イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

葉に深い切れ込みがあり、いつでも赤い ベニシダレ

2020-02-12 09:33:22 | 趣味・特技
ムクロジ科(Sapindaceae); カエデ属(Acer); オオモミジ(Acer amoenum); ヤマモミジ(Acer amoenum var. matsumurae) 
学名: Acer amoenum var. matsumurae
品種名: ベニシダレ(紅枝垂)

 近所家の庭にベニシダレが植えられている。そこの家の:人はいつも丁寧に世話をしているのでいつも半円形のきれいな樹形を保っている。葉は深い切れ込みがあり、その名の通りいつも赤い。ヤマモミジの園芸品種なのだそうだ。花は5月に赤い花が咲く。

近所の家のベニシダレ。いつもきれいに手入れされている。(花巻市桜台、2017年5月5日)


花が咲いていた。(同上)



葉は深い切れ込みがある。(同上)


花巻広域公園のドラムの名手 コゲラ

2020-02-11 10:57:10 | 趣味・特技
キツツキ科(Picidae); アカゲラ属(Dendrocopos); コゲラ(D. kizuki)学名: Dendrocopos kizuki和名: コゲラ(小啄木鳥)英名: Japanese Pygmy Woodpecker, Pygmy Woodpecker

 花巻広域公園のテニスコート脇でコゲラを見つけた。小さくて見づらいがちょこちょこ動き回ってカメラで捕らえるのが難しい。何とか数枚撮影できた。春先時々「カカカカカカカカカカ」というドラミングの音が聞こえるが、それはこのコゲラが出す音なんだろう。
 近所のせせらぎ公園でもコゲラらしき鳥を見つけた。薄暗い上にやはりじっとしていないのでなかなか写真が撮れない。こちらの方はスマホで撮ったので鮮明には撮れなかったが、コゲラで間違いないと思う。コゲラは英名でJapanese Pygmy Woodpeckerというとおり、日本やその周辺の国の限られた地域にしかいない鳥らしい。

花巻広域公園テニスコート脇で見つけたコゲラ。(花巻市金矢、2014年4月19日)




近所のせせらぎ公園で見つけたコゲラ。さて、どこにいるでしょうか。(花巻市星が丘、2015年7月5日)





形良く茂りいつも目を楽しませてくれる。 オオイタヤメイゲツ

2020-02-08 14:33:20 | 趣味・特技
ムクロジ科(Sapindaceae); カエデ属(Acer); オオイタヤメイゲツ(Acer shirasawanum)
学名: Acer shirasawanum
和名: オオイタヤメイゲツ(大板屋名月) 

 いつも練習している花巻広域公園の4番コート脇に形の良いカエデが生えていていつも目を楽しませてくれる。春には薄緑色の葉を出し、同時に薄い赤色の花を咲かせる。秋にはきれいに紅葉する。何というカエデなのか調べてみた。ハウチワカエデ、コハウチワカエデ、オオイタヤメイゲツの3つが候補に上がったが、葉の大きさと葉柄に毛が生えていないことからオオイタヤメイゲツと考えられた。しかし、図鑑には福島県以西に分布すると書かれている。また、岩手レッドデーブックweb版には「大船渡市、花巻市、奥州市に生育するというが、再調査の必要がある。」と書かれていた。テニスコート脇のカエデは映えている様子から、どう見ても人工的に植えたものでは無く、自然に生えたものと考えられるので、もし、これが本当にオオイタヤメイゲツならば貴重な観察結果ということになるとおもう。

春には青々と茂る。(花巻市金矢、2015年5月5日)


ピンク色の花が咲いている。実もなり始めている。(同上)


花を更に拡大。(同上)


葉柄には毛が生えていない。(同上)



きれいに紅葉したテニスコート脇に生えているオオイタヤメイゲツ。形が良くいつも目を楽しませてくれる。(同上、2014年10月13日)



大ぶりな手のひら状の葉っぱで7から11分裂 ハウチワカエデ

2020-02-04 14:09:04 | 趣味・特技
ムクロジ科(Sapindaceae); カエデ属(Acer); ハウチワカエデ(A. japonicum)学名: Acer japonicum和名: ハウチワカエデ(羽団扇楓)

 せせらぎ公園でハウチワカエデを見つけた。5月始めに若葉が出てくるのと同時に赤い花がたくさん咲いていた。1つの株に雄花と両性花が咲く。全体に毛むくじゃらな印象だ。花柄、葉柄、葉の裏表に白い毛がたくさん生えている。
 5月末にはたくさん実が成った。
 葉は掌状に9-11浅裂・中裂。

せせらぎ公園に植えられていたハウチワカエデ。(花巻市星が丘、2014年5月3日)


同上


花が咲いていた。(同上)




5月末には実が成った。(同上、2014年5月23日)




葉は大ぶりで手のひら状、7から11分裂する。(同上)


葉の茂ったハウチワカエデ。(同上)



花が咲くとハナノキよりもきれいかも イタヤカエデ

2020-02-02 20:40:39 | 趣味・特技
ムクロジ科(Sapindaceae); カエデ属(Acer); イタヤカエデ(Acer pictum subsp. mono)学名: Acer pictum Thunb. subsp. mono和名: イタヤカエデ(板屋楓)

 近所にあるイトーヨーカドーの駐車場には道路に沿って大きな木が10本近く生えている。この木には桜の咲く頃黄色い花がたくさん咲く。何という木なのか気になっていたが、図鑑を調べてみてイタヤカエデだと分かった。
 イタヤカエデの名は大きな葉が屋根のように良く茂ることから付いたと言われる。確かに、イトーヨーカドーに生えている木はあまり選定されずのびのび育っているせいか、こんもりとしたほぼ円形の樹冠をしている。これが本来の姿だろうか。イタヤカエデにはたくさん変種があるらしいが、どうもはっきりしない。葉の裏に毛が多いようなのでひょっとしたらオニイタヤという品種かも知れない。しかし、亜種のレベルなので余りこだわらずに、今回はイタヤカエデとしてあつかうことにした。
 花がたくさん咲くので別名でハナノキと呼ばれることもあるらしいが、本家のハナノキはカエデの仲間に別にある。本家のハナノキは赤い花でやはり春先に咲くのだが、暗い赤色のため、遠目には余り目立たず、気がつかない人も多い。しかし、イタヤカエデの花は黄色で木全体を蔽うように咲き、華やかで目立つ花だ。
 5月になるとカエデ特有のプロペラのような実がたくさん成る。イタヤカエデの特徴は葉が5から9裂し、全縁(葉の回りに鋸歯が無い)であることが特徴で、裂数、裂部の浅さと深さ、毛の有無などにより亜種が分かれてくるとのことだ。樹皮は暗灰色で、大きくなると縦縞が入る。秋には黄色に紅葉する。イトーヨーカドーのイタヤカエデもきれいに紅葉した。
 木材はカエデの仲間として最も大きく育ち白くて美しいことから、建材や家具、楽器などに利用されるという。もう1つ。樹液を煮詰めるとサトウカエデの様にシロップを作ることが出来るようだ。以前参加した小岩井農場の自然観察会でイタヤカエデの樹液から採ったというシロップをなめさせて貰ったことがある。


イトーヨーカドーの駐車場に植えられているイタヤカエデ。あまり剪定されていないせいか、のびのび育ちほぼ円形のこんもりした樹冠だ。街路樹は一般に大きくなると邪魔者扱いされて見るも無惨に剪定されてしまうが、木を植えるならこのようにのびのび育てたいものだ。(花巻市下小舟渡、2014年8月1日)


たくさん咲いたイタヤカエデの黄色い花。(同上、2014年4月22日)


同上


花をアップ。(同上)


5月になると実が成った。(同上、2014年5月22日)


同上


イタヤカエデの葉。ほぼ5角形。(同上、2014年8月1日)


樹皮暗灰色で、大きくなると縦縞が入る。(同上)


紅葉したイタヤカエデ。(同上、2014年11月6日)


同上


小岩井農場の自然観察会でイタヤカエデから樹液を採取しているところ。(岩手郡雫石町丸谷地36-1、2015年3月25日)