長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

ヒッチコック流ちゃちゃっと軽食サスペンス? ~映画『サボタージュ』~

2024年05月14日 21時53分53秒 | ミステリーまわり
映画『サボタージュ』(1936年12月 76分 イギリス)
 『サボタージュ(Sabotage)』はイギリスのサスペンス映画。ジョゼフ=コンラッド(1857~1924年)の小説『密偵』(1907年発表)を映画化した作品で、日本劇場未公開。1996年に『シークレット・エージェント』(主演・ボブ=ホスキンス)としてリメイクされた。

 ヒッチコック監督は、当初ヴァーロック役にピーター=ローレを想定していたが、前作の『間諜最後の日』(1936年)でローレに対して不満が残ったことから、オスカー=ホモルカを起用することにしたという。 テッド=スペンサー役は『三十九夜』(1935年)で主演したロバート=ドーナットに決まっていたものの、持病の喘息が悪化したために撮影前に降板し、代わりに当時スターだったジョン=ローダーが起用されたが、ヒッチコック監督はローダーの演技に対して、幅もなければ厚みもないとして大いに失望したという。
 劇中で上映されているアニメーション映画は、ウォルト=ディズニーの短編アニメ映画『誰がコック・ロビンを殺したの?』(1935年)である。

 イギリスの雑誌『タイムアウト』が150人以上の俳優、監督、脚本家、プロデューサー、評論家や映画界関係者に対して行ったアンケート企画「イギリス映画ベスト100」で、第44位に選ばれている。 ヒッチコックの娘で女優のパトリシア=ヒッチコック(1928~2021年)は自著で、父親の作品の中で『めまい』(1958年)や『サイコ』(1960年)と並んで最も暗い映画のひとつであると評している。
 ヒッチコック監督は本編開始約9分後、停電が修復した時に電灯を見上げる通行人として出演している。


あらすじ
 ロンドンで映画館を営むヴァーロックは、破壊活動をする裏の顔を持っていた。隣の八百屋の店員になりすました刑事スペンサーが彼を監視する中で次の指令を受けたヴァーロックは、警察の目をごまかすために、妻の幼い弟スティーヴィーに爆弾を持って行かせる。

おもなキャスティング
ヴァーロック夫人   …… シルヴィア=シドニー(26歳)
テッド=スペンサー  …… ジョン=ローダー(38歳)
カール=ヴァーロック …… オスカー=ホモルカ(38歳)
スティーヴィー    …… デズモンド=テスター(17歳)
ルネ         …… ジョイス=バーバー(35歳)

おもなスタッフ
監督 …… アルフレッド=ヒッチコック(37歳)
脚本 …… チャールズ=ベネット(37歳)、イアン=ヘイ(?歳)、ヘレン=シンプソン(?歳)、アルマ=レヴィル(37歳)
製作 …… マイケル=バルコン(40歳)
音楽 …… ルイス=レヴィ(42歳)
撮影 …… バーナード=ノウルズ(36歳)
編集 …… チャールズ=フレンド(27歳)
製作・配給 ゴーモン・ブリティッシュ映画社


≪本文まーだよー。≫
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