鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

その他の間違った国字

2007年05月28日 | 直前の学習

1, 偏は書けたが、旁が浮かばなかったもの

a, ガロン 呏*

 これは、2週間前に解いた「問題と解説」第1回模擬試験問題でも間違えました。ガロンは、容量の単位だから、升を使って呏、フィートは、長さの単位だから、尺を使って呎と憶えようとしていたのですが・・。

b,こち 鮲*、鯒

 以前、daisaku様のブログに「コッチハ、オケガフセテアル」という語呂合わせをコメントしました。自分が作った語呂合わせもすっかり忘れていました。

c,いさざの飴煮を食べる。 

 「辞典」には、第4水準までのJISコードが記載されていますが、これは、コードの記載がなく、第4水準までにも含まれない漢字です。それと、過去問を全部見てみましたが、一度も出題されていません。(SIMO様のコメントを受け、断定調にしました。)daisaku様も書けないと駄目?と疑問を呈しておられます

 1年前は、書けなければいけないと思っており、実際憶えていたのですが、1年経ったら忘れてしまいました。しかし、今まで一度も出ていないのであれば、今後も出ないのかもわかりません。

2, 全く書けなかったもの

a, 言うことをしかと聞きなさい。

 「辞典」にあるように、耳を定かにきく=聢で、今まであまり間違ったことはなく、カードも作ってありませんでした。漢字を見れば、ああ、そうかというものです。どうして忘れてしまうのかなあ。

b,かざり職  

 これは、9-1を解いた昨年11月にも、18-3の直前の今年1月にも間違えています。昨日の記事にあげた「漢字に必ず強くなる本」には、

錺 金と芳(はなやか)で飾りに同じ。

とあります。「辞典」を引いたら、芳には、よい香りがするという意味だけではなく、評判がよいとか誉れという意味があるのですね。

c.片壁や雪降りかかるすさ俵 13-3 *(圃吟作 出典「続猿蓑」巻之下冬之部 雪

 「辞典」によると、ひび割れを防ぐため、切り刻んで壁土に混ぜる藁、紙、麻などとあり、切った草=苆です。 なお、余談ながら、「続猿蓑」は芭蕉最晩年に編まれた句集と言われ、かるみの風潮を示したものです。悽愴とした句ですが、どこかにおかしみがあり、これぞ俳句と思います。問題作成者は、良い句を撰んだなと感心します。

 19-1も受験はしませんが、問題が入手できたら遣ってみようと思っています。工事途中で、雪の中に転がっている苆俵の如く悲惨な結果にならないよう、学習を続けます。



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2 コメント

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国字で出題例のないもの (SIMO)
2007-06-02 01:57:00
 国字で出題例が無い物が5文字ありました。(国字は全部入力しました)

 竰、粁、粨、籵、魚尓

 前の4文字の類が出ていないものがあるのは気がついていましたが、魚尓は完全征服にあるので出題されているものとばかり思っていました。
 また、準1級配当国字は出題例のないものがこの他に17文字ありました。いずれも準1
級の試験には出題されていたと思います。

 因みに、最多は7回出題の怺、次いで6回出題が凩癪閊及び、訓読み出題を加えて6回の迚でした。
 また、常用の国字が結構出題例が多いですね。毎回1問近く出題されていましたが、最近は遉になくなりました。152の枠以来出題されていません。
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過去問中心に切り替えようかと思ったが・・ (白魚一寸)
2007-06-03 07:51:24
>国字で出題例が無い物が5文字ありました。(国字は全部入力しました)
>魚尓は完全征服にあるので出題されているものとばかり思っていました。

SIMO様のコメントを受け、若干記事を訂正しました。有難う御座います。
お互い、こんなことを遣っているより、魚尓一字憶えた方が、ずっと生産的なのですけどね(^^;)。
魚尓以外に、JIS外の1級漢字ってありましたっけ。

>準1級配当国字は出題例のないものがこの他に17文字ありました。

「征服」にも載っていないのかな?

>常用の国字が結構出題例が多いですね。毎回1問近く出題されていましたが、最近は遉になくなりました。152の枠以来出題されていません。

確か、過去には、畑も出題されており、1級で畑(8級)はないだろうと思って、考え込んだ記憶があります。
まあ、最近の国字問題は、1級ばかりですから、準1級や常用の国字はまあいいでしょう。

>最多は7回出題の怺、次いで6回出題が凩癪閊及び、訓読み出題を加えて6回の迚でした。

以前、国字について、「辞典」の見出し語数を記事にしたことがあります。見出し語数3つ以上は、繧、諚、枡、鯱、褄でした。見出し語の数と出題頻度は相関しないようですね。

これも以前、瘡が「辞典」の見出し語16個という記事を書きましたが、瘡の出題は、18-3の褥(蓐)瘡の書き取りが初出でした。見出し語の多い漢字は、当該漢字が、広く使われるということだと思いますが、漢検1級は、必ずしも、そういうこととは関係なく出題されているということでしょう。同じ熟語ばかり出題されていますから、見出し語を全て学習することは、1級合格ということだけでいえば、全く必要のないことなのでしょう。

合格のための捷径は、「辞典」中心主義より、過去問中心主義であることは明らかと思います。でも、SIMO様は、今後も、mixiで過去問中心の問題分析を継続されるでしょうから、拙ブログは、今後も「辞典」中心で行きますね。高得点狙いのためには、「辞典」中心も捨てたものではないでしょう。
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