King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

念願の若冲を

2016年05月23日 23時55分04秒 | ライブ・コンサート・展覧会

もう何年も前から伊藤若冲の群鶏図とモザイク襖を
みたいと思っていました。

プライスの東北復興での展覧会や行こう行こうと思った
ことは多数で今回近くの東京都美術館で若冲展をやると
いうのは行幸であり、直ぐに行こうとなりました。

ただ、世は若冲ブームとなっているとかで、連日その
混雑ぶりが報道されるようになっていました。

秩父を8時のレッドに乗って10時過ぎに着いた時には
既に210分待ちになっていました。

通常は前売り券をネットやコンビニで買って少しでも
並ぶ時間を減らすのですが、今回は前売り券やネット売り
コンビニ売り、駅前売りもすべて終了し、窓口販売のみと
なっていました。

つまり、二度の行列に並ぶ羽目になりました。

まさかとは思いましたが、本当に入場まで3時間も並び過去の
行列経験に色々と並べてあの時はどうだったと比較してこの
つらい時間を過ごしました。

マラソンのように給水ポイントが何ヶ所かあり、30度を超す
炎天下を本当にマラソンのように立ち続けたのでした。

この行列体験という事では、清志郎の葬儀に次ぐ長いものでした。

まありに並んでいるのはジジババばかりで本当に倒れたり熱中症に
ならなかったのは奇跡のようでした。

その行列を取材するテレビまでいて、なぜこんなことになったのか
疑問はありましたが、そもそも私の興味ほど世間が若冲に集まった
のもテレビなどでその絵画世界を特別な芸術と持ち上げすぎたせい
なのではと思えます。

私はそんな最近のテレビ紹介番組の前から本物を見たいと思い、
どこで見られるのか情報を集めていました。

群鶏図については明治天皇のコレクションという事であるのは
三の丸尚三館だとうのはかなり前から知っていて現に行っても
みましたが、常に展示されているものではないという事が解った
だけでした。

サントリーのCMになったあのモザイク襖もその途に個人の所蔵に
なっているという事を知り、まあ実際に見る機会はないのかと
思っていました。

そのCMを見たのもかなりの昔の話です。

個人収蔵というのは有名なアメリカ人ブライス氏で、そのコレクション展を
東北でやったのはつい最近でまさかこの展覧会でもブライスコレクションが
来ているというのは実は中に入ってから知ったのです。

そして、京都の寺の一間から襖を一部屋分持ってきて展示してあったり、
三の丸の絵もブライスコレクションも揃う奇跡の展覧会でした。

これだけの若冲を一堂に集めたのはまさに最初で最後といっていい企画
でした。

まあ3時間待ちも仕方ないのかという気もします。

ただ、鑑賞環境はひどいものでじっくりなんてみてられなくて
やっと見れた群鶏図もモザイク襖も流れるように瞬間的にみた
感じなのでした。

過去のどんな混んだ美術展より、大変な行列はどこでもで、普段なら
記念に葉書など買うのですが、売店も大混雑でレジ前には長蛇の列の
ためカタログは別会場に売り場があるほどでした。

釈迦三尊像やふすまに対して新たな発見などして美術館をあとにしました。

コメント
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