イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

梅のようには見えないけど ウメモドキ

2022-09-28 22:40:49 | 趣味・特技
モチノキ科 (Aquifoliaceae); モチノキ属( Ilex); ウメモドキ( I. serrata)
学名: Ilex serrata Thunb.
和名: ウメモドキ(梅擬)
英名: Japanese winterberry


 せせらぎ公園にあるどんぐり山は文字通りどんぐりの木がたくさん生えている小さな山だが、実に色んな植物が生えている。山を散歩してたら赤い実がなっている木を見つけた。
 調べてみたら、ウメモドキという木だった。庭木としても用いられている花木らしい。でも、ウメモドキという名には同意しかねる。そんなに梅に似ていないと思う。木の枝ぶりとか、実の大きさとか。植物の名前は腑に落ちないことが多い。名前を最初に付けた人が悪いのかも。誰が最初に名前を付けたのか知りたいものだ。


どんぐり山に生えていたウメモドキ。(花巻市星が丘せせらぎ公園どんぐり山、2021年9月22日)







モミジにそっくりなのにモミジじゃない モミジバフウ

2022-09-27 20:24:52 | 趣味・特技
フウ科 (Altingiaceae); フウ属 (Liquidambar); モミジバフウ( L. styraciflua)
学名: Liquidambar styraciflua L.
和名: モミジバフウ(紅葉葉楓)、アメリカフウ、アメリカソゴウコウノキ
英名: American Sweetgum


 紫波町には佐比内と赤沢に2つの大きな産直がある。時期によってはそれぞれブドウやリンゴ、ナシ、キノコ、山菜等が並び、時にはマムシなども並んだりして面白いので買い物客も大勢訪れる。
 佐比内産直の駐車場には大きな木が数本立ち並んで生えているが、葉が紅葉のように5裂しており紅葉の仲間なのだろうと思っていた。
 家で何という種類なのかなと思い紅葉の仲間を調べてみたが、どうしても何という種なのかが分からない。
図鑑をパラパラめくっているうちに、そっくりな木を見つけた。それが今回のモミジバフウである。
 佐比内に生えているものは10~15m程に見える木だが、原産地のアメリカでは45m程になることもあるという。幹は灰褐色で深い襞がある。葉は10cmくらいはありそうで、5裂し鋸歯がある。訪れたのが秋だったのできれいに赤や黄色に紅葉していた。


佐比内の産直駐車場に生えているモミジバフウ。高さが10~15m程であり、赤く紅葉したものと黄色に紅葉したものがあった。(岩手県紫波町佐比内、2020年10月29日)




葉は10cm程であり、モミジのように5裂している。(同上)




樹液はクワガタやカブトムシの大好物 クヌギ

2022-09-25 20:17:56 | 趣味・特技
ブナ科(Fagaceae);コナラ属( Quercus);クヌギ (Q. acutissima)
学名: Quercus acutissima Carruth.
和名: クヌギ(椚、櫟、柞、橡)
英名: Sawtooth Oak


 近所の桜台小学校やすり鉢公園、花巻神社の近くにもクヌギの木が生えている。特に神社脇のクヌギは巨大で、15m以上にも感ずる。大きな枝を広げてのびのびと育っている。しかし何故かこの木のそばからどんぐりを見かけたことは無い。タイミングが悪かっただけなのかも知れない。
 ご承知の通りこの木の樹液はクワガタムシやカブトムシの大好物で、私も子供と一緒に桜台小学校のクヌギからコクワガタを採った記憶がある。
 葉は細長く栗の葉に似ている。葉には2mmほどの鋸歯が生えている。葉にはつやがある。4から5月に花が咲く。どんぐりは丸っこい形でコナラやミズナラ等の細長い形とは異なる。半分は椀型の殻斗に包まれる。殻斗はうねうねした鱗片に包まれているのが特徴である。木の幹には深い皺があり、暗い灰褐色。


花巻神社の近くにあるクヌギの大木。高さ15m以上はありそうだ。(花巻市桜台花巻神社そば、2016年9月7日)


春には花が咲く。雄花は小さく穂状に垂れ下がる。(同上、2014年4月29日)


木の幹は深いひだがあり、暗い灰褐色。(花巻市桜台小学校、2020年5月26日)


葉は細長く栗の葉に似ている。2mmほどの鋸歯が生えている。(花巻市桜台花巻神社そば、2016年9月7日)


どんぐりは丸っこい形でコナラやミズナラのおなじみの細長い形とは異なる。半分は椀型の殻斗に包まれている。殻斗はうねうねした鱗片に包まれている。(花巻市西大通りすり鉢公園、2021年10月16日)