三田市民病院の今後について、多くの市民の方々からお問い合わせをいただいたり、
あかしあクラブ(老人クラブ)で『市民病院の現状とこれから』のテーマで講演をさせていただいたりして、一定のご理解をいただいていると思っています。
しかしながら、当局の説明不足と市民に誤解を招かせるような活動があったりと、市民の皆さんは当惑しておられるようです。
先日、地方公立病院の統合の成功事例として、加古川中央市民病院を視察させていただきました。2月3日(月)
加古川市民病院が新臨床研修医制度の影響を受け、内科医師数の減少が続き、平成16年には14名いた内科医が、平成21年7月には、1名にまで減少した。
神戸大学医局との協議の中で、同大学が医師派遣している神鋼加古川病院の施設の老朽化問題があり統合再編案が出た。そして、加古川市へ神鋼加古川病院を有償譲渡となった。
・経営統合 ⇒ 地方独立行政法人化
・経営統合から6年後を目途に600床規模の新統合病院へ病院統合(2病院を1病院へ)
医師数 病床数 看護師数
旧2病院計 129 603 484
新病院 232 600 727
本視察は、民間病院と公立病院との統合であるが、三田市の状況とは相当の違いがあることが判明した。
民間病院の老朽化・撤退等の要因で、スムーズに統合ができた。
しかしながら、加古川市民病院の内科医の急激な減員で診療制限という事象は、
三田市民病院でも起こりえる事象である。
(新病院)加古川中央市民病院は、潤沢な医師数を確保でき、研修医も受入枠を超える応募となった。その結果、24時間365日救急患者を受け入れ、住民の生命を守る事の出来る病院となり、「いのちの誕生から生涯にわたり地域住民の健康を支え、頼られる病院」となっています。
★無料のシャトルバスが最寄りの2駅より定期運行され利用者の交通の利便を図っている。
三田市民病院では、「断らない救急」を実施していただいているが、医師の疲労も相当であると考える。
医師数の増加は、医師の負担軽減となり、診療の充実に繋がる。
加古川中央市民病院は、財政面でも好転している、また研修医も受入枠を超える応募となっているとのこと。羨ましい話であった。
屋上ヘリポートにて