レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

カンフースタントマン 龍虎武師

2023年07月31日 18時08分51秒 | ドキュメンタリー

「カンフースタントマン 龍虎武師」
原題:龍虎武師/KUNGFU STUNTMEN
2021年 香港/中国 91分
■監督:
 魏君子(ウェイ・ジェンツー)
■出演:
 洪金寶(サモ・ハン・キンポー)
 袁和平(ユエン・ウーピン)
 甄子丹(ドニー・イェン)
 錢嘉樂(チン・カーロッ)
 火星(マース)
 元華(ユン・ワー)
 徐克(ツイ・ハーク)
 元德(ユン・タク)
 劉偉強(アンドリュー・ラウ)
 曾志偉(エリック・ツァン)
 程小東(チン・シウトン)
 梁小龍(ブルース・リャン)
 劉家榮(ラウ・カーウィン)
 董瑋(トン・ワイ)
 袁祥仁(ユエン・チョンヤン)
 徐小明(ツイ・シウミン)
 吳思遠(ウー・スーユエン)
 唐季禮(スタンリー・トン)
 熊欣欣(ホン・ヤンヤン)
 鍾發(チュン・ファト)
 元秋(ユン・チウ)
 李海生(リー・ホイサン)
 魚頭雲(ユエ・タウワン)

●あらすじ
世界に衝撃を与えた香港アクション映画の歴史に迫るドキュメンタリー。
ブルース・リーをはじめとしたアクションスターたちの活躍と彼らの攻撃を受け、
時に代役を務めたスタントマンの激闘、そして香港映画の光と闇を映し出す。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
これずっと観たかった作品なんだけど、実際観てみたら
想像の1,000倍は素晴らしい映画だった!
元々香港映画と言えばスタントと言うくらい、世界的に有名だったが
そのスタントを洪金寶(サモ・ハン・キンポー)を軸にして時系列で構成したその作りが最高だった。
かつて香港には4つの京劇を教える学校があった。
から始まり、それぞれの学校の有名出身者たちが次々と子供時代に体験した京劇学院での生活を振り返る。
そして李小龍(ブルース・リー)の登場と功績に触れる。
と言うより、子供の頃京劇習ってたけど京劇に未来は無かった。どうしよう。
そこにブルース・リー登場。香港映画の在り様を大きく変えてしまった。スタントマン万々歳。
と言う流れが最高に格好良すぎる。
しかしブルース・リーが急逝すると、その後2年間は香港で功夫映画は作られなくなった。
この証言を梁小龍(ブルース・リャン)もするところが素晴らしいね。
このスタントマンとしての仕事が無い2年間は、ジャッキーも両親がいるオーストラリアに帰っていたくらい。
だがその後オレと劉家良(ラウ・カーリョン)の二人が香港映画界に功夫映画を蘇えさせたぜとか
自身のヒット作である「少林寺怒りの鉄拳」でコメディ功夫を流行らせたのもオレ。
ジャッキーの「スネーキーモンキー/蛇拳」はその後。オレを真似たかは知らないけどね。
と胸を張って証言する、サモ・ハンが最高過ぎる!
この後も、火星(マース)、鍾發(チュン・ファト)、魚頭雲(ユエ・タウワン)等、1980年代前半に
良く活躍していた彼らの証言も楽しい。
そして「プロジェクトA」の時計塔から落ちるシーンで、ジャッキーが怖くて落ちれないから
最初に落ちて見せたのはマースだったとか、「サイクロンZ」のクライマックスでベニー・ユキーデに周し蹴りするのは
映画上ではジャッキーなんだけど、これがスタント丸わかりで、そのスタント・ダブルをやった
錢嘉樂(チン・カーロッ)が出てくる辺りから、どんどんと香港スタント世界の狂気に触れていく。
ここからは「省港旗兵・九龍の獅子/クーロンズ・ソルジャー」で、7階の高さからスケートリンクに背中から落ちるスタントとか
「ファースト・ミッション」で工事現場のビル7階から、爆破と共に落ちるスタントとか
他にも命が幾つあっても足りないスタント・シーンが目白押しで出てくる。
だが真に恐ろしいのは、当時スタントをやっていた人達。基本的にはみんな50代以上だろうが
本作に出てくる人たちは皆口を揃えて、当時を肯定しているところ。
「運が悪かったらもう3回は死んでたよ」とか「下半身不随になった仲間はいる」とかのエピソードを
みな笑顔で語り合うのだ。
だがそれを今の常識で否定してはいけない。
1970年代の香港と言う国の情勢や、国民の事情。
それらを加味してスタントしかできない・だから命を懸けるのだ。
と正に命がけで映画を作っていた彼ら。
そしてその情熱によって作られた映画を、心から楽しんでいた世界中の観客たち。
もうあの頃の香港映画のような危険な映画は作られないかも知れないが
あおの危険で熱すぎるくらい熱くて最高に楽しかった香港映画を観ていた時の気持ちを蘇えさせてくれる映画。
そんな作品だ本作は。
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クライモリ

2023年07月27日 19時32分28秒 | ホラー

「クライモリ」
原題:WRONG TURN
2003年 アメリカ/ドイツ 84分
■監督:
 ロブ・シュミット
■出演:
 エリザ・ドゥシュク
 デズモンド・ハリントン
 エマニュエル・シュリーキー
 ジェレミー・シスト

●あらすじ
全体の75%が森林に覆われているウェストヴァージニア州。
暗く鬱蒼とした樹海の中の山道を走っていたレンジローバーが突然のパンクで止まってしまう。
乗っていたのはカーリーとスコット、フランシーヌとエヴァンのふた組のカップル、
それに失恋したばかりのジェシー。彼らはジェシーを元気づけようとキャンプに向かう途中だった。
車から降りた5人の目の前で、今度は後ろから走ってきたマスタングが追突、2台とも大破してしまう。
幸い乗っていた医学生のクリスは無事だったが、携帯もつながらない奥深い森の中で、
6人は完全に立ち往生してしまう…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
ずっと前から面白いとの評判は聞いていたが、長らく観てなかった作品。
全6作のシリーズになっている事も知らなかったし、リメイク版が存在する事も知らなかった。
タイトルから想像するにずっと夜の暗い森の中の話なのかと思ってたけど、全然そんな事なくて
むしろ昼のシーンの方が多かった。夜のシーンも明るくて見やすかったので、そこは大変良かった。
内容の方はほとんど「サランドラ」である。
劇中の台詞にも「サランドラを観た事あるか」等と出てくるくらいなので、そこはむしろ意識的と言う事であろう。
実際本作は1970年代のホラー映画の雰囲気を目指して制作したとの事なので
ならば余計に「サランドラ」を意識している事であろう。
脚本自体はシンプルながら、演出がテンポ良くて見やすく、上映時間が短い事もあいまってサクっと最後まで観れてしまう。
反面登場人物たちが相当おバカな行動を繰り返して、生き残る気あるのかとこちらに思わせるのも
実はそういった面も1970年代の映画を意識して、あえてそうしてたのかもしれない。
とにかく本作はホラー・ファンにはオススメの一作。
しかしこの後のシリーズ作に、本作をどう繋げていくのかは気になる終わり方をしていて楽しみ。
全然関係ない名前だけの続編の可能性も高いと思っているが、実際どうなっているかが気になるね。
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マジック・ブレード

2023年07月26日 18時19分03秒 | 功夫/空手/武侠片

「マジック・ブレード」
原題:天涯・明月・刀/THE MAGIC BLADE
1976年 香港 97分
■監督:
 楚原(チュー・ユアン)
■出演:
 狄龍(ティ・ロン)
 羅烈(ロー・リエ)
 谷峰(クー・フェン)
 李麗麗(リリー・リー)
 徐少強(チョイ・シウキョン)
 元奎(ユン・ケイ)
 元華(ユン・ワー)
 元彪(ユン・ピョウ)

●あらすじ
香港でベストセラーとなったクー・ロン原作の武侠小説を映画化したハードアクション。
『男たちの挽歌』のティ・ロンがクールでハードなダークヒーローを好演し、
トンファーと刀を合わせたような武器で大立ち回りを繰り広げる痛快娯楽エンタテイメント。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
いや、これは面白かった。
私は古龍(クー・ロン)の原作を映画化したのは好きだな。
何というかキャラクターもストーリーもケレン味に溢れていて、いかにも娯楽作って感じのところが好み。
本作もまず冒頭は羅烈(ロー・リエ)と狄龍(ティ・ロン)は敵同士なのに、いつの間にか共闘する展開に。
その敵も最強幹部5人組とかいて、それぞれ”詩”、”画”、”琴 ”、”棋”、”剣”のコードネームがある。
これだけでも面白いのに、この5人の一人を演じている樊梅生が懐かしかったなあ。
ほらジャッキーの「プロジェクトA2/史上最大の標的」で、ジャッキーが持ってきた捜査令状にタン吐いたヤツですよ!
まあそれ以外にも主人公が持つトンファーと刀を合わせたような武器が斬新だし
楚原(チュー・ユアン)監督らしく、おっぱいとかレズとかも登場するしでさーにす精神満点の娯楽作。
とりあえず武侠片に興味あるけど何から観たらいいか分からんって方には
本作は入りやすくていいかもね。
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007/慰めの報酬

2023年07月24日 20時20分28秒 | アクション

「007/慰めの報酬」
原題:QUANTUM OF SOLACE
2006年 アメリカ/イギリス 106分
■監督:
 マーク・フォースター
■出演:
 ダニエル・クレイグ
 オルガ・キュリレンコ
 マチュー・アマルリック
 ジュディ・デンチ

●あらすじ
前作「カジノ・ロワイヤル」に引き続きダニエル・クレイグがジェームズ・ボンド役に扮した
人気サスペンス・アクションのシリーズ第22作。
本作は「カジノ・ロワイヤル」エンディングの1時間後から始まるというシリーズ中異例の続編。
初めて愛した女性を失い復讐心に駆られたボンドが、
諜報員である自らの使命との間で揺れながら闇の組織へ立ち向かう姿をリアリスティックに描く。
監督は「ネバーランド」のマーク・フォースター。
何者かの陰謀によって愛するヴェスパーを亡くし、復讐を誓ったボンドは、
彼女を操っていたミスター・ホワイトへの尋問から、巨大な組織が彼の背後にいることを知る。
その調査のため、まずハイチに向かったボンドは、そこでカミーユという謎めいた女性と出会い、
組織の幹部ドミニク・グリーンの存在を突き止めるが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
やっぱこれは「ボーン・アイデンティティー」シリーズのジェイソン・ボーンだね。
やたらアクションするけど、どれも今までの007シリーズなアクション・シーンじゃなくて
ジェイソン・ボーンがやるようなアクション・シーンばかり。
つまり目新しさが無い。
そして今までは割と無傷にクールにやり過ごしていたジェームズ・ボンドのアクションも
本作では常にぼろぼろになる。
まるで「ダイ・ハード」のジョン・マクティアナン並みにぼろぼろになる。
こういったところもボンドっぽくなくてすんなり受け入れ難い。
なんかここまでされると「マン・オブ・スティール」を観た時に感じたような違和感に近い物を抱くと言うか
かつてのスーパー・ヒーローを下から眺めて崇めて楽しんでいたのが昔だとしたら
15年くらい前の風潮って、遥か高みにいる憧れの存在の足を引っ張って地に叩き落して、しょせんお前も大した事ないと
皆が言いたかったような感じがして、これが絶対的に受け入れられない。
他人の悪口を言って貶めたからと言って、代わりに自分の立場とかが上がる訳じゃないじゃん。
そういう醜さを娯楽である映画で見せられるような感じは、ノー・サンキューって感じなんだよね。
ただそうは言っても、本作のラストは今後に期待させられる終わり方だったね。
何と言うか、ボンドが大人になったと言ううか成長したと言うか、そんな終わり方だった。
あの終わり方からすると次回からはいつものボンド像に近いものを、主演のダニエル・クレイグがどう演じるのか。
なんかそういった期待を抱かせるラスト・シーンで、実は結構次回作も楽しみにしてたりしています。
何せ映画は娯楽だからね!
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『量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-』第7話「ローマは一日にして成らず」

2023年07月21日 18時07分30秒 | ドラマ

『量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-』第7話「ローマは一日にして成らず」
2022年 日本 24分
■監督:
 アベラヒデノブ
■出演:
 与田祐希
 藤井夏恋
 望月歩
 中島歩
 前田旺志郎
 石川絵里加
 田中要次

●あらすじ
ファミリーデーのイベントや甥っ子から言われたことをきっかけに、
大石(中島歩)を徐々に意識しだした璃子(与田祐希)。
そんな璃子の姿を見た中野(藤井夏恋)と真司(望月歩)は、璃子の恋を応援することに…!
情報収集をする中、元カノの情報を入手した中野たちは偵察に行くことに。
しかし、美人で性格もいい彼女に太刀打ちできそうにもなく…。
落ち込んだ璃子は模型店へと駆け込み、可愛くなりたいと相談するとあるプラモデルを渡され…。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
可愛くなりたいと矢島模型店に駆け込むリコに対して
「ザク姉、ここプラモ屋っすよ」と冷静に返すバイトの女の子とのゆるいやり取りが最高だった。
今回作るのは女の子のプラモ。
女の子のランナーってあういう風に分けられてるんだねと初めて知った。
まあ手に取った事ないからね。
顔のパーツ見てリコが「エグい」と言ったのも分かる気がした。
今回は女の子は可愛いがテーマなのか、リコもバイトの子もなんだかいつもよりも可愛く見えた。
いつもと違って可愛い感じのメイクにしたって事なのかな?
しかしこのドラマは恋愛要素の部分も含めて面白いね。
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