みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

イスラエル8日目 ゴラン高原→ハイファ

2019年01月03日 23時01分48秒 | イスラエル・パレスチナ 2018年末~2019年始

旅の全体図はコチラ

2019年1月3日(木)

・ゴラン高原周辺観光
・ツファット散策
・ハイファ到着

この約半年後に「トランプ高原」とか言い出すとは思ってもみなかったゴラン高原からハイファまでの観光ですorz




この日はエルサレムで会い損ねた友人・サハーが「埋め合わせに何かしたい」ということで、車でゴラン高原まで来てくれることに。

最初はその申し出をいただいたことも、正直ちょっとめんどくさいなぁ(自分が英語ダメなのでメールとかも大変だし、待ち合わせとかも不安だった)と思ってたけど、結果的には来て貰ってめっちゃくちゃ良かった!
そしてゴラン高原の日を選んでホントにホントにホントによかった!

サハー(推定アラフィフ)とは、5年前にパラオのダイビングで同じ船になったのをきっけに、FBでゆるゆる交流を続けており、昨年日本に遊びにきた時には奥様ともども鎌倉を案内させていただきました。そんな仲です。

9:00過ぎに、そのサハーがヒュンダイに乗ってオデムの宿に参上。
本人はなんと5:00起きだったらしい。

ワインで有名なゴラン高原なので、まずはワイナリーへGO!

9:30頃、ワイナリーに到着。




瓶詰めなどの作業場の壁がガラス窓になっていて、ショップ側からでも見られるようになってるけど、朝早すぎたのか稼動はしていませんでした。

そして白×2、赤×2、デザートワイン×1をテイスティング。
運転のあるサハーは舐める程度。てか、車で来ててもガンガン勧めてくるワイナリーさんが怖いw
自分もまだ9時台なのでちょい自粛。


五本並べて撮りたかったけど、白はすぐにしまわれちゃう(笑)

「どれが一番好き?」「2つ目の白かデザートワインかな。サハーは?」「僕も白が好きだな~」などと言いながらも、結局半分は捨てた。
こんなにテイスティングしたけど、バッパー&機内持ち込み派なので持ち帰れないし、購入は諦めておりましたが、サハーがいつの間にか私が気に入ってた白のフルボトルを買っており、お土産に持たせてくれた!
ありがとう!でも、ちゃんと持ち帰れるか若干不安・・・


お次は自分の一番の目的であった「涙の谷」とか「Oz.77」に向かいます。

正直よく分からないんだけど、とにかくゴラン高原には中東戦争の頃の戦車が置きっぱなしになってるらしい。
で、そういうのを見に行きたいなと思ってました。

具体的にどの辺りに何があるとかも分かってなかったけど、Googleマップとかトリップアドバイザーとかの写真を見ると、広々してて眺めも良さそうだったので
「目視で探して歩けばよかろう。もし4km離れてても1時間だし」
というザックリした計画を立てていました。
が、現地で思ったのは「これは、もはや計画とは呼べないかも・・・」ってことです。

高原全体が霧に覆われており、4kmどころか200m先も怪しい見通し。
場所によっては25mでもあやしい。




あちこちに「地雷注意!」という看板と有刺鉄腺があり、もし見通しがきいて戦車を発見したとしても、まっすぐ進めなかった可能性が大。


ハイキングシーズンの春や夏ならいざ知らず、冬に何かを目視で探し徒歩で目指すのは、あまりにも無謀でした。

さらに、実はサハーは警察関係で法律関係の仕事関係をしており、ゴラン高原では地元の警察に案内を頼んでおいてくれたのです。コネすごいな。
おかげでめっちゃ充実したゴラン観光が出来ました!



まずは警察署で合流し、本日のガイド警官さんにご挨拶。
酔い覚ましのコーヒーをもらいつつ「何見たいの?」とミーティング。
「とりあえず戦車。あとはオススメを何でも!」という人任せなオーダーしかできない自分orz

パトカーに乗って、いざ観光へGo!


日本車でした!



まずは廃墟へ。













廃墟好きとしては堪らないチョイス!ありがとう!

自分の英語力では元は何の施設で、いつ頃どのように廃墟になったのかは理解不能だったのは残念orz
カップルが1組いたので、地味に有名なスポットなのかも?


お次は戦車。









晴れてて見通しがいいと、平原に何台も並んでる様子も見られるらしいが、この日はあいにくの霧。まぁ、ムードがあってよいってことで。

「ドコの戦車?」と聞くと「イスラエルだよ。北(シリアの方)を向いてるしね」とのこと。うううむ。
てか、ちゃんと聞き取れてないかもなので、ウソかもです。
話半分でよろしくです。

更に塹壕や攻撃拠点的なところも見学。
もちろん中も歩けます。
塹壕は装備が無かったので10m弱で撤退。









ちなみにこの辺りはシリア国境(ってか第4次中東戦争の停戦ライン?)まで400mほどです。



風力発電も行われてます。
「眺めがいいと、こんな風景だよ」と見せてくれた写真。


それとは似ても似つかない本日の景色。



訓練用のハリボテ住宅。これは現役らしい。


道路では戦車を運搬しているトラックと頻繁にすれ違いました。
(ろくな写真がないorz)


めっちゃ充実したオデム周辺観光を終えて、警察官さんとバイバイしたら、ヘルモン山(Mount Hermon)に向かいます。


ヘルモン山は(ここをイスラエルの土地とするならば)イスラエルの最高峰らしく、唯一のスキー場があるそう。
ただし、サハー曰く「規模はめっちゃ小さい。自分はイタリアとかで滑る」とのこと。


ヘルモン山付近。雪がいっぱいで、子供たちが遊んでる。





ヘルモン山につづく道路は、この日は雪が多いからってことで閉鎖されてました。残念。


でも「まぁ、今日は行っても何も見えないかもw」ってことなので気にしない。


ランチはマジダル・シャムス(Majdal Shams)というドルーズ派(ドゥルーズ派)の村へ。

この辺りは元々はシリア領だったのですが、中東戦争を経てイスラエルの支配地域になったわけですが、そのときに多くのシリア人は北へ逃れました。
でも、少数の人々はゴラン高原にとどまりました。
イスラエル国籍を取得することを求められても拒否し続け、それでもシリア人とは認められずというドルーズ派の人たちの小さな村が、ゴラン高原には少数残っています。
自分は当初、ドルースの村であるメッサダに宿泊したかったのですが、安宿がなくてオデムに宿泊していたので、マジダル・シャムスに行けたのはとても嬉しかったです。
また、イスラエリーの中にはゴリゴリの武闘派や、モリモリのジューイッシュの方もいるけど、サハーはゆるっとした平和主義者で、マジダル・シャムスに行くことも彼から提案してくれました。
そういう人で本当に嬉しい。
(なお信仰もゆるゆるで、普通に海老とかも食べますw)

ただしマジダル・シャムスもヘルモン山同様に濃霧&極寒ゆえ、町の様子は良く分からず、散策もままならない。
それでもランチは美味しかったし、店員さんはドルーズらしく、顔立ちもユダヤの人たちとは異なる雰囲気の人ばかりでした。








ランチ後は要塞のようなところに連れてってもらいましたが、この日はorこの時間は入れず。


近くの滝でお散歩。





そしてメトゥラにも寄り道。
メトゥラはレバノン国境まで2kmほどの街?村?です。
ほんの数分お散歩をしたでけですが、かわいらしい町?でした。





この向こうがレバノン。



あとはハイファへ向かうだけ・・・
と思っておりましたが、サハーが「ツファットも行こう!」というので、さらに寄り道。

ツファットは行く予定がなかったので完全にノーマークだったけど、実は4大聖地の一つとのこと。
あとの3っつがエルサレム、ベツレヘム、ヘブロンかティベリアかな?

ツファットはとてもかわいい町なんだけど、完全に日が暮れてからの訪問なので、夜中の写真しかありません。
が、石造りの家に緑や青など聖なる色の格子窓やドアが並んでいてとてもステキな町並みだし、ギャラリーも多くて楽しいです。














なんとなく入ったカフェが歩き方にも載ってるお店でした。







ここまで全額サハーに奢られっぱなしなので、彼がトイレに立った隙にケーキとコーヒーだけだけどお支払!1回でも払えてよかった。

イスラエルなのに「カフェ・バグダット」という名前のカフェで、
「なんでやねん?」「映画じゃない?」「有名だよね」「うん」「でも見たことないわwww」「僕もwww」「でも曲は大好き」「僕も~♪」というフツーの会話が楽しい。

観光ももちろんとても楽しかったけど、移動中に子供時代の話とか、好きな映画や作家の話とか、フツーの会話が出来たことがとても楽しくて、「旅先で知り合った(外国人のトモダチがいるんだぜって自慢するための)トモダチ」じゃなくて、ちゃんと「友達」になれたような気がした。


ハイファの宿とかは明日まとめて書くです。








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