長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

惜しいっつうかなんつうか……これが今の日本の限界なのか!?  映画『HK 変態仮面』  K(けなし)サイド

2013年04月22日 22時23分42秒 | 特撮あたり
 ぴよぴよ~。みなさんどうもこんばんは、そうだいでございま~っす。今日も一日おつかれさまでございました!
 ここ最近は、土日なんか特に雨もざんざん降りで寒かったんですけれど、週明けの今日になってまた関東は暖かくなりましたね。今度こそ、ジャケットもいらなくなる気温にどんどん上がっていってもらいたいと!

 あの~、じぇんじぇん関係ないんですが、昨日、この『長岡京エイリアン』をものすごい頻度でのぞいた人、いた? いや、先生、別におこってるわけじゃないんだけどな……

 なんだかわかんないんですけど、昨日だけに限って、ここのアクセス数がいつもの「約5倍」になってたのよね。ケタが1コ違ってたわけです。ちょっとビックラこきました。昨日の日曜日の分だけで、ここの1週間分のアクセス数の7~8割に相当する感じになってたんですよ。なんか……うすらこわい!
 それに、アクセス数はそうでも「閲覧者数」のほうはいつもと大差ない感じだったので、ということは、昨日ここを訪れた奇特な方々は、たいして更新もされていないのに「平均10回くらい見に来ていた」という脅威の数字が。ひとり平均10回たって、みなさんがまんべんなくそのくらい見たってことはまずないでしょうから……いっぱい見た人はいったい何回見られたんですか!? 何かの願かけですか?

 すみませんねぇ、ホント……茶菓子のひとつも出さなくって。
 っていうか、昨日、なにかあった? 先生、必ずいつでも相談に乗るってわけにもいかないんだけど、昨日の尋常でない訪問数になにか心当たりのある人がいたら、遠慮なく放課後に申し出てくれや。気持ちは言葉にしたほうがスッキリするもんだしなぁ。

 よし……と。じゃあ~、今日も授業を始めるぞ~。『HK 変態仮面』の感想の後半戦だ~。


 あの、最初にちょっと注意しておきたいのですが、今回の『長岡京エイリアン』のタイトルは多少語弊のあるニュアンスになっておりますね。
 「HK 」つながりで語呂がいいので「けなし」と銘打たせていただいたのですが、けなすだなんてとんでもない! もっともっとソフトリーに、前回にあげたようなもろもろの素晴らしいポイントのいっぽうで、私個人の印象として「う~ん、ここはちょっと。」と感じてしまった点をいくつかまとめてみるというだけですので、間違っても私が重箱の隅をつつくようにあげつらって無理矢理いびりぬくという内容ではない、ということを確認させていただきたいと思います。

 そんなね~、私もどんな映画にでも噛みつくというわけじゃあないんですから! おそらくは『変態仮面』をご覧になられたみなさまの誰しもが多かれ少なかれ感じてしまうような「惜しい!感」を私もいだいてしまった、というだけのお話ですので、さほど刺激的な意見はありません! そんなに期待しないでお読みになってくださいね~。


まぁ要は、安田顕さん以外の悪役連中がそろいもそろってビチグソばっかだった、ってことなんでございます。


 この映画『変態仮面』は、序盤に色丞狂介が変態仮面になるきっかけとなった銀行強盗グループとの戦いが描写されていて、それ以降は変態仮面のヒーローとしての活躍を苦々しく思う大金持ちのドラ息子「大金玉男(おおがね たまお)」と、彼が率いる刺客たちとの連戦をベースにして話が進んでいきます。そして、大金の切り札として差し向けられたいちばんの強敵が、前回に取りあげた安田さん演じる「戸渡」だったのでした。
 つまり、物語の中でいちばんのインパクトを残したのは間違いなく戸渡なのですが、最終的に狂介の最大の敵というポジションにいたのは、その戸渡さえも部下にしていた大金だったということになるのです。規模こそ多少の差はあるものの、この大金が「悪の組織の首領」にあたるキャラクターになっているわけなんですね。

 まずなにはなくとも、この大金を演じるムロツヨシというおっさんの演技が最低すぎる!! 誰だこいつは!? 学生演劇か!! いや、こう言ったら学生演劇に失礼すぎるね。

 もうね~、登場シーンから最後のシーンにいたるまで、全編どっかで見たことのある笑えない TVコントの劣化コピー!! プロのお笑い芸人のコントのじゃないですよ、「オレ、ちょっとお笑いもできるんですよ~。」みたいなくそったれな小器用さをアッピールする、自称舞台俳優とか、そろそろ腐敗臭がただよいはじめてきたイケメン俳優とかがウジャウジャたかってやる猿真似コントのさらに劣化したやつよ。

 この映画はギャグマンガの実写作品ですから、変態仮面の敵である大金も、悪人としてのこわさとギャグ要員としてのおもしろさの両面を必要とされるわけなんですが、こいつはも~怖くもないしクッソおもしろくもない!! どっちもできてない、ただわめき散らすだけの雑音ラジオ。徳永英明も即効で捨てるわ!!

 怖くないのは、身の程も知らないくせに、「やる気なさそうに冷酷な悪事をこなす凶悪人」を演じたふりになっているからです。そ~いうのは! それなりの狂気とスゴみと内に秘めた野望を持ってる人がやって初めて成立する演技なの!! おめーみてーなクソつまんない普通人間が、いっぱしの演技もおぼつかないくせに、胸になんのヴィジョンも持ってないくせに、「なんかそ~いうの、かっこいいから。」程度の思いつきでやっていいわけね~だろうが!! テメーがテンション下げた演技やっても、観てるこっちがつられてテンション下げるばっかりなんだよ!! 自分のテンションを下げてお客さんのテンションを上げる効果をひき出すのがプロの俳優の腕なの! お前だけが省エネしたくてやってるやる気のない演技なんか、誰が千ウン百円はらって見るか、バーカ!!

 そのいっぽうで、この大金というキャラクターは「超わがままなおぼっちゃん」という性格を強調するためなのか、劇中でことあるごとに、自宅の豪邸で変態仮面討滅に失敗した手下たちを頭ごなしに怒鳴りつけるというシーンが差し込まれており、そこでは自分なりにおもしろいと思ってやっているんでしょうが、大金は全身をじたばたさせて高校生グループのリーダー的な程度の低さで激怒するというパターンをバカのひとつおぼえのように繰り返します。
 こっちはこっちで、つまんない!! どこからどう見ても、石橋貴明の猿まねをおもしろくなくしたやつ!! テンション下げてもダメ、上げてもダメ。とことん役に立たないくずです。フライドチキン投げつけたいのはこっちだバカヤロー!!

 つまるところ、このおっさんはどのシーンの大金玉男ででも、オリジナルな演技を見せてくれないんです。どこもかしこも、おそらくはこいつ本人が見て育ってきた誰かさんの演技を真似しようとしてできてないやつのオンパレード。
 たぶんこいつは、人がいいんでしょう。プライベートでもそこそこ信頼できる常識人なんでしょう。学生とか劇団時代には、ある程度小手先の器用なやつとしてもてはやされたんでしょう。
 でも、それがなんだっていうんですか? プロの俳優っていうのは、人付き合いのよさだけで称賛されるものなんでしょうか? それって、ものすんごく20世紀の TV業界的な世界ですよね。とにかく時間どおりに集合して台本どおりにやってくれればそれでいいっていう。
 おそらく、このムロツヨシという男の今いる世界ではそれで通用してるんでしょうが、私はそこになんの興味も持てません。私の見ている映画には絶対に出てきてほしくない種類のくそバカがドンピシャで悪の組織の首領を演じてしまっていたのですから、もはやどれだけ主演の鈴木亮平さんと安田さんが名勝負を繰り広げようとも、そいつが顔を出すたびに私の体温はだだ下がりになってしまうのでした。

 この映画の残念さを象徴するシーン展開として私があげたいのは、やっぱりクライマックスの、変態仮面 VS 戸渡の実に『ジャンプ』的な激戦がちゃんとかっこよく終結したのに、その直後に大金が全観客脱力必至の「秘密兵器」をひっさげてノコノコ出てきたところですね。
 いらねぇ~!! 大金も秘密兵器もほんっっっっとうにいらねぇ! これのせいで戸渡の見事な負けっぷりがエンディングにつながらなくなっちゃったじゃねぇか!! もうスクリーンに出てこなくていいから、おまえ。

 ついでにこのことも言っておきたいのですが、今回の『変態仮面』に関しては、CG技術の使用は実際の半分以下に省略してもよかったかと感じました。むしろ、いらない。
 大金の秘密兵器といい、変態仮面の網タイツを使った『スパイダーマン』的な夜の大都会の空中移動シーンといい、バトルアクションのヒット時に書き足される衝撃波みたいなエフェクトといい、CG投入シーンのほとんどは素人目にみてもかなりの予算の少なさがうかがい知れるだけで、物語のボルテージを上げる材料にはまったくなっていなかったと思います。どうしようもなくしょぼいんです。ハリウッドとの埋めがたい差に愕然とするばかりでしたわ。ほんとに鈴木亮平さんの肉体美だけでいいのにねぇ。


 こんなわけで、大金玉男についてのことにだいぶ字数を割きましたが、それは大金だけがとびぬけてヒドイというのではなく、「ラスボス」という重責をになっているからこそ、それだけの罪があったということなんです。つまり、大金以外の悪人たちも最低だった!

 まぁまず、それぞれちょっとだけの出演にとどまって『仮面ノリダー』の改造人間みたいなノリでダイジェスト処理されていった「さわやか仮面」「男気仮面」「細マッチョ仮面」はおいときましょう。ゲスト出演みたいなあつかいでしたから。

 私が注目したいのは、変態仮面の最初の敵となった銀行強盗グループのリーダーと、大金玉男から差し向けられた第一の刺客となった「真面目仮面」です。これがまぁ~、どっちも大金に負けず劣らず最低だった。

 銀行強盗グループのリーダーは、映画館で『変態仮面』のパンフレットがもともと販売されていなかったために、誰が演じていたのかがわからなかったです。おそらくよく調べたら誰かはわかるのでしょうが、調べる気にもなれないほどドへたな演技が印象的でした。顔はかっこよかった気もしたのですが、こいつも所詮は典型的な頭のおかしい犯罪者演技の真似をしようとして見事に失敗しているモデルくずれかとお見受けしました。なんでも最初の人は肝心なのに……それからの物語進行に大いに不安をいだく先陣になりましたね。

 それで、さらにムカついたのが「真面目仮面」を演じた佐藤二朗ってやつ!!
 え! 竹中直人!? 2013年に竹中直人のコントのものまねやってる、こいつ!! しかも本家の1000分の1もおもしろくねぇ上に、やたら尺をとってる!!
 うわー、うわー、クソおもしろくもないおっさんが長い時間かけて古くさいコント再現しようとしてる! こんな精神的暴力、忘年会の出し物でもなかなか出くわせないよ。
 まじめなんだろうねー。普段はまじめに役者やってる人なんだろうねー。それでこの『変態仮面』では自分なりにおもしろい一面を披露しようとして、昔好きだったやつを今やったら一周まわっておもしろいかと思いついて、喜び勇んでやったんだろうねー。

 死ねや。40すぎてもそんなことしかできないし、見せられた側の気持ちも予測できないようなやつは早々に逝去されてくれや。
 そういえばおまえ、このあいだのフジの大型大失敗時代劇で「足利義昭」役をやったんだってな。さぞや最低な仕事をしてくれたことでしょう。1万回お死にになって冥界の義昭公に詫びてください。
 え? 三谷幸喜は「今川義元」やってたって? それじゃあ『変態仮面』にはなんの関係もないけど、ついでにてめーも腹切って静岡県中東部のみなさまに詫びろバカー!! とんだとばっちりです。


 ものまねなんですよ。『変態仮面』における悪役のほとんどが、何かしら手っ取り早く時間が埋められる実に TV的な演技のものまねなんです。いや、そのものまねの失敗作だらけ。

 これはもう、1人くらい飛びぬけたバカがいたのならば何らかの事故みたいなものと解釈することもできるのですが、ここまでの濃度できたら、監督の問題ですよね。
 私は家に TVがないので、福田雄一監督の演出した TVドラマはまるで観ていないのですが、ムロツヨシとか佐藤二朗は福田作品の常連なのだそうですね。
 それじゃーもう、話は早いやね。福田監督は家で漫然と観ることができる TV的なノリをそのまんま、千ウン百円払った人間が楽しむ映画館に持ってきたということだったのです。それはもう、それなりの転換作業が絶対に必要じゃないですか。そこがなかったんですね。

 ビートたけしとか松本人志とか、「TV の笑いと映画の笑いは違う」ってことを自らの失敗作で実証してくれた先人はいっぱいいると思うんですが、どうしてこういう愚行は性懲りもなく繰り返されるのでしょうか。バカなのね~。バカなのよ~。


 今回の映画『変態仮面』は、発起人の小栗旬さんの強い意思があって始まり、なによりも鈴木亮平さんと安田顕さんという稀有の才能があいまみえたという意味では、実に素晴らしい「熱さ」をもった、まさしく規格外な「映画らしい映画」だったと思います。
 しかし、その熱さは残念ながらそこどまりになってしまい、あとは監督の体質に起因するかと思われる「スケジュールに追われてのやっつけ仕事」まみれのくだらない流れしかないという、場所場所によってレベルがまるで違う失敗作になってしまったような気がします。

 たとえば、異端のヒーロー映画といえば2年前の『電人ザボーガー』が思い起こされるかと思うのですが、監督の作品に賭ける情熱および変態度という点で両者には話にならないくらいの差ができていたかと思います。『変態仮面』は所詮、雇われ仕事で撮られた作品というにおいが抜けないんです。なんかこぢんまりしてる。

 規格外の肉体改造に俳優生命を賭けた鈴木亮平さんと、規格外の変態っぷりを魅せつけてくれた安田顕さん。私がスクリーンやライヴ会場や劇場で観たいのはこういうものなんだけどなぁ!
 そういえば、前回に紹介した鈴木さんのインタヴュー記事でも、鈴木さんは安田さん「だけ」を絶賛していましたね……つまりは、そういうことだったんですな。プロはプロを知る。


 話は『変態仮面』からそれるのですが、私は先日、東京・下落合の劇場TACCS1179 で上演されていた GOCCO企画プロデュース『へなちょこヴィーナス』(演出・宇治川まさなり 主演・フォンチー)というお芝居を観てきました。

 それはもう、女子高生が何人か集まってチアリーディング部を創設してがんばるというだけの、他愛もない軽喜劇でございました。
 そうではあったんですが、役者さんたちの真剣にバカなことをやる、その熱さ。そこが非常にわかりやすく舞台に乗っていたので、私はなんの身構えもなく純粋にそのお話を楽しむことができたのです。女優さんたちはそろいもそろって若くてかわいい人たちばっかりだし、そんな集団が目の前で一生懸命チアをやってくれるんですから文句が出るはずもないのですが、それよりもむしろ、このお芝居では何人か出てくる男の俳優さんたちのサポートがしっかりしていたことに妙に感心してしまいました。そこ! そういうことなんですよね。アイドル芝居は男連中のサポートが命なんですよね。植野堀誠っていう人は、いい役者さんだねぇ~。
 余談ですが、この『へなちょこヴィーナス』には、ハロー!プロジェクト好きを標榜する私としてはどうしても看過できない重大な一側面があったのですが……それはそれだけでひとつの記事になってしまうくらいの大変な話題でしたので、ここではおいておくことにします。


 メインキャストも大事だけど、監督と脇役はもっと大事!! そんなことをしみじみ感じた映画『変態仮面』だったのでありました。

 しかし、日本の3~40代の俳優の中にこんなにも見る価値のないくずが混入しているとは……ますます TVを観る気がなくなってしまいました。他の仕事ではちゃんとしてるのかもしれませんが、それならそれでギャグ映画なめんなよ!!って話ですよね。あぁ~最低。

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11 コメント

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Unknown (マア坊)
2015-05-22 09:54:59
ムロツヨシさんと佐藤二郎さんは割と好きな俳優さんですが、アナタの記事を読ましてもらって『なるほど』と納得しました。
テレビと映画で同じじゃダメなんですね。 言われてみたらその通りですが気づいてる監督や役者は少ないかもしれませんね。
大変ありがとうございます!! (そうだい)
2015-05-22 23:24:22
 マア坊さま、コメントまことにありがとうございます!!
 このような長文駄文に対して、非常に理解の深いお言葉をいただきまして……感謝のほかありません。

 もう2年も前の記事でして、今になって読み返してみますと、ずいぶんと下品なつづり方をしたもんだと自分自身でも呆れ果ててしまうのですが、わたくしめの言いたかったことは、まさしくあなたさまのおっしゃる通りのことなのです。いちばん大きな責任は俳優さんにはないんです!

 ただ私も、とりわけビンボーだった時期に、バカ正直に1800円を払って「映画」としてこの作品を観たからこそこういう文章になったのでありまして、なにげなくテレビで流れていたのを観た、という接点だったのならば、こんな印象まるで持たなかったのかも知れず……

 映画とテレビ。結局は、作る方々の気構えだけが、その違いなのかもしれませんね。今回のように映画館の大スクリーンでテレビコントを観せられちゃうことだってあるし、テレビですばらしい映画に出逢うことだってある世の中なんですからね。

 あらためて、深い視点のコメントをありがとうございました!
Unknown (Unknown)
2015-12-30 07:59:16
ちょっと引いた。
Unknown (YT)
2016-05-09 14:19:57
先日、アメイジングスパイダーマンの1と2を観ました。ご存知かと思いますが、変態仮面の原作の漫画はスパイダーマンのパロディでもあります。
 変態仮面の実写映画とアメイジングスパイダーマン2のとってつけたような最後の敵の扱われ方が似ているなと気づいたのですが、映画の制作年からいうと次の通りです。

アメイジングスパイダーマン(2012)
HK 変態仮面(2013)
アメイジングスパイダーマン2(2014)

変態仮面がアメイジングスパイダーマン2に影響を与えたかもと思いました。
 悪役がいくつも出てくる場合、一つに比重を与えて、あえてそれ以外をしょぼくする。それはそれで意図的に効果を考えたことだと思います。また、脇役的な悪役があえて主役級の悪よりも単純に見えるようにするというのも、演技の一環かと考えます。役者としての評価はほかの作品も交えてすべきですし、名脇役という立場の役者もいるし、単調に見えるのも一つの芝居です。
 激戦で唐突に終わるのではなくて、そのあとにクールダウンのための挿入をするのは、それこそシェイクスピアからずっと文学、演劇作品などにみられる伝統でもあります。むしろ劇的に唐突に終わるのは、ハリウッドで一時期流行った手法と言えるでしょう。
 今年2016年5月にHK 変態仮面の第2作目の映画が公開されます。こちらも楽しみにしています。ぜひアメイジングスパイダーマンとの比較の視点でも論じてみてください。
大変勉強になります! (そうだい)
2016-05-09 22:47:39
 YT さま、実に興味深いコメント、まことにありがとうございます!!

 ご指摘のあった『アメイジング・スパイダーマン』シリーズとの相関関係は本当に気になります。特に、『2』のクライマックスとの相似は、ぜひとも私も確認してみたいです。

 ただ、わたくしはかなり偏屈な『バットマン』派でありまして、そりゃもうマーベル・シネマティック・ユニバース諸作はもちろんのこと、『スーパーマン』が入ってきた最新作さえも観る気が起きないというていたらくでありまして……不勉強なことに、『スパイダーマン』との関係は全く存じ上げませんでした。

 あえて用意された激戦の後のクールダウンなのだというご意見はまさにごもっともだと思います。ただ、たぶん映画を当時観た私にとっては、主人公と見事なまでに表裏一体な存在となっていた危険すぎる戸渡の「悪」が完成され過ぎていたがために、たとえば『ダークナイト』でジョーカーが退場した後にしょぼいチンピラが出てきちゃった、みたいな残念感を抱いたんだと思います。

 結局は、アンパーンチ! の後はささっとパン工場と笑顔で終わってほしいな、みたいな私の個人的な好みのあらわれなんですね。

 最近は、こんな雑文を記す余裕のあった3年前とはまるで状況の違う忙しさの中におりまして、『HK』の2作目も観られるかどうかさっぱりわからないのですが、むしろ私は、YTさんの感想をうかがってから観に行きたいくらいです、ホント!

 クールで素敵なコメント、まことにありがとうございました!!
Unknown (Unknown)
2017-03-03 03:48:50
初めましてで失礼致します。
映画の感想や、映画の中での俳優さんたちのお芝居に関する内容はごもっともかと思う部分もありました。
ですが、日本の3〜40代の俳優が〜という書き方はあまりに稚拙かと思います。
それは、佐藤二朗さんやムロツヨシさんの「変態仮面だけ」での演技を見ただけで言っていいものではないと思います。
ファンでもなんでもないですが、その部分は少し気になったのでコメントさせて頂きました。
至極ごもっともなれど (そうだい)
2017-03-03 21:27:52
 いやはや、非常に紳士的なご意見、まことにありがとうございます。
 あまりに稚拙……全くごもっともなお言葉です。私自身、もうすぐ4年も経とうかという今この文章を読むと「何そんなに怒ってんの?」とあきれ返るばかりなのです。こんな駄文を読んで思うところもいっぱいあるでしょうに、そこを抑えてこのような配慮の行き渡ったコメントをしていただき、本当にありがとうございます!!

 ただ……私がいつまでもこの過剰な文章を訂正したり撤回したりしないのは、お金を払って観た映画が、そして鈴木さんと安田さんがあれほどまでに魂を込めて取り組んだ映画が、他のそこそこ有名な俳優のおふざけが原因でこうなっちゃってた、ということに我慢がならなくて仕方なかったからなのです。そこは正真正銘の思いだったので、訂正する必要はさらさらないと、現在でも判断しています。

 確かに1本の木を見て森を語るのは非常に乱暴な話ですが、森にその木が生えている事も事実かとは思います。それが木になるまで成長しおおせられる甘さに満ちている森が、私は許せないのです。
Unknown (Y-O)
2017-09-16 04:44:07
映画の感想、まったく同感でした。
ここまでバッサリと切り捨てた文章がWeb上にあること自体意味があると思います。

でも2は同じ悪役使ってるのに悪い印象は残ってません。
それより、もう続編が出ないであろうことのほうが悲しいですね。
あー、ヒロインをチャイナ美人に変えればいいのかな? 原作に合せて。
ありがとうございます…… (そうだい)
2017-09-17 15:14:17
 Y-O 様、コメントまことにありがとうございます!

 このような駄文に賛同していただけるとは……全く光栄の至りであります。多分に、月に1回映画が観られるかどうかという当時のわたくしの経済状況が反映された意見ではありますが、まぁ何か、「これは言っておかねば」という気持ちが強かったのでしょうね。

 この記事に関して時々お叱りのお言葉もいただくので、続編『アブノーマル・クライシス』は気分から敬遠していたのですが、Y-O様のコメントをいただいて、今度こそ、ほんとに観てみたくなりました。実写版『銀魂』も観たことですし。
 あなた様のおかげで止まっていた時が動き出したような気がします。本当に、ありがとうございます!!

 しかし、鈴木亮平さんをはじめとしてこの2部作に出演された多くの俳優さんが天下の NHK大河ドラマにまで次々と登場している中で、ただお1人だけ孤高のスタンスを貫き通されている安田顕さんって……やはり本物ですね!!(昔1回だけ出たことはあったようですが)
Unknown (fufukuku9292)
2021-03-09 15:48:21
佐藤二朗の 竹中直人の真似 分かる

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