風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

2012-5 鶴見川の源流を訪ねて2

2012-05-13 | 神奈川
その1からの続きです。

源流祭りに参加し、古刹を拝観して、満足感が高まりましたが、まだここがゴールではありません。
だって、源流祭りは源流でやっているわけではないのです。
そう、かんじんの源流へと向かわなくてはなりません。

ここからが、どのサイトを見ても、ハッキリと書かれていなくてわかりづらいのですが、おおよその地図を頭に、とにかく川に沿いながら進んでいきました。
このバス停は、トタンで壁中に昔の宣伝が載っていて、古い味がありました。



しばらく行くと、小山田のバス停に着きました。
ここが終着点で、源流の最寄りのバス停になります。
地図を見ても、大まかな感じで、源流のことは記載されていません。
さあて、どうしましょう。
やっぱり水に沿って歩いて行きます。とてもわかりづらくて、かなりの人々が通り過ぎてしまうということですが、わかるかしら?



と、Todさんが「あそこ、水が湧いてますけど、あれじゃないですか?」と指差しました。
確かに、泉の中から水がわいています。これはもしや・・・
写真で確認してみたら、確かにそれでした!
うわあ、これが源流なのねー。
反対側には「鶴見川源流の泉」という札が立っていました。



今、周辺整備のために、6月末まで工事中なんだそうです。
それで歩いてきた方角からの看板は撤去されており、わかりづらかったんですね。
思ったよりも集落の人家に近く、すぐ隣は舗装道路で、車が走っています。



バクの形をしている鶴見川。今、まさに私たちは、バクの鼻先に立っているわけです。
川の源流といったら、人里離れた山奥の、誰も知らない秘密の泉から・・・というイメージを持っていましたが、鶴見川の源流は、割と簡単に辿りつけられる場所にありました。
ほかに泉を見に来ている人たちも、ちらほらいました。



泉を眺めて、じんわりと感動しました。源流はいくつかあるそうですが、これが最大規模とのこと。
一日1300トンの水が湧き出るんだそうです。
エヴィアン級に豊かな水源。
この泉の清らかで澄んだ水が、44キロの長い旅を経て、海へと流れていくんですね。



鶴見川は水質の悪い川とされていますが、少し上流へ行くと、川底の見えるサラサラの清流ということに驚きました。
美しい。丸い泉っていうのが、なんだかとっても心に響きました。

さて、それから帰り道です。最寄りの停留所まで歩けば、町田行きのバスがやってきますが、私たちが選んだのは、徒歩で唐木田に抜けるというルートでした。
これから通る道は、車一台ちょっと分の幅しかない、でも一通ではない、鬱蒼とした山の中の道ですが、それでも都道155号です。
道好きのTodさんにはたまらないようで、「これで都道なんて!」と熱く語りが入っていますが、坂道では普段以上に馬力がないことを実感して、まったく返事をする余裕がない私。



大型車が通らないことを祈るばかりです。
地図を見ても道のほかは何も描かれていないこの地域。辺りは自然いっぱいで、田畑も多く、何人もで野菜を収穫している人々もいました。
もはや農道では・・・?
言葉少なに必死に上り坂を歩き続けます。途中、直角に近いクランクカーブが続く場所もあり、(いろんな意味で、ドライバー泣かせの都道だー)と思います。
山を越えると、巨大な建物群が広がっていました。
開発された土地なんですね。
都道は、KDDIの研究所前で二股に分かれて細まり、通行禁止になって途切れてしまいます。
確かに、最後まで(ほんとに都道?)という謎を持たせてくれる、インパクトのある道でした。
この道は、町田への抜け道として利用されるとのことで、Todさんは以前、ここまで車で来たことがあるらしく、ひとしきり感慨に浸っていました。



広く開けた町を駅まで歩きます。銀河鉄道999のイントロの、鉄郎が母親と雪の林を抜けて、機会伯爵の住むメガロポリスへ向かったような感じでした。(わかりにくい?笑)
途中、それこそ機会伯爵の居城のようなものものしい風格の建物がありました。
多摩総合福祉センターです。福祉というより、アジトっぽさぷんぷん。(失礼)



唐木田駅からさらにひと駅歩いて、多摩センター駅へ。
ここのメインストリートに立って、はっと気がつきました。
以前、ここまで来たことがありました。(後で調べたら、9年前のことでした)
懐かしくなって、「このアルカディア多摩に、映画を見に来たことがあるの」と向かったら、アルカディアではなくパルテノン多摩でした。
似てますからね!アルカディアは市ヶ谷ですね。



庭園がすてきだったことを思い出して、少し散策します。
建物の上には、あずまやと大きな人工池がありました。
そして、私が好きな言葉を見つけました。
京都の竜安寺にあるつくばいと同じ「吾唯足知」です。
わあ、すてき。こんな場所で見つけるなんて。



サンリオピューロランドへの道ぞいのサイゼリヤに入ったら、窓からキャラクターが見えました。
彼らの名前は、なんだったかなあ?よく見知ってはいるんですが。



大丈夫かなと思ってみたものの、普段よりもはるかに体力がないことを実感した今回。
次回までには風邪を治して、フル体調でのぞみたいものです!
この日も結構歩きました。3万5千歩、とうとう14キロ越えです。

     




解散して、家の近くの見慣れた鶴見川を眺めました。
画像は、今年1月に撮ったものです。
かなり河口に近くなり、一級河川らしい威風堂々とした流れになっていますが、もとはあの澄んだ湧泉なんだと考えると、なんだかとてもいとおしく思えるようになりました。


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