良平通信 <GOOD FLAT COMMUNICATION>

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キック・アス

2011-01-13 13:04:03 | 映画
シネセゾン渋谷閉めちゃうのねー。結構好きだった。
そのくせ、水曜サービスデイだって知らなかったよ。んで、昨日行ってきた。1000円。4時25分の回。
チョイ込み。映画終わってからの7時の回は立ち見のようでしたよ。

で。「キック・アス」ですが。

あ、ネタバレありますよ。

まとまってませんが、思ったことを書きました。



面白くない、わけではなかった。

なかなかだった。

でも、予告編の方が感動した。
去年の3月頃、アメリカで観たのだ。
ちょっとウキウキした。

と、同時に危うい感じもあったのだ。

三十三年の人生で、
映画をある程度の量観てしまったので、
予告を観ても面白そうと思うことが少なくなったのだが、
時々ひっかかる。
「キック・アス」はもしかしたらと感じさせる久々のいい予告編だった。

正義を信じるというよりも、「スーパーヒーロー」に憧れている主人公。
ああいう主人公がけなげに頑張る姿はグッとくる。

この映画、アクションはあるがアクション映画ではない。
笑えるシーンもあるが、コメディ映画ではない。

実はかなり暴力的で残酷な映画だ。
本当は笑えない内容が、ポップに味付けされているのだ。

コレ、俺は結構アブナイと思う。

調味料が明るいのに描写がグロい。

ヒットガールの可愛さや、ノリのイイ音楽との絡みが調味料。

相反する二つのものを混ぜて、新しいようなモノを造るのはテクニック的には全然問題ないのだが、
作り手も、受け取る側もそれをある程度理解して望まないと、危険だ。

(アクションシーンそのものは素晴らしいし、燃える。)

可愛さや、ポップさに麻痺して、そこにある地獄絵図を地獄絵図として観られなくなることが怖いのだ。

「カワイイ」「カッコイイ」「クール」で「ああ、面白かった。気分爽快。」なんて映画ではないのだ。
だが、そういう風に受けとられてしまう空気をまとっている。

それが作品としてのテーマで問題提起という見方も出来るが、あったとしてもそれは相当な薄味だ。
もしかしたら原作ではそこら辺がもう少し掘り下げられているのかも知れない。
このアメコミ原作読んでないけど、表紙の雰囲気が映画と違う。

今、気づいたのだが、
この映画、監督の態度が主人公の態度にそっくりだ。
馬鹿で、無責任な高校生。
暗く悩まない。
明るく脳天気。
アメリカっぽいよな。(偏見)
こいつのせいで、こいつの格好したヤツがギャングに殺されてる。
しかし、それについて全く悩む描写はない。

俺にとっての問題は、あの映画の中の現実(登場人物たちにとっての世界のリアル)と映画的ファンタジーのバランスがなんかイヤな比率だということ。

高校生活などの日常が普通に描かれていて、
その延長線上に非日常であるはずの人の死や、大量殺人がある。
痛みがあるのに、死が軽すぎる。

俺は、たとえギャングであろうとも、
あんなに多くの人をほぼ問答無用で殺しまくるヒットガールとビッグダディをつるんと飲み込むことは出来なかった。

セガールの映画だったら暴力描写も素直に笑えるのだが。(素直じゃないけど。)
彼の映画は映画的ファンタジーの塊だから。

ビッグダディは確実にキチガイだ。サイコだ。バットマンもそうだが。
だからビッグダディの造形はバットマンに似てるのか。

あの主人公が守っていたものはなんだったのか。

(セックス。自分の快楽。無責任なエゴ。)
いや、高校生らしいんだけださ。

ヒットガールが何もなかったように日常に戻るって。











フィクサー

2010-12-06 22:45:19 | 映画
えーと。
ツタヤで100円レンタルやってたので金曜と日曜と合わせて8本DVDを借りた。
その内の一本、ジョージ・クルーニーの「フィクサー」を昨日観た。
ストーリー進行の編集の仕方が同クルーニーの「アウトオブサイト」に似てるなと、
思ったらプロデューサーがソダーバーグ。「アウトオブサイト」の監督。へぇ。

「フィクサー」の感想。
面白いですよ。なかなか。
社会派ドラマ?スリラー?っていうのかこういうの。あんまりスリラーじゃないか。
少し長い。あと7~8分短くてもいいかな。
ちょっと、登場人物同士の関係性が希薄のような。
それを描写しているシーンやカットはあるのだが、イマイチ沁みてこない。
もう一回観たら、印象変わるかも。
ぎりぎりもう一回観られるかな。
でも、やっぱ少し長いよ。

暗殺シーンがいい。
アレがリアルかどうかは謎だが、リアリティはかなりある。
ヘアネットしてた。

悪役、ティルダ・スウィントンがかなりいい。
この人の顔好き。
「コンスタンティン」でキアヌ・リーブス踏ん付けてた。
クライマックスの震え最高。
「いま、私、破滅的な状況に陥ったと理解」ガクガクガクッみたいな。
立ってられなくなって崩れます。
全編、観終わったあとこのシーンだけ2回観直した。

恐怖やショックで震える演技見るのが好きだ。
上手い人のね、もちろん。
邦画「黒い家」の主人公の男もいい震えっぷりっだったなぁ。
男が恐怖で震えまくるというのが、笑える。
ガタガタブルブルなのだ。まさに。懐中電灯持ってらんないくらい。
それくらい怖いってことだからね。

「フィクサー」はアカデミー賞候補にもなってます。
ティルダ・スウィントンもオスカーを含むいろんな賞貰ってます。この役で。



ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人

2010-12-01 22:30:35 | 映画
映画の日だったので映画の日だったので「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」を観てきた。http://www.herbanddorothy.com/jp/悪く云うつもりはないが、ほとんどビョーキなのよね。コレクターってさ。集めずにいられないという。
結局、何を対象にその抑えがたい衝動(愛とも、情熱とも云う)を注ぎこむのかってコトで。
ある人はフィギュアだったり、またある人はマンガだったり、オモチャだったりする訳だ。
このジーさんとバーさんはそれがたまたま「現代アート」という、割と、世間一般的に敷居が高いと思われているモノだったんですね。ま、そこを強調する必要はそんなにないんだけどね。
ただ、映像資料も関係者もふんだんにあるし、いるので、映画として面白いカタチにしやすい。
だってほら、アートって高いでしょ。しかも現代アートって意味不明でしょ。
そうなんだけど、このジーさんとバーさんはホントにセンスのいい天性の目利きだったのね。
金持ちじゃなく、ただアートが好きな一般人というのがいってのが、オドロキよね。
(正直、俺は彼らが集めた作品の多くはどこがいいんだかさっぱりわからんが。)

ちなみに監督は日本人の女性です。

なんつっても、基本、これはカワイイ、素敵なカップルのお話ですね。
趣味の合うツレアイがいて、お互いすごく幸せで、ラッキーでしたね。
妬けるなぁ。コノコノって映画ですからね。ふはは。
だから、集める対象はアートではなくても、この映画は出来る。
これだけの愛と情熱を、
これだけ長く持ち続ける事のできる、
これだけ可愛らしいカップルがいれば。

そう考えはじめたら、ドキュメンタリーにして面白くない人間なんていないなぁ。
全ては撮り方と見せ方次第だ。

11月24日(水)のつぶやき

2010-11-25 01:02:37 | 映画
19:40 from web (Re: @Akira0307
@Akira0307 それは災難!そんな奴らは死刑だ!
22:07 from web (Re: @husizinnsann
@husizinnsann パンチドランクラブ?
23:47 from web
(ハリソン・フォード)、ハソリン・フォード、八りンソ・フォード、ハリソソ・フォード、ハリンン・フォード、ハリリリ・フォード、八リンソ・フォード、ハソソソ・フォード
by ryonutsjp on Twitter

11月23日(火)のつぶやき

2010-11-24 01:02:23 | 映画
14:41 from web (Re: @johnsmith14
@johnsmith14 プラズマクラスター爆弾はシャープだけ~♪
15:17 from web
愛してあげるから、君は勝手に幸せになりなさい。
15:29 from web
うがー!韓国VS北朝鮮の戦争始まったー!、、、のか?ありゃりゃん。アジア大会やってる場合じゃないじゃない。
23:00 from web
明子さん、岩隈、ポニーに勤労感謝の表彰状で、気象情報。
by ryonutsjp on Twitter

11月22日(月)のつぶやき

2010-11-23 01:02:16 | 映画
09:59 from web
図書館で予約した伊坂幸太郎「SOSの猿」がきたので読み中。はは、おもろ。「マリアビートル」も予約してあるが、長い順番待ち。買えよ、俺。そして、みんな。
20:17 from web
姉のマンションの前で「ナサケの女」の撮影なう。米倉涼子とギバちゃん観た。芸能人見るとよく言ってしまうのだが、米倉涼子、「アタマちっちゃー!」
20:20 from web
今日、クルム伊達、来るんだって?
20:23 from web
車道ボクシング
20:24 from web
小雪と山田優はお面つけずに能が出来ちゃう。
20:28 from web
CO2、使用中。
by ryonutsjp on Twitter

武士の家計簿

2010-11-20 10:34:04 | 映画
「武士の家計簿」略して「ぶしかけ」っちゅー映画を観てきた。試写会で。おふくろと。
「家族ゲーム」の森田芳光監督なので、
つまらなくはないかなーっと思って観たらつまらなくはなかった。
ただ、それほど面白くもなかった。まさに試写会のための映画。(そんな映画はないが)
銭出して観たなら、期待値プラスでハードルあがって、消化不良になるでしょう。
DVDなんかではまず借りないし。
2時間程のちょい長の映画なのでテレビで編集されてやったら、ちょうどよくなったかもしれないので、なにかしながら観ることもあったかもしれない。しれなかったもしれない。しれない、しれない。でも、それもない。なぜならもう観たから。
映画全体がよく出来た朝の連続テレビ小説を凝縮させたような感じ、かな。
そして、いつものコトながら、仲間由紀恵の老け芝居と、松坂慶子のやつれ顔は無理がある。
さらに、いつものコトながら、西村雅彦の身のこなしと、セリフはこびはイイ。
作品が駄目でもこの人だけはイイって場合が多い。
あとのキャストは可もなく、不可もなく。

多分、演出に隙はない。しかし、エッジもない。
エッジを効かせなくともいい作品ではあるのだと思うが、それでもオモシロは足りない。
「コレ!映画!シビレルゥ~!」的な瞬間に乏しい。

これだけの長尺に関わらず、「間」がオモシロくないとはどういうわけだ。

正直な感想ではあるのだが、「映画」を創ってる側の人間が読んだら結構な酷評だな。
自分で書いといてなんだが。







エイリアン

2010-11-16 23:27:45 | 映画
 この間、ジェームズ・キャメロンのエイリアン2を再見したが、アバターの100倍面白かった。
しかし、エイリアン4までのシリーズはホント楽しいね。(3も4も最近観直した。)
3と4のエンディングはへっぽこだけど、そこ以外はかなりイイ。
リドリー・スコット、ジェームズ・キャメロン、デビッド・フィンチャー、ジャン・ピエール・ジュネが、1,2,3,4と監督したシリーズって事をいつもしみじみスゴイと思う。
ジュネが4を撮る時、フィンチャーと話してて、フィンチャーが
「ハリウッドには絶対来ないほうがいい。全然、好きにやらしてもらえないから。」
っちゅー事を言ってたってさ。なんか別にイイ話でもないけど好きなエピソード。
ジュネ監督は英語ほとんどわからんで、4撮るのはかなり骨っだったと何処かで読んだ。