イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

岩手では漆掻き職人増殖中 ウルシ

2022-12-05 22:32:37 | 趣味・特技
ウルシ科(Anacardiaceae); ウルシ属(Toxicodendron); ウルシ(T. vernicifluum)
学名: Toxicodendron vernicifluum
和名: ウルシ(漆)
英名: lacquer tree、Chinese lacquer、Japanese lacquer-tree、varnish tree、
Japanese lacquer tree
 
 ウルシは羽状複葉で葉には鋸歯が無いのが特徴であり、山に自生するヤマウルシとはかなり似かよっている。しかし、ウルシは葉にツヤがあり、紅葉すると黄色に発色すること、果実の表面は滑らかであるのに対し、ヤマウルシは葉にツヤが無く、紅葉すると赤く発色する、果実の表面に刺毛がある等の違いがあるという。これらの点を参考にウルシを判別した。
 その結果、北上市の和賀川グリーンパークテニスコートのある河川敷の土手に生えているのを見つけた。かなりの大木である。
 漆器に用いられる漆はウルシの木の樹液から採取される。日本では縄文時代から既に用いられてきたという記録がある。しかし、現在日本で実際に使用される漆は値段の安さから中国から大部分が輸入されており、その量は98%にのぼるという。その中で岩手の浄法寺町では国産漆の約70%を生産している。
 2015年に文化庁で国宝や重要文化財を修復する際には国産漆を使用するように通達を出した。この要望に応えるために浄法寺町では、漆掻き職人の養成や植樹を進める等の対策に取り組んでいる。しかし、現状ではまだ十分ではないようだ。
 
ウルシの葉。(北上市和賀川グリーンパーク、2016年6月9日)


花。(同上)


樹皮。(同上)


果実。表面が滑らか。(同上、2015年10月14日)



紅葉。黄色く発色している。(同上)



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