先週末、「牛田智大ピアノ・リサイタル」を観賞して参りました。
上の娘が参加させていただいた、オペラ「魔笛」の本番と同日、同時間帯でしたが、
招待券を頂いていたので、下の娘と一緒にこちらの方に行って参りました。
牛田さんのことは、12歳でCDデビューし、テレビに出演するなど話題になっていた頃から
知っていましたが、生の演奏を聴くのはこれが初めてです。
娘たちは、昨年の11月だったと思いますが、
ハンガリー国立フィルが来日した際、ソリストを務めた牛田さんの演奏を聴いています。
その時、娘たちに感想を聞いたのですが、
「素晴らしかった!」 「すごかった!」 「成長してた!」 「音が良かった!」
といったなんとも残念な乏しい語彙力・・・
だからというわけではないのですが、それほど期待せずに行ったのですよ、実は。
17歳という年齢とは思えない素晴らしい技術と表現力なんだろうな、くらいの気持ちで。
それがもう本当に浅はかというか、認識を思いきり間違えていたというか、
良い意味で期待を完全に裏切られました。
素晴らしいテクニック、素晴らしい音楽性、そんなものはもうとっくに凌駕していました。
全ての曲に反映されている、17歳とは到底思えない精神性の高さ、深さです。
その迫力に完全に圧倒されました。
曲目です。
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調
ショパン : 4つのマズルカ 第3曲、第4曲
ショパン : 幻想即興曲 嬰ハ短調
バッハ : シャコンヌ
チャイコフスキー : 「くるみ割り人形」組曲より 「間奏曲」
チャイコフスキー : 18の小品より 「瞑想曲」
ムソルグスキー : 展覧会の絵
みなとみらいコンサートホールの大ホールがほぼ満席でした。
舞台真上のバルコニー席だったので、牛田さんの指の動きをよく見ることができました。
線の細い印象、綺麗な顔立ち、愛らしい笑顔で登場しますが、
ひとたび演奏が始まれば、その内側に秘める情熱がほとばしります。
ベートヴェンの最初の音を聴いた時、スーッと心に染み入って、ものすごく癒されました。
たぶん、ため息をついてしまったように思います。
最初の音で、あんなに感動したのは初めてかもしれません。
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