「日に新たに」・・・・あくなき好奇心と探究心を持って、生かされていることに感謝し、日々精進・努力していきたい

「新しく生まれる」感謝の日々。「生きとし生きるものは永遠に生きている」実感の日々。「初心忘れず」を繰り返す日々。

「靖国参拝」・・・・・これに関してのコメントはいわゆるタブーですかね。

2016年08月18日 11時05分26秒 | ブラシゲ・・・滋の新発見


昭和32年に発売された『東京だよ おっ母さん』は島倉千代子さんの代表曲といってもよい曲です。
しかし、この曲は一度もNHKの紅白歌合戦で歌われたことがないのです。
島倉千代子さんはNHK紅白歌合戦には数えきれないほど出場されているのに、
この歌だけは歌わせてもらえない。しかもNHKの他の歌番組ではこの歌は歌っていますが、
二番だけは歌ったことがないのです。

これは二番の歌詞に、「やさしかった兄さんが」桜の下で待っている、という歌詞とともに「九段坂」があり、
「桜の下」が靖国神社を示していたため、当時、国民の目がそこへ向かうことを避けたのでありましょう。

この歌の歌詞には「靖国神社」という言葉は出てきません。
しかし、「戦争で死んだ兄に逢いに(靖国神社へ)参拝しに行く」という内容が、
NHKには受け入れられないということなのでしょう。

一番の歌詞は、田舎から出てきた母親を皇居へ連れて行き、
「ここが二重橋、記念の写真を撮りましょうね」と歌っています。

三番の歌詞は、浅草の観音様へ行き、「長生きしてください」とお祈りするのです。

東京だよおっ母さん

(詩・野村俊夫/曲・船村徹)



 久しぶりに 手を引いて

 親子で歩ける うれしさに

 小さい頃が 浮かんできますよ

 おっ母さん

 ここが ここが二重橋

 記念の写真を撮りましょうね





 やさしかった兄さんが

 田舎の話を聞きたいと

 桜の下で さぞかし待つだろ

 おっ母さん

 あれが あれが九段坂

 逢ったら泣くでしょ 兄さんも


 さあさあ着いた 着きました

 達者で永生き するように

 お参りしましょよ 観音様です

 おっ母さん

 ここが ここが浅草よ

 お祭りみたいに 賑やかね

この歌は、久しぶりに母さんの手を引いて東京を案内する娘の姿が歌われています。
 そして、最後に母の長寿を祈願して歌は終わります。

 しかし、この歌を聞いて、やはり日本人が一番心を揺り動かされるのは、
 二番の歌詞の戦争で亡くなった兄さん、つまり母親にとっては息子と靖国神社で再会でき、
 兄さんはきっと泣くことだろう、というところです。

 この歌が発売された昭和32年には、こういう母さんがたくさんいたのです。
 しかし、今ではこの歌に登場してくるような「お母さん」はどれほど生きているかは分かりません。

 残念ながら国が靖国神社に公式参拝をしないまま「おっ母さん」たちは、ひとり、またひとり、
 と散華された息子の許へと旅立っていかれるのです。



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