イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

空中の窒素を養分として利用している省エネ植物のひとつ サツマイモ

2016-12-11 17:15:07 | 趣味・特技
ヒルガオ科(Convolvulaceae); サツマイモ属(Ipomoea); サツマイモ(I. batatas)
学名: Ipomoea batatas
和名: サツマイモ(薩摩芋)、カンショ(甘藷)
英名: Sweet potato

 サツマイモの栽培は数枚の葉の付いた茎を土に植えるという方法で行うのが一般的だ。サツマイモの花は本州では殆ど咲かないのだそうだ。育種などの目的で種を採る場合にはアサガオなどに接ぎ木して開花を促進する技術が用いられるとのことだ。
 朕もずいぶん昔に、職場の上司を通じてサツマイモの種を鹿児島の農業試験場の方から手にいれたことがある。今思えば貴重な物だったのだろう。
 サツマイモは救荒作物とも呼ばれ、養分が無いところでも良く育つ事が知られている。実際にあまりたくさん肥料をやるとツルぼけという現象が起こりツルばかり伸びて芋が大きくならなかったりする。どうしてサツマイモは栄養分の少ない土壌でも育つのか不思議だが、近年サツマイモには窒素固定細菌が共生していることが分かったそうだ。
 窒素固定と言えば大豆などマメ科植物の根粒菌によるものが有名だが、実は最近では様々な植物が微生物との共生により空中の窒素を利用している事が分かってきており、その中でもサトウキビやサツマイモはエンドファイトと呼ばれる、植物体内に共生する微生物の一群により、植物が必要とする数10%もの窒素を空中窒素から利用出来るのだそうだ。
 サツマイモはおやつとして最高。朕は最近土鍋のような焼き物で作ったサツモイモ焼き器で焼いておいしく頂いている。なんたって香ばしくておいしいので焼くのが一番だと思う。最近困っているのは、朕の家来のミニチュアダックスがサツモイモが大好きで困っている。居間でサツマイモを食べ始めると、自分にもよこせとクンクン言ってうるさくてたまらない。かといって最近はワンコも成人病になるというのでむやみには食べさせられない。仕方ないので、ワンコの来ないところに行ってこそこそ食べるしか無いのが残念である。
 

朕の農園でスクスク育つサツマイモ。(花巻市桜台、2016年9月14日)


同上


9月に試しに掘ってみたら、小振りなのがいくらか採れた。ちょっと掘るのが早かったかな。(同上、2016年9月17日)