King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

再び草津へ

2018年01月10日 23時56分48秒 | スキー

年末以来また大雪警報が出ていた後の草津でまたあの新雪が滑れるかと期待しましたが、草津はやはり太平洋側であり良い天気でした。あの新雪もどこも皆堅くカリカリの斜面に変わっていました。そうすると難易度もぐっと下がり面白みも減ります。本白根の壁も新雪はなく、もはや誰もはまって動けなくなるようなこともなく、無謀に上級者専用の表示を無視した者が板を外して下まで転倒していく以外はいつも人気のない斜面でした。そもそも朝高速に乗った時から車も少なく、草津も人気がなく暮れの人出はなく、居るのは自衛隊の迷彩服と共済会のビブを付けた団体くらいでガラガラでした。まあそんなのも気にならずガラガラならより滑りやすいし私が滑った本白根や青葉山はいつも混むときにも人は少ないのです。ただ雪が変わるとこうも面白みがなくなるのかという感じはして、最初は珍しく動いていた本白根第二ロマンスリフトに乗り、天気のよさと展望を楽しむことにしました。観光営業ということで、板を付けての乗車はできず、風の強い中リフトに乗るといつもの志賀や万座の方までよく見えました。そうして思うことは前回来て宿で読んだ『土の記』です。この本は楽しみにちょびちょびと読んでいますが、スキー宿ではテレビも見ず、ひとりの時間を堪能すべくこの本を持ってきて読んだところ丁度主人公が昔を思い起こすシーンに妻が火山を見たいからというので阿蘇に行ったことを思い出し、初めて見た火山に興奮したことを思い出し、かつ以前草津に行って火山はもう見ているはずだと気が付き疑念を抱くのですが、阿蘇にしろ草津にしろ噴煙をモクモクと出す火山ではなく、噴煙を吐きその山の威容を感じるならその手前に浅間山の方が上であり、草津にしろ阿蘇にしろ火口の後のカルデラ湖は見えるものの白煙を吐く火山を見たいという要望の山ではないという違和感が残りました。そんなこともあり、昨年から解禁になり、火口付近にも行けるようになった草津でも火山の持つ魅力として近づくものとは違う地球離れした風景があるもののその表現がないままの描写はこの本の価値まで左右しかねない疑念を抱かせました。そんなこともあり、本白根の上からいくつもある火口の山を眺めてみようと思ったのです。いつかは山スキーで火口まで行こうと思いつつそれはいつか条件の良い日に果たそうととってあるプランでもあります。それをうえからながめてあの斜面を滑ったらとかあの山の上からカルデラ湖が見えるんだろうなとか想像と土の記になぜ草津が出てきたのかと思いをはせるのでした。降りてから本格的に滑り出して改めて今日履いたいつもの板の威力を感じつつ、前回は小回り板で苦労した斜面も難なく降りられ自由自在にコース取りできる操作性の良さも再認識しました。前回なぜこちらにしなかったかとつくづく思い堅いつまらない斜面にこうも面白さがなくなるものかと鼻白みながら滑りを終えました。宿はまた今回も一人なのでいつもの桜井やヴィレッジでなく、ルーパン山田という小さな宿です。ここは場所はヴィレッジの手前にあるのは知っていましたが、何度通っても入口が解らずどこに車を止めてどこから入るのだろうと思っていました。小さい宿の一番困るのはやはり設備でペンションなどは皆安普請で洒落た外観や装飾のわりに基本性能が低くどこも寒いのです。バブル期に建てられて豪奢なつくりとスキー乾燥室と露天風呂などを持つものもたまにありますが、予約が面倒だったり人が煩わしかったりとなかなか良いところはないのです。それにペンションでもホテルでも料金に差はなく、平日ならホテルの方が安いことが多々あります。それも二人以上の場合であり、ひとりだと割高になります。今回は朝食付き8000円と高く、二人なら食事が付いて泊まれる宿がいくつもあります。まあ一人でも取れるだけありがたいと割り切り、入ってみると今回の宿は小さい割に設備もちゃんとしていてなりよりありがたかったのは部屋が明るいことです。ふつう高級宿だと間接照明で読書などできる光量がなくがっかりするのですが今回は申し分もなく部屋はツインでゆったり使えました。さらに当たり前なのですが、明日帰りに風呂だけ入りに来たいと告げてもどうぞどうぞという対応でしばらくなかった対応が余計当たり前なんだけどありがたい感じがしました。風呂に行くとやたらと行きかう人があいさつしてくるのです。でも相手が明らかに誰かと間違ってあれという顔をするので勘違いでここで行き会う人はみんな知り合いの常連なのだろうと思います。何しろ泊り客は私一人らしいのに車はほぼ満車で止めずらい感じでした。草津だと夕食をとる場所はたくさんあるものの、一人で車で行くとなると面倒で探すのもスキーの後で疲れているので寒い中歩きまわるのは苦痛です。湯沢なんかだと車もゆったり置けて店もまとまっているのでよいのですが、ひとりだと楽しさもなくただ腹だけ満たせばよいとなってしまい本来楽しい夕食も宿で出ないと不便です。お風呂は前回と同じ万代鉱らしく珍しさもないものの温度と浴感はいつもながら申し分ありません。宿では寝るだけでひたすら寝て朝五時ごろ目が覚めもう一度風呂に行くというパターンです。


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