○ 待ち合わせ変更 ○ 宇治川のたもと ○ 興聖寺の青紅葉トンネル
○ 老舗の宇治抹茶ソフト ○ 東福寺駅は人の洪水 ○ うねる木の龍
1-2からの続きです。
○ 待ち合わせ変更
翌日は、早朝に親と京都駅で待ち合わせて、一緒にモーニングを食べて宇治に移動する予定でしたが、あたたかいベッドの魔力に捕まってしまいました。
晩秋の京都の朝は、寒いんですもの、動けない~。(旅人失格)
駅モーニングをあきらめて、宇治での待ち合わせに変更してもらいます。
宿のある京阪三室戸駅からJR宇治駅まで、どう乗換すればいいのかとウメちゃんに聞いたら、一言「ウォーク」という返事。
電車を乗り継ぐより歩くのが手っ取り早いそうです。
京阪とJRの宇治駅は、同じ名前なのに、地図で見ると宇治川の対岸同士にあり、結構離れているというトラップ。
駅から駅に移動するには15分くらいかかると聞いて、朝食もそこそこに出発しました。
○ 宇治川のたもと
今日もまぶしいくらいにいい天気。
平等院拝観中の2人と、拝観後に合流することにしました。
宇治橋のたもとの紫式部像の前で待ち合わせました。
この紫式部像は、夢見る少女のあどけなさを持っていて、好きです。
宇治は京都市内から少し距離がある分、それほど混まないところだと思っていましたが、平等院は開門と同時に入ったのに、ミュージアムには2時間待ちの列ができたと聞いて驚きました。
出る時には、待ち時間は3時間に延びていたそうです。
平等院は今年、数年間の補修工事が終わったところで、親は創建当時の色に戻った伽藍を見るのを楽しみにしていたそう。
そんな時には、塗りたての色が目立って、私はあまり好きではないのですが、心配するほどけばけばしい色調ではなかったようです。
そういえば数年前に、平等院が実家だという人と知り合ったのでした。
実家が10円玉に載っているって、すごいですよね~。
あの人は元気かしら。今でも東京で頑張っているのかなあ。
○ 興聖寺の青紅葉トンネル
用は済んだとばかりに、駅に戻ろうとする両親を引き留めます。
宇治まで来て、平等院だけしか見ないなんてもったいない。
私にとって、宇治はいつでも半日散策コースです。
宇治川沿いのあじろぎの道を歩き、橘橋、そして赤い欄干の朝霧橋を渡って対岸へと渡りました。
宇治川は、いつ見てもきれいです。鵜飼も行われていますからね。
橋を渡りきったところにある宇治神社。
鳥居の前は、少し紅葉が色づいています。
さらに川沿いを進み、紅葉のトンネルで有名な興聖寺へ行きました。
前に訪れた時、宇治十二景の1つとなっている参道はそれはきれいな真っ赤なトンネルになっていましたが、今回はまだ紅葉しておらず、青々とした楓の葉のトンネルの下をくぐって山門へと向かいました。
入り口から山門までの200mばかりの参道は「琴坂」と呼ばれる緩やかな坂道になっています。
ゆっくり歩いて行き、つきあたりの龍宮造りの白い山門をくぐって、境内に入りました
ここは道元が初めて開いた座禅道場、日本曹洞宗最初の寺院です。
とても静かで落ち着いた境内。
参拝して御朱印をいただこうとしたら、法要のため行っていないとの張り紙がありました。
ダブルで残念~。
帰り、再び山門をくぐろうとすると、紅葉のトンネルが見えました。
あれ、行きは緑だったのに、帰りは赤く色づいてる。
坂の上にある門近くは、日光に当たっていて、ほかよりも色づくのが早いんでしょうね。
デッサン中の日曜画家の人もいました。
○ 老舗の宇治抹茶ソフト
それから再び川沿いへ。浮島の十三重石塔を眺めながら、元きた道を歩きます。
川の対岸からもよく見える、高さ約15mの、現存する日本最大の最古の石塔です。
ふたたび宇治神社の前を通り、さわらびの道を歩いて行きます。
割と距離はありますが、気持ちのいい散策ルートなので、みんなのんびりとそぞろ歩きしています。
宇治橋のたもとの茶屋「通圓」で、ひと休みしました。
母が、歴史ある古い宇治茶の老舗だと知っていたのです。
創業が平安時代末期という長い歴史を持つ茶屋。
お店飾られていた古い番付新聞を見ると、確かに西の大関の位置を占めていました。
店内は混んでいたので、お店の前の緋毛氈の縁台に座って抹茶ソフトクリームを食べました。
本場の宇治の老舗茶屋の味は、濃くて格別でした。
日本一古い宇治橋の欄干から顔を出して「撮って撮って~」という両親。
不意にお茶目になります。
○ 東福寺駅は人の洪水
それからJRに乗り、宇治を離れて京都市内へ向かいました。
東福寺駅で降りたとたんに、ホームから改札に向かうものすごい人の渦に巻き込まれました。
スーパースターのドームライブ前の最寄駅のような混雑ぶり。大勢の利用客の、ほぼ全員が紅葉ねらいです。
紅葉で名高い東福寺は、この時期は常に混んでいます。
私たち家族はすでに訪れているので、今回はパス。
それでも、殺気立ったすさまじい人の渦に「すごいね~」「こわいね~」と三人でおびえます。
○ うねる木の龍
ようやく改札を抜け、人の波から脱出して、反対方向へと歩いていきました。
東福寺駅を降りながらも、東福寺に行かない私たち。
向かったのは、町の鎮守の瀧尾神社です。
ここの木彫りの龍がすごいらしいと、前に母に教えてもらい、見に行ったら本当にすごかったので、今回は東福寺そっちのけで両親を案内しました。
いつ訪れても境内には人がおらず、閑散としています。
神楽殿の天井に、くだんの龍はいます。
父は、床に身体を投げ出し、あおむけに寝転んで、なんとか龍の全貌をカメラに収めようとしましたが、最後には「入りきらないよ」とあきらめました。
今にも身をひるがえして飛び出しそうな躍動感。
日本一の大きさとも言われているそうです。
御朱印をいただいている間に、5,6人の子供たちがやってきて、「だるまさんが転んだ」で遊びだしました。
境内が子供の遊び場になっている様子は、京都中心地ではあまり見ない光景。
観光客ではなく、近所の人が訪れる神社のようです。
龍だけでなく、手水舎や拝殿のあちこちには見事な木彫りの動物がいます。
京都の彫刻家、九山新太郎(次期九山新之丞)作ですが、まるでアピールしていない、商売っ気のない神社。
大きな鳥居があるため、時々足を止める人はいますが、ガイドブックも載っていないため、中まで入って来る人はそうそういません。
地元の人たちに手厚く支えられているのでしょう。
2-2に続きます。
○ 老舗の宇治抹茶ソフト ○ 東福寺駅は人の洪水 ○ うねる木の龍
1-2からの続きです。
○ 待ち合わせ変更
翌日は、早朝に親と京都駅で待ち合わせて、一緒にモーニングを食べて宇治に移動する予定でしたが、あたたかいベッドの魔力に捕まってしまいました。
晩秋の京都の朝は、寒いんですもの、動けない~。(旅人失格)
駅モーニングをあきらめて、宇治での待ち合わせに変更してもらいます。
宿のある京阪三室戸駅からJR宇治駅まで、どう乗換すればいいのかとウメちゃんに聞いたら、一言「ウォーク」という返事。
電車を乗り継ぐより歩くのが手っ取り早いそうです。
京阪とJRの宇治駅は、同じ名前なのに、地図で見ると宇治川の対岸同士にあり、結構離れているというトラップ。
駅から駅に移動するには15分くらいかかると聞いて、朝食もそこそこに出発しました。
○ 宇治川のたもと
今日もまぶしいくらいにいい天気。
平等院拝観中の2人と、拝観後に合流することにしました。
宇治橋のたもとの紫式部像の前で待ち合わせました。
この紫式部像は、夢見る少女のあどけなさを持っていて、好きです。
宇治は京都市内から少し距離がある分、それほど混まないところだと思っていましたが、平等院は開門と同時に入ったのに、ミュージアムには2時間待ちの列ができたと聞いて驚きました。
出る時には、待ち時間は3時間に延びていたそうです。
平等院は今年、数年間の補修工事が終わったところで、親は創建当時の色に戻った伽藍を見るのを楽しみにしていたそう。
そんな時には、塗りたての色が目立って、私はあまり好きではないのですが、心配するほどけばけばしい色調ではなかったようです。
そういえば数年前に、平等院が実家だという人と知り合ったのでした。
実家が10円玉に載っているって、すごいですよね~。
あの人は元気かしら。今でも東京で頑張っているのかなあ。
○ 興聖寺の青紅葉トンネル
用は済んだとばかりに、駅に戻ろうとする両親を引き留めます。
宇治まで来て、平等院だけしか見ないなんてもったいない。
私にとって、宇治はいつでも半日散策コースです。
宇治川沿いのあじろぎの道を歩き、橘橋、そして赤い欄干の朝霧橋を渡って対岸へと渡りました。
宇治川は、いつ見てもきれいです。鵜飼も行われていますからね。
橋を渡りきったところにある宇治神社。
鳥居の前は、少し紅葉が色づいています。
さらに川沿いを進み、紅葉のトンネルで有名な興聖寺へ行きました。
前に訪れた時、宇治十二景の1つとなっている参道はそれはきれいな真っ赤なトンネルになっていましたが、今回はまだ紅葉しておらず、青々とした楓の葉のトンネルの下をくぐって山門へと向かいました。
入り口から山門までの200mばかりの参道は「琴坂」と呼ばれる緩やかな坂道になっています。
ゆっくり歩いて行き、つきあたりの龍宮造りの白い山門をくぐって、境内に入りました
ここは道元が初めて開いた座禅道場、日本曹洞宗最初の寺院です。
とても静かで落ち着いた境内。
参拝して御朱印をいただこうとしたら、法要のため行っていないとの張り紙がありました。
ダブルで残念~。
帰り、再び山門をくぐろうとすると、紅葉のトンネルが見えました。
あれ、行きは緑だったのに、帰りは赤く色づいてる。
坂の上にある門近くは、日光に当たっていて、ほかよりも色づくのが早いんでしょうね。
デッサン中の日曜画家の人もいました。
○ 老舗の宇治抹茶ソフト
それから再び川沿いへ。浮島の十三重石塔を眺めながら、元きた道を歩きます。
川の対岸からもよく見える、高さ約15mの、現存する日本最大の最古の石塔です。
ふたたび宇治神社の前を通り、さわらびの道を歩いて行きます。
割と距離はありますが、気持ちのいい散策ルートなので、みんなのんびりとそぞろ歩きしています。
宇治橋のたもとの茶屋「通圓」で、ひと休みしました。
母が、歴史ある古い宇治茶の老舗だと知っていたのです。
創業が平安時代末期という長い歴史を持つ茶屋。
お店飾られていた古い番付新聞を見ると、確かに西の大関の位置を占めていました。
店内は混んでいたので、お店の前の緋毛氈の縁台に座って抹茶ソフトクリームを食べました。
本場の宇治の老舗茶屋の味は、濃くて格別でした。
日本一古い宇治橋の欄干から顔を出して「撮って撮って~」という両親。
不意にお茶目になります。
○ 東福寺駅は人の洪水
それからJRに乗り、宇治を離れて京都市内へ向かいました。
東福寺駅で降りたとたんに、ホームから改札に向かうものすごい人の渦に巻き込まれました。
スーパースターのドームライブ前の最寄駅のような混雑ぶり。大勢の利用客の、ほぼ全員が紅葉ねらいです。
紅葉で名高い東福寺は、この時期は常に混んでいます。
私たち家族はすでに訪れているので、今回はパス。
それでも、殺気立ったすさまじい人の渦に「すごいね~」「こわいね~」と三人でおびえます。
○ うねる木の龍
ようやく改札を抜け、人の波から脱出して、反対方向へと歩いていきました。
東福寺駅を降りながらも、東福寺に行かない私たち。
向かったのは、町の鎮守の瀧尾神社です。
ここの木彫りの龍がすごいらしいと、前に母に教えてもらい、見に行ったら本当にすごかったので、今回は東福寺そっちのけで両親を案内しました。
いつ訪れても境内には人がおらず、閑散としています。
神楽殿の天井に、くだんの龍はいます。
父は、床に身体を投げ出し、あおむけに寝転んで、なんとか龍の全貌をカメラに収めようとしましたが、最後には「入りきらないよ」とあきらめました。
今にも身をひるがえして飛び出しそうな躍動感。
日本一の大きさとも言われているそうです。
御朱印をいただいている間に、5,6人の子供たちがやってきて、「だるまさんが転んだ」で遊びだしました。
境内が子供の遊び場になっている様子は、京都中心地ではあまり見ない光景。
観光客ではなく、近所の人が訪れる神社のようです。
龍だけでなく、手水舎や拝殿のあちこちには見事な木彫りの動物がいます。
京都の彫刻家、九山新太郎(次期九山新之丞)作ですが、まるでアピールしていない、商売っ気のない神社。
大きな鳥居があるため、時々足を止める人はいますが、ガイドブックも載っていないため、中まで入って来る人はそうそういません。
地元の人たちに手厚く支えられているのでしょう。
2-2に続きます。
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