ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十一年三月三十一日]

2009年03月31日 | fine arts
今日は大分、温かいなぁ~、って思える様になりました。ですが、まぁ、今日は仕事の都合上、原チャリ移動はなし。夕方からのライヴ仕事前にライヴ会場方面で開催されている展示をサクサクと見て廻りました。で、銀座の中央通りを歩いていて、ふと見上げたら巨大でチタニウムチックなアップル・マーク (写真) が大旋回していました。こんなの前にあったかなぁ~?! マック・ユーザーのシンボルっす!!

281) 三井家のおひなさま 特別展示「きもの – 明治のシック・大正のロマン・昭和のモダン」 於: 三井記念美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
毎年恒例となっている三井家が所有していたひな人形の展示。展示されている作品は毎度、ほとんど換わっていませんが、いつ見ても見事なものです。特別展示のきものの数々がまた良いものでした。斬新な柄で洒落ているものばかり、ハイカラです。

三井記念美術館 → http://www.mitsui-museum.jp/index2.html

282) 第六十四回 春の院展 於: 日本橋三越本店本館7階ギャラリー
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
この展示も毎年恒例、日本美術院が主宰する権威ある日本画の公募展「院展」です。現在、日本画を描いている筆達者な方々による沢山の作品、かなり見応えがありました。中には惹かれる作品がチラホラとありましたね。いろいろな作品を見ることが出来て興味深い展示です。

283) 日本美術院同人小品展 於: 日本橋三越本店本館6階美術特選画廊
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
こちらは「院展」と併催されている日本美術院同人の方々が描いた小作品の展示です。大御所画家による作品、当たり前に安心して見ることが出来る良い作品ばかりでしたね。是非、「院展」を見た後には、こちらにも寄ってみて下さい。

日本橋三越 → http://www.mitsukoshi.co.jp/shop?EcLogicName=storeinfo.storetopInfo&tenpoCd=10

284) On her skin 清水朝子展 於: 和田画廊
自己期待度 – 甲
自己満足度 – 甲
自己不満度 – 戊
自己関心度 – 甲
自己推薦度 – 甲
自己趣味性度 – 乙
とても美しい写真作品でした。空、水、雲、地平、どうしたらこんなに美しい写真が撮れるのだろう、と思える程です。字面では言い表すことが出来ません。会期中に是非、見に行って下さい。お奨めです。

和田画廊 → http://www.wadagarou.com/

285) 横田尚展 於: ギャラリー椿
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
目が大きく、とても個性的でキュートな女の子を描いたカラフルなペインティング作品です。こう言う作品をホント、ポップ・アートと言うのでしょう。振り切った感じ、自分は好きですね。

ギャラリー椿 → http://gallery-tsubaki.jp/

286) 秋永邦洋展 黒の立体陶・植物紋のかたち 於: INAXガレリアセラミカ
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
陶製の異形な物体。巨大で鋭利な形をしていて、まるで密教法具を大きくしたかの様です。そして、アニメに登場するキャラクター達が持つ武器の様にも見えます。この様なものをセラミックで作ると言う発想が面白いですね。

INAXギャラリー → http://www.inax.co.jp/gallery/

287) 鈴木省三展 於: コバヤシ画廊
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
緑と黒のコントラストが美しい抽象画です。抽象画ですので、その画面の真意は自分には分かりませんが、寒色の組み合わせなのに見ていて何だか温かさ、心地良さを感じました。

コバヤシ画廊 → http://www.gallerykobayashi.jp/

288) 吉住暁展 -門- 於: Gallery-58
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
自分の好きな空や雲間からの光を描いたかの様な絵画作品です。とても共感を覚えましたね。空の青、雲の白、輝かしい光の色、全てが美しく、もし自分が画家であったら、その美しさを表現してみたいといつも思います。吉住暁氏の作品はそんな気持ちを思い起こさせました。

Gallery-58 → http://www.gallery-58.com/

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。

今日の美術展 [平成二十一年三月三十日]

2009年03月30日 | fine arts
花冷えの天気が続きます。多少は温かくなったものの、まだまだ気持ち良く原チャリには乗れませんね。

写真は今日の展示とは全く関係がないのですが、昨日、武蔵小杉駅近くの府中街道沿いで見かけた建物の骸骨?! 建物の形そのままに鉄骨だけが残されていて、ホント、骸骨みたい。アンテナがあるのが妙にリアルです。何か撤去出来ない事情があるのでしょうか? 謎です。

277) なんてことないまいにち erico amasaki installation 於: ソーン・ツリー・ギャラリー
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
木材を石ころの様な形に成形し色とりどりに彩色したものをモビールに仕立てた作品です。きれいでかわいく、ほんわかして温かい雰囲気の作品。いくつものモビールが吊り下げられた空間にいるととても和みました。好きですね、こう言うの。

ソーン・ツリー・ギャラリー → http://www.thorntree.jp

278) 大丸剛史 箱 於: コニカミノルタプラザ ギャラリーB
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丙
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
去年の12/23、新宿ニコンサロンでの写真展「東京タワー」で見た大丸剛史氏による他のシリーズ作品展です。「箱」と名付けられた街の裏側を撮ったかの様な写真の数々。家もビルも「箱」、街はよくも箱がこれだけ無秩序に組み合わされて構成されているものなんだな、と改めて感じましたね。「東京タワー」もそうでしたが、街を面白い角度、視点で捉えた作品だと思いました。

コニカミノルタプラザ → http://konicaminolta.jp/plaza/

279) 鷹野隆大展「花々し」  於: 新宿靍島屋10階美術画廊
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 – 丙
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
独特な男性ヌード写真で有名な写真家、鷹野隆大氏が撮った花の写真の展示です。各所に咲く桜、そして路傍の花、どうってことのない光景の様ですが、どの写真にも得も言えぬ変わった雰囲気がありますね。でも、氏の写真としては男性ヌード写真のイメージとイムパクトが凄いので、少し物足りなさを感じました。

280) 癒しの椅子展 Kitani 北欧家具コレクション2009 於: 新宿靍島屋10階特設会場
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丙
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
日本国内で北欧家具のライセンス製造販売を行うキタニ社が所有する椅子コレクションのミニ展示販売会です。オリヂナルをキタニ社がリペアした製品などが並び、どれもがモダンで美しいシルエット、そして機能美も兼ね備えた良い椅子ばかりでした。自分が富豪で豪邸を所有していたら是非、こんな家具を揃えたいと思いますね、ホント。

新宿靍島屋 → http://www.takashimaya.co.jp/shinjuku/index.html

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今日の美術展 [平成二十一年三月二十九日]

2009年03月29日 | fine arts
今日訪れた展示は全て駆け込みでした。この月末はいろいろと建て込んで見逃してしまった展示が多々あります。しかもチケットがありながら....。でもまぁ、詰め込んで展示を見に行っている自分が悪いのですが。澄んだ空気の中、クラスカ・ビルから見た夕空 (写真) が素敵でした。

273) 鉛筆画の異才 齋鹿逸郎 [抽象への憧れ] 於: 藤沢市民ギャラリー
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
齋鹿逸郎氏はまさに異才と言える方です。氏の作品は和紙に白亜と胡粉を塗った白い画面にギッシリと隙間なく鉛筆で細かく描き込まれた抽象画です。異様とも思える作品ですが、そこには作家の意識、精神世界が現れている様に感じました。凄い存在感と迫力です。氏が全ての作品に便宜上、付けたタイトル「Untitled Continuos File = 無題・持続・集積」がまた、齋鹿氏の作品に対する思考が含まれていると思いました。興味深いです。

藤沢市民ギャラリー → http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/bunka/data01016.shtml

274) 複々製に進路をとれ 粟津潔 60年の軌跡 於: 川崎市立市民ミュージアム
自己期待度 – 甲
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
グラフィック・デザイナーの大御所、粟津潔氏の足跡を紹介した展示です。氏が手掛けたポスターの数々がずらっと並び、その様は圧巻でした。イムパクトがありアヴァンギャルド、時代を反映するデザイン、斬新なアイディア、そんな要素を含んだいろいろな作品を見て感じたことは、実際にグラフィックではない作品もあり、粟津氏は大きく芸術家と言える方だと言うことです。氏が行ったことの中にグラフィック・デザインがあったと言うことですね。常に粟津氏の動向は刺激的です。

275) 昔のくらし 今のくらし 於: 川崎市市民ミュージアム
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 丁
自己不満度 – 丙
自己関心度 – 丁
自己推薦度 – 丁
自己趣味性度 – 丁
古の時代から近代まで人が使って来た道具を紹介した展示でした。懐古的で、そして子供向けです。

川崎市市民ミュージアム → http://www.kawasaki-museum.jp/

276) みやげもん展 於: Gallery & Shop DO
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丙
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
日本全国、いろいろな処のお土産と言うか、昔から作られている民芸品・玩具の様なものの展示でした。木彫り、張り子、粘土等で作られた素朴でかわいい人形や置き物ですが、そこには意味や願いが込められています。日本の良い伝統を伝える品々ですね。

Gallery & Shop DO → http://www.claska.com/gallery/

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さて今日は.....。

2009年03月28日 | etc.
自分の46回目の誕生日です。とは言っても何の変わりもなく、今日は “THE 69YOBSTERS” のレコーディング (写真) で一日、むさ苦しい (?!) 奴らと一緒にスタヂオで過ごしました。まぁ何だ、歳をとっても変わらない意識と変わっていく想いがありますね。また明日からの日常です。

今日の美術展 [平成二十一年三月二十七日]

2009年03月27日 | fine arts
用事もあって朝も早よから上野へ。今日は春らしい陽気になりましたね。不忍池の鳥達 (写真) ものんびりしていました。

265) VOCA展2009 於: 上野の森美術館
自己期待度 – 甲
自己満足度 – 甲
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
若手作家による平面作品のコムペ展、毎年、楽しみな展示です。今年もなかなか刺激的な作品が並んでいました。入選作の数々にももちろん惹かれましたが、自分はその他の作品に気に入ったものが多々ありましたね。”SLY MONGOOSE” の新作アルバム “MYSTIC DADDY” のアート・ワークを手掛けた80'sの香りがする五木田智央氏の作品、禍々しさを感じる、以前、高橋コレクションで見た藤田桃子女史の日本画、平川渚女史のクールな写真作品、田中幹史の「0」と言う文字のスタンプを押し続けた絵画など。とにかく、若手作家の渾身の作品、興味深い展示です。

266) 平町公「大谷の図」 於: 上野の森美術館ギャラリー
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
VOCA展の受賞者、平町公氏がギャラリー壁面の大きさに合わせて描いた大谷石の採掘で知られる「大谷町」を描いた作品の展示です。一大パノラマでとても楽しくなる絵画、この抜けた感じは心地良いですね~っ。

上野の森美術館 → http://www.ueno-mori.org/

267) 夭折の挿絵画家 小林秀恒展 於: 弥生美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
昭和の前半に活躍し34歳の若さで短い生涯を終えた挿絵画家、小林秀恒氏の画業を辿った展示でした。シャープで繊細な画風、女性像は凛とした美しさがあり、男性は毅然とした様で描かれています。当時、人気があったのもうなずける作品の数々でした。当時は写真を多用出来なかった為の挿絵だったこともありますが、いろいろな作家の挿絵を見ていると挿絵には挿絵の何とも言えない良さを感じますね。小林秀恒氏もそんな素晴らしい作家のひとりです。

268) 竹久夢二 乙女によせるメッセージ展 – 絵と詩で紡ぐロマンチシズム 於: 竹久夢二美術館
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 – 丙
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
展示テーマは変わっていますが、今までに見たことのある作品も多く、全体的にはあまり関心を持てない内容でした。夢二氏の作品はともかく、コーナー展開していた小林かいち氏の絵封筒が素敵でしたよ。

弥生美術館・竹久夢二美術館 → http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/

269) 大庭大介「The Light Field – 光の場」 於: SCAI THE BATHHOUSE
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 戊
自己関心度 – 丁
自己推薦度 – 丁
自己趣味性度 – 丁
メタリックな絵具を使用して描かれたペインティング、とても興味深い作品でした。山、そして林の樹々が描かれていてハレーションを起したかの様な画面、角度や光線、照度によって色彩や印象が違って見えて、その多様さが魅力的な絵画です。現代的なペインティングとは言え、他に類を見ない違う趣の作風に驚きました。

SCAI THE BATHHOUSE → http://www.scaithebathhouse.com/

270) 掌9 於: ラディウム-レントゲンヴェルケ
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
20数名の現代アート作家達が作った手の平に載るサイズの小作品を集めた展示です。何にしても小さいだけでも愛おしいと思えるものが多いですが、ここに集められた作品もまた、同じ様にそんな想いのする品々ばかりでした。小さなものはマニア心もそそりますね。

ラディウム-レントゲンヴェルケ → http://roentgenwerke.com/index.html

271) 「melting point」興梠優護 於: CASHI
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
今まで数度、興梠優護氏が描いた作品は見ていますが、溶解したかの様な女性像、かなりエロティックな雰囲気を醸し出し、今回の作品はとりわけエロティック度数が高いものでした。興梠氏はとにかく興味深い画風だと思いです。今後が気になる作家さんのひとりでありますね。

CASHI → http://cashi.jp/jp/

272) 起立 山本桂輔展 於: 小山登美夫ギャラリー
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 丁
自己不満度 – 丙
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
此処は前々から訪れてみたいと思っていたギャラリーでした。此処の倉庫ビルには数軒の画廊が入っていて、いろいろな作品を一度に見ることが出来て楽しいです。それで今回の山本桂輔氏による作品は、巨大で、まさにそそり立つファニーな木彫作品と、それに準ずる平面ペインティングの数々、自分はそれらが小さな宇宙を表現しているかの様に思えました。とても前向きさを感じる楽しい作品でしたね。

小山登美夫ギャラリー → http://www.tomiokoyamagallery.com/index.html

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今日の美術展 [平成二十一年三月二十六日]

2009年03月26日 | fine arts
毎日の様に寒いと言っておりますが....、晴れているのに寒いです。今日もやはり原チャリでは出掛けずに電車移動にしました。晴天の銀座の空 (写真) は雲が素敵でしたよ。

夜は久しぶりの “LITTLE TEMPO” のライヴへ。ゲスト・アーティストが松竹谷清氏、メチャ、ゴキゲンなステージでした。清さんに会うのもこれまた久しぶり、そしてご無沙汰しているいろいろな方々にも再会し、とても楽しい一夜でしたね。

252) 東本願寺の至宝展 於: 日本橋靍島屋8階ホール
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丁
京都・東本願寺が所蔵する美術品や史料の公開です。歴史的にとても価値のある品々、そして明治期以降、近代京都画壇の名画家達が描いた襖絵など、見応えのある展示でした。四度の大火に遭った東本願寺に於ける再建の歴史が分かり、そして望月玉泉氏を始めとする京都画壇の作家達による作品は見事です。

日本橋靍島屋 → http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/index.html

253) 無声時代ソビエト映画ポスター展 第3期 於: 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室
自己期待度 - 甲
自己満足度 – 甲
自己不満度 – 戊
自己関心度 – 甲
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 甲
1/23に第1期2/21に第2期を観た展示の最終、第3期展です。今回は1929年以降の作品を中心としたポスターの数々が並んでいました。感想は前回と然程、変わらないので、前の記事もご参照下さい。しかしながら優れたデザインの作品ばかりです。こんなポスターを見たら、そそられて思わず映画館へ足を運んでしまうでしょうね。

東京国立近代美術館 → http://www.momat.go.jp/

254) 暖 小野養豚ん展 於: Gallery K
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 甲
豚は時にして軽蔑・罵倒的な対象 (このブタ野郎!! などと) となり、また、その反面、愛玩の対象にもなる動物ですが、そんな豚をモチーフとした作品を発表している小野養豚ん女史 (?!) の個展。小野女史の実家は実際に養豚場を営んでいるそうです。おが屑の中にまるで生活している様に佇んでいるポリエステル樹脂で出来た豚達や豚の目などのドローイングを見ていると自分としては豚の愛くるしさと儚さを感じました。着眼点が興味深いですね。

Gallery K → http://homepage3.nifty.com/galleryk

255) 加藤安佐子展 – かたちの彼方で歌う 於: ギャラリー山口
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
青や緑と言った色が基調で描く湾曲したラインの重なりと連なり、そんな作品です。展示のサブ・タイトルの如く何処かの彼方から歌が聞こえて来るかの様に思える現代アートですね。

ギャラリー山口 → http://www.galleryyamaguchi.net/

256) 美しく生きる 中原淳一展 愛する心 於: 銀座松屋 8階大催場
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
昭和の中期、女の子のファッションやカルチャーを牽引するクリエイター、時代の寵児であった中原淳一氏の足跡や作品を紹介した展示です。中原氏に関する展示は今までにもいろいろと見て来ましたが、何度見ても、その細かいディティールにまでこだわり、徹底した少女のライフ・スタイル、トータル的な提案は素晴らしいですね。楽しくて夢が溢れています。

257) 150人のイラストレーター墨汁に挑む 墨一色展 於: 銀座松屋 7階 美術画廊
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
東京イラストレーターズ・ソサエティ所属の作家150人が墨汁を使用してイラストを描き、軸装や扇に仕立てた作品の展示です。墨の濃淡だけで描かれたイラストは味があり、各作家が洒落を効かせて描いたものばかり、見ていると思わずニヤリとしてしまいますね。

銀座松屋 → http://www.matsuya.com/ginza/index.html

258) 時 織作峰子写真展 “鑑賞と内蔵の間で” 於: RING CUBE
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
展示されている織作峰子女史が撮った写真、その画面にはやはり時間を感じさせる雰囲気があります。美しく静けさのある写真、時間の一瞬を切り取ったかの様で物語がありますね。良い作品の数々でした。また、ビルの壁面に貼られた大きく引き伸された桜の写真は路上から見上げると圧巻です。

RING CUBE → http://www.ricoh.co.jp/dc/ringcube/

260) 第3回 shiseido art egg 小野耕石展 於: SHISEIDO GALLERY
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 甲
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
この前、2/11にミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションでも見た小野耕石氏の作品展です。インクの重なりが細かい突起状になるまでドットをスクリーン・プリントで重ね刷りしたシートを床に敷き詰めた作品は、見る角度によって色彩が違って見え、いろいろな表情となります。そのマニアックな技法と作風、自分は好感を持ちますね。小野耕石氏の作品も百聞は一見に如かず、です。

SHISEIDO GALLERY → http://www.shiseido.co.jp/gallery/html/

261) 父の日記 太田順一写真展 於: 銀座ニコンサロン
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
父親が老い先のことを考え、そして痴呆症となり入院して死亡する直前まで記した日記を撮影した、かなりシリアスな内容の写真展でした。こう言う事実を見せられると、何かと考えられますね。でも、その写真には写真家の父親に対する想いや愛を感じました。

ニコンサロン → http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/index.htm

262) 三代目彫よし[刺青]原画展 第壱部「幻武者図」 於: ヴァニラ画廊
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 丁
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 丁
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
刺青の名人彫師、三代目彫よし氏が描いた刺青の原画「幻武者図」の展示です。墨一色、線描のみの作品ですが、その迫力は素晴らしく、特に描かれたもののけ達の描写が凄い、さすが名人だと思いました。浮世絵や日本画にも通ずる画風にかなり魅かれます。日本の刺青も世界に誇る高い芸術ですね。

ヴァニラ画廊 → http://www.vanilla-gallery.com/

263) 小説『乱反射』の言葉から 於: GALERIE SOL
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 丁
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 丁
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
作家・貫井徳郎氏が雑誌・週刊朝日に連載した小説『乱反射』の単行本出版を記念しての展示。本を読んではないので、展示されている写真作品が、どの様な経緯で選ばれたのかは分かりませんが、何だか緊迫した雰囲気を感じるものでした。自分は貫井徳郎氏の小説は好きなので、文庫本化されたら是非、読んでみようと思います。

GALERIE SOL → http://www005.upp.so-net.ne.jp/SOL/

264) 山本六三 – 聖なるエロス 於: Bunkamura Gallery
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 甲
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
山本六三氏による絵画は、展示タイトルの様にもちろんエロスを充分に感じる作品。そのエロスには官能的でありながら気高さがあり、自分はゴヤ氏が描いた裸婦像の数々を思い浮かべましたね。美しく繊細に描かれた画面は崇高な雰囲気も漂っています。

Bunkamura → http://www.bunkamura.co.jp/index.html

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。

これ! ジャケ #8

2009年03月25日 | musics
雨と肌寒い陽気、春は何処に行ったのでしょうか?! 今日は一日、内勤してました。

豊満ボディの裸婦を描いた絵画 (?!) を使用したアルバム・カヴァー。収録されている楽曲はラテンの名曲カヴァー、ナイスなナムバー10曲の一枚。しかしながら、このジャケット、色彩は何となく内容と合っているかもしれませんが、その絵画は、まぁ、ほとんど内容とは関係無いですね。その上、描かれた女性は何処の国の方なんでしょうか? 1963年リリースのダンサブルでもあるラテン・アルバムです。

ラテン・ベスト 10 / 渡辺弘とスターダスターズ プラス ラテン (日本ビクター株式会社 SLV29) 10吋LP [1963]

今日の美術展 [平成二十一年三月二十四日]

2009年03月24日 | fine arts
せっかく桜も咲いたのに今日もスッキリしない天気でしたね。ご近所の桜 (写真) もぼちぼち三分咲きと言う感じですが....。

247) 増永隆三写真展 心象風景、木 於: CANON GALLERY銀座
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丁
自然の樹々、大地、あらゆる処に精霊が宿ることを感じさせてくれる様な趣のある写真が並んでいました。自然は素晴らしく、その美しさを写し取った増永隆三氏の写真に惹かれましたね

CANON GALLERY銀座 → http://cweb.canon.jp/gallery/ginza/index.html

248) 小曽川瑠那展 – 渇くことのない想い 於: Gallery-58
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
花びらをモチーフとしたガラス作品の展示です。その作成の技法などを小曽川瑠那女史にお聴きしたが、独特な技法により作られた作品の数々は色彩、そして造形が美しいです。すっかり魅せられました。

Gallery-58 → http://www.gallery-58.com/

249) 坂本友由展 於: Gallery銀座芸術研究所
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 丙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
坂本友由氏の作品は少女を描いたフェティシズムを感じる絵画です。今っぽいと言ったらそうですが、作品からはテーマをしっかりと感じられるし、高い描写力で描かれていて、結構、惹き付けられますね。期待の若手作家ではないでしょうか? 楽しみです。

Gallery銀座芸術研究所 → http://homepage3.nifty.com/ginken/

250) 香本正樹展「間でゆれる」 於: ガーディアン・ガーデン
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
リクルートが行う若手コムペ展「ひとつぼ展」、去年のグランプリ賞受賞者、香本正樹氏のレース編み作品展です。まずひと目見て楽しいな、と思いました。「レース編み」と言うものに目を付けたのが斬新だし、それを現代アートとしている、興味深いです。展示方法も良かったですね。木のフレームに虫ピンで留められた作品が入れられていて、そのシルエットがまた不思議な雰囲気を醸し出しています。面白いなぁ。

251) 第十一回亀倉雄策賞受賞記念 植原亮輔展 於: クリエーションギャラリーG8
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 丁
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 丁
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
JAGDA主宰のグラフィック・デザイン・コムペ「亀倉雄策賞」の受賞者、植原亮輔氏の作品展です。植原亮輔氏は3/11にギンザ・グラフィック・ギャラリーで観たデザイン・ディレクション・チーム「DRAFT・D-BROS」社所属のグラフィック・デザイナーの方です。かなり自由奔放なデザイン、とても目を惹きますね。確かに現代に於いて評価されるデザインだと思います。でも、う~んっ、自分にはあまり興味が....、です。

リクルート2つのギャラリー (ガーディアン・ガーデン & クリエーションギャラリーG8) → http://rcc.recruit.co.jp/

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。

昨日のライヴ

2009年03月24日 | bands
昨日、観に行った “RUSTIC PANS”(写真) のライヴ、最高でしたね!! “RUSTIC PANS” はスティール・パン奏者6名とドラムスの7人編成楽団。リーダーの山村誠一氏に自分が企画・プロデュースして “HAKASE-SUN” にアレンヂを担当してもらったクラシック名曲レゲエ・カヴァー・アルバム “Classic for Reggae Lovers” に数曲、参加して頂いた縁で、昨日のライヴに誘ってもらいました。“HAKASE-SUN” も参加して “Classic for Reggae Lovers” からも数曲演奏してくれましたし、元来パンの故郷、トリニダートの音楽を踏襲しつつ、一般的なパンの楽団とは違い、ジャズ、ソウル、和歌謡、プログレ (?!)、インプロヴィゼーション (!!) など、いろいろな音楽のテイストを含んだヴァリエーションに富んだ楽曲を奏でていて、本当にゴキゲンでしたよ。自分のフェイヴァリット・アーティストがまたひとつ増えました。

RUSTIC PANShttp://rusticpans.com/

今日の美術展 [平成二十一年三月二十三日]

2009年03月23日 | fine arts
桜が開花したと言うのに肌寒いです。原チャリで出掛けましたが、まだ、ちょっと辛い感じでしたね。今日はサクッとギャラリーを廻ってからデスクワーク。夜、”RUSTIC PANS” のライヴを地元しもきたのライヴ・ハウス “440” へ観に行きました。

245) 彫刻のレストラン はしもとみお木彫展 於: FLEW GALLERY
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 – 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
いろいろな動物達各々の特徴を巧く捉えた木彫作品の数々。しかも、どれにも味があり、シャレも効いていて楽しい作品です。凄く愛を感じました。イイ作品です。

FLEW GALLERY → http://www.flewgallery.jp/

246) 松田学展「ボクの昭和」 於: ギャラリーハウス MAYA
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 甲
自己不満度 – 戊
自己関心度 – 甲
自己推薦度 – 甲
自己趣味性度 – 甲
先ずは展示タイトルに期待して訪れました。松田学氏はいろいろ活躍されているイラストレイターの方です。昭和40年代の懐かしい場面を写し取った作品、パソコンを用いてのグラフィック、木版画調に仕上げたイラストなのですが、アナログ感もあってとても良い雰囲気でした。版ズレ感を再現していたり、凝った細かいディティール、本当に心憎い、ハイ・センスですね。作品の絵ハガキ (写真) を頂きました。嬉しいです。松田氏とも何か仕事をご一緒してみたい、と思いました。

ギャラリーハウス MAYA → http://www.gallery-h-maya.com/

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