King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『OPEN WATER』な日常

2009年07月21日 16時10分03秒 | 映画
今年は、夏になって水の事故や自然災害での
被害のニュースが多かったですね。

それより自殺で死んでしまう人の数が多いというのも
政治家や役人の人には重く受け止めてほしいものです。

この映画を深夜に見てしまったのですが、なぜか途中から
やめて寝る気になれなくなって最後まで見てしまいました。

実話に基づいて吹き替えなしの本物の海で本物のサメの中
で撮った映画だそうです。

ダイビングに訪れた夫婦が、ボートにおいていかれて
サメのいる海に取り残されるというお話なんですが、
なぜこんな映画が撮られたのか、描きたかったのは
なんなのか、実に不思議に感じたのです。

アメリカ映画なんて善と悪がはっきりしていて、主人公は
圧倒的に強く、どんなピンチにも動ぜずあきらめず、そして
常に勝つという不動のセオリーがあります。

正しいものが常に勝ち続ける世界です。

そして強いものが常に正しいという押し付けもあり、あきらめない
自由な心が世界を救うと常にそんな考え方を押し付けられて
きました。

驚いたことにそんなメッセージをそのまま受け入れてしまって
そのまま大人になった人が多くて、困った時やピンチの時には
ヒーローが必ず助けに来てくれると信じている人が多いのに
驚きます。

そんなありえざることが起きるから奇跡なのであって普段は
馬鹿らしいことで貴重な人命は失われてしまうのです。

この映画が訴えたかったのは、そんなリアリズムなのか、
すれ違いの多い夫婦がやっと得た休暇に安息と楽しみが
訪れ、夫婦の愛が確かめられたのか、本当の恐怖とは何か
そんなことをいろいろと考えさせるために出来たのでしょうか。

いずれにしろ、これはヒットしない内容だなと感じ何年ごろの
映画か調べたら2004年の作で驚いたのは、この2年後にOPEN WATER2が
作られていたのです。

結構アメリカ人というのは究極の恐怖とか最後に愛を確かめる
とかマゾっぽい映画が好きなのかも。

馬鹿な日本人には絶対受け入れられない映画です。

派手なシーンはなく、ずっと海に浮かんでいる映画なんです
から。

私も実は、ボートから取り残されておぼれかけたり、
沖に潮で流されてパニックになったりして、海の怖さは
身にしみていますので、これの映画は怖かったです。

本来保たれているものとか守られていることは実に脆く
崩れ去ってしまうものなんです。
日頃感じる幸せな感情なんてそんな恐怖な出来事と常に
背中合わせなんです。
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