クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

牛田智大ピアノ・リサイタル

2017-02-02 | 日記

先週末、「牛田智大ピアノ・リサイタル」を観賞して参りました。

上の娘が参加させていただいた、オペラ「魔笛」の本番と同日、同時間帯でしたが、

招待券を頂いていたので、下の娘と一緒にこちらの方に行って参りました。


     


牛田さんのことは、12歳でCDデビューし、テレビに出演するなど話題になっていた頃から

知っていましたが、生の演奏を聴くのはこれが初めてです。

娘たちは、昨年の11月だったと思いますが、

ハンガリー国立フィルが来日した際、ソリストを務めた牛田さんの演奏を聴いています。

その時、娘たちに感想を聞いたのですが、

「素晴らしかった!」 「すごかった!」 「成長してた!」 「音が良かった!」

といったなんとも残念な乏しい語彙力・・・

だからというわけではないのですが、それほど期待せずに行ったのですよ、実は。

17歳という年齢とは思えない素晴らしい技術と表現力なんだろうな、くらいの気持ちで。

それがもう本当に浅はかというか、認識を思いきり間違えていたというか、

良い意味で期待を完全に裏切られました。

素晴らしいテクニック、素晴らしい音楽性、そんなものはもうとっくに凌駕していました。

全ての曲に反映されている、17歳とは到底思えない精神性の高さ、深さです。

その迫力に完全に圧倒されました。


曲目です。

ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調

ショパン : 4つのマズルカ 第3曲、第4曲

ショパン : 幻想即興曲 嬰ハ短調

バッハ : シャコンヌ

チャイコフスキー : 「くるみ割り人形」組曲より 「間奏曲」

チャイコフスキー : 18の小品より 「瞑想曲」

ムソルグスキー : 展覧会の絵





みなとみらいコンサートホールの大ホールがほぼ満席でした。

舞台真上のバルコニー席だったので、牛田さんの指の動きをよく見ることができました。

線の細い印象、綺麗な顔立ち、愛らしい笑顔で登場しますが、

ひとたび演奏が始まれば、その内側に秘める情熱がほとばしります。

ベートヴェンの最初の音を聴いた時、スーッと心に染み入って、ものすごく癒されました。

たぶん、ため息をついてしまったように思います。

最初の音で、あんなに感動したのは初めてかもしれません。




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