少し晴れ間の出た七夕の日、友のお誘いでヤブカンゾウを見に行ってきました。
どこまでも土手を彩る懐かしい花の群生ーーさいたま市浦和区内見沼代用水西縁 です。
春にはみごとな桜のトンネルとなった遊歩道の土手に、「カンゾウを守る会」の方々によって維持されています。
春の桜並木――花のトンネルは与野市の方まで伸びて、桜の名所となっています。
ヤブカンゾウの別名は萱草(わすれぐさ)。ユリ科のDay Lily&へメロカリスの仲間では、この花だけが八重咲きです。
忘れ草わが紐に付く香具山の古りにし里を忘れむがため 大伴旅人
Day Lilyの名の通り「一日花」ですが、次々と咲き継ぎます。花の横には明日咲くつぼみがスタンバイしています。つぼみと言えば――中華料理に使われている金針菜は、萱草やカンゾウのつぼみでした!
あかるいグリーンの羽のようなシダとのコラボレーション。
田舎の我が家の狭い庭にも萱草はあって、春には、小さなVの字形の若芽が子ウサギが跳ねるようにたくさん出てくるので、ピョンピョン草などと呼んでいました。
ヤゴの池も。守られている自然の中に、カラマツソウのような背高さんを発見しました。たぶんそうだと思うけれど・・・…花の咲く頃確かめてみなくては。
土手の反対側には畑があり、その後方には民家。地域の人々によって大切に守られている身近な自然の尊さ。いつまでもと願います。
いづくにもあれ、しばし旅だちたるこそ、目さむる心地すれ。
~場所は何処でもいい。しばらくの間、日常を離れて旅に出ているのは、目の覚めるような清新な気分が得られるものだーー。
(清川 妙 『兼好さんの遺言』より)
花に出合い、すてきなランチも、嬉しいサプライズもたくさん! 七夕のミニ・トリップでした。多謝。
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