風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

南房総ぐるっとドライブ-(2)

2014-01-26 | 千葉
その(1)からの続きです。
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○ ハーヴェストクラブ勝浦

海岸線からそれて山あいの道に入り、この日の宿ハーヴェストクラブ勝浦にチェックインしました。



ファミリー向け和室で、広々としています。しかも角部屋なのでバルコニーがカーブを描いて広々。



高台のさらに高層階なので、見晴らしは抜群。山の向こうに外房の海が広がります。
「下は杉林だよ~わー、もうすぐ飛ぶのかな」と、花粉症のアズサはおびえていました。



お部屋のお茶請けは、チーバくんでした。
そういえばここって千葉なのよね。



一休みしてから、ホテルの送迎バスに乗って勝浦駅へ繰り出します。
運転担当のアズサがお酒を飲む気満々なので、車はおいていきました。

○ 遠見岬神社

まだ昼食のボリュームが残っているため、腹ごなしに駅前を散策します。
道の行き止まりに遠見岬神社がありました。
きれいな名前ですね。
延々と長い石段を上がっていきました。



   → 遠見岬神社の参拝話

勝浦はひな祭りで有名らしく、3月にはこの神社の石段一面に赤い毛氈が敷かれて、7000体もののおひな様が飾られるのだそう。
ポスターを見たらとても壮観でした。
でもその間、石段は上れなくなるから、参拝者はどうするのかしら?
雨が降ったら、急いで片付けるのかしら?



本殿前には、漁業組合が奉納した狛犬がいました。
海沿いなので、見晴らしがいいです。

○ 日本三大朝市は4つ

勝浦の町には大きなスーパーはなく、昔ながらの商店街が残っています。
時計屋さんとか、人形屋さんとか、金物屋さんとか。
レトロ~。
毎朝、勝浦では朝市が出るのだそう。
400年も続いている、日本三大朝市の一つだそうです。

日本三大朝市ってどこだろう、と調べてみました。
なになに、輪島(石川県輪島市)と、高山(岐阜県高山市)と、呼子(佐賀県呼子町)と、勝浦(千葉県勝浦市)・・・
4つあるじゃない!?(笑)

○ ホテル三日月グループ

房総に来てから、ホテル三日月をあちこちで見かけます。
今まで、一つあるだけだと思っていたので、ホテル三日月によく行く友人に「勝浦情報を教えて」と言ったら、「知らないわ」と言われたので、(おや?)と思いましたが、おそらく彼女は木更津に行っているのだろうと地図を見て納得します。
千葉県内にたくさんあるんですね。



引かれるように勝浦のホテル三日月に入ってみました。
ラウンジからはパームツリーの並木と海岸がすぐそばに見えます。リゾートだわー。



はやばやと雛人形が3セット、飾られていました。


ホテルの前には「天皇陛下がご宿泊された」という石碑がありました。
レジャーホテルかと思っていたけれど、すごいホテルなのではないですか。



勝浦港にも行ってみました。釣り人が大勢糸を垂らしていました。
イワシを釣っているようです。



遠見岬神社の上から、勝浦中央海水浴場の浜辺に赤い鳥居が立っているのが見えました。
ホテル三日月のすぐそばです。なんの鳥居でしょうか?海難除け?

○ 勝浦担々麺

「勝浦って担々麺がB級グルメとして有名なんだって」
へえ、初めて知りました。
確かに、あちこちで勝浦担々麺ののぼりを見かけます。
でも私は辛くて食べられませんー。

散策がてらいろいろなお店をチェックして、ニュー福屋に入りました。
ここで餃子を注文。
アズサはビールと日本酒をたっぷり飲みます。
日本酒は、地元吉野酒造の腰古井が出てきました。



そして締めに、勝浦担々麺。
スープをよけて少し分けてもらったけれど、やっぱりとっても辛いー!
アズサは「おいしくってとまらない~♪」とスープも飲んでいました。



◯ 夜はのんびり

それから送迎バスの最終便に乗って、ホテルに戻りました。
部屋に戻り、上から駐車場を見下ろすと、びっしり埋まっていました。
きっと部屋も満員御礼なんでしょう。

あとはお風呂に入ってのんびり。
高層階(13階建ての11階)なので、風のうなり音が聞こえてきます。

◯ 朝ものんびり



翌朝もゆっくり過ごします。
もともとアズサにとって、旅は心身をリラックスさせるため。
朝風呂に入り、外が明るくなってからものんびり読書をしています。
10時にチェックアウトしました。

◯ 月の砂漠

まずは、御宿に行きます。
前から行ってみたいと思っていた場所。
「月の砂漠」の歌が生まれた場所だといいますからね。
あの歌のイメージは、アラビアの砂漠でも鳥取砂丘でもない、実は単なる砂浜だったというのが意外です。

海岸に着きましたが、人っ子一人いません。
そりゃそうですね。シーズンオフの冬ですから。
風が強くてあおられます。



王子様とお姫様を乗せたラクダが、砂の向こうにいました。
あの物悲しい歌の、旅の途中のラクダの像をこの目で見られて、満足しました。



◯ 波切不動

今日も参拝します。まずは不動めぐりのお寺へと向かいます。
道が狭いため、お寺の駐車場には入らず、前の道に車を停めて待っているというアズサ。
寺社に付き合ってもらっているので、申し訳なく思いながら、お寺までの坂道をダッシュしました。

   → 波切不動の参拝話

波切不動という名前がかっこいいですね。
波を切って勇ましく現れた不動明王なんでしょうね。
お寺の前に公園と池がある、気持ち良い場所でした。



◯ 夷隅苅谷不動

次も不動さんがいるお寺。
ここは境内に車を停められましたが、「待ってるから行ってきてー」と、やはり外には出ないアズサ。
不動堂を参拝し、庫裏に向かい、御朱印をお願いしました。



   → 夷隅苅谷不動の参拝話

ご住職は親切に、いろいろと話しかけてくださいました。
隣にある大きなお堂が「西国観音堂」と書かれていたため、その話をしたら、「どうぞ、中へ上がって」と案内していただきました。
ご本尊の観音様の両脇に、西国三十三観音が祀られています。
お線香をあげさせていただき、住職自らの説明を伺いました。
ありがたや~。
帰りがけには、ほかの青年が御朱印を頂きに来ていました。

房総の不動巡礼のお寺の方々は、みんな親切です。
この辺りはいすみ市。ひらがなですが、この不動の名前を見ると、漢字では夷隅市と書くんだと気が付きました。
(そういえば夷隅郡があったっけ)
難しい字ですね。ひらがなにしたくなるのもわかります。

○ 忠勝の大多喜町

それから海岸線を離れ、外房から内房へと一気に横断します。
途中、大多喜町を通りました。

勝浦の隣の大多喜町は、本多忠勝が治めていたとのこと。
えっ、忠勝は岡崎の人じゃなかったっけ?
彼は、安房の里見氏を押さえるために、この地に移封されたんだそうです。
家康の関東入封から関ヶ原で活躍した功で桑名に移るまでの11年間、この地を収めたんだとか。
へえ~、千葉に縁がある武将だったとは知りませんでした。
大多喜城を近世城郭に改修したのは彼で、今なお大多喜には城下町があるんだとか。

佐竹氏が山形に移された後、徳川が入って水戸を治めたことは知っていたけれど、徳川四天王の忠勝も近くを護っていたというわけですね。
歴史のロマンに浸りながらも、町には立ち寄らずに通り過ぎました。

◯ 清水観音

ここは坂東三十三観音札所。京都の清水寺と山号も寺号も一緒のお寺です。
境内入り口からお堂までの坂道のきつさに圧倒されます。
胸突き八丁。途中で休んでいる夫婦がいました。



   → 清水観音の参拝話

お寺は古刹という言葉がピッタリの重々しさ。



堂内には千社札がびっしりと貼られています。車を降りて一緒に参拝したアズサも、ただ圧倒されていました。
私はこの千社札が気に入りました。いなせな旅ガラス~!



◯ 高倉観音

外房から内房へと向かう道は、一本道のようですが、山越えしなくてはいけません。
昨夜は十分睡眠を取ったはずなのに、すっかり車酔いしてしまいました。
車酔いの朦朧とした目に、「笠森観音」の看板が映りました。
そこも坂東三十三観音札所。(次に休憩したところで場所を確認しよう)と思っていたら、かなり木更津の方へと進み、調べたところからは1時間戻らないといけなくなったため、今回は諦めました。



コンビニで買い物をしていたら、中年男性が現れて「高倉観音にはどう行くの?」とお店の人に聞いていました。
私達と同じ目的地です。
カーナビを使っても、たしかにわかりづらい場所にありました。



→ 高倉観音の参拝話

ここも坂東三十三観音札所。古いお寺で、時代が江戸に一気にさかのぼったようです。
納経所には「もやもやさま~ず」の収録に来た大江アナのサイン色紙が飾られていました。

◯ 海ほたるなしアクアライン

もうすぐそこが木更津。
帰りはアクアラインを通っていきます。



海ほたるで休憩できるかな?と思いましたが、渋滞していたため、よらずに素通りすることにしました。
ちょっと残念。でもこの季節、海の真ん中はとても寒いでしょうね。



◯ epilogue

「夕方になると道路が混むので、早めに帰ろう」というアズサ。
予定通り、まだ日の高いうちに帰ることができました。



行きは横須賀の久里浜港からフェリーで金谷に渡り、ぐるっと海沿いに外房を通っていきました。
帰りは外房から内房までまっすぐ東西に房総を横切り、木更津からアクアライン経由で川崎、そして横浜に帰りました。
そんな南房総一周の旅。



近場でも十分旅行気分が味わえるんだなあと思いました。
遠い遠いと思っていた房総半島ですが、地続きに北から入らず西から海を越えて入れば、思うほど離れていないんだなあと改めて気づいた、今回の旅でした。


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