円墳埴輪

2019年07月01日 | 但馬の古墳
           苗もすくすく育っています
              

(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成26年 第9回但馬検定(2級)問題より

【22】北但馬最大の円墳で、円筒埴輪が採集されているこ
となどの点から、但馬の中期を代表する大型古墳とされる
のは、次のうちどれでしょうか。

(a)森尾古墳       (b)茶すり山古墳
(c)茶臼山古墳      (d)城ノ山古墳


正解は、(c)の茶臼山古墳(ちゃうすやまこふん)です。
茶臼山古墳は、豊岡市出石町谷山にあります。出石川の支流
楊枝谷川(ようじだにがわ)の東岸にあります。
丘陵尾根を切断して築造されているこの古墳は、明治の初め
に発見されましたが、石室は壊され人骨や刀は埋め戻されて
しまいます。

昭和47年(1972)に測量調査され、直径49m、高さ7mの三段
からなる北但馬最大の大円墳であることがわかりました。
円筒埴輪が多く発見され、北但馬の古墳時代中期を代表する大
型古墳とされています。

 ちなみに、(a)の森尾古墳は豊岡市森尾にある4世紀ごろの
古墳で、近畿で最古級の「方格規矩四神鏡(ほうかくきくしし
んきょう)」が発見された古墳です。
(b)の茶すり山古墳は、朝来市和田山町筒江にある直径約90
mの近畿地方最大の円墳です。
円筒埴輪や朝顔形埴輪が列状に多く並ぶ大きな古墳でした。そ
の他古墳からは大量の鉄製品が出土し、全国的にも珍しい遺物
のある古墳です。
(d)の城ノ山古墳(じょうのやまこふん)は、和田山町東谷
にある直径30mを超す大型円墳です。出土した「三角縁神獣
鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」は、畿内の大和朝廷が
配布したものといわれ、この地方の首長層の墳墓であると考え
られています。
但馬には本当にたくさんの古墳があるのです。


『でゃ~こん』

「でゃ~こん」は「大根」を呼ぶときの、但馬の人の方言という
か普通に使う言葉です。
「今日はお客さんからでゃ~こん5本ももらってきたで。今晩は
さっそく、でゃ~こんおかずだで~。ばあちゃんがね、美味しい
~でゃ~こん炊いてくれるからよ~け喰えよ~」と話します。