払えてよかった。

イスラエルなのに「カフェ・バグダット」という名前のカフェで、
「なんでやねん?」「映画じゃない?」「有名だよね」「うん」「でも見たことないわwww」「僕もwww」「でも曲は大好き」「僕も~♪」というフツーの会話が楽しい。

観光ももちろんとても楽しかったけど、移動中に子供時代の話とか、好きな映画や作家の話とか、フツーの会話が出来たことがとても楽しくて、「旅先で知り合った(外国人のトモダチがいるんだぜって自慢するための)トモダチ」じゃなくて、ちゃんと「友達」になれたような気がした。


ハイファの宿とかは明日まとめて書くです。








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イスラエル7日目・ティベリヤ湖畔でハイキング→ゴラン高原へ移動

2019年01月02日 23時00分38秒 | イスラエル・パレスチナ 2018年末~2019年始

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また半年も経ってしまいましたが、年末年始のイスラエル・パレスチナ旅行の続きです。

ってことで、2019年1月2日(水)

・ィベリヤ湖畔でハイキング
・ゴラン高原へ移動

宿でビュッフェ形式の朝食を摂りつつ、サンドイッチを余分に作ってペーパータオルにくるむ。
そんな自分の狡さにモヤモヤしつつ、ハイキングに出発。

年末年始の北半球といえど、海抜マイナスなこのエリアはとても暖かい。
嵐のエルサレムでは、冬物のジャケット(コート)、セーター、カットソー、ヒートテックを着ていましたが、この日はヒートテック、カットソー、半袖Tシャツ、ウルトラライトダウンを着用して出発。
すぐにダウン不要になり、歩き始めたらヒートテックも脱いで、カットソーにTシャツの重ね着だけで十分な感じでした。てか、むしろ汗ばむ。

8:45 セントラルバスステーション発の52番バスにて出発。
運転手さんに「カペナウム!」って言っておけば大丈夫。



ちなみにバスのアナウンスでは、しょっちゅう「ハタハナーハバァ」って言ってますが、これが「次の停車駅は」的な意味です。
ここで耳をすませていると、案外降りるべき場所が聞き取れることもあります。(全然違う名前のときもあるけど)

自分のときは、カペナウムあたりで4名降りました。
そのうちの1人が日本人だったけど、ちょっと曲者&風邪気味?な感じだったので、早々に分離。

ちなみに、自分は2015年頃の歩き方を持参していたのですが、カペナウムとギリシャ正教会の位置が逆になっており、必要以上に迷いました。
帰国後に確認したところ、2018年の歩き方では直ってました。

ということで、バスを降りた後、軽く湖を眺めてから周囲を見渡し、まずは目に付いたギリシア正教会へ向かいます。
9:20くらいには到着。



建物かわいい。

こちらは入場無料。
なかではちょっとしたお土産も売っています。



そして、なぜか孔雀を飼っています。
マケドニアのスベティ・ナウムという修道院?でも孔雀を飼っていたことを思い出し、何か意味があるのかも?と思い「教会 修道院 孔雀 意味 キリスト教」などでググって見ましたが、不老不死の象徴とか、華美・強欲の象徴とか、色々出てきたのですぐに調べることは諦めました。

華やかな内装。


フレスコ画の悪魔。


妙にアニメチックな幕。


ここはブラジル人カップルと自分だけという、ほぼほぼ貸しきり状態でゆったり見られました。
9:40頃離脱。

お次はカペナウムへ。
地図があてにならないので、ギリシア正教会で道を聞きます。
「5分くらい」って言われたけど、20分ほど歩きました。
(車で5分ってことだったのかも?)

道のりは平坦な1本道で、最後にちょっとウネウネするくらい。
間違った地図しかなく、Googleマップとか使わなくても辿り着ける感じです。

10:00頃、カペナウムに到着。入場料5NIS。



マフィアか?


こちらは遺跡になります。
面白いなと思ったのは、シナゴーグの遺跡の上に、新たに床面がガラス張りになった高床式のシナゴーグを作ってるってこと。
すごく「場所」に関するこだわりを感じました。

ここは大型バスで乗り付けてる団体さんもいましたが、高床式シナゴーグは貸切でした。

外の遺跡では、団体さんがガイドさんの解説を聞いてたりもします。


高床式シナゴーグの床から遺跡が見えます。


年代を感じさせる遺跡。


こちらはローマ遺跡風?


10:20頃、団体さんが来たので退散します。


入り口脇のベンチにキリスト!?



ちなみに本日のルートは歩き方に掲載されているオススメのハイキングルートを参考にしているのですが、これには罠が潜んでいます。

歩き方ではざっくり
「カペナウム・ギリシア正教会→パンの奇跡の教会・ペテロの教会→山上の垂訓教会」
的なルートを推奨していますが、山上の垂訓教会には長い昼休みがあります。
ひとつひとつを、よほどじっくり見学orめちゃくちゃ駆け足で見学しないかぎり、オススメ通りに行くと、ちょうど山上の垂訓教会は昼休みにぶつかると思われます。ほんと、要注意!

自分は事前に調べていたので、カペナウムのあとは山上の垂訓教会に向かいます。



カペナウムからは湖を左手に見ながら30分ほどお散歩です。
ティベリヤらしく、一度干舗装されている歩道が、要所要所できったないですw

11:00頃、歩き方の地図を見て、ハイキングコースってこれか?ってあたりで道路を渡って、気持ちのよい緑の斜面の中の細い道を登っていきます。


ハイキングコース


ハイキングコース?


がっつり私有地っぽい畑エリアにぶつかりました。
人がいたので「山上の教会に行きたい」ということを雰囲気で伝えると、「ここ進んでいけば着くよ。通っていいよ」っぽい雰囲気を伝えてくれたので、ガシガシ進みます。

かわいい家。


よい景色。


11:15頃、そうして辿り着いた門は裏門。


なので、左に進んでいきます。
そうすると、駐車場とかもある表玄関につきます。
(てか、そもそもこのルートがあってるのかも不明ですが・・・)



11:25頃、山上の垂訓教会に入場。5NIS

ちょいと逆光がキツイです。


教会内は八角形。


上部には特に大事なお言葉がステンドグラスで表されてます。


ローマ法王とか来てたらしい。


そして事前調べのとおり、11:45から昼休みに突入。
ゴリゴリと追い出されます。

歩き疲れていたのでヒッチハイクを試みるも、人数いっぱいだったり、方面違いで2台見送る。
昼休みと知らずに来たカップルが乗せてくれると言ったが「この辺りを散策してからでいい?」とのこと。長くなりそうだったので、諦めてきた道を歩く。

さらばじゃ


すると、畑の中で謎のジープ?に遭遇。ダメもとで聞いてみるとOKとのこと。
どうやら水道局かなんかの人たちで、水道管とかの見回り中だったみたい。
「仕事しながらだから、少しだけ回り道するよ」っぽいことを言ってる気がするが気にしない。

実際、回り道は大したことなかった。
それよりも、まるでアトラクション!?なワイルドなドライブにテンションが上がるw
ドアのない小型車で、急斜面をガックンガックンしながら下るのはスリリングで楽しかった!

ありがとう!



ヨブの泉は探すのがめんどくさくなって諦めた。
パンの奇跡の教会とペテロの教会は足を運ぶ。

ペテロの教会は、漁師らしく水辺感溢れるデザイン。







これはヨブの泉ではない。


これも違う。


パンの奇跡の教会。


大理石っぽいステンドグラス(?)が独特でステキだった。







ハイキングで回れそうなところは、概ね足跡つけたので、宿に戻ります。
大通りに出ると、運よく30秒でバスが来た!10NISくらいだったかな・・・。
この時点で13:00頃です。


13:30過ぎには宿に戻って荷物を回収。バスの時間まで少し間があったのでダラダラしていると、ミツペ・ラモンで会ったヒロさんに遭遇!
明日ハイキングの予定らしい。そして、ハイファ経由で来たそうで、自分が予約してる宿に泊まってたらしい。また、自分同様に喉を痛めていたので、のど飴を売ってるお店なども伝えたり。

お世話になったコフドロップ


お互いに有意義な情報交換をしてバイバイ。(後にテルアビブでも再会するw)
そしてセントラル・バス・ステーションへ。

バスステーションにはマックもあります。




15:20発の541番バス27NISで、まずはキルヤット・シェモナーに向かいます。


16:30頃、キルヤット・シェモナーに到着。



バス待ち1時間ほどあるのですが、疲れていたのでおやつを買って、バスターミナルでまったり。

キルヤット・シェモナーのバスターミナルは、ちょっとした売店や、軽食が食べられるお店があります。


ちなみに自分はこの後でオデムという町に向かうのですが、ローカルさんもあんまりちゃんと把握してない模様。
「どこ行くの?」「オデムだよ」「じゃあ、あのバスで行けるよ」と言われ、運転手さんに聞くと「いや違う」「17:30頃のバスだよ(当初の予定通り)」ということを3回ほど繰り返しましたw
宿を予約しているなら、そこのスタッフさんに予め行きかたを聞いておくのが一番安心だと思います。
そして確認は必ず運転手さんに!

ってことで、予定通りに17:30発の55番バス14.5NISでオデムへ向かいます。

道中は真っ暗




18:40頃、オデムのバス停に到着。

本日の宿はGolan Heights Hostelです。
オデムのバスターミナルから本当にすぐなのですが、到着時は真っ暗すぎて何も見えません。
さらに自分は地図とかも持っておらずという状況。
しかし、バスの運転手さんが大変親切&他にお客さんがいない(終点なのかも?)だったため、運転手さんが宿に電話をかけてくれて、宿の人がバス停までお迎えに来てくれましたw
その間30秒ほど。本当にめっちゃ近い。

Golan Heights Hostelはめっちゃくちゃ良い宿でした!
各サイトでの評価が高いのも大納得。
室内はかわいいし、食事は美味しいし、シャワーなども清潔で使い易かったし、Wi-fiもサクサク。
20NISで夕食も頼める(みんなで食べる)し、宿内にお酒や食材も豊富に揃ってます。
夏とかはハイキングツアーとかカヌーツアーとかもアレンジしてもらえるっぽいです。
スタッフは殆どが長期滞在の旅行者のバイトさんって感じでしたが、皆さん感じが良かったです。お客さんの気持ちが分かってるんだと思う。

このお酒、美味なり。


夕食




クナフェ(クナーファ)も美味なり。


ダイニングキッチン


売店も充実。
これでも一部。




横になると見える(笑)



夕飯のときに外で轟音して、みんなで
「演習かな?本番じゃないよね?」とざわついてるのがイスラエルっぽいなと思いましたが、実際には雷でした。

しかし帰国3週間後、本当にシリアとの間でドンパチがありましたorz
そもそもゴラン高原は、イスラエルが実効支配をしていますが、本当はイスラエルものとも、シリアのものとも、その他の場所のものともハッキリしていないようです。
地図をみると何本も線が引かれていて、各々の主張が入り乱れていることが良く分かります。平和であれ。

明日は友達がくるまであちこち案内してくれるはずなので早よ寝よ。

――――――――――

8:45発 52番バス 5NIS弱 9:10頃着
ティベリア バスターミナル → カペナウム(ギリシア正教会)の近く?

バス停 → ギリシア正教会 徒歩10分ほど

ギリシア正教会 → カペナウム 徒歩20分ほど

カペナウム → ハイキングコース → 山上の垂訓教会
徒歩45分~1時間ほど

パンの奇跡の教会あたりのバス停 → ティベリヤ
バス20分ほど 10NISくらい?

15:20発 541番バス 27NIS 16:30頃着
ティベリア バスターミナル → キルヤット・シェモナー

17:30発 55番バス 14.5NIS 18:40頃着
キルヤット・シェモナー → オデム


宿:Golan Heights Hostel
110NIS/泊 カードOK
夕食は別料金20NIS


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イスラエル6日目・ミツぺ・ラモン〜ティベリヤ移動

2019年01月01日 23時00分51秒 | イスラエル・パレスチナ 2018年末~2019年始

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2019年1月1日(火)

・初日の出は拝めず
・ミツペ・ラモーンからティベリヤまで大移動
・ティベリヤ散策
・セント・ピーターズ・フィッシュ実食

5:00起床、相部屋の人に最大限に気を使いつつ身支度とパッキング。
5:30過ぎには宿を出る。
まだ太陽の気配は皆無。
煌々と輝く三日月と街灯の明かりの中を今一度ビジターセンターに向かって歩く。







6:00頃、ビジター・センターに到着。
まだまだ暗いなか、アイベックスがうようよ。
地元のカメラマンっぽい女性に遭遇。
「昨日も会ったわね」と言われる。
そういえば夕焼け待ちのときに会ってたわ。
アイベックスは野生なので餌あげちゃダメなんだけど、盛大に餌付けしてる。
慣れた様子なので、たぶんしょっちゅうやってる。

なんとなく空が白んできた。
三日月はあんなにクッキリ見えたのに、地平線際は盛大に曇っている予感。
考えても仕方ないので、考えるのをやめた。
んで、ひたすらアイベックス観察。










じわじわ人が集まってきた。みんな初日の出目当てだと思う。



てか、思ったより人少ない。
新年を迎えるってのが、初日の出よりもガラ・パーティーが主流っていうかメインなのかも。(または日の出に興味が無い?)

6:45頃にはすっかり明るくなっていたけど、太陽が見当たらない。
もう日の出は諦めてバス停に向かう。
前々日に降りたのと同じバス停。


7:00の65番バスでベエル・シェバに向かう。15NIS。

道中は朝焼けの砂漠が美しい!
ときどき見えるオブジェとかもイスラエルっぽい。








8:10頃、ベエル・シェバに到着。
すでに開いてるお店とかもある。



自分はほっとコーヒーを買って、前々日にかったシリアルバーの残りと合わせて朝食にした。

8:40、11番乗り場から出る470番バスに乗る。
これでエルサレムまで戻る。27NIS。
2時間半、ノンストップ。



だんだん緑が増えてくる。







エルサレムの町がすでに懐かしいw

10:10頃、エルサレムのバスタ新宿、もといビル型のバスターミナルに到着。
もはや勝手知ったるナントヤラな感じで、戸惑いもなくティベリヤまでのチケットを購入。
ちなみに、バスは席さえ空いていればチケット買わなくても、乗り口で現金支払で乗れるので、出発が迫ってたら直接乗り場に向かう方が良いかも?

自分の乗りたいのは10:45発なのでノンビリ。
ここで初めてビル内のチップ式トイレを使ってみた。



チェックポイントみたいな鉄格子の回転扉がついていて、1~2NISだったはず。
おつりとか出ないので、小銭必須。

10:45、エルサレムのバスターミナルを出発。
37.5NISの961番バスでティベリヤを目指します。
3時間弱、ノンストップ。







このバスは絶対に右側に座りたくて頑張った。
というのも、このバスは国境沿いの90号を北上するルートなので、
東側の車窓がヨルダン川側となり、窓からヨルダンが見えるはず!
島国ニッポンで生まれ育った自分としては「隣国を目視で確認」というのはテンション上がるのです。

走り出してしばらくは左側(西側)の車窓の方が圧倒的にステキで「しくじったかな?」と思ったけど、途中からは「本当に右側に座ってよかった~!」というステキな車窓!







バスを降りて、そのまま軍の施設に入って行く人も。


国境際ならではの有刺鉄腺は緊張感あり。









ちなみに、ミツペ・ラモンからエルサレムにきた時はチェックポイントがないのであんまり気づきませんが、90号線の南側はパレスチナを走っています。
エズレル平野あたりでパレスチナからイスラエルに入るので、チェックポイントを通過します。
自分の場合、乗ってたバスは一旦停車して、防弾チョッキを着た2人組みが社内に乗り込んできて、乗客をチェックするけど、IDの提出を求められてる人は、このバスではいなかったし、自分もパスポートを見せたりすることは無かった。
彼らに写真撮っていいか聞いたら、それはNGでした。

のどかな景色の中を走るバスが、鉄格子のゲートに阻まれてチェックを受けているのを待つ間、渡り鳥の群れが飛んでいく様子を眺めて暇つぶし。
イスラエルからパレスチナへ、パレスチナからヨルダンへ、一時停止なく越えていく。









地溝帯の景色は美しく、ティベリヤに近づくとガリラヤ湖畔も眺め放題。
90号線はぜひとも通っていただきたいステキな道でした。


13:20、ティベリヤに到着。
ターミナルの1つ手前のバス停の方が街中に近くて便利そうで、「ここで降りるか?」と一瞬迷ったけど、勘違いだと路頭に迷うのでおとなしく最終のターミナルまで行ってみた。
勘違いじゃなかったけど、まあ、よい。



バスターミナルにはマクドナルドが併設されてた。
キオスク的なものも複数ある。

てか、ユダヤ教的には1月1日とかは割りとどーでもいいみたいで、ミツペ・ラモンからティベリヤまで約400km、想像以上にサクサク着いてしまった。
(友達いわく、ユダヤの大型連休は9月とのこと)
イスラエル人の友達にルートを相談したときも「その移動はけっこう大変だと思うよ~」って言われてたけど、バスもほぼほぼ時間通りだし、常に窓側キープだし、よきかな。
(シャバットとか、ラマダンとかと重なるときは要注意)


13:30前には宿に到着してたけど、
「チェックインは14時から。今はまだ掃除中」
ってことで、ロビーでしばし休憩。

時間になって部屋に案内されたが、なんか薄汚いw
設備の新旧は問わないけど(てか、宿の入ってる建物は改装中だった)、部屋全体が埃っぽく、バストイレの扉には髪の毛がついていて(かなりの量)、床には小さいゴミや綿埃も・・・。
一体どんな掃除を待たされていたのか・・・。
そういや、ロビーの掃除もビッチョビチョのモップでやってたな・・・。

そんな本日の宿は「Tiberias Hostel」です。
内装は要所要所で凝ってておしゃれっぽいところもある。
共有スペースが豊富で、ゆとりのあるつくり。
部屋は質素で、ちょっとコンセントが使いにくい位置にあった。
Wifiは部屋では重いので、ロビーで使うのが吉。
夜に1回停電アリ。別に宿のせいでもないのかも?
お茶やコーヒーはフリー。
キッチンは広いので、料理したい人にはいいかも。
1泊+朝食で115NIS。カードOKでした。





で、薄汚いのは宿だけじゃない。
町全体が薄汚いw
聖地ティベリアは、大きな湖と廃墟と野良猫と水鳥の町。
中心部の雰囲気は、聖地というより寂れた熱海。







湖畔のレストランも埃っぽくて、トイレがめっちゃくちゃ汚くて、食事前に行ったら食欲失せて、用も足さずに出てきてしまうレベル。

そんな薄汚い中心街をお散歩です。

十字軍の城壁。
バスターミナルにつづく交差点にドーンとある。

この交差点を、湖を背に右側に進んで急坂をちょいと登ると、そこにもその時代の建物が残ってます。





キレイに保存しよう!というより、活用しながら残ってきたって感じ。


野良猫。カワイイけど猫アレルギーゆえ触れない。






ジャーマ・アル・オマリ
古いモスクの跡。
建物の外観はしっかり残っているけど、中は荒れ放題で立ち入り禁止。










ペトロの教会。






まさかの貸切。


中にも猫がいて、いい感じの写真を撮りたいんだけど、ものすごく人懐こいので、ローアングルで撮ろうとしゃがんだ瞬間擦り寄ってくるため、結局よい写真は撮れずorz








ティベリヤ湖は遊覧船とかもあります。
写真の船はずーっと浮いてるだけ。
たぶん、ペトロの船を再現とかしてるんだと思われ。

魚屋さん。




で、夕食。
ここまで粗食だったので、さすがに名物を食べようと思い、セント・ピーターズ・フィッシュを喰らう。







セント・ピーターズ・フィッシュを出しているお店は腐るほどあります。
湖の見えないお店は、72~74NISくらい。
湖畔のお店が78~79NISくらいで統一されてました。
自分は白ワインもつけて、これはとても美味しかった。
が、お会計でしくじった。
ちょっと現金があまり気味だったので、現金で払ったのですが、そうすると税金がかなり取られます。
ここいらはゴリゴリの観光地なので、カードだと(使えれば外貨も)免税になるのに失念。
余ってたから使ったので、ぶっちゃけ痛手はないんだけど、やっぱ損した気分は拭えない。

ちなみに自分の入ったお店は湖畔のアウトドア席もあったけど、水鳥の羽毛とかがすごそうだったのでインドアでいただきました。
そして店内も薄汚いw



たぶん、ティベリアの人たち的にはこれが普通なんだと思います。
テルアビブの友人にそのことを話すと「あの辺りは貧しいエリアだし。てか、日本がきれい過ぎるよ~」とのこと。

アレルギーもちの人とかは、ちょっと気をつけたいエリアでした。




晩酌。
このビール、自分的にはまったく飲めない味でしたw




喉が痛くなってきたのでコフドロップ購入。
美味しくて効き目もなかなか。



切手が自販機でびっくり。


明日はティベリヤ湖畔のハイキング。早よ寝よ。


――――移動のまとめ(火曜日)ーーーー
7:00 ミツペ・ラモン発 65番バス 15NIS
8:10 ベエル・シェバ到着
8:40 ベエル・シェバ発 470番バス 27NIS
10:10 エルサレム着
10:45 エルサレム発 961番バス 37.5NIS
13:20 ティベリヤ着

距離 約400km


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イスラエル5日目 ミツぺ・ラモン(砂漠)

2018年12月31日 23時00分50秒 | イスラエル・パレスチナ 2018年末~2019年始

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イスラエル5日目

12月31日(月)

旅5日目はミツペ・ラモン?ミツペ・ラモーン?を堪能。
・ラモーンクレーターのジープツアー
・街をうろうろ




この日までプチ修行的な早起き&歩きまくりな日がつづいていたけど、旅5日目にしてゆったりモーニング。
ネットから申し込んだ半日クレーターツアーは10時にビジターセンター集合なので、ものすごく余裕を持って9:00に宿を出て、のんびり散歩しながら向かう。

案の定早く着きすぎたので写真撮影などして時間をつぶす。

爽快!


ここでは崖下りなどしてる人も多くて、見てるのもスリリングで楽しい。(降りるのは途中の棚まで。崖の一番下までは行かない)






ツアーはほぼ時間通りにスタート。
ジープに6人のお客さんとドライバー兼ガイドさんの合計7人が乗り込む。
童顔を生かしつつバカのふりして助手席をゲット。

ツアー自体は2時間半ほどの行程。
歩き方に乗ってるようなフルコースではないので、ベドウィンさんとのティータイムとかはないし、クレーターの中もくまなく回るわけではないけど、行ける範囲で見所めぐりをする感じ。
クレーターの成り立ちを教わり、化石を探し、絶景ポイントを回ったり。
チャーターではなく乗り合いなのでお財布に優しい。
ツアーの内容に強いこだわりがなければ、けっこうイイと思います。



道中は一部、リアル「マッド・マックス」です。






思ったより緑もある!?
「2~3日前に雨が降ったからだよ。ラッキーだね」とのこと。
冬&雨季ならではの風景らしい。
エルサレムで冬と雨季を呪ってたけど、ここで逆転♪


アンモナイトの化石。
もっと地味目の化石なら、自力で見つけられます。



クレーターの底に橋。
雨が降ると、ここが川になるので。

てか、なんでそもそもこんな変なところに道路を作ったのかって話なのですが、ざっくり言うと、
イスラエル南部に横断道路を作りたいと思ったけど、エジプトともヨルダンとも仲が悪いので、南端に行くほど両サイドの圧が強くなる。
(両国の距離が近づくので)
本当はもっと南に作りたかったけど、色々考えてちょうどいいと思ったこの場所に、ちょうどクレーターがあったってことらしい。
なので、一般的には街があるから道ができるんだと思うけど、ミツペの町は、「道が出来たから町を作った」って感じらしい。

こんな込み入った説明、もちろん自分の英語力で分かるわけがない。
実はこのツアーで4日ぶり(初日のエルサレムぶり)に日本人に遭遇。
最初はチャイニーズかと思っていたけど、自己紹介で「ヒロ」と名乗っていたので日本人ってことが分かったw
このヒロさんの通訳でようやく説明を理解。

ちなみに、ヒロさんとはこのあと3回も会う。でも常にすれ違い。
自分がチェックアウトする宿にチェックインしてきたり、同じ日に泊まっていたとは知らず朝食で会ったり、はては空港で会ったり(でも便は違う)。
同じルートを回っててよく会う人ってのは日本人にかぎらず、たまにいるけど、ひたすらすれ違うってのは初めてのパターンかも。





ジープツアーは各種絶景をめぐり、12:30頃に解散。
午後はバスで他所の遺跡に行くことも検討してたけど、めんどくさくなって散策。

道中、方向音痴のスペイン人の車に乗せてもらったり、幼稚園?保育園の子供らと柵越しに戯れたり、アイベックスという鹿?山羊?な動物を眺めたり、戦闘機の訓練を眺めたり。
















2018年最後の日没は、砂漠らしい美しい風景でした。





宿ではノリノリのクラブ的なガラパーティーやってたけど、自分は翌朝早いので早々に就寝。


ミツペ・ラモンは基本絶景だし、のんびり景色を眺めるもよし、アクティビティにトライするもよし、エルサレムからのアクセスは難しくないけど行く人は少ないからちょっと特別感もある。
建設中のホテルもいくつかあったので、これから栄えていく予感。

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イスラエル4日目 死海と砂漠

2018年12月30日 23時00分53秒 | イスラエル・パレスチナ 2018年末~2019年始

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イスラエル4日目。

12月30日(日)

・エルサレムから死海(エン・ボケック)へ


・死海からミツペ・ラモン(砂漠)へ



6:50、全ての荷物を持って宿を出発。
さらばエルサレム。
冬のエルサレムは日の出が6:30頃なので、朝焼けがキレイ。




トラムの乗り場までの道は難しくない。
自分は歩き方の地図で行けた。





トラムの乗り場には券売り場が1〜2個しかない。
次の電車がくるまでのチケット買えず、一本見送る。
チケットは5.9NISだったはず。

ちなみに、マシンがコインを受け付けないときは、金属部分に何度かコインを擦り付けると大丈夫になる。理由は不明。
車内には改札もくるので、ズルはNG。

朝のトラムは5~10分間隔らしい。
7:14頃に乗って、10分ほどでセントラル・ステーション(?)に到着。

トラムを降りると沢山のバス停がある。
近くにいた軍服の若者たちに「死海に行きたいんだけど、どのバス?」と聞くも、反応はイマイチ。
今にして思えば、徴兵の若者ってエルサレムにいても全員が「エルサレムっ子」ってわけじゃないんだよね。

私服のお姉さんに教えてもらってバスターミナル判明。
まさかのバスタ新宿的な、ビル型ターミナルだった。



よく見るとビルにも書いてある・・・



チケット売り場は、日本人感覚でいうところの3階です。
エスカレーターが止まってても、気にせず階段として利用してOK!

空いてるときはチケットの窓口で「乗り場どこ?」と聞けるけど、混んでる時は、チケット窓口のすぐ隣(向かって右側)の窓口に並んで聞くべし。
エン・ボケックまでは37.5NISだったはず。




同じビルの中のにパン屋とかもあるけど、けっこう時間がかかる。
レジはそんなに遅い感じがしなかったけど、コーヒーを頼むとめっちゃ待つ。
もし10分後のバスに乗る予定とかなら、メイドフォーユー的なものはオススメしません。

自分は7:30頃にチケットを購入し、乗るのは8:00出発だったので、いちを大丈夫だったけど、なかなかコーヒー出てこないときは焦った。
パン2個とカフェ・ラテで25NISくらい。




バスに乗るときは、混む路線のときは大きい荷物は預けます。
で、この辺がホント雑だなと思うのだけど、列に並んでても、荷物預けてるうちにガンガン割り込まれるので、あんまり並んでる意味ない。
飲みかけのコーヒーもって、バックパック預けて、もみくちゃになって、乗り込んで、席取る。やばかった。
ほんと、みんなフィジカル強い。





なんやかんやで窓際に座れたのは僥倖。
しかも狙ってた左側(死海側)。
ただ、右の景色もなかなか良かった感じ。

このバスは電車でいう急行みたいな感じで、あまり止まらずにドンドン進む。












10:00過ぎ、エン・ボケックに到着。



エン・ボケックは周りには高級ホテルも沢山あるけど、ビーチはパブリック・ビーチなので利用料とかはナシ。

ビーチにあったもの
・水シャワー
・着替え用の小屋
・トイレ
・日陰







ビーチになかったもの
・ロッカー
・泥

パブリック・ビーチを選んでる時点で、泥パックとかセレブな体験は求めてないけど、荷物の管理はちょっと悩むところ。

自分は貴重品はバックパックに入れて、鍵をかけて、そのバックパックをワイヤーロックで日除けの柱につないでおいた。





敷物とか持参して、その下に埋めとくとかもアリかも?

周りの人も、荷物はなんとなく目の届く範囲に、なんとなくまとめて置いてる感じ。
まあ、車で来てて貴重品は車内とか、近辺の高級ホテルに泊まってて、タオルとか現金くらいしか持ってないのかもだけど。

ビーチからマクドナルドの看板も見えたし、ホテルは沢山あるので、ちょっと歩けばゴハンとか食べるところはありそうだけど、海の家(砂浜にドーンと出店)的なものは無かった。

ちょっと水舐めてみたけど、辛い苦いって感じ。
ビーチは場所によって、水中に金平糖みたいな塩の結晶が沈んでて、拾うとキレイだけど、踏むとちょっと痛い。



死海に浮いた感想は「まぁ、こんなもんか」って感じ。
浮くって分かってるので驚きはなかったw
でも、貧乏エリアだったので有名な泥パックとかできなかったのに、お肌がスベスベしたのは嬉しかった。





真冬だけど、海抜が低いからか晴れていたからか、耐えられない寒さってことはなく、普通に水着で楽しめた。

ひとしきり浮いて、真水シャワーを浴びて、着替えて、砂漠行きのバスを待つ。

自分はひたすら南下なので、降りたのと同じバス停でいいんだけど、エルサレムに戻るっぽい人もいた気がする。気のせいかも。

で、昼ごろにエン・ボケックを出るバスについてですが、エルサレム戻りだか、エイラット行きだか、人気方面は満席で乗れないって人がいました!(たぶん444番バス)

そういう時はバスも増便してる雰囲気だったけど、2台見送ってる人もいた。
で、そういうところに現れるのはタクシー&シェルート(セルビス)。
「バス ノット カミング!」と言いながら、バス待ちの人たちに声をかけまくる。
バス待ち仲間はみんな「あんなのウソ」ってもう分かってるので無視。
同じおっさんが3回現れたときは、みんなで笑っちゃった。

アラブ男子だが写真はNGらしい。
罪悪感か?


ようやく来た人気バスは荷物が入らない。



自分は13:00頃のベエル・シェバ行きに乗る予定だったけど、20分ほど遅れてバスがきた。(384番 27NISかな)

こちらのバスはスッカスカで乗客は自分も含めて3人!
世界中から旅行者が集まっていそうな年末なのに!
雄大な景色を眺めつつ、砂漠を目指すのであります。
ちなみに、このバスは右側の車窓がオススメ。

あっちはヨルダン








14:45頃、ベエル・シェバのバスターミナルに到着。
ベエル・シェバはかなり栄えてる街って感じ。
日本企業の看板もチラホラ。
ターミナルにはたくさんのお店があって、食べ物も色々売ってます。


バスターミナルは「ノーフォト」とのこと。
(なので、これ一枚)

ここも懲役と思しき若者がたくさん。
年末年始の里帰りとかなのか(でもユダヤ教って9月が連休ってなにかで聞いたような・・・)、いつも大勢が移動しているものなか・・・。


15分後の15:00のバスに乗って、本日の宿営地であるミツペ・ラモンに向かいます。(65番 15NIS)
ちなみに、これに乗り遅れても15:25の60番とか、15:45の65番があるっぽい。

ちなみに自分が乗ったバスはWi-fiサクサクで、USB充電まで付いている、至れり尽くせりなバスでした。










雄大な岩砂漠を眺めつつ、1時間半ほどで到着。

自分はミツペ・ラモンの中心街からちょっと北上したハンガル地区に宿を押さえてて、
「このバス、先にその辺通らないかな~」とか悩んでおりました。
めっちゃ地図みてたら隣に座ってた女の子が「自分も同じところで降りるし、降りたら道も教えてあげる」とのこと。
そりゃ安心と思っていたが、「ここっぽくない?」な場所を通りすぎ、結局街の中心部らしき場所で降りる。
「ここ、地図上で言ったらどこ?」と確認するも「よくわかんないや。じゃあね」っと置き去りに・・・。
紙の地図だけの自分は相当焦った。
結局10分くらい降りた地点でマゴマゴして(街中の地図も、なぜか現在地の表示がない!)、なんとか場所を把握できた。

場所が分かれば道はそんなに難しくない。けど、手持ちの地図に目印を書き込みながら宿を目指し、徒歩20分ほどでハンガル地区の宿に到着。
そういえば、あんまりタクシーは見かけない町だったなぁ。



宿はミーバー(Me'ever)
町の北東に位置するハンガル地区にある。
この地区は昔は倉庫街で、いまはその建物を生かして芸術振興されてて、周囲はギャラリーとかも多数のエリア。



宿はダンススクールと併設されてて、宿泊客の中にはダンサーも多数。



部屋のタイプは色々で、テントとかもある。

自分は小さいコンテナの中にシングルベット×2と二段ベット×1の4人部屋。
エアコンがあるので、冬の砂漠の夜でも寒くない。
Wi-fiは共有スペースまでいかないと厳しい。
多数のバイトで回ってる宿っぽく、責任感の有無が人によってマチマチ。

宿泊客も、自分が行ったときは少しゆるめな人が多かったかも。
自分は女性4人部屋だったけど、一人の女の子が深夜に彼氏連れ込んだり。
速攻で追い出したけど。

明日は砂漠探検!

―――まとめーーー
数字は曖昧です。

6:50 ヘロデ門近くの宿を出発
7:00 トラム乗り場に到着
7:14 トラムに乗車 5.9NIS
7:25 Central Stationあたりで下車
朝食(パン×2、コーヒー)25NIS
8:00 出発 37.5NIS
10:00 エン・ボケック到着(途中休憩などは無し)
エン・ボケックのパブリック・ビーチ 0NIS
13:20 エン・ボケック出発(13:00の予定 384番 27NIS)
14:45 ベエル・シェバ到着
昼食?(パン、スナック)10.5NIS
15:00 出発 65番 15NIS
16:30 ミツペ・ラモン到着
17:00 宿到着
コンテナドミ×2泊 160NIS(カードOK)
ランドリー(乾燥込み) 20NIS
夕飯 分けて貰っちゃった。
翌朝食 スーパーでシリアルバーと水500cc 13.5NIS



旅の全体図はコチラ


パレスチナ の ヘブロン

2018年12月29日 23時00分11秒 | イスラエル・パレスチナ 2018年末~2019年始

年末年始のイスラエル・パレスチナ旅行旅3日目はヘブロン(アル・ハリール)旧市街がメインでした。

女性、一人旅、自由旅行、英語話せない、地球の歩き方に詳細が載ってないetc...
というグダグダ感ですが、出発前には海外渡航情報の危険度もランクも下がっていたので、訪問することができました。



ヘブロンはパレスチナ自治区にありつつ、現在はイスラエルの支配下にあるといって差し支えない感じです。



ヘブロン旧市街はユダヤ教とイスラム教とキリスト教の聖地で、ヘブロンにある「マクペラの洞穴(といっても洞穴じゃなくて大きな建物)」はユダヤ教とイスラム教、両方の礼拝所になってます。
自分はユダヤの安息日である土曜に行ったので、イスラム教側にしか入れませんでしたorz



マクペラの洞穴では、
1929年には暴徒化したアラブ人によるユダヤ人虐殺があったり(67名が死亡。でも、そのうちの55名はヨーロッパ人。生存した435名のユダヤ教徒は地元ムスリムに匿われて助かったらしい)、1994年にはユダヤ教過激派による銃乱射事件で29人のパレスチナ人が死亡したり、近現代でも民族・宗教の衝突の舞台になってます。(wikiなどより)



その時々で街のギスギス感などに波はあったようですが、2017年7月にパレスチナの申請で世界遺産(&危機遺産)に登録されたことにより、イスラエル側はガチ切れし、一気に緊張感が高まり、最新の歩き方では「危ないから情報載せません」となっていましたが、自分が行く時期には海外渡航情報も薄いオレンジに引き下げられていたので、訪問することができました。



ヘブロン旧市街にたどり着くまでには本気迷子になったり、なんやかんやてんやわんやでしたが、なんとか旧市街にたどり着きくことができました。
現地の方とお話ししたり、ガイドツアーにも参加できたりで勉強してきたことを、少しだけ(?)アウトプットさせて下さい。

キレイな写真もないし、既知の内容もあるかもですが、興味を持ってもらえたら嬉しいです。

ガイドさんはヘタレな自分にも根気よく説明してくれて、他のツアー参加者さんも言い回しを変えて伝えてくれたり、おんぶに抱っこでホントにゴメン。
でもありがとう。

パレスチナ側のみの言い分で、聞き間違いや勘違いもあると思われますが、よろしくです。

―――――

パレスチナ自治区のヘブロンには、現在約20万人のパレスチナ人が暮らしているが、その旧市街を中心に、約400人のユダヤ人入植者が住んでおり、彼らを保護するために5000人のソルジャーが投入されているそうです。
(20万人を2000人と聞き間違えたのは私ですorz)



自分がヘブロンを訪れたときは、入植者たち(ユダヤ系一般市民)の半数程度がアサルトライフルを携行していました。
その銃の入手経路を聞くと、身を守るためという名目で、イスラエル政府から支給されているとのこと。
当然と言えば当然かもですが、ヘブロン旧市街でパレスチナ系と思しき人物が銃を持っているところは一度も見かけませんでした。



ヘブロンはユダヤ教の4大聖地の一つなので、イスラエル政府は聖地奪還(というか占領?)のためにユダヤ人の入植を進めており、入植者には政府からの補助金も支給されているとのこと。(金額は聞き損ねた)
ここに入植してくるユダヤ人が、政府と同じ気持ちだけで引っ越してくるのか、+αの事情があるのか、自分には確かめようもありません。



入植はユダヤ人の人口を増やすだけでなく、パレスチナ人を追い出すという目的もあるそう。
入植者の安全のためという理由で、新たにユダヤ人が住みはじめた家の周辺のパレスチナ人を強制退去させたりもしているとのこと。
また、強制退去を仕掛けられるまでもなく、あまりの暮らし難さに耐えかねて(謎のルールや嫌がらせがあるため)、自主的に退去するパレスチナ人も少なくないそう。
つまり、今も住み続けているパレスチナ人というのは、強い意志のもとに残っているか、引っ越したくても引っ越せない事情がある人たちなのです。



そんな彼等が、こんな大変な時に、のんきに街を訪れる観光客に対してどう思っているのか気になったけど、どうやらありがたい存在らしい。
ソルジャーや入植者が酷いことをしないように、国連の見回り?的なものもあるけれど、それだけじゃ不十分。
でも、外部の目があるときは、ソルジャーもあまり攻撃的なことはできないので、そんな時に観光客の存在は心強いので、ウェルカムってことみたいです。



ベツレヘムやエズレル平野では、バスターミナルや、町の入り口にあったチェックポイント(鉄の回転扉などによる関所。基本的に身分証明書の提示が求められるが、旅行者は顔パスの場合もある)ですが、ヘブロンの旧市街では街中のいたるところにあり、生活の場を細切れにしていました。



見張り台のような場所も沢山あり、その上には目出し帽で顔を隠した狙撃手たちが待機していましたが、自分と目が合うと、皆一様に顔をそらしたり、奥に隠れたり。
(写真を撮る勇気は無かった)



旧市街では、大きな通りはパレスチナ人は通行禁止とか、パレスチナ人は車両不可という一方的なルールが、入植者の安全のため(?)ということで徹底されています。
さらに、広い通りにつながるゲートは、夜間は完全閉鎖となり、旧市街のパレスチナ人は街から容易に出られなくなります。



丸腰のパレスチナ人を呼び止めて、ボディチェックをすることも日常茶飯事。(って、言ってるそばからやってた)



また、法律(?)とかとは別に、嫌がらせも沢山あるそう。
屋上の水タンクは、ところどころ銃で穴が開けられている。
アーケードの上からはゴミや石や汚物や熱湯を落とされる。
通りをゴミや有刺鉄腺で塞いでしまう。
パレスチナ人の子供が通う学校に石を投げつける。
など。


―――――

やってることはハッキリ言ってクソ。
って思う。
でも、イスラエル人もユダヤ人も嫌いにはなれなかった。

それは、ひとつには「イスラエル人」とか「ユダヤ人」という括りが何の意味も持たないと感じたから。

自分はこの短い旅で、イスラエル人の特徴や共通点を「イスラエル国籍の人」という以外、ついに見つけることが出来なかった。
とても多様な人たちが暮らしていて、街の空気の違いは感じても、いわゆる国民性のようなものは捉えられなかったし、それは「ユダヤ人」にも言えることだった。

また、ヨルダン川西岸では、行政権と警察権の実権を、イスラエルとパレスチナのどちらがどのように握っているかによってA、B、C地区に分かれており、抜け道で地区をグラデーションに跨いで行くと、チェックポイントを通らずに、いつの間にかイスラエル~パレスチナ間を移動できてしまい、そもそも自分が今どちらにいるのか、自分の隣にいる人がどちらの人なのか、分からなくなることもあった。

そしてもし「入植政策に積極的なユダヤ教徒のイスラエル人」と限定したとしても、当事者じゃない(ある意味で他人事な)自分としては、「何故こうまで」「何が彼らを」と思いを巡らす余裕があり、憎しみよりも憐れみのような気持ちが勝る。

ヘブロン旧市街では、ひとりで歩いてるユダヤ人を一度も見かけなかった。
彼らも怖いのかも。

チェックポイントの鉄格子をするりと通り抜ける猫。
分離壁と有刺鉄腺を悠々と越えていく渡り鳥。
それら当たり前の現象を眺めて
「まぁ、そう だよ な ぁ 」
と、納得しきれないままヘブロンを後にしました。

ここまで目を通してくれた方、ありがとうです。


イスラエル初日(エルサレム)

2018年12月27日 23時00分57秒 | イスラエル・パレスチナ 2018年末~2019年始

イスラエル初日はエルサレム



12月27日(木)
嵐の中、予定の30分遅れでテル・アビブのベングリオン国際空港に到着。
ミッション・インポッシブルのヘリチェイスを見ながらの着陸は、まるで4Dムービー。
窓の外には稲妻が光り、なんとも不穏な空気。旅を暗示していないことを願うばかり。



イミグレは、歩き方などには「質問が多い」と書かれていた気がするのだけど、入国審査はザルだった。「観光?」「初めて?」「ひとり?」で終了。

今のパスポートの最後の旅になるので、記念にスタンプをもらいたかったが「今はスタンプ置いてないんだよね」とのこと。欲しくてももらえないとは・・・残念。

荷物は機内に持ち込んでいたのでターンテーブルはスルー。

空港内のATMで1900NISを引き出し、エルサレム行きのシェルートを探す。
(ATM手数料が¥210、楽天カードの手数料が¥858だった)



ちなみに2000NISにしなかったのは、少しでも細かくなればと思ってのことです。
1000NIS×2枚とか使いにくそうだし。


到着からここまで20分。
8:00には空港の建屋を出た。

建屋を出るとものすごく分かりやすい看板。



その通りに歩いていくと、数台のバンが停まっている。



おっちゃんが「どこ行くの?」と聞いてくれるので
「エルサレム」と答えると「あれだ」と、お目当てのシェルートまで連れてってくれた。

運転手さんに予約しておいた宿の住所と電話番号をすぐ見せられるようにしておくと吉。住所はもちろんヘブライ語表記が大吉。

シェルートは満席ではないけれど、5人ほど乗せて出発。

道中、早速の分離壁



シェルートは半分タクシー的なバスなので、乗客の任意のところで下車できるけど、特段まわり道をしている感触はない。
しかし時間帯が悪かった。
本当は45分~1時間くらいの距離なのだけど、エルサレムにつく頃が、ちょうど朝のラッシュにバッティング。
抜け道に入ったつもりが一通や左折禁止に引っかかったり、同じところを2度走ったり。
けっきょく宿にチェックインしたのは9:30だった。
空港がサクサクだったので、これでドロー。

ちなみに本日の宿は「Herod’s Guesthouse」
場所は城壁外、ヘロデ門から5~10分くらいのところ。




この日は空港だけでなくエルサレムも雨。そして風もすごい。
折り畳み傘をもっていたけど役に立たなくて、途中で長い傘(25NIS約750円)を買ったけど、1日の終わりには骨が半分以上折れて、翌日は使い物にならないレベル。
リュックに入れていた地球の歩き方も雨でブヨブヨになった。

「雨季ヤバ!」って思ったけど、こんな嵐はかなり珍しいとのこと。
実際、翌日は降っても小雨程度で、折り畳み傘で事足りた。
傘2本目購入とかヤダなと思っていたので助かった・・・。


10:15、ちらりとのぞく青空に「これから晴れるかも!」と自分の運を信じ、この後に待ち受ける嵐をまったく予感せず街に出る。

ヘロデ門までは歩き方の地図のみで無事到着。
城壁内の旧市街を散歩しつつ、まずはダビデの塔を目指します。



旧市街は石畳の階段が多くて、アップダウンも激しい。
細い通り、背の高い建物、アーケードなどが多く見通しがきかないので、大きな建物も目印になりません。
アーケード内には「岩のドーム→」とかの看板もたまにありますが、自分の目当てのものの看板があるとも限らないので地図大事!
紙地図派の自分は本格的に迷ってから見ても意味ないので、都度確認しなきゃなんだけど、ついつい勘で歩いてしまう。



途中で焼きたてのぶどうパン3NISを買って朝ごはんにし、ちょっと迷いつつダビデの塔についたのが11:00頃。

最初、ダビデ門とか城壁ウォークの受付周辺をウロウロしてしまい、ダビデの塔の入り口発見に手間取ってしまったorz
思い込みはキケン。


自分は夜のプロジェクションマッピングの入場券&ダビデの塔入場チケットのセットを日本でネット予約しておいた。
https://www.tod.org.il/en/

受付で予約のバーコードを見せると、ペラペラのレシートみたいなチケットと交換してくれた。
このペラペラを夜までなくさずにキープしないと、プロジェクションマッピングが見られなくなるとのこと。怖い。

怒涛のワンオペ受付




ダビデの塔は内部が博物館になっているけど、言葉も分からないし、どんどん街歩きに出たかったので、ほぼスルー。
とりあえず屋上(?)にあがって、旧市街を見渡すはずが、暴風雨がヤバイ!









岩のドームの奥の小さなキンピカはマグダラのマリア教会。
空いてる日がめっちゃ限られてる。

見通しも悪いし、カメラを濡らさないようにするので精一杯。そして寒い!
ものの数分で退散。
そして決意。「城壁ウォークはやめよう」
たぶん修行になっちゃう。

11:30頃にはダビデの塔を後にし、長い傘を購入したら、ビア・ドロローサというキリストが最後に歩いたといわれる道を逆走しながら嘆きの壁へ向かうはずが、たぶん神殿の丘(岩のドームとかあるところ)の出口専用ゲートに出ちゃったり・・・






近くまで行ってからちょいちょい迷って、けっきょく人に聞いて辿り着いたのは、マイナーな方のゲート。



鉄の回転扉も、荷物チェックのマシンも1台しかない。
荷物、上着、カメラなどはすべてチッェクを通すので、ちょっと面倒くさい。
ただ、悪天候のせいか人は少なくて割とサクサク通れた。

12:00頃、嘆きの壁に到着。
人が少ない。盛り上がりに欠ける。雨がにくい。



お祈りエリアは男女別になってるけど、普通に中は見渡せる。
男性は壁の左側、女性は右側にシナゴーグ的な祈りの部屋もある。
女性用はめっちゃ狭い。

嘆きの壁のお参り(?)の流れとしては、紙に願い事を書いて(現地にテーブルとかありました。ペンは持参したほうがいいかも)、その紙を小さく折りたたみ、壁の隙間などに押し込んで祈る。
帰るときは壁に背を向けずに後ずさりで去るのが正しい方法みたい。
自分も後ずさりで帰ったが、どこまで後ずさりを続ければいいのか、ちょっと悩んだw
なお、後ずさりしてないからって怒られることはない。



雨のせいか、人まばら。


紙、ギッチギチ。




落ちた願い事はためらいなく掃除されてく。


横っちょの祈りの場。



ちなみに、嘆きの壁の前の広場は、昔はパレスチナ人の家々があったそう。
第3次中東戦争のイスラエル側の勝利を経て、その家々を取り壊し、今の広場を作ったらしい。
それまでの「聖地に近づくことを許されないユダヤ人」はとてもかわいそうだと思うけど、上記の話はやっぱりモヤモヤする。


雨の中、ひとしきり嘆くとちょうどいい時間になってきたので、キンピカの岩のドームで有名な神殿の丘へ。

ちなみに嘆きの壁・女性側の壁の上を通る渡り廊下的なものが、神殿の丘につづくルートです。

一度嘆きの壁から離れるべく、マイナーなゲートを出て神殿の丘の場所を聞くと「嘆きの壁を突っ切った方が早い」と言われ、再度セキュリティーを通過。
出て1分経ってなくても、手加減なく再チェック。めんどい。

マイナーな方のゲートは、嘆きの壁に向かって左後ろ、メジャーなゲートは壁に向かって右横にるので、広場を突っ切って逆サイドへ。


メジャーなゲートを出たら、なんかプチパーティーやってた。





で、メジャーなゲートを出て神殿の丘へのゲートを探すが見つからない。
ここで地味に10分ほど迷いましたが、なんと嘆きの壁のゲートと並んでました。
鉄の回転扉が3っつくらいあるのですが、その一番右側が丘行き。



こんな小さい看板、気づくか!!
結局並んでる人に「嘆きの壁?岩のドーム?」と聞いて列を見極める。
オープンのちょっと前に並び始める予定が、若干出遅れてしまった。

ちなみに2018年末現在、神殿の丘に入れる時間には制限があります。
曜日とかにもよって異なるので、事前に要確認。

この日は朝の部と昼の部があって、昼の部の12:30~13:30を狙ってました。
出遅れたけど、雨のせいか列は短くて、すぐに入ることができました。
セキュリティチェックを抜けて、嘆きの壁の上を跨ぐ渡り廊下を通って、いざ神殿の丘へ。

12:45頃到着。
ちょうどアル・アクサー・モスクの扉が開いていて、中が見えた!



まったく必要は無いんだけど、神殿の丘にヒジャブで入場してたら「ムスリムか?モスクこっちだぞ」と、たびたび声をかけられ、中に入りたい気持ちはあったけど、さすがに嘘はつけないので、正直に「ちゃうよ~」と回答。
ただ、異教徒と分かってもヒジャブしてると、より親切にされる気がする。

岩のドーム。




東屋の天井もすごい




こちらも何故か扉が開いてて中が見れた!





門番みたいな人も「散れ!」って感じじゃなくて
「写真撮影の人はこのラインまでだよ~」って感じで和やか。



青空ならもっと映えるんだろうな~。



敷地内をウロウロして、北の林?の方まで散策し、トイレによって(無料・紙あり)、新婚カップル的な二人と遭遇(写真OKでビックリ)




King Faisal’s Gateから出る。
入るのはモロッコ門のみだけど、出るのはだいたいどこの門でも大丈夫。
13:30に退場。




門を抜けてまっすぐ行くとライオン門からビア・ドロローサにつ続く道にでる。

ちょいと右に歩くと「Birth Place Virgin Mary」と書かれた扉があったので入ってみる。



どうやら聖アンナ教会にいたらしい。
しかし、帰国後に調べると自分が入ったのとは全然ちがう写真がヒットする。
どうやら自分はメインの教会の横っちょにある地味な建物に行ってたらしい。
そんなことは露知らずだったけど、マリア様生誕の地とか、マリア様のご両親が暮らしてた洞窟とかでテンションあがってたので、まぁよしとする。

傘立てのような謎の柵


さらに地下へ





入り口横には小ぶりな礼拝堂?もあった。
天井のフリー・メイソンっぽいマークが気になるw





10分ほど滞在して表に出る。


15:00からオープンする聖ヤコブ大聖堂は絶対見たいんだけど、それまで1時間ちょっとヒマなので、ヴィア・ドロローサを歩いてみる。

ヴィア・ドロローサは、キリストが十字架にかけられるまでに歩いた最後の道で、道中のエピソードに従い第1~14留まで、ナンバリングがされてる。
留は英語だとステーションでOK。
現地の人もなれたもので「ステーション7?」とか聞けば、それがヴィア・ドロローサのものを聞いてるってすぐ分かってくれます。
なんなら数字だけでも通じる予感。

第8留までは歩き方の地図をみながら、割とサクサク回れるけど、第9留に行くのに殆どの旅行者が迷っている模様。
「え?ここ?」という細い通りに入って、何度も曲がりくねりながら(といっても分岐は少なめ)階段を登っていくと辿り着くのですが、想像より歩くし、歩き方の地図だと少し道も端折られてる感じ。
「ホントにここ?」という疑念を拭えず、辿り着く前に引き返してしまう人もいるっぽい。
不安になっても、あと50mだけ進んでみて!

観光客同士で「あっちだよ」「この道であってるよ」と教えあいながら辿り着くのはツアーでは味わえない探検感。

これは脇道


2留かな?


最初につまずく


昼間のヴィア・ドロローサは混んでます。


2度目につまずく
足元の石にあぶらとり紙的なものをなすりつける人も。


8留
この壁の印だけかと思ってたが、この壁の向こうに教会があるらしい。


見つからない9留。
「え?ここ?」な道を入って、信じて進むべし。
歩き方の地図も、きっかけの曲がり角は合ってる。
小道に入った後が少し端折られてる気もする。




なんかヒンドゥーっぽい?
あるいは真夜峰雄。





14:45頃、第10~14留までが詰まっている聖墳墓教会へ。
聖墳墓教会の前庭につづく門がめっちゃ小さい。

奥の小さなアーチ。(写真は早朝)


なんとなく通り抜けていたので、最初は聖墳墓教会に辿り着いたことにすら気づいておらず「立派な建物やね~」くらいのテンションで写真撮ってた。



その後、ここが聖墳墓教会と気づいたけど、翌朝に再訪する予定だったので、中には入らずにそろそろ聖ヤコブ大聖堂へ。


聖ヤコブ大聖堂はアルメニア教会系列で、毎日15:00~15:30の30分しか一般公開されないので「この短いチャンスを逃してなるものか」と思っってたのに少々道に迷い、その辺の人に場所を聞くと「ついてこい!」と案内してくれたのだけど、到着後に「お金ちょーだい」
あぁぁぁぁorz
モロッコかよ!と心で毒づき、てかこの人アラブ系だわと妙に納得しつつ、でもやっぱこのやり方には納得できない。
30NISとか言ってるけどなんかヤダ。
教会の入り口の人に相場を聞くと「15でいい」って言ってるけど、小銭ないので10NIS渡して「今後はアラブテンションで人々と接するべし!」と肝に銘じて早々に教会へ。
(この後は、そういう人には出会わなかったけど)

15:00ちょい過ぎ、無事教会に入れた。

礼拝の時間で、祈りの言葉や賛美歌(?)が響き、聖堂内は電気を使っておらず、窓から差し込む外光のみなのが「昔の人と同じ景色を見ている」って気持ちになれて、すごく厳かな雰囲気でよかった。











15:30までみっちりと入り浸る。
その後、シオンの丘方面へ。

朝から雨で滑りそうな石畳などを、ブーツで歩き続けてきたせいか、この頃にはひざがミシミシと悲鳴をあげており(ひざに若干の故障があるのです)、それなのにタクシーとか使わず、結果的に鶏鳴教会に行きそびれたのは我ながら残念だった。
ただ、マリア永眠教会とかはタクシーで行くより、個人的には歩きが好きかも。
なんか、通りから見える建物の感じとかも良かったし。



でも、まずはダビデ王の墓へ16:00頃到着。
最後の晩餐の部屋は、有名な絵画とは似ても似つかず。



てか、ステンドグラスとかちょっとアラビックに見えるのは己の無知ゆえ?




王の墓はユダヤ教らしく男女別のお祈りルームになってて、棺をドーンと置いた広間をパーテーションで分けてる感じ。
正統派っぽい女子たちが熱心に祈ってました。





偶像崇拝禁止らしいけど、写真NGとか書かれておらず、ちょっと意外。


16:30頃、マリア永眠教会に到着。



自分が行ったときは地下のメインのエリア(マリア様の石像とかある部屋)が、ちょうど2週間の掃除?改装?の最中で入れずorz

でも、1階の聖堂もすごくステキだった。
広々してて、モザイクもすごくキレイで、疲れきってたので閉館の17:00まで入り浸ってしまった。











ゆえに鶏鳴教会に行けず・・・。

年末年始近辺は、日没も16:30頃とかなり早く、この時点で薄暗い。
そして、もう宿に帰りたい。
熱いシャワーとお夕飯とベッドが欲しい!
のに帰れない。
なぜならダビデの塔のプロジェクションマッピングを予約してるから。

悪天候で中止のときは返金されるらしいけど、そして今日の暴風雨は個人的には中止レベルなんだけど、なぜかHPとかでの事前通知はなく、当日のその時間に受付に行かないと決行・中止が分からないorz

仕方が無いので、カルドという昔の商店街的な遺跡をお散歩。
ここは屋根あるから傘いらないし、風もこない。











見終えてしまった。
お店とかはまだ開いてるけど、もう一歩も歩きたくない。寒いのもイヤ。雨もイヤ。風もイヤ。
そんなわけで、ダビデの塔の目の前のカフェにて待機。



コーヒーとクッキーで17〜18NIS
城壁内にしてはまともな価格だったけど、初日なのでその時は感覚が分からなかった。

旅初日にして地図ボロボロ。


18:50頃、ダビデの塔の受付に向かう。
19:00からのプロジェクションマッピングは決行とのこと。
マジか。
いっそ中止でも・・・と思っていたので愕然とする。
いちをペラペラのポンチョはくれた。

ダビデの塔のプロジェクションマッピングは人気なので、当日券はなかなか取れないと聞いてたし、しかも年末年始ってことで、チケットの売れ行きは悪くなかったんじゃないかと想像するのだけど、並べられたパイプ椅子は9割空いてる!?
たぶん、この嵐で中止と思い込んだ人が多かったと思われ。

ちなみに開催してるのに来なかったって場合、とくに返金などはされないそう。(そりゃそうか)


ショー自体はすごく見ごたえがあった!
自分が見たのは、英語は分からないけど、ダビデ王の一生とか繁栄とかの物語っぽい。
(違うバーションのものもあります)
動きもあって、場面転換も鮮やかで、(言葉が分かれば)勉強にもなって、とても面白い面白かった。

ただし、この日は我慢大会。
吹き荒れる暴風雨にはためくポンチョのすそを押さえ、ポンチョだけじゃ足りないので傘もさし、その傘が飛ばされないように&オチョコにならないように必死に角度を調整しながら握り続ける。
寒さで手も顔も真っ赤。写真なんて撮れない。下手したら傘がジャマで肉眼で見るのもままならない。

が、自分は途中でガラス張りの扉を発見したので、そちらに退避して鑑賞。
壁とかちょっとジャマで全体は見られなかったけど、避難できて本当に良かった。
ってことで写真はこちら。(本当は動画が面白いです)















19:40頃にショーが終わって外に出ると、外壁でもプロジェクションマッピングやってる!(広告とかだけど)



旧市街を通り抜け、夜は危なくなる聞いていたダマスカス門をくぐり、20:00頃には宿の近くのサンドイッチスタンドに到着。
サンドだけ買った。



けど、店内で食べてたらフライドポテトをサービスしてくれた。



朝にぶどうパン1個食べたきりだったので、サンドと芋が五臓六腑に染み渡る。


エルサレムの宿は
Herod’s Guesthouse
城壁外、ヘロデ門から5分くらいのところ。
ベッド、棚、椅子、ヒーターのみの簡素な個室。
(独居房じゃないよ)
トイレとシャワーは共同。
シャワーはお湯ポカポカ。
Wifiは部屋でもサクサク。
クレカOK。
キッチンとかもある。
3泊で405NIS(約12000円)でした。




温かいシャワーで疲れを流し、飛行機で寝違えた首と、ガクガクの足にシップを貼り付け、着圧ソックスを履き、洗濯物にヒーターの温風を向けて就寝。

あーした天気になーーあれ!


覚えてるお金
・空港~エルサレム旧市街のシェルート 67NIS
・道端で買ったぶどうパン 3NIS
・道案内されたアラブ人へのチップ 10NIS
・傘 75NIS
・カフェでクッキーとコーヒー 18NIS
・夕食のサンドイッチ 10NIS
・水500cc 3or5NIS
・ダビデの塔の入場券とプロジェクションマッピングのセット券 ¥2,472(日本でネットで購入)


イスラエル・パレスチナ旅行 全体図

2018年12月24日 23時30分59秒 | イスラエル・パレスチナ 2018年末~2019年始

こんばんにゃ
2018〜2019年、平成最後の年末年始にイスラエル・パレスチナに行ってきたので、その記録をまとめます。
どなたかの参考になれば幸いです。



スタイル:一人旅、自由旅行、バッパー。
スペック:英語力・体力・財力は下の下。
事前準備:ヘブライ語をちょっぴり勉強。

◆◆日程◆◆
12/26(水) 午前は出社 → 会社から直接成田空港へ
12/27(木) 7:40テルアビブ到着 → エルサレム観光
12/28(金) エルサレム観光 ※夕方からシャバット
12/29(土) ヘブロン&ベツレヘム観光 ※夕方までシャバット
12/30(日) 死海(エン・ボケック)→ ミツペ・ラモン(砂漠)
12/31(月) ミツペ・ラモン観光 (砂漠でジープサファリなど)
1/1(火)  ミツペ・ラモン→エルサレム → ティベリヤ観光
1/2(水)  ティベリヤ観光(ほぼハイキング)→ゴラン高原
1/3(木)  ゴラン高原&メトゥラ&ツファット観光→ハイファ
1/4(金)  ハイファ観光→テルアビブ&ヤッフォ観光 ※シャバット
1/5(土)  テルアビブから出国(2時間しくじる)※シャバット
1/6(日)  成田に帰国
(翌日から仕事はキツイけど頑張ろう)

※シャバットとはユダヤの安息日です。金曜の日没~土曜の日没はユダヤ系の殆どの機関が止まり、お店は休業してしまいます。
嘆きの壁なども、ちょっと厳しくなります(写真ダメ!とか)



◆◆旅費◆◆
ほぼ総額¥228,318
内訳
●航空券 ¥125,050
(キャセイ・パシフィック/香港経由)

●宿9泊 ¥31,589
(ドミやホステル。平均¥3,500/泊)

●キャッシング ¥56,168 =1,900NIS
(1NIS ≒ ¥30)
※300NIS(¥10,000弱)ほど余らせ帰国

●キャッシング手数料 ¥858
(楽天カード。リボにあらず)

●現地ATM手数料 ¥216
(到着ロビーの赤いATMを利用)

●ダビデの塔 ¥2,472
(入場券とナイトショーのセット券)

●ミツペ・ラモンのジープツアー ¥6,326
(混載で2.5時間)

●日本での空港バスなど ¥4,500
(東京→成田空港→YCAT)


現地の色んなものの値段
単位はNIS=シェケル/1NIS≒¥30
○水は500mlで3NIS、1000mlで5NISくらい
○サンド系の軽食+ジュースで25~35NIS

○バスは安い。主なところは以下の通り
・エルサレム~ベツレヘム(アラブバス)6.5NIS 30分
・エルサレム~エンボケック(遠い方の死海)37.5NIS 2時間
・エルサレム~ティベリヤ(90号を通る)37.5NIS 2時間半

○電車も安い。利用したのは1回だけ
・ハイファ(バト・ガリム駅)~テルアビブ 27.5NIS 1時間

○エルサレムのメータータクシー
・ライオン門~昇天教会(1kmちょっと)15NIS

○エルサレムのアラブ人タクシー
・メアシェリーム~ヤッフェ門(2km弱 夕方ラッシュ)40NIS

○ハイファのユダヤ人タクシー
・バハーイー庭園→宿→バト・ガリム駅(5.5km)70NIS

○テルアビブの美術館(企画展と常設展のセット券)60NIS
○有料トイレ 1~2NIS(ちょうどで用意するべし)

○ガリラヤ湖畔のセント・ピーターズフィッシュは74~79NIS(+税)

○宿などもクレカや外貨払いは無税だけど、NIS払いは税金がかかる。


◆◆エリア別の感想◆◆

●エルサレム旧市街
城壁内はアーケードが多くて周りが見えず、目印になるような建物が見えない&目的地間近でも気づかない。
全体的に坂道や階段多数で、しかも滑りやすい石を使ってるところも多いので歩きにくくて疲れる。
城壁内はなんでも高いので、夕食とかは壁の外がオススメ。




●エルサレム新市街
都会でキレイ。夜のライトアップが可愛い。
てか、夜しか歩いてないので、実はよく分からない。




●ヘブロン
英語の通用度が低い感じ。たまにペラペラの人もいたりする。
パレスチナなのでアラビア語が役に立つ。
イスラエルとパレスチナがバッチバチのエリアなので旧市街は緊張感がハンパない。
チェックポイント(検問)多すぎ。
旧市街に行ったら英語堪能なガイドさんを見つけて社会科見学するべき。
旧市街は部分的にゴーストタウン。
新市街はめっちゃ賑わってます。
物価は総じてエルサレムより安い。




●ベツレヘム
英語の通用度が低い。パレスチナなのでアラビア語が役に立つ。
タクシー運転手の「遠いよ」「バスないよ」は絶対に信じちゃだめ。
物価は総じてエルサレムより安い。




●エン・ボケック(死海)
高級なエン・ゲディではなく、エン・ボケックの無料ビーチに行ってきました。
自分が見た範囲では、鍵つきロッカー的なものは見当たらず。
荷物をつめたバックパックを日除けの柱(沢山ある)にワイヤーでつないでおいた。
更衣室、シャワー、トイレ、足洗い場などはちゃんとある。
マクドナルドとかの看板も見えたし、周囲には高級ホテルがわんさか建っているので、ご飯とか食べる場所はありそう。
(食べてないけど)

エン・ボケックのバス停では、人気の方面だとバスが満席ってこともあった。2便見送ってる人もいた。(そういう時はバス増便してるかも)
自分の乗ったベエル・シェバ行きのバスは乗車率1割未満でガラガラ。




●ミツペ・ラモン
でっかいクレーターのある砂漠。でも旅行者は少ないらしい。
近場の遺跡へのアクセスも悪くなさそう。
北のハンガル地区は芸術が盛んでアトリエとかギャラリーとか飲み屋もある。
ガゼル的なのがウジャウジャいるので、動物好きにもいいかも。




●ティベリヤ
ガリラヤ湖畔の町。廃墟と野良猫とカモメ的な水鳥がウジャウジャで、湖畔はかなり埃っぽいし、町全体がゴミゴミしてる。
宿も汚かったw
町から出てハイキングなどをした方が、湖畔ののどかさを味わえてよい。
余談だが、エルサレムからティベリヤを目指すなら、是非90号線を通るルートで、ヨルダン川側に座ることをオススメする。
景色がステキ!
(天気がよければね)



●ゴラン高原
冬に行ってはいけない。
ツアーやレンタカーがオススメ。
夏に行ってハイキングや川下りをしたい。
シリア国境間近だが、いたって平和で緑豊かな高原である。
しかし地雷原も広大なので注意されたし。
雷が鳴っても「訓練かな?本番かな?」っていう地元のテンション。
イスラエル最高峰のヘルモン山にも近く、メッサダやマジダル・シャムスなどシリア系住民の村も多く、文化的にも興味深い。
ワインも美味しいよ。




●ツファット
オーソドックスなジューイッシュが多い。
坂と階段も多い。
白い壁に青い格子窓などが映える小さいけどかわいくてステキな村。
夜しか見てないけど、昼間も良さそう。
ここも聖地です。




●ハイファ
海から一気にそりあがる山肌にある町。
とにかく坂が多い。うまくバスを使いたい。
目的地には何番バスで行けるのかを調べておくだけでも吉。
Suicaぽいやつ買っておくと、これも吉。
バハーイー庭園はキレイだが、観光はちょっとしにくい感じ。
庭園を突っ切れないのが不便すぎる。
個人的にはバーブ廟が結構好きかも。
(いい匂い)
夜景がきれい。
民族問わず気さくな人が多かった。
すごくいい感じの波が来てて、サーファーやSAPもちらほら。




●テル・アビブ
めっちゃ都会!かと思いきやレトロな町並みやキレイな街路樹もある。
色んな顔をコンパクトにギュギュッと詰め込んだ感じ。
ヤッフォもめっちゃ近い港町。
いずれも平和で明るくアート好きな雰囲気。
ひとり歩きしていないので、気づいてない部分もたくさんあるかもだけど。




◆◆治安とかの話◆◆
●自分は無事に帰国。
●殆どの街で日没後もウロウロしたけどそんなに危機感はなかった。
●夜のエルサレムは一人だとちょっとドキドキ。初夜だったからかも?
●エルサレムなどは要所要所にマシンガンみたいなのを装備した警官がウヨウヨいてドキドキするけど、いないほうが危険?
●ヘブロンは警官?アーミー?の数が一番多かった。というかダントツで多かったし、マシンガンを携行している民間人も多かった。これは別途ちゃんと書く。
●イス・パレの国境(?)を越えるバスの車内検査員は防弾チョッキ着用。写真はもちろんNGでした。




◆◆人々の話(主観)◆◆
●色んな民族が入り混じっているし、エリアの個性も強いので、一言で「イスラエル人は~」とは語れない。
●メア・シェリーム地区(ガチ系のジューイッシュ村)はカメラ持ってるだけで子供に唾吐かれたり、にらまれたりもした。(大人はスルー)
本気度が高い人ほど写真NGだが、稀に向こうから「撮ってくれ~」って人もいる。
●とにかく今回は依頼撮り・隠し撮り、ともに人間の写真が少ないです。
●長距離バスの運転手さんは総じてとっても親切だった。
●タクシー運転手は油断ならない人多数。
●バス・ノット・カミングおじさん(タクシー運転手)には要注意。
要所要所のバス停で「バス・ノット・カミング」と声をかけてくるけど、バスは来ます。(シャバット中のユダヤ系バスは本当に少ないけど)
タクシー運転手以外のローカルさんに確認するべし。
●メータータクシーに乗れたらラッキー。
●車内でナンパしてくるアホもいます。
●タクシーへの悪口が止まらない。
●美人がめっちゃ多いと聞いていたが、言うほどでもないかも?
●でも、たまにものすごい美人がいる!つい振り返ってしまう。



◆◆総括◆◆
また行きたいにゃあ